クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「類、雷夜先輩卒業おめでとう」
「ありがとう瑞希。やっぱり義務教育なのもあって屋上でサボってても卒業出来るもんだね」
「類……最初に出る感想がそれなの?まぁ瑞希ありがとう。一個言いたいんだけどさ、俺が卒業するまでずっと先輩付けっぱなしだよな。なんで?」
「え、それ今聞く?」
「確かに、雷夜くんの質問は僕もしたかったねぇ」
「類まで……別に深い意味とか何にもないんだけど。類は2文字で言いやすかったけど、雷夜先輩って雷夜で3文字じゃん。だから先輩ってあった方がしっくり来ると思っただけ」
いつもよりちょっと早口で話す瑞希は少し可愛らしく思う。
それにしてももう卒業か……。長い時間を過ごした気がする。たった中学の3年間は色々な事が起きたのもあるけどさ。
「そういえば瑞希は次の日どうすんの?屋上でサボる?」
「サボるんじゃない?どーせクラス行ってもつまんないし」
「そういえば、今思い返してみると瑞希は自分から何か持ってくると言ったことはしてなかったね。これを機に自分のやってみたい事をしてみるのも、いいかもしれないね」
「ボクのやりたい事?」
今やりたい事あるのかな?この時期だとアニメ見てるぐらいだったと思うんだけど。絵名の絵で作り始めるのもクールの終わりだし、なにするんだろう。
「いまやりたい事はこれといってないんだよね。なんとなくでいいならボクの好きなものを見たりとか?」
「いいと思うよ。僕だってよく色々なパーツ見にいってるし………雷夜くんなんて色々なジャンルの音楽を見てるしね」
「おい、類なんで俺の話出したん?俺を好きに生きてる人間の例に出したのか?」
ちょっとだけ微笑み、なにも言わない類。それはもう肯定してるじゃん。確かにアイドル、バンド、ミュージカル。加えてストリートにアンダーグラウンドと幅広く対応してるからなんにも反論できないんだけどさ。
「まぁ反論出来ないと分かってるのでその話は置いとくけど………後はアニメのイベントとかに参加してみても面白いかもよ。ネットなら隠れて学校でもやれちゃうかもしれないし、そうじゃなくても好きなアニメなら家でも何かしたくなると思う」
「やるとしても来年度かな。直ぐ春休みの宿題とか出ると思うし、それに今期はそこまでボク的に魅力的なのはなかったのもあるし、来期に楽しみにしてるのがあるからそれのイベントがあったら参加しようかな」
「それがいいと思うよ。ね、雷夜くん」
そうして話している中担任の先生の姿が目に入ってくる。
「お前たち、そろそろ帰ったらどうだ?みんな帰りつつあるぞ」
「確かにそろそろいい時間だね」
「でもまだ日出てるんだよなぁ」
「雷夜先輩、家に遊びにいっていい?そう言ってるんだしどうせ暇でしょ?」
「別にいいけど、しばらくシロ帰って来ないよ?」
「そうだ、お前たちに聞きたい事があったんだった。少し時間いいか?」
「僕達は全然大丈夫ですよ」
先生は一旦息を吐き、真剣な声色で質問を投げてくる。
「なぜ屋上でサボってたりしてるのに成績がいいんだ?」
「そんな事?」
「そんな事とはなんだ‼︎こっちは学校の先生として教える義務がある。だがお前たち3人………東雲はまだちゃんと授業を受けている姿を見る事があるからまだわかるが………神代は普段から内職してるか教室にいないかだし、暁山は教室にいないと、授業を受けていなかったりするのに他の生徒よりもテストの成績が良い。これでは先生の授業が非効率ではないのかと聞かれるのだ」
………とりあえず話長くない?しかも愚痴みたいな物だし。でもまぁ先生いない方がテストの点を取ってるという結果が残るわけだもんな。かわいそう。本物の天才と秀才、それに前世の記憶のある中学生だもん。仕方ない事なんだけどなぁ。
「先生、多分類と雷夜先輩はしょうがないと思った方が良いかも知れません。ボクもまだ理解を拒んでいるんですけど………類も雷夜先輩ももうある程度の高校の学習を終えてます。類に関しては機械について関わる内容ならその先も学んでます」
『その中にいた瑞希の学力が上がるのはある程度当然かも知れないね」
先生にトドメを刺すような2人の無慈悲な事実を告げる声を聞き、先生は少し引いていたとさ。
次は学校帰宅後の話を少し書こうかな。