ドルマゲスに転生してしまったので悲しくない人生を送りたい   作:えにぃ

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【閲覧注意】
この話には一部グロテスクな表現が含まれます。
今話は本編とは関連していないため、苦手な方は読み飛ばしていただき、同日投稿の番外編をお楽しみください。








幕間:(閲覧自由) 美食道化師の諸国たべある記Ⅵ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本棚から一冊の本を手に取ったあなたは内容を読んでみた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶり。

本日は“魔物のココ、ほんとに食べて大丈夫?”に、道化師が体当たりで答えます。香りは? 触感は? 後味は? はい、ぜんぶ正直に言いますのでハンカチ準備。採取に下処理、味付け→勝利!これも一つの攻略ルート。ドロップ品はあなたのほっぺ、戦利品はあなたの笑顔。あなたの世界に食のバフ。

 

 

それではどうぞ。

 

 

 

―海賊の洞窟―

 

・キングマーマン

マーマン族の王。だが複数体で出現することもあるのでよく分からない。マーマンの王国は複数あるのだろうか?マーマン同様、身は魚…とくに淡水魚に似ており、寄生虫にさえ気を付ければどんな料理にしても美味しい。通常のマーマンと比べて身が引き締まっており、焼くよりは蒸したり揚げたりする方が旨味を逃がさず味わえる。おすすめは南蛮漬け。

 

・ヘルパイレーツ

タコ足を持つ地獄の海賊。『ピオリム』や『しっぷう突き』でこちらの動きを上回ろうとしてくる。上半身は食べられないが、鍛え上げられた上質な筋肉だけでできたタコ足は非常に美味で、中でも踊り食いが一番美味しい。相手がいくらすばやさを上げようとこちらがそれを上回るほどの『ボミエ』をかければ良い。踊り食いに抵抗があるなら足をストンと落として、カラッとフリットにするのもアリ。

 

・ミミック

宝箱を抱えて死んだ人間の怨念から生まれた魔物。何も知らずにいきなり戦闘になるとその攻撃性と死の呪文から一気に全滅まで追い込まれることもある危険な魔物だが、出ると分かっていればこっちのもの。咬合力は非常に強い反面、口を開ける力は大して強くないため、こちらを捕食しようと口を開いたところに「うしのふん」でも放り込んでそのまま縄でふんじばって口を開けられなくしてやると良い。数々の冒険者たちをぬか喜びさせた罪は重い。倒す場合は『マホカンタ』をかけてから戦うと安心。可食部は舌のみだが、その舌も別に美味いわけではない。

 

 

・マジックリップス

出会った者は恋が叶うと言われている魔物。身は塩を揉みこ【さがさないでください】

追記:申し訳ありませんドルマゲス様、すぐに連れ戻してまいります。

追記:ドリィ、二人が見当たらないんだが、どこに行ったか知らないか?

 

・ボーンファイター

49日間煮込み続けると邪気が消えて牛骨に似た良いスープが出るが、明らかに労力と見合わないのでオススメはしない。

 

・サンダーサタン

一帯に雷を落としたり、眩しい光でこちらの視力を奪う閃光を操る魔物。悪魔系の魔物は肉弾戦よりも搦手を得意としているため肉付きが悪いきらいがあり、内臓も何の機能を司っているのかよく分からない臓器が多い。そもそも食欲をそそらない見た目なので、雷でこちらが黒焦げになる前に相手を消し炭にすること。角を片方折ると露骨に雷の精度が悪くなり同士討ちを始めるので、戦闘が始まったらまず角を一本折ることに専念するとよい。なお、両方のツノを折ってしまうとまた雷の精度が戻るので注意。

 

 

─隔絶された台地─

 

 

・ドラゴンバゲージ

「デンデン竜」と似た見た目だが、こちらの鱗は非常に硬く、解体作業にはコツがいる。だが、皮に引っ付くようにして非常にコクのある美味しい脂身がついているので、解体は面倒臭がらず慎重に行うこと。脂身は意外にしつこくないのでステーキにして食べても飽きが来ない。赤身はシチューに。持っている壺はよく洗って内臓を漬け込む際に使うと効率が良い。

 

・ごくらくちょう

「おおぞらをとぶ魔術師」とも呼ばれる美しい色彩の怪鳥…それがどうしました?羽を毟り取ってしまえばただの大きな七面鳥です。煮るなり焼くなり好きに料理すればいいでしょう。魔素が強いのか、魔力を抜くとかなり淡白な味になる。

 

・ストーンマン

流石に食べられない。相対した際はツルハシで攻撃すると一撃で倒せるという意外な弱点があるので狙ってみてもいいかも。心臓部が「命の石」になっているので倒した後は必ず拾っておくこと。

 

・キングムーチョ

刀を無茶苦茶に振り回しながら突撃してくる肥満体形の魔物。ドラゴンバゲージと違って脂身が非常に臭く食べられたものではない。しかし舌はコリコリとした適度な歯ごたえで、薄くスライスし、さっと焼いて食べるとなかなかおいしい。お好みで刻んだ「ヌーク草」を振りかけるとアクセントが出る。

 

・ドラゴンソルジャー

ドラゴン族のエリート戦士。炎の息と痛恨の一撃の猛攻でこちらを追い詰めてくるので、できればあまり戦いたくない相手。身は引き締まっているが硬すぎて歯が通らない。だが、ドラゴンソルジャーには健康な個体が多く、内臓に臭みが少ない。ドラゴンバゲージを狩った際の壺が残っているなら、胃や腸を念入りに洗い、一緒に漬け込んでおくと良い。内臓も炎に耐性があるので、食べる時はかなり長い時間火にかけておく必要がある。

 

・ボーンナイト

ロバの魔獣に跨った骸骨の騎士。正直上のガイコツにはなんの食材的価値もないが、持っている槍と盾は魔素を抜けば店で売れるのでとりあえず回収しておくと良い。ロバの方は非常に美味で、生で食べるとほのかな甘みがある。細かく刻んだ「特やくそう」を添えて、良質なオリーブオイルと塩胡椒で。シンプルな味付けがおいしい。

 

・ワニバーン

空を飛ぶ大きなワニ。肺の後ろに浮袋があるので、それを破れば地面に落ちて動きが鈍くなる。なお、浮袋の中にあるガスは可燃性なので引火させるなら巻き添えを食らわないように注意。常に浮遊しているためか筋肉は少なく、脂肪が多い。浮袋を切除し、ガスが残留していないことを確認してから脚を串焼きにすると良い。この地方では一番美味な食材。

 

 

闇の世界

 

・スライムダーク

闇の世界のスライム。タールのような匂いがし、とても口に含めるような味ではない。スライム族に伝わる秘技「スラ・ストライク」が脅威だが、動きは直線的なので落ち着いてよければ問題はない。

 

・あんこくちょう

闇の世界を飛び回る魔鳥。鳥肉にしては脂身が多く、味は悪くないが少量でも胸やけがする。食べるなら「よく焼いたむね肉をひと切れ」が限度。『バシルーラ』が面倒なので倒す場合は優先的に翼を狙うと良い。ツメの先端が有り得ないほど鋭利なので、解体する際は十分注意すること。

 

・まかいじゅ

葉っぱから枝が伸び、最後に根が生えるという非常に興味深い生態をしている植物。死のイメージを強く想起させる「死のおどり」を阻止するため、会敵した場合即座に根を切り払うこと。死んだ仲間を生き返らせる「まかいじゅの葉」は残念ながら人間には効果がない。また、葉もえぐみが強くて食べられない。

 

 

・影の騎士

向こうからの攻撃は当たるくせに実体はないという厄介な魔物。影そのものなので光で照らせば消える。

 

・クロコダイモス

闇の世界に迷い込み、環境に適応すべく進化したワニバーン。体の構造は変わっていないので弱点も同じ。ヤリや剣で浮袋を破裂させてから倒す。浮袋の破壊後はほとんど何もできないので他の魔物から先に対処してもよい。暗黒の力を身に宿してしまったせいで味が悪くなり、身も中途半端にゴワゴワした歯触りになってしまった。

 

・へドロイド

泥は食べられてもヘドロは勘弁。

 

・デスターキー

剣と魔法を使いこなす鳥の戦士。突然雄叫びを上げ、竦みあがった相手をチキン野郎とバカにする知性と性格の悪さを併せ持つ。流石はゲモンの部下と言ったところか。生で食べても焼け焦げた肉かのような苦さがあり、加えて非常に凶悪な細菌を多数保持しているので食べないのが賢明。色も悪い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キラ「ドルマゲス様、これはなにかの出し物でしょうか?露店の屋台のようですが…。」

ドルマゲス「いえ、将来的にアスカンタ王国で魔物を使った料亭を開くのも面白そうだと思いましてね。まずは市場調査を兼ねて、城下で簡単な出店を開こうと考えているのですよ」

キラ「そっ!それは非常に素晴らしいアイデアだと思います!!私にも是非!お手伝い!させてください!!!魔物料理の素晴らしさを王国中に知らしめましょう!」フンスフンス

サーベルト「(あんなに魔物が苦手だったキラも成長したもんだなあ…)」






闇の世界の魔物は全部色が悪くて不味そうですよねえ。
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