War Commander’s 異世界傭兵戦記   作:ウルヴァリン

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25:装備を整えろ

ルシャナを俺の正式な奴隷として迎え入れられ、俺は彼女を連れてみんなに紹介した。これにより俺は白磁から黒鉄級に昇級を果たし、そのままルシャナも冒険者として登録する試験の申し込みも済ませた。

そのあとは彼女の歓迎会として猫の寄道亭でシャムさんが腕を振るってくれてた。

シルヴィは彼女を気に入って酔っぱらいながら彼女を抱き枕のように抱擁し、ミケちゃんも最初は警戒したがすぐに彼女がいい人だと判断して新しいお姉ちゃんが出来たことに目を輝かせていた。

 

次の日から彼女の冒険者とするべく準備に入るべく、アメリアさんから教えてもらった店を回っていた。

 

 

「これくらいかな?」

 

「はい♪身の回りのものはこれで大丈夫だと思いますよ♪」

 

「申し訳ありませんシルヴィア殿、私の生活用品の買い出しを手伝っていただいて・・・・・・」

 

「全然大丈夫だよルーちゃん♪ねぇラウラ♪」

 

「まあ桜崎にはさすがに女性の必要なものはわからないだろうからな。私たちが見てやらないと何をしでかすか分かったものじゃない」

 

「・・・何気にひどくない?」

 

 

ルシャナの買い物に付き合ってくれているシルヴィとラウラ。確かに女性の必需品に関しては俺は知識があるわけがないし、そういうことだったら彼女たちに手伝ってもらったほうが確実だろう。

これまでに女性用の私服や化粧品、アクセサリー、下着などを購入してそれぞれがいっぱいの紙袋を抱えている。

 

もちろん代金は俺持ちだ。

 

 

「だけど二人とも休みだったのによかったの?」

 

「問題ないですよ♪今はロジータさん達は別の依頼で王都に行ってますし、私達もしばらくは依頼もないからやることがなかったんですよ♪」

 

「そういえば前から気になってたんだけど、二人ってパーティーではなにをしてるの?」

 

「あぁ。基本的には銀等級冒険者だが、私とシルヴィは副職もしている」

 

「副職?」

 

「私は考古学の教授もしていてな。時々歴史家との遺跡調査や大学へ教鞭を執ったりしている」

 

「ラウラって・・・・・・いや、前に家が学者って言ってたね」

 

「私は孤児院を手伝ったり街の子供たちと遊んだりしてますよ♪」

 

「ははっ。シルヴィらしいね」

 

 

雑談を楽しみながら次の店へと向かう。彼女の生活必需品は全て買い揃えたとのことなので、次は彼女を冒険者にするための必要品を買いに行く。

アメリアさんが教えてくれた店は冒険者向けの武器や装備品が揃えられているらしく、シルヴィとラウラも依頼を受ける前にはここで揃えているらしい。

 

店は猫の寄道亭の近くらしく、ひとまずは宿に戻って荷物を置いてから店に向かうことにした。

 

 

「ここは何度か前を通ったけど、入るのは初めてだよ」

 

「ここは冒険者向けにいろんな道具を置いてるんですよ」

 

「武器に防具、ポーションに解毒剤にテントなんか様々だな」

 

 

宿に戻ってミケにお土産の焼き菓子を渡してからその冒険者向けの店へと向かう。店には歩いて数分で到着し、店の前には“安全で素敵な冒険の前に忘れ物は?”という決まり文句が書かれた看板があった。中に入ると様々な商品が所狭しと並べられていた。

 

 

「いらっしゃい」

 

カウンターにいたのは丸眼鏡を掛けた初老の男性で、短剣を磨いていたようだ。

 

 

「おや、シルヴィアじゃないか」

 

「久しぶりおじさん、元気だった?」

 

「ああ、まだまだ若いもんには負けられねぇからな・・・・・そっちの二人は初めてだな?」

 

「店主、この二人は桜崎 照史とルシャナだ」

 

「桜崎 照史です。こっちは従者・・・・・・仲間のルシャナです」

 

 

やはり奴隷というのはなれそうにもない。それに俺は彼女を所有物でも奴隷としても見てはいないし、彼女は対等の仲間だと思っている。男性は軽く笑みを浮かべながら自己紹介をしてくれた。

 

 

「ほぅ・・・まだ駆け出しの冒険者みたいだね。私はここの店主をしてるドワティだよ」

 

 

ドワティという男性は立ち上がって握手を交わす。

 

 

「今日はどんな用で来たんだい?」

 

「彼女の冒険者用の装備を買いに来たんです。できれば一式を揃えたいんです」

 

「そうかい、だったら店の中を自由に見て回るといいよ」

 

 

そう言われて俺たちは商品を見て回ることにした。ルシャナは特に慎重に見て回りはじめ、まずは剣に目をやる。

 

 

「おや、お目が高いようだね?」

 

「あの剣は?」

 

「あぁ、駆け出し冒険者や傭兵向けの入門武器ってとこだね。切れ味も耐久性も普通だけど価格は休めだし最高の品だよ」

 

「そうなのですか?」

 

「鉄一択だからね。個人の要望に合わせて加工がしやすいっていうのが大きいよ」

 

「ご主人様、いかがでしょうか?」

 

「ルフィアが気に入ったんだったら好きなものを選ぶといいよ。命を守るものなんだから妥協はしちゃだめだ」

 

 

そういうと彼女は笑みを浮かべながら選んでいく。値段は張るだろうが彼女の命を守れるなら先行投資として少しでもいいものを揃えておいたほうがいいだろう。彼女は他にも小柄の盾にベルト、革製の胸当て、革製の肩当て、魔力が込められたネックレス、黒色のマント、鎖帷子を次々と選んでいく。

 

一通り選び終わったので店の奥で試着をさせてもらえることになり、暫くしてから着替えが終わったようだ。

 

 

「わぁ♪すごく似合ってるわ♪」

 

「不自然じゃないでしょうか?」

 

「あぁ。本当によく似合ってるよ」

 

 

着替えてきたルシャナは装備の状態を確認するが、本当によく似合っている。

 

 

「剣はさっき説明したとおりだよ。ラウンドシールドの内側には短剣が2本格納できるようにしている。戦闘になったら緊急用としても機能するよ。革製品はジャイアントトードの革を使ってるから耐水性と伸縮性が高いし、ネックレスには火属性の魔法効果がある。鎖帷子は鉄と銀を組みあわえているから軽いし丈夫だよ」

 

「しかし駆け出し向けとはいえ、これだけ揃うと価格も高くなるのでは?」

 

「そうだねぇ・・・シルヴィアとラウラの友達だから少し勉強させてもらうけど・・・・・・金貨4枚と銀貨3枚ってところだよ」

 

 

そういわれて俺は財布の中身を確認。一応は組合から全額引き出してきていて、必需品なんかを買って減ったから財布の中には金貨が6枚と銀貨が8枚ある。一応は予算範囲内なのでこれら一式を購入することにした。

 

 

「これらを全部ください」

 

「まいどあり」

 

「ご主人様・・・」

 

「ルシャナ、これは君の冒険者になる俺からの門出の品だ。だから遠慮なく受け取ってほしいんだ」

 

「・・・・・・」

 

「ダメかな?」

 

「・・・・・・ありがとうございます」

 

 

観念したのかルシャナは俺からのプレゼントを受け取り、冒険者の試験を受ける準備は整った。店を出る際にドワティさんから店を贔屓にしてほしいといわれ、何かあったら使わせてもらうことにする。

 

これで彼女の冒険者になる試験の準備は整った・・・・・・・・・。

 

 

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