War Commander’s 異世界傭兵戦記 作:ウルヴァリン
ルシャナとの模擬戦に勝利して俺の力を証明した。
俺が使った一殺多生と切り裂きジャックはかなり強力な組み合わせだ。どれだけ強力な攻撃をしても相手のライフが僅かに残って戦闘不能状態にしてしまい、切り裂きジャックはダメージが2倍になるが素早さが飛躍するので翻弄して相手を無力化する。
メインストーリーでは使い道がなかったが、PVPなどではそこに隠密性を高めるスキル“忍者”を組み合わせて暗殺に特化したスカウトを好んで使った。
試合を終わらせ、今度は応接室に案内されて彼女を待つ。少し待たされてから扉が開かれ、アメリアさんが着替えたルシャナを連れてきた。
「お待たせ致しました。ご希望のルシャナの準備が終わりました」
そういいながらアメリアさんはルシャナを俺に見せてくれた。青色のシャツにカーキ色のズボン、茶色のロングブーツというシンプルのものだ。
「では桜崎様。こちらが奴隷購入証明書と奴隷取り扱い法に関する注意書きになります。そしてこちらがルシャナの料金となります」
そういいながらアメリアさんは右脇に挟んでいた書類を俺に渡してきた。購入証明書にはすでにルシャナの名前が記入されており、購入証明確認者の欄にはアメリアさんの名前が書かれている。
奴隷取り扱い法には奴隷の衣食住の保証、税金の支払いを彼女に代わって俺が支払うということ。義務を放棄したら契約が自動的に破棄されて奴隷は奴隷商に返却されるなどが記されている。
それぞれがおそらく購入者の控えと国の提出用、商会の保管用の3枚ずつあり、最後の1枚にはルシャナ自身の基本料金である金貨35枚に奴隷購入時に自動的に購入扱いとなる彼女の基本的な衣服一式の金貨1枚、奴隷登録料金貨2枚、最低限の護身用武器であるナイフの代金銀貨5枚の合計金貨38枚と銀貨5枚と書かれていて、その下の備考欄にバルメッサ家の家紋銀貨使用での2割引きと追加で記入されている。
それにより代金が割引となって端数無しの購入金額金貨30枚と手書きで記され、内容に問題がないと判断した俺は全ての書類にサインしていき、机に数えた金貨30枚を出し、それを確認したアメリアさんは軽く微笑んで見せると会釈した。
「おめでとうございます。今この時を持ちましてルシャナは桜崎様の正式な奴隷となりました」
その言葉を聞くとルシャナは片膝をついて跪き、俺に頭を垂れた。
「私、ルシャナは今この時を以って桜崎 照史様を忠誠の儀を以って主として認めます」
そう話すとアメリアさんは壁に掛けてあった剣を手に取り、俺に手渡した。騎士における忠義の誓いであるアレコードをしなければならないようだ。作法自体は知らないが、映画で見たシーンを思い出して何となくやってみることにした。
「・・・我が新しき従者ルシャナよ。勇猛に戦い、誇りをもって尽くせ。桜崎 照史の名を以って汝を導く」
そういいながら剣を彼女の右肩と左肩にそれぞれゆっくり当てて、アレコードをしていく。肩をたたいたら彼女に手を差し伸べ、それを見たルシャナは俺の手を取ってゆっくりと立ち上がった。
「じゃあ・・・・・・これからよろしくね。ルシャナ」
「はい、こちらこそよろしくお願いいたします。我が主」
これで彼女は正式に俺の従者となった。
それからアメリアさんから注意点を聞き、アメリアさんの馴染みのある冒険者の装備を扱っている商店を紹介してもらって商会を後にした・・・・・・・・・・・・・・・。