ドルマゲスに転生してしまったので悲しくない人生を送りたい 作:えにぃ
暗黒神の部下『妖魔ゲモン』により殺害されたかに思われた薬師メディは、彼女の息子グラッドの懸命な治療によりなんとか一命を取り留めた。メディとグラッドにより神鳥レティスの情報を手に入れた一行は、レティスが住まうとされている「隔絶された台地」へ行くため、まずはそのために必要となる「海図」を探すことにしたのだった。
…
「では、僕たちはこれで。メディさん…諸々のことで世話を焼いてくださり、本当にありがとうございました」
「隔絶された台地」に向かうために必要な「海図」につながる手掛かりとして、ヤンガスは大海賊キャプテン・クロウの遺した秘宝を挙げた。イマイチ他に手掛かりの思い当たらないエイトたちはヤンガスの提案に従い、海図の捜索を次の目的とすることにした。そうと決まればメディの隠れ家に長居する理由は無い。エイトは早速メディに別れを告げる。謝罪の言葉を省いたのはきっとそれを必要としないであろうメディの意向を酌んでのことだ。
しかし、そのまま洞窟から去ろうとするエイトたちを未だ弱弱しい、しかし芯の通った声が呼び止める。
「旅人さん…お待ちくだされ。」
「…メディさん?」
「グラッド、あれを。…いいね?」
「ああ。母さんがそういうのであれば私に拒否する権限はない。それに私自身も…そうするべきだと思っていた。」
「?」
メディは無言でエイトたちに微笑みかけるが、何のことを言っているのか分からない彼らは硬直するのみだ。グラッドは安定しない足場に置かれ少し傾いたタンスの一番下の引き出しを引ききって取り出すと、その奥に腕を突っ込み、一本のカギを取り出した。
「…これを。どうか君たちの旅に役立ててほしい。」
「こ、これは…?」
「これは『さいごのカギ』。カッティード様が有事に備えて各地に設置した宝箱や、開く術を失ってしまった扉などを全て開放することのできる禁断の鍵だ。もしもの時、そしてとある人物以外には誰であろうと貸与及び譲渡することを許されていない。」
グラッドの掌の上で紅く輝く鍵。そんな大事なものを、どうして。そう言いたげなエイトたちを見てグラッドはメディに続きを託す。
「もしもの時…それは暗黒神が復活の兆しを見せた時、つまり今ですじゃ。そしてその『とある人物』……我が家に代々受け継がれてきた伝承、そしてカッティード様の手記にはこう記されております。」
「「暗黒神の恐怖に打ち克ち立ち向かう勇気を持つ者、『勇者』」」
グラッドとメディの声が重なる。澱んだ洞窟に一陣の風が舞い込み、エイトは思わず目を細めた。しかし、今は目を閉じてはいけない気がした。
「エイトさん、ヤンガスさん、ゼシカさん、ククールさん。そして今ここにはいないトロデ王にミーティア姫。どれだけ傷つこうとも暗黒神の手先に立ち向かっていく姿を拝見してわしは確信したのですじゃ。あなたがたこそが今代の『勇者』であると。…どうか、世界をよろしくお願いします。」
「一度は賢者の末裔としての使命を放棄してしまった私だが、それでも言わせてほしい。君たちならば、この鍵を安心して託すことができる。カッティード様の、鍵を守り抜いてきたご先祖様たちの、そして私と母の想いを……どうか受け取ってほしい。」
グラッドは頭を下げ、メディも祈るように目を瞑った。最初こそ呆気に取られていたエイトだが、すぐに仲間たちと顔を合わせて頷くと、差し出された「さいごのカギ」を両手で受け取った。
「メディさん、グラッドさん。あなたたちの想いと願いは確かに受け取りました。このカギで僕たちは…必ず世界を暗黒神の魔の手より救ってみせます!」
「バアさんたちは大船に乗ったつもりでゆっくりしてるといいでがすよ」
「わたしたちに任せて!きっと世界を救ってみせるわ!」
「これまでの施しの恩は忘れない。…任されたぜ、二人とも。」
決意を新たに、改めて二人に礼を述べてエイトたちは出発した。受け取った「さいごのカギ」は、見た目よりもずっしりと重かった。
…
「そうか、そうか…そんなことが…。いやはやしかし、メディ殿が無事でなによりじゃわい」
エイトたちからの報告を聞いたトロデは素直に安堵と喜びを表明した。隣にいるミーティアも同様である。
「しかし、これでもう…というよりはさらに我々は後に引けなくなったわけじゃ。何が何でも絶対に世界を救わなくてはならん!…して、次に向かうのはどこだったか?」
「なんとかクローの財宝が怪しいんだっけ?ヤンガス」
「キャプテン・クロウでがすよゼシカ。まあ確証があるとまでは言えないでげすが…奴は海に関することで奴に知らないことは無いとまで言われた伝説の海賊王、もしも『海図』の実物は無くたってなんらかの手掛かりは確実に掴めるはずでがす。」
「ヤンガスにしちゃ珍しくずいぶん強気だよな。憧れの人物か何かなのか?」
「…アッシがまだ若い頃、七つの海を股にかけこの世の全てを手に入れたとされるキャプテン・クロウの遺産がどこかに眠っている…という噂がパルミド中に広まったことがあって、そっからアッシは名を挙げようと必死にそれを探し回ったんですが、数年かかっても痕跡一つ見つけられずに遂に断念しやして。憧れというより、どちらかというとリベンジに燃えているって感じでがすな」
「うわっ急に早口!武器見てる時のエイトみたい!」
「「うっ」」
悪意無きゼシカの口から放たれる鋭利な棘に刺され、ダメージを受けるヤンガス。そして不運にも流れ弾を食らったエイト。
「ゼシカ、やめてさしあげろ。男ってのは熱が入ると誰だってこうなっちまうもんなのさ」
「ふーん?そうなんだ」
当然ククールもゼシカが兄の話を始めるととんでもなく早口になることは知っているが、ここで引き合いに出すことはしない。皮肉や雑談は好きだが、互いの粗を探し合う不毛な争いというものを彼は嫌う。
「ってわけでじいさん、次はその海賊王の財宝を探しに行くのさ」
「…なるほど、ようやく話が見えてきたわい。確かに探し物をするのにこの町はうってつけじゃな。」
ここは北の大陸、トラペッタ。一行がこの町を訪れるのはこれで三度目である。一度目はドルマゲスの足跡を追って。二度目は海を渡る船の手掛かりを得るために。一行が同じ場所を何度も訪れることは珍しいため、このトラペッタはそういう意味では印象深い町でもある。
トロデは一度この町から追い出されたことがあるので初めこそ町に入るのを渋っていたが、住民たちはトロデのことなどすっかり忘れているのかこちらを見ても特に何もしてこなかったため、トロデはミーティアと共にのびのびと町を歩いている。
「二回目ともなれば…お前らは三回目だったか?慣れてくるよな。魔物がいる町ってのも」
「確かアスカンタとリブルアーチもそうでげしたね」
「ウチのピーチクも入れていいならリーザスもよ?」
多いね、とエイトは苦笑いをする。トラペッタを闊歩する「いっかくウサギ」に切りかかり、その硬さに自慢の剣が刃こぼれしてしまったのももはや懐かしい記憶だ。人造モンスター…キラ曰く「セキュリティサービス」は人間と共存し、人間を守る異端な魔物群である。製作者はドルマゲス。キラからはそう聞かされた。
「…」
「ドルマゲスさんは…味方よ、エイト」
「ゼシカ…」
「私、なんとなくわかるの。あの人といた時間は長くないけど、ディムといた時間も…長くないけど。それでもわかるわ。ドルマゲスさんはきっと私たちと同じなのよ」
「つまり…目的は暗黒神の復活を阻止すること」
「…だったらいいんだがな」
ククールが暢気な声を出したのでゼシカは不服そうに彼を睨む。ククール自身も自分がここまで抜けた声を出すとは思ってなかったのか、少し慌てた様子で両手を上げた。
「何?」
「いや、ゼシカの言うことが全部間違ってるとは思ってないさ。オレだってディムのことは好きなんだ。…ただ、アイツが味方なら何故今、オレたちの前に姿を表さないんだ?」
ヤンガスがククールの言葉に同意して無言で頷く。
「それは…いや、確かに…」
「ディムとしてオレたちと一緒に行動してた時は正体を明かせない事情があったんだろう。それはいいさ、誰にだって触れられたくないコトの一つや二つはある。でもオレたちが全員正体を知っちまった今はもう隠し立てすることは無いはずじゃないか?」
「うぅーん…」
ククールの言うことも尤もである。闇の遺跡から一行とドルマゲスは一度も出会っていない。その闇の遺跡の別れ際だって碌な会話はできなかった。ドルマゲスを未だに少し疑っているククールとヤンガスも、もう彼を元凶や仇敵だなどとは考えていない。ただ彼ともう一度会って本心でしっかりと話したいだけなのだ。
「まあ、この場にいない人物のことを延々と話しても仕方あるまいて。仮にドルマゲスの目的がわしらと同じなら、いつかは交わるじゃろう。なれば今はラプソーンを追う手立てを探すことがそのままヤツに近づくことになる。わしはそう思うがの」
「…おー」
トロデがいつになくそれらしいことを言ったのでエイトは思わず拍手を送った。他の三人もそれにそれにつられる形でぱちぱちと手を叩く。ミーティアはいつも通りニコニコと微笑んでいた。それに気を良くしたトロデがさらに何かを言おうとした瞬間、一行の前の戸が開く。
「人の家の前で何をごちゃごちゃやっているんだ!衛兵を呼ぶぞ!」
「あ…」
「ぬ?貴様らは確か…」
開いた扉から顔だけを出した占い師ルイネロは、イヤそうな顔を隠そうともせずに一行をジロリとねめつけた。
…
「なんだ、またこの街に来たのか…どうせわしに何か占ってほしいことでもあるのだろう?」
「まあ、占い師に会いに来るようなヤツはみんな占ってもらいたいに決まってるでがすよね」
「ヤンガス!しっ!この人気難しいんだから、機嫌損ねるようなこと言っちゃダメよ!」
「聞こえてるぞ!」「ごっ、ごめんなさい!」
イヤな顔こそされたものの、ルイネロはすぐにエイトたちを中へ通してくれた。ミーティアは家の中に入ることが出来ないので外で井戸水を飲みながら待機している。
「正直、貴様らのことは好かん。ウチの娘や娘の恩人を悪く言うようなヤツなどはな。」
「…」
「…ふん、その様子だとドルマゲスやユリマへの疑いは晴れたと見える。」
「!?」
そんなことが見ただけでわかるのか、とエイトたちは衝撃を受けるが、一方のルイネロは表情一つ変えず、その程度の観察力なくして占い師など志せるわけがないと言い放った。
「だが、貴様らは確かにドルマゲスを蔑み、ユリマを謗った。」
「その事実は…過去は決して消えない。忘れるな」
「…申し訳ありませんでした」
ルイネロのされたことを自分たちに置き換えてみれば彼が怒るのも尤もだろう。そう感じたエイトたちは素直に謝罪の言葉を述べた。
しかしルイネロはエイトたちではなく、彼らの瞳に映る自分自身を見ていた。ルイネロは過去、自分の過ちによってユリマの生みの親を間接的に殺害している。先の言葉は相手への説教でありながら自分に向けての戒めでもある───というのはエイトたちには与り知らぬことである。
「…まあ、好き嫌いで顧客を選ぶなんてプロとしてあってはならんからな。占いは真剣にやってやる」
「ありがとうございます。では、代金を…」
エイトは前回と同額の70000Gが入った麻袋を差し出そうとしたが、ルイネロはそれを手で制した。
「えっ…?」
「前回貴様らに支払ってもらったゴールドでまだ当分は生活できそうなんでな。今回金はいらん。代わりに貴様らが得たユリマとドルマゲスの情報を全て話してくれ。それで金の代わりとしてもらおう」
それはつまり、情報を伝えなければ占ってやらないぞ、というある種の脅しである。内容によっては大金をぼったくられるよりも厄介な交換条件であるが、今回の場合は教えてはならない事というわけでもないので、エイトは比較的話術に長けたトロデと協力し、相手が不快に感じることのないよう言葉を選びつつリブルアーチでキラから聞かされたことをそのままルイネロに伝えた。
…
「ふむ…おれには貴様らの言っていることを真実として飲み込むことしかできないが、それでも情報提供には感謝する。…そうか、ユリマは今もどこかで生きているのか。……よかった」
「いえ…。すれ違いがあったとはいえ、娘さんに危害を加えてしまったことは本当になんとお詫びすればいいか…。」
「貴様らもユリマに傷つけられたんだろう?ならおれには怒る資格は無い。…一応言っておくが賠償はしないからな?……さて、約束だ。占ってやる」
「やっぱり金にはうるさいでがす」「しーっ!!」
「ごほん、お、お願いします」
「ふん…集中するから邪魔するんじゃないぞ」
闇の遺跡、そしてメディの家でのユリマの情報をエイトとトロデから聞かされたルイネロはいくらか気が晴れたのか、刺々しい口調が心なしか優しくなっていた。彼も捻くれ者とは言え人の親、顔には出なくともきっと娘のことで気を揉んでいたのだろう。トロデはそう考察した。
「さて、何が見えるか…むむむ」
埃一つないピカピカの水晶玉に念を送るルイネロの額に汗が浮く。やがて水晶玉の内側にぼんやりと像が浮かび上がってきた。
「これは…船。しかも古代の船のようだ…。その船が川を進み…おお、川沿いの洞窟に船が入っていく」
「船…古代船ってのはオレたちの乗ってる船だよな」
「ああ、古代の船はワシらのもの以外はもうどこにもないはずじゃ」
「じゃあ、川沿いを船で航行していればいつかは洞窟が見つかるってわけね!」
「うん。…でも……。」
一体この世界に幾つ川があるというのだろうか。あらゆる河岸を虱潰しに捜索している自分たちを想像してエイトは顔をしかめた。
「…なんだ、貴様らキャプテン・クロウの財宝を探しているのか?」
「なっ!アンタ知ってるのか!」
「おれ自身は海賊の宝になぞ興味は無いのだが、財宝を求めるヤツらはここにワンサカやってくる。つい先日も女が財宝の在りかを占いに来たぞ」
「やっぱりみんな財宝を探してるんだ…エイト、これは早めに洞窟を見つける必要がありそうね」
「そ、そうだね…」
万一キャプテン・クロウが「海図」を持っていたとして、それが誰か他の人間の手に渡ってしまえば面倒なことになる。こうなれば諦めて洞窟探しを敢行するしかないか、とエイトが観念した時、ルイネロは頭をぼりぼりと掻いた。
「いくら金になるとはいえ、何年も同じことで占いをするのも偏っていかん。貴様らがキャプテン・クロウの財宝を見つけてくれるというなら丁度いい。ヒント…というかもう答えをやる」
「答え…とな?」
「このトラペッタの前を流れる川の沿い、リーザスへと繋がる橋の下にぽっかり空いたほら穴がある。そこが『海賊の洞窟』だ。もう数年前の話だが、ドルマゲスが実際に見てきたというので間違いはあるまい」
「!!!」
「さあ、行った行った。ユリマがいなくなったんでおれも自分の夕飯を作らねばならんくなったのだ。早いところ財宝を見つけて夢追い人たちを黙らせてくれ」
「わ、あ、ありがとうございますっ!!」
エイトたちを半ば追い出す形で送り出し、ルイネロは戸を閉めた。瞬間、部屋はしんと静まり返り、ルイネロに孤独を強く感じさせる。
ふうとため息を吐くと、ルイネロはズボンのポケットからくしゃくしゃになった紙きれを取り出して広げた。その紙きれにはいやに丸っこい字で「赤いバンダナの男とその仲間たちが来た時の対応」と題され、どんな目的で占いをしに来たか、その時に出た結果をありのまま話すか適度にぼやかすか、ヒントは与えるか否か、などが場合に分けてびっしりと書き込まれており、最近老眼が気になり始めたルイネロにとっては気分の悪くなるようなものである。
「占い師をバカにしているな、コイツは」
そう悪態をつきながらも自分の対応がメモ通りであることを確認すると、ルイネロは紙切れを無造作にポケットへ突っ込み、台所へ向かった。
「なんであんな奴らの肩を持つのか…。さてはあの胸の大きい小娘か?ドルマゲスはあの女に気があるのか?」
ユリマがどうなっても知らんぞ、とぼやきながらルイネロは慣れない手つきで料理の準備を始めた。
…
「ぼったくり爺かと思えば助言もくれるしで、結局よくわからん人でがす」
「ドルマゲスと繋がりがあるのが明確になったのはワシらにとってはプラスじゃろ」
「言葉通りの意味なんじゃない?あの人だって何回も同じ目的で占いに来る人がいたら気が滅入るわよ。だから誰かに財宝を見つけて貰って終止符を打ちたかったんじゃないかしら」
トラペッタを出発した一行はルイネロの占い通り船に乗り、河口から川に進入する。水の流れは穏やかで、魔物もそう恐ろしいものはいない。
「いーや、間違いなくあのオッサンにはドルマゲスのテコ入れが入ってるね。間違いない」
「どういうこと?」
「『結局よくわからん人』ってのは今のオレたちのドルマゲスに対する評価と同じだろ?それにさ、感じないか?この誘導されてる感じ。王家の山やリブルアーチでも感じた微妙な違和感。それと同じようなものを今オレは感じてる。」
「えー、でもそれもククールの主観じゃない」
「ゼシカはお人好しだよな、ホント」
「むぅ…」
ドルマゲスを疑っているククール、信じて疑わないゼシカ。どちらの言い分も認め、どちらにも属さない中立のエイト、パーティー存続の為ならどちらにでもなれるヤンガス、白か黒かを議論すること自体が不毛であると断じるトロデ。それぞれの主張が異なるのでパーティー内不和…とまでは行かないが、なんとなく気まずい雰囲気が甲板に流れる。
「…」
「(早くディム…ドルマゲスに会って話を聞かないとな…)」
「…おおっ!見えてきたでがすよ!アレがきっと『海賊の洞窟』でがす!!く~っ!こんなところに隠されていたとは!!テンション上がってきたでがすな~っ!!」
「あははは、ヤンガス張り切りすぎ!」
洞窟を見つけたヤンガスが子供のようにはしゃいで小躍りし始めたので、若干重苦しかった船の空気は瞬く間に弛緩してしまった。エイトは胸を撫で下ろしつつ、道化を演じてくれたヤンガスに心の中で感謝する。船はゆっくりと洞窟の中へ消えていった。
原作との相違点
・グラッドからさいごのカギを貰った。
原作では自分の最期を悟ったメディから貰うことになるさいごのカギだが、今回はグラッドから貰った。
・ルイネロから多めに助言を貰った。
本来は「川沿い」としか言ってくれないやや不親切なルイネロ。ドルマゲスにお節介なメモを渡されていたためちょっと多めにヒントを…というか正解をエイトたちにあげた。
レベル:変化なし
ドルマゲスがルイネロにメモを渡したのはかなり昔、ドルマゲスがトロデーンから脱出して最初にトラペッタに立ち寄った(姿を消して侵入した)時です。ユリマに手紙を渡したついでにルイネロにも渡してました。トラペッタ~暗黒魔城都市までのほぼ全ての勇者の行き先がびっしり書きこまれていて、どんな占いにも対応できるようになっています。この紙切れに気付いて開いた時のルイネロの反応は「キモっ」でした。
キラ「ユリマさんのご両親ってどんなお方なんですか?」
ユリマ「両親ですか?お父さんは碌に働きもせず朝から晩まで酒に溺れていて、わたしの意見は大声を出して封殺しようとする、自分では家事の一つもできないだけの普通のひとですケド……」
キラ「……えっ?」
ユリマ「?何かおかしなこと言いました?」
キラ「じゃ、じゃあお母様は……」
ユリマ「(お母さん?ああ、生みの親のことかな…)お母さんは殺されました。お父さんが殺人犯にお母さんの居場所を教えて、それで殺されちゃったみたいです」
キラ「……!!」
ユリマ「え?別に普通ですよね?こういうお父さんって」
キラ「(う、生まれるべくして生まれたんだ…ユリマさんのこの歪な性格は…望んで得たものじゃなかった……なのに私、ずっとユリマさんがちょっと変なんだって勘違いして…っ)」
キラ「うぅ…ごめんなさい…っ…私、ずっとユリマさんのこと勘違いしてて…っ」
ユリマ「なんですか急に気持ち悪い」