War Commander’s 異世界傭兵戦記   作:ウルヴァリン

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44:休日

シーラの傭兵登録を完了させ、無事に彼女は傭兵となった。

 

だが傭兵といっても基本的には戦争や大規模魔物討伐などがなければやることがないので、他の職種の組合に登録して生計を立てているとのことだ。

そして冒険者が最も多く、シーラが傭兵をメインに冒険者を副職として正式に登録。俺とルシャナもメインを冒険者としつつ副職として傭兵組合に登録を完了させた。

 

支払う税金は増えるが傭兵や冒険者でしか使えない施設が使えたり、前に聞いた話では傭兵と冒険者をメインとしてどちらにも仕事がない場合は店を経営したり、ラウラのように考古学者などの一面も持つ連中もいるようだ。

今回のように複数の組合に登録しておけば仕事の幅が増えるだけではなく、人脈を増やして指名依頼を引き受けやすくなったり、依頼の最中に他職種の技術や知識が有効になったりと色々とメリットが大きい。

 

だが今の時期はまだまだ降雪の時期で冒険者も傭兵も依頼がない状態にある。だから3人で話し合った結果、この冬は遺跡や廃坑を探索して魔物の素材や宝を換金して生計を立てることになった。

当面の生活費に関しては問題はないだろうが、必需品の消耗などを考えたら心持たないというのもまた事実だ。

 

イズのような高ランクの魔物まではいかないが、少なくとも今から稼いでいけば春には生活できるくらいの金額にはなる筈なので、明日からの魔物狩りに備えて今日は丸一日休みに費やすことにした。

 

 

 

「よし、出来た」

 

 

俺はキッチンで昼食を作っていく。3人の中で料理ができるのは俺だけであり、前にルシャナにやらせてみたら料理という名前の謎の物体が出来上がったり、シーラも肉の丸焼き程度しかできないということが判明している。

 

だから2人には外で鹿などの肉を狩猟することを行ってもらい、俺は調理を担当する。

 

俺が作っているのは和食に近いものを作っている。

 

朝市で市場から魚醤や乾燥魚、卵が手に入ったので今はだし巻き卵を焼き終わり、3人分を皿に乗せていく。その他にも魚一尾を骨を取ってから塩焼きにし、米を炊く。ちなみにこの国では米は炊いて調理するのではなくリゾットのように煮込んで調理する。日本米と比較したらモチモチ感や粘り気が少なく、少し古米のような風味があるのでおにぎりにしてみたらぽろぽろと崩れるし、独特なにおいがするので白米として炊くには向かない。

 

だが焼き飯やリゾット、パエリアなどには適しているので魚醤と野菜と刻んだ乾燥肉を入れてチャーハンにして食べれるようにした。サラダを盛ってポトフの鍋をテーブルに置くと、狩猟に行っていた2人が帰ってきた。

 

 

「ご主人様、ただいま帰りました」

 

「戻りました、我が主よ」

 

「おかえり。大猟だった?」

 

「はい。兎が4羽と鹿が1頭で皮が売れそうです」

 

「それはいいな。さぁ、寒いから中に入って。ちょうどご飯の準備ができたから食べよう」

 

 

温かい食事の準備が出来上がっていたので、帰ってきたルシャナとシーラを中に入れて、昼食にすることにした。

忙しいながらも充実した日々もだが、今日のような特に何もやることはないのんびりした日々も悪くない。食卓を囲んで、俺が作った昼食を味わおう・・・・・・・・・・・・。

 

 

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