刺激が欲しい男はTS化して親友と敵対する 作:となりのスモモ
「そうなんですか…はい、電話で報告して下さりありがとうございました。」
どうやらユッキーはあの後走り終わったらしく、気絶して倒れたらしい。ユッキーの携帯から知らない人の声がしてびっくりしたけど、報告してくれた女性に感謝しないといけないね。
「ごめん。彩華、僕この後用事があるから代わりにユッキーの所に行ってくれない?」
「具体的にどうすればいいんスか?」
「グラウンドにユッキーが気絶しているらしいからそれを僕の代わりに助けに行ってくれ。」
「分かりましたッス!優真先輩の頼みなら、私頑張るっスよー!っていうか気絶してるの本当なんスか!?」
「本当らしい。」
僕がそう言ったら彩華が扉を開けて急いで駆け出した。
彩華の頼みで学園にあるカフェで一緒に過ごしていたから悪い事をしたなと罪悪感を感じる。
それはそうとして対怪物戦闘部としての活動が始まるため副部長として欠席は出来ない。今日は特に重要な内容となるため彩華にユッキーの事を任せた。ただ後で彩華に内容を言っておかないと雨野さんに叱られる。連携のための報連相は基本だからね。
「さて…と部室に行かないとそろそろ遅刻するな…」
今行ってギリギリ間に合うか分からないくらいの時間になってきた。ユッキーが遅刻した時みたいな罰は無いが、雨野さんに遅刻した相応な理由を言わないとランニングを10周させられる。改めて考えてみてもこの学園の罰は異常だと思う。遅刻した分×10周だしね。こっちはそうじゃなくて助かった。
50周走らされたユッキーが気絶しているのは不安だけど彩華が行ったから大丈夫だと思う。あっそうか僕がユッキーと話していたから、罰として追加させられて気絶した可能性もあるから謝罪しないといけないな。でも毎回電話でしか起きれないユッキーにお灸を据える意味では結果的に良かったかもしれない。本当にユッキーが、目覚ましで起きれるようになるのはいつになるんだろう?
それはそうとして僕は彩華が何故欠席したのか理由を考え無くてはいけなくったので、放課後で回らない頭に鞭を打って考える。頭が痛くなってきた……
活動以前に頭が痛くなってきた事で憂鬱となりながらも部室の方へと足を向けて歩き初めた。
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「今日の欠席者は彩華のみか……理由を知る者はいるか?」
「彩華は僕の親友が気絶したため、その対処に向かいました。今日の話した内容については僕が伝えておきます。」
「そうか…優真の親友であれば許そう。」
「アイツ気絶するなんてどんな事しでかしたのよ。」
星羅が笑いを堪えながらそう言う。確かに昔から変な奴だったけど流石に気絶まではしなかったしね。他の満や恋兎音はあの人か!みたいな反応をしている。まぁ面識がないから仕方ないのかもしれない。
あとすんなり理由が通って胸を撫で下ろした。確か雨野さんとユッキーって知り合いだったからかな。
「さて、欠席の理由も聞けた事だ。今日は依頼が無いという事は事前に連絡したから知っている者が多いと思うが、今日話し合う内容はどの依頼よりも重要になり得るかもしれない。」
「あぁ…察したわ…昨日の依頼の事ね。」
「今日話し合う事が分かったかもですね~」
「え…私の知らない依頼なの?え……?」
恋兎音が困惑したような顔になりあわあわしている。あの時はもしもがあった時のために、山の入口近くで待機していたからね。謎の彼女の戦闘については誰にも言えない事だったから恋兎音が知らないのも無理はない。
ユッキーは親友として信頼しているし、そもそも友人らしき人を見かけていないから話す事はないと思う。そう考えたらユッキーって案外ぼっちなのかもしれない。失礼だけど。
「察している者もいるが、知らない者のために説明をする。知っている者も改めて聞くように。」
その言葉で少し気の抜けた空間だったのが、一瞬で引き締まった空間になる。
「まず、昨日の依頼の事で一つ分かった事がある。それは依頼者が不明だという事だ。これは新たな情報なため今は考えなくてもいい。」
「えっ!依頼者が不明とかそんな事あるの!?」
「静かにしてくれないか星羅?考え無くてもいい事だと言った筈だ。」
「うっ…すみませんでした。」
星羅が怒られて下を向く。これは反応をしても仕方ない事だろう。依頼者は僕たちが未成年のため個人情報を言う必要がある。その中に顔写真などは含まれていないが、電話番号や住所の開示など様々な事を報告しなくてはならない。だからこそ依頼者が不明なんて事は起こり得ない事だ。
部としてはかなり本格的だが、雨野さんが協力をしてくれて作った部であり、これらの依頼者に関しての事は僕らの安全を考えての事だったため、僕も驚きがどうしても出てしまう。
「まぁ…確かに反応してしまうのも無理はない事だと思う。すまないがこの事はまだ詳しく分かってはいないため、いつか改めて説明するとしよう。」
依頼者不明について気になるが、まだ情報が足りないらしく詳しい話は聞けなかった。
「話を戻すが、昨日の早朝に“少女が攫われたため助けて欲しい”という依頼があった。そのため私達がその依頼を受けた後にそれぞれ分担をして私は少女の捜索、優真達は実地での捜索をした事は覚えているな?」
「昨日の事だから覚えているに決まっているじゃない。」
「ウチも勿論、覚えていますよ~」
「昨日の事…だったんだ……」
恋兎音の事だが、普段はいつも僕、満、彩華、星羅とパーティーでその都度、必要な道具や物資などを恋兎音に本人の希望で持って貰っている。昨日は待機してて何があったのか自分だけ知らなかったためか、悲しそうな顔をしている。
「いや、昨日の出来事は言ってはいけない事だったからね。誰かに聞かれたらいけないから恋兎音に今回話す事を言えなかったんだ。ごめんね。」
「だから昨日何が合ったのか皆教えてくれなかったんだ…それなら話せないって…言ってくれたら良かったのに。何度聞いてもはぐらかされて、私はいらない子なのかなって思ったんだから……」
「不安にさせてごめんね。次からはちゃんと言う事にするから。」
「絶対にそうしてね?」
恋兎音が有無を言わさないような圧をかけられる。偶にこういう事があるから、自分としては地雷を引き抜か無いように気を付けていたけど、今回は引いてしまったようだ。
だからそれに答えようとしたけど、それを星羅に遮られてしまって、それに満が同調してきた。
「私達が恋兎音に言うようにするから、優真は安心してていわよ。」
「そうですよ~優真さんは安心してていいですからね~」
「やっぱり…邪魔ね……」
「そろそろいい加減にして貰ってもいいか?」
仲間割れが起きそうな雰囲気になるが、雨野さんの一言で再び場が引き締まる。雨野さんはこういう時、本当に頼もしく感じる。普段も頼もしいけどね…うん…
「よし、静かになったな。ではまずあの謎の彼女の容姿について言おう。彼女は黒いセーラー服のようなものを身に纏っており、優真の報告から金髪と紅い目をしている事が分かっている。身長は150前半という事が分かっている。」
「あと~胸が大きかったですよね~?」
「余計な事は言わなくていいわよ!そんなの今どうでもいいじゃない!」
「そこ、しっかり聞かないと罰を与えるぞ?」
その一言で星羅と満は静かになった。星羅は何か言いたげな様子だが、これ以上言うと本当に罰が与えられるという雰囲気だったため何も言えないでいた。
「話を戻すがその彼女には、特徴的なデザインをした十字架のアクセサリーが首に巻かれていた。この写真を参考にしてくれ。これは彼女の全体が撮れていた写真だ。魔力に晒されているためか写りが悪いのはすまない。」
「補足だが、彼女が我々に危害を加えようとしたのを優真から報告されて分かった。そのため彼女の事をこの写真を参考にして、見かけた場合はどの依頼よりも偵察を優先とする。その際は私に連絡をするように。まだまだ彼女に関しての事は分からない事が多すぎるからな…」
「具体的…にどんな事が分からないんですか…?」
「彼女に関する情報や本当に彼女は敵なのかがな…そこが不明な点だ。」
恋兎音が質問をしているのを雨野さんが答える。確かに彼女の事が分からないから偵察しようとするのは、雨野さんの話を聞いて分かったけど、敵じゃない可能性もあるのかな?
「どうして彼女が敵じゃない可能性があるのよ!?明らかに優真に対して攻撃とかしてたじゃない!」
「いや、実はこの部に対して嫉妬心を持っている者や不快に思っている者もいる。そのためそういった感情をただ持っている者のデモなのかもしれない。」
「そういう事じゃなくて!━━━━━━━はぁ…もういいわ」
恐らく星羅は、彼女が人の見た目をしているが怪物としての格を感じた事を言いたいんだろう。だけど雨野さんはこうなった場合は自分の考えを是とする考えがある。だから星羅は言うのを諦めた。うん…こういう所だよね。
「では彼女のコードネームを決めるとしよう。その方が分かりやすくなるからな。」
その言葉で各々が彼女に関してのネームを考え始める。ネームを決める理由としては、名前があると報告する時に分かり易いのと、ネームドとして区別出来るからだ。怪物に対してもネームを決める事があり、その怪物が危険である事の目安にする。
「僕は…クロとかでいいんじゃないかな?」
「却下だ。それではまるでペットみたいに感じる。」
こういうのはあまり得意じゃないんだよね。ネームに関してはいつもセンスが無くて大体却下される。ユッキーだったらどんなネームを付けるのかな?
「私は…その…身長が小さいから…漆黒の少女で良いと思う。」
「却下だ。彼女の見た目が黒一色だったら考えるが、生憎そうじゃないから分かりにくい。」
僕はネームセンスが無いからもう満達に任せるしかない。恋兎音のはセンスあったと思うんだけどな。
「満は何か良い案あるか?」
「私は~うーんロリ巨乳っ子で良いと思いますよ~?」
「聞いた私が馬鹿だったようだ。星羅は何かいい案あるか?」
星羅は真剣にネームを考えている。満のは…まぁ雨野さんの言う通りだろう。
「よし、決まったわ!“狂気の魔女”でどうかしら?」
「どうしてそうなった?」
「まず私達に攻撃をした事自体が有り得ないわ。それが狂気の部分。そして何より背がちっちゃいのに、何故か怪物としての格を感じたから不思議な部分を込めて魔女ってなったわ。」
「ふむ。いいネームだな…では次から謎の彼女についてのネームは“狂気の魔女”で決定していいか?」
「うん、良いネームだと思うよ。」
僕がそう言ったら皆も、それでいこう!というような雰囲気になり“狂気の魔女”に決定した。この後、雨野さんが皆に狂気の魔女を見かけた際には、偵察する事を念押しして解散となった。
そしてもうそろそろ日が暮れそうな時間になっていたため各々が部を後にして家に帰って行く。かく言う僕も家に帰っている途中なんだけどね。
「優真さん今日もカッコイイ!」
「そうだよね!イケメンすぎてマジでヤバい!」
僕はその声がした方向に微笑みを返す。すると彼女達が騒ぎ出して耳が痛くなる。うん…こういう時にユッキーが居れば良いのになと思う。何故かユッキーが居ると周りが静かになるからね。
「あっ!優真先輩居たっスね!一緒に帰りましょう!」
後ろを振り返ると彩華が手を振りながら僕の方へと近付いて来る。そういえば彩華に報告しないといけない事があったんだった。
「彩華、大事な話があるんだ。」
「えっ!?急にどうしたスか!まっ…まさか…そう言う事ッスか?」
「うん…そう言う事だよ。」
何の事だか分からないが、取り敢えず今日の話を彩華に対して説明をした。その間はずっと不機嫌な顔をしており、何かしたのかなと不安に思いながら説明した。
「期待した私がバカだったッス。」
最後にそう言われてしまったけど、どういう事に期待してたのか分からなかったため、謝罪をして一緒に帰るという事で許してくれた。
「まとめると、狂気の魔女を発見次第、偵察しろって事ッスよね?」
「それでも間違ってないからそれで良いよ。」
「よし!じゃあ今日起きた事でも話しましょうッス!」
それから彩華と他愛無い話をしながら家に帰った。
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とある地下
『地上で我々に匹敵する程の強大な力を持った同胞が現れました。如何なさいますか?』
背中に悪魔のような翼を持った女が、壁に向かってそう尋ねる。
『その話は本当なのか?その場合は貴様に勧誘を任せよう。断られたら殺せ。まぁそんな事は滅多にないだろうけどな。』
『仰せのままに。』
壁の向こう側から男のような声が聞こえ、女はその言葉に従い一瞬で地上に転移した。
『フフフ…お仕事開始ですわ…』
言うの遅いと思いますが完全に白井由紀が登場しなかった場合は、〇〇sideというようなタイトルになります。
何かお気に入りや評価が増えてて戦慄しました。えっ!?何かワイしたっけ!?みたいな感じです。まあこれからもワイにホリホリされて下さい。優しくします。
誤字報告してくれた方ありがとナス☆
感想やアドバイス等も是非宜しくお願い致します。
急いで書いてるから合わへん所もあるかも知れません。どうか愛嬌としてワイを許してやって下さい。許されない場合は三回回ってワンします。
別視点いる?
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いる!
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いらない
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どうでもいい
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主はホモ