クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「おかえり、雷夜。久しぶりの東雲家はゆっくり出来た?」
「ただいま、シロ。結構ゆっくり出来たよ。まぁ伝えたとは思うけど遥と仲直り?したから少し疲れたけどね」
大晦日が過ぎ、東雲家での行事とかを終え、今は病院近くの家に戻ってきていた。あの後遥の方を2人で送って行った後、帰りが遅いと母親に怒られた。が、その事を話すと今回は見逃してくれた。
年に一度しか戻ってないのに帰りが遅いとなると不安になるだろうし、少し申し訳ないことをした。
「……私聞いてないよ?」
「えっ?」
シロに送ったはずであると考えた後確認してみると、『K』に、つまり奏に送っていた。幸い転生に関わることは何も書いてなかったためどうにかなるが、もしそんな事があれば何が起きるかわからなかった。
「奏に送ってたみたい。ただ返信とかないから多分見てないことにしてくれると思う。で、そう。遥と仲直りしたよ」
「仲直りしたんだ。私ギスギスしてるの好きじゃなかったから嬉しいよ。怜華ちゃんが何かしたのかな?」
「そんな感じだと思う。遥が俺を認めた理由に関しては。ただ俺の中で遥が誰か1人の意見だけで変わるとは思わないから元々少しはこっちの言い分を理解してたんじゃないかな?」
「確かにそうかもね。仲直りはどのみち解決してたってことで。怜華ちゃんのおかげで早く仲直りした。そんな感じかな」
その後も色々とあってない間に起きた事などを話したりしていると、スマホが通知を知らせてくる。
「ごめん、ちょっとスマホ開くわ」
「雷夜は通知とか気にするタイプ?」
「そうだな。俺は通知のマークとかついてるの大嫌いだからすぐに確認したいんだよね」
スマホのロックを開くとすぐにその通知の内容がわかった。『K』からの連絡だ。そして、その内容は普段ミク達に歌わせているのを自分達でセルフカバーをしないかというものだった。
「自分で歌うのねぇ。ネットってわかんないからNIght =俺と結びつくと困るしなぁ。はぁ……どうしたもんか」
「何?好きにしたらいいんじゃない?私にはそんなに関係ないし………何より面白そうじゃん。まぁまふゆとかこれからのニーゴのメンバーを考えるとやっぱり声出したくはないけどね」
「そんなんだよなぁ。せめてまふゆが入ればまだどうにかなる気はするんだけどなぁ」
「待って、流石にえななんの事舐めすぎじゃない?多分歌ったら気づくと思うよ?雷夜がいるからニーゴに入らなそうなのはまふゆとえななんだけど、流石のえななんでも気づくよ⁉︎」
「………シロもシロでえななんの事甘く見てるよな。でもそうか、絵名が入ってから声出す方がいいか」
という事で、奏には悪いが声出しは出来ないと伝えることにした。ただいずれは声を出すだろうしで、一旦親に許可が取れたら声出しするだけ付け加えておいた。
送ると直ぐに奏から返信が来る。『わかった。まってる』と、淡々とした返事だけど、これはおそらく楽曲作りで忙しいからなのかな。
「けど実際どっちがいいんだろうね?まふゆが自分を探すのに嫌いな人がいるだけでも感情に気づきやすくなって悪くないし、まず俺が歌うものはこころに響かない可能性の方が高いから俺と気づかないかもだしなぁ」
「言わんとしてる事はわかるよ?でも私は声出し反対かな。やっぱり今バレても旨みが少ないし、別に雷夜はニーゴ抜けたりしないでしょ?なら雷夜が与える影響は出るし安定して入ってくれるようにしたらいいと思うんけど」
どちらにせよ一旦俺は歌わない選択をしたんだから悩んでもしょうがない。とりあえず2月終わりぐらいまでいつも通りに過ごすくらいだなぁ。
この章はここで終わり、次からは軽く卒業式のあと屋上に集まる3人と、春休みからの、高校入学になる予定です。多分だけどこの次はまふゆの話になりそうかな。というかニーゴのメンバーがフルで集まる話だね。