War Commander’s 異世界傭兵戦記 作:ウルヴァリン
アレクセイからクソ野郎が脱獄して、俺に仕返しをしに来るかもしれないと聞いたその日、お使いを終わらせてシャムさんに事情を説明する。シャムさんやミィやミケを巻き込みたくは無かったので部屋を空けようとは考えたが、シャムさんが気にしないから来ても叩き出してやれと言われた。
だがミケちゃんから友達と遊んでた際に変な集団が宿を伺っていたと聞かされ、間違いなく近日中に仕掛けて来ると確信した。
危険ではあるが同時にチャンスでもある。
準備を整える為にシャムさんに俺の部屋は修繕するということにしてもらい、俺は修繕が終わるまで街の外でテントを張って生活することにした。
奴等が襲いやすいような場所にわざと選んでテントを張り、中で今回の装備として選んだセミオートショットガンのAA-12にドラムマガジンを装着させて暴徒鎮圧用のビーンバック弾を送り込んだ。
作戦としてはこうだ。
奴等は俺が油断していると思い込んでいるだろうが、半径20m以内にWOCオリジナルの非致死兵器であるエレクトロマインを設置している。これは起爆したら死なない程度の電流を2m圏内にいる敵に浴びせるもので、少なくとも食らえば暫くは動けない。
それを合図に一気にこちらが攻撃を開始し、人数にもよるが殺傷ではなく捕縛して衛兵隊に突き出す。あのシャイセとかいうクソ野郎を含めて何人かは確実に懸賞金が掛けられているから、ちょっとした小遣い稼ぎになる筈だ。
テントでシャムさんが作ってくれた弁当を食べていると……
「ぎゃあぁあああっ⁉︎」
外から悲鳴が聞こえて来た。外に出ると街の方角から武装した集団がいて、1人がいきなり痺れて倒れたので唖然となっているようだ。
エレクトロマインを踏んで感電したんだろう。
奴等は自分達が待ち伏せされたのだと悟ったようだが仕掛けて来たんだから容赦はしない。その場にしゃがんでビーンバック弾を連射していく。
一応は非致死であるけど、場所によったら死亡は免れない代物でもあり、現に香港デモにて警察が誤射で救助隊員の女性の目に当てて失目させたり、アメリカでも年に1人は死んでいるらしい。
だから俺はこのショットシェルは"ビーンズルーレット弾"と呼んでもいる。
碌な装備をしていない連中はビーンバックの直撃を受けて吹き飛ばされ、気絶した奴はまだいいが骨折したであろう馬鹿は痛みに悶え苦しんでいる。
42発のビーンバックを撃ち終わり、新しいマガジンを装着して倒れた敵を次々と身柄を拘束していくと足を骨折したであろうクソ野郎の姿があって、逃げようとしていたので腹を蹴って仰向けにさせ、踏みつけてから恐怖に歪んだクソ野郎の顔に銃口を向けた。
「ひぃ⁉︎」
「悪知恵はお粗末だな。あのまま素直に償っていたら死ぬことにはならなかったのにな」
「や……やめ………」
「もうお前は終わりだよ。じゃあな、クソ野郎」
少し脅しを加えてやることにし、ホルスターからM45A1を引き抜いてACP弾を奴の顔の真横に撃ち込んだ。
奴は情けなく小さく悲鳴を上げ、そのまま失禁して気を失った。
最後までほんとに情けない奴だ。
そのまま奴の手首にカフを使って拘束し、念の為に猿轡をして自決できないようにした。
奴を含めて拘束したのは8名で、手口からして間違い無く何人かは賞金首だろう。クズ共を1箇所に集めて逃げられないように全員の足首を繋げて逃げられないようにし、銃声を聞いて駆けつけた衛兵隊を出迎えた……………。