War Commander’s 異世界傭兵戦記 作:ウルヴァリン
イズを策の末に倒すことができた。冒険者になって一番の強敵だったが、ルシャナとの連携で排除できたことは恐らくは間違いなく大きな功績だろうが、そのあとに出現したグールを殲滅してへとへとだ。だから俺達は討伐証明であるイズの角とグールの右小指を切り落とし、袋に纏めて第2区画に入ったすぐの場所にある詰め所で一晩を過ごすことにした。
間違いなく大きな功績だろうが、そのあとに出現したグールを殲滅してへとへとだ。だから俺達は討伐証明であるイズの角とグールの右小指を切り落とし、袋に纏めて第2区画に入ったすぐの場所にある詰め所で一晩を過ごすことにした。
依頼受諾から4日目、第2区画そのものの広さはそんなに広くはないので、少し魔物が出没したがしっかり休んだので疲れはかなり緩和されている。問題なく排除していき、トロッコの線路に沿って4日目の昼にようやく廃坑の出口に辿り着き、近くの集落で移動手段を確保。少し興味深いものがあったのでそれを借り、俺達は王都へ向かう渓谷を進む。
「おっと・・・やっぱり馬と違うから少し難しいな」
「ですが乗っていて楽しいですね。いうこともしっかり聞いてくれて本当にいい子ですね」
手綱を手に取って王都に繋がっている渓谷を突き進む。俺たちが借りたのはホルスという大型の鳥型魔物で、羽は退化して飛行はできないが脚が発達して走る速度は馬よりかは遅いが、山岳地帯などの起伏が激しい場所では馬以上の走破力があるらしい。
「ルシャナ、王都まではどのくらいなんだ?」
「いま最後の坂道を下ってますから、あと少しで見えて・・・あっ。見えてきました」
「あれが王都か?」
「はい。ヴェルダ王国の王都“ヴェルダリア”です」
渓谷を抜けて見えてきた王都“ヴェルダリア”。丘の上に聳え立つ青色の屋根をした純白の城を中心に雪で雰囲気が幻想的となった城下町。そしてその街を守るインパクトが強い城壁。
ここからでもかなりの広さがあるとわかる。
そしてホルスに揺られて2時間後、最後の道を進んで王都へ入場する為の大門前に到着。王都に入る為に様々な人達が列を作っていて、検問では身分証の確認と所持品検査が行われていた。俺達もそれに並んでいると、検問で怪しいものが出てきたようだ。
「くそ!?はなせ!?」
「うるさい!!話は詰め所で聞いてやる!!」
ガラの悪い数人の男達が衛兵に身柄を抑えられていて、その隣で荷馬車から衛兵が何かを運び出している。どうやら違法品が出てきたようで、それを摘発したのだろう。だが男の一人が一瞬の隙を突いて拘束を抜け出し、近くにいた女の子を抱きかかえて、隠し持っていたナイフを取り出して子供の首に切っ先を突き付けた。
「動くな!!近づけばこのガキの命はねぇぞ!!」
「その子を放して武器を捨てろ!!これ以上問題を大きくするな!!」
「うるせぇ!!俺様に指図すんじゃねぇ・・・」
いきなりの事態だったが後ろが隙だらけだ。本当だったら気絶させるだけで留めるんだが、子供を人質にした段階で容赦はいらなくなった。416を構えてマグニファイア起動させて照準を合わせる。そして後頭部に照準を合わせるとトリガーを弾いた。
5.56mm弾はしっかりと男の頭部を貫通し、銃弾は門の柱に命中して小さな破片をいくつかまき散らす。
子供は死体から解放されて母親に抱き着き、母親も子供が安全だとわかって泣きながらしっかり抱き返す。
すると衛兵が俺の行動だと察し、警戒はするが武器は構えずにこちらに話しかけてきた。
「今の攻撃は君が?」
話しかけてきたのは他の衛兵が装備しているものと似ているが3本の小さな鶏冠のような突起物が取り付けられているケトルハットを被っている。恐らく隊長クラスだろう。416のセーフティを掛けると質問に回答する。
「はい。そうです」
「助かったよ。隙を突かれてしまうなんてな」
「子供は大丈夫ですか?」
「怪我はない。大丈夫だろう」
子供の様子を確認すると、母親は泣きながらこちらに何度もありがとうといいながら頭を下げてくれている。どうやら無傷だったようで安心した。
「すまないが調書を取らなければならないから一緒に来てくれないか?」
「こっちは依頼で来てるのであまり時間を取られるのは困りますが・・・」
「大丈夫だ。すぐ終わるし奴が賞金首だったら懸賞金を渡さなきゃならないしな。時間を取らせないし終わったら通行料も払わずに行っていいから」
確かにそれは仕方がないことだろう。本音はあまり時間を掛けたくはないんだが、向こうも仕事なので協力しておくことはこっちとしても利となるだろうし、通行料も無料になるなら大丈夫だろう。
「・・・分かりました」
「助かるよ。私に付いて来てくれ」