クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「やっと見つけた────ねぇ、東雲さんだよね?」
下校し自転車から降りて家の中に入ろうとした時に薄い緑の髪をした誰かに袖を掴まれ、俺であるかの確認をされる。………怖。
「そうだけど、あの誰?俺たちのファンの人?流石にマナーがなってないよ」
「は?ファン?何言ってんの………なんなら反対の存在なんだけど」
「なんでキレてるんだよ?しかも初対面だろ?」
ほんとになんでキレてんの?てかなかなかの毒舌。やっぱりこの人草薙寧々だよね?ほんと名前教えてくれないとちょっとだけめんどいんだけど。
「うっ……しょうがない。私草薙寧々、類の幼なじみ。ねぇ、なんで去年までは一緒にショーをやるような関係だったのに今は類は1人でショーしてる……なんで‼︎なんで、離れたの?」
「ちょっと待って‼︎離れるって何⁉︎まず俺と類の関係誤解してないか?」
離れるって………元々一緒にやってるわけでもないんだけどなぁ………でも遠目に見たらそう勘違いしてもおかしくは……ないか。
あっ寧々が誤解してると言われてなんかすごい顔が真っ青になってる。かわいい。が、それはそれとして、
「途中から話しても多分ほぼ伝わらないと思うからザックリとだけど最初から話すよ。俺と類は同じクラスでよく喋る友達だったんだけど、学校でショーのための機械のアイデアを出したりしていたのが始まり。それで学校でできた沢山の部品とかを俺が持ってくのを手伝ったんだ」
「じゃあもしかしてあの時私が見ていたのって………ショー終わりじゃなくて普段の作業の時だった?」
「多分そうだと思う。俺が寧々さんに気づいたりはしてないだろうから確証はないけど……基本的に俺と類は同じ装置を作る仲間みたいな方が近い関係だしね」
「ごめんなさい。私てっきり類のショーについて行ける人だとばかり思ってた。いきなり怒ってごめんなさい」
「気にしないで、俺は類の過去とかは知らないけど、多分過去に類に辛い事が起きたんだよね」
そういえばこの世界では類の過去について俺が知ってるはずがなかったよな。ちょうどいい機会だし少し聞けないかな。
「う、うん。……えっと、これ話してもいいのかな?類がわざわざ言ってないってのもあるし、まぁ少しだけならいいかな?」
「どんな事があったんだ?」
「これは私が初めて類と会った時の話でもあるんだけど、大体そのくらいに私と類でショーを見に行ったの。その時から類はショーの演出に興味を持っていった」
「まだいいような話に聞こえるけど、何かあるって事だよね」
「……うん、類のショーは少し危険だったんだ。本当なら安全性は確保されていたんだろうけど、普通の小学生は怖くなるしやろうと思わない。それでみんな類の周りからは離れていったの」
「だから今日会った時になんで離れたのって怒ったんだ。確かにその時期の類と仲いいならそう怒るよな」
「ちょっと‼︎流石に何回も言わないでよ。本当に悪いとは思ってるんだから」
寧々がすごい怒ってる。というか初対面なのに喋れるのなんでだ?寧々は人見知りだったよね?
「でもまぁ、そんな過去があったから今はひとりでショーを類は続けてるんだな。でも類は一度俺をショーに誘った事があった。なら多分本心では一緒にショーをする仲間を探してるはずだ」
「………なら、一緒にショーができる人見つかるといいね」
「もし類が俺を頼ってきたら俺はそれに応えたい。寧々さんももし、類がショーのメンバーを探していたら一緒にやらない?」
「私は………わからない」
簡潔に答えて寧々は下を向いてしまった。どうしようなんとも言えない空気になってしまった。どうしよう。
「なんか変な空気になっちゃった。ごめんね」
「あっ私の方こそごめん。後私元々人見知りだからどう話せばいいかわからなくて………」
「えっ?でも普通に話せてるじゃん」
「そっそれは‼︎それは……怒りに任せて話しかけたから、話せるというか………少し冷静になると恥ずかしい………とにかく私はわからないけど、もし類が誘ってきたら前向きには考えとく」
冷静になってスラスラとは話せなくなっていった寧々だが、ショーのやる気自体は見受けられる。
「よし、シリアスな話はおしまい。寧々さん今日うちでご飯食べてかない?せっかく仲良くなった記念にさ」
「え?何急に。東雲さんっていつもこんな事してるの?」
「ん?仲良くなれたなぁって思ったらご飯誘ったりはしてるけど?」
類に瑞希、司あたり普通に誘ってたけど何か問題あるのか?いやまぁ前世だと家に誘ってご飯食べるとかはしなかったけど、ファストフード店とかはよく行ってたし………
「今日初対面だよ?しかも見方によってはナンパしてるように見えるんだけど、わかってる?」
「あ………確かに今まで仲良くなってご飯食べてかないかって誘ったの男子だ、女子来ることはあっても全員シロの知り合いじゃん………どうしよう、普通に喋れてるからどうにかなってるけど通報されてもやってる事おかしくないじゃん」
「心の声ダダ漏れしてるんだけど……東雲さん大丈夫?」
どうするべきだろうか。とりあえず謝るか?そうだまずは謝ろう、そしてその後はえと、
「何してんの?買い物少し頼んだけどそれにしては遅くない?ん?あー……初めまして、私は神高3年の風真白夜。めんどいからシロって呼んでよ」
シロ………あなたは私の救世主だ。
なんでこの話全然終わらせられないんだ………何故か伸びてく、怖いよもう。
勝手に話が長くなってくのあるあるだよね?多分。