ドルマゲスに転生してしまったので悲しくない人生を送りたい   作:えにぃ

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みなさん随分さんぞくのオノに深い思い入れがあるみたいですね…
私は当時打撃武器という大地雷武器で攻略していたのでオノのことはほとんど知らないと言っても過言じゃないです。というか当時は、
勇者(ブーメラン)
ヤンガス(打撃)
ゼシカ(短剣)
ククール(弓)
というククール以外地獄の育成をしていたので…








第十一章 半帰郷と優しい嘘

ハロー、久しぶりの道化師、ドルマゲスです。

ついに原作が始まり、追われる立場になってしまいました。今頃主人公一行がトラペッタに到着し、私の蛮行を町民に伝えている頃でしょうか。みなさんさぞ失望なされたでしょうね…。愛する町に恨まれるというのはなんとも悲しいなぁ…でも、全ての誤解が解けたらまた町に戻ろうと思ってます。今はその時に温かく迎え入れてくれることを祈っておきましょう。

 

 

 

 

勇者エイトやトロデ王が未だトロデーンで目覚めぬ頃、俺とサーベルトはトロデーンとトラペッタを繋ぐ吊り橋を渡っていた。

 

「ドルマゲス…何をしているんだ?」

 

「ああ、ちょっと待ってくださいね。……っと、はい。手紙を書いているんですよ。私は国を落とした大悪党。もちろん人里に入ることができないのです。なので後から来る彼らにヒントでもあげようと思いましてね。」

 

俺はさらさらともう一枚便箋に文字をしたためると、封をして仕舞った。杖を左手に持っているのでまあまあ書きづらかったが、まあ読めはするだろう。…それよりも問題はこの杖である。暗黒神の魔力を杖に追い返したはいいものの、放っておくとまたラプソーンがいつ寝首を掻いてくるか分からない。

 

俺は現在、杖に自分の魔力を絶えず流し続けることによって、疑似的にトロデーン城宝物庫の結界を再現してラプソーンを抑え込んでいる。さらにその魔力もラプソーンの嫌う、聖属性のもの(回復魔法を唱える際に必要になる属性)を流しているので思念を送り込んでくるようなことも無い。ラプソーンも今は相当キツイ状態なのだろう、魔力を流している間は神鳥の杖もただの棒だ。

 

俺自身の魔力についても問題はない。「暗黒」が消え去ってMPの最大量・回復量が激増した上に、体内に吸収された『大魔聖水』のマデュライト鉱石が魔力を生み出し続けているので、杖に大きな魔力を流し続けても体内魔力の均衡はギリギリ保たれている。まあ一瞬も魔力を抜けない今の状況はまあまあなストレスなのでいずれなんとかしたいな~とは思っている。

 

俺たちがわき道を歩いていると縄張りの巡回をしていたドランゴに会った。サーベルトはとっさに刀を抜いたが俺はそれを右手で制止する。俺はもう会えなくなる前提で別れを告げたのでドランゴに会えて嬉しかったが、彼からすると俺は普通に予定通り帰ってきただけなので困惑するばかりだった。俺はドランゴに今度こそしばらく他の大陸に行くので会えなくなることを伝えると、「(お前がいない間に俺はお前よりも強くなってやるから首を洗って待っていろ)」と返された。彼なりの激励のつもりなのかもしれない。先生たちはどうしているかと尋ねようとすると、丁度洞窟側から先生と教授がぴょんぴょんとやって来るのが見えた。

 

俺が先生と教授にもドランゴと同じことを伝えると、二匹は涙を流して泣き始めた。教授曰く手紙を読んだ時もひとしきり泣いて涙は枯れたと思っていたのだが、改めて口頭で言われてまた涙が込み上げてきたという。俺は急な旅立ちを二匹に平謝りし、時々顔を見せに来ることを条件に解放された。まだグズる先生を宥めながら、教授とドランゴは俺たちの旅立ちを見送ってくれた。

 

 

 

 

「さて、トラペッタですね。」

 

「しかし…先ほど町には入れないと言っていたのに、どうするつもりなんだ?」

 

「まだ噂は広まってないはずなので普通に入れはするんですけど…まあ新技の試運転も兼ねてこっそり手紙を置いてくることにしましょう。…いいですかサーベルト、私をよーく見ておいてくださいね…『蝶々の見る夢(ラグランジュ)』」

 

言われたとおりに俺を凝視していたサーベルトの顔が驚きに染まる。

 

「え!?ど、ドルマゲス!?どこへ行った!?」

 

俺はサーベルトの耳元でここですよー、と囁くがサーベルトはわたわたと慌てていて聞こえていない。その様子がおかしくて少し笑ってしまった。俺はきょろきょろしているサーベルトの背後に回って『ラグランジュ』を解除した。

 

「後ろですよサーベルト。どうでしたか?」

 

「おわぁ!ど、ドルマゲスいったい今までどこに…」

 

「ずっとここにいましたよ。フフフ、この技も完成したと言っても良さそうですね…」

 

「目に見えないどころか、存在そのものが感知できなかった…流石はドルマゲスだな!」

 

この人ことあるごとに褒めてくれるな…リーザス一番の人気者と呼ばれるだけあって人に好かれる性格をしている、いいヤツだ。

 

「ありがとうございます。では、さっさと町で用事を済ませてこようと思いますのでサーベルトはここで待っていてください。」

 

「了解だ。」

 

OKサインを出すサーベルトに見送られつつ、俺はもう一度『ラグランジュ』を使って空からトラペッタに忍び込んだ。

 

 

 

 

「ドルマゲスは本当に魔物と対話ができたんだな…まるで魔法使いだ」

 

「まあ実際魔法使いなんですけどね…しかしまだ言語のわからない魔物などもいるので、全てと対話できるわけではありませんよ」

 

南の関所へ向かいながら俺たちは魔物の言語について話していたのだが、サーベルトの顔が少し曇った。

 

「すると…君は言葉の分かる魔物とも命の奪い合いをしていることになるな…大丈夫か?君が気に病むくらいなら戦闘は俺一人でなんとかしてみせるが…」

 

ふむ、まあ当然の疑問だな。しかし俺はその点で深く考えたことはない。モンスターをこよなく愛するモリーですらいざとなればモンスターをぶん殴ることもできるのだ。それくらいの切り替えは必要だろうと割り切っている。

 

「心配には及びませんよ。私は確かに対峙する魔物が何を言っているかは分かりますが、私と対峙するのはあくまでも我々に襲い掛かって来る魔物です。命を奪われる覚悟のある者しか命を奪いには来ないということですね。だとすれば、同じく命を賭して相手をするのが礼儀だと私は思っています。」

 

前世ではメタル狩りなど当たり前の作業だったが、今は必要な労力と対価、そして倫理観の問題から控えている。レベルなど強さを測る一つの指標でしかないしな!!

 

そういうものか…とサーベルトは納得してくれたようだ。そういえば、これからリーザスの村に立ち寄るが、サーベルトはこの村で何をするつもりなのだろうか。

 

「ところでサーベルト、『一芝居打つ』とおっしゃっていましたが…具体的には何をするつもりです?」

 

「ああ、そのことか。俺が突然失踪したら村の皆もきっと心配するだろう。しかし心配をかけたまま旅をするのはどうも心苦しいので、俺が瀕死で村にたどり着きそこで息絶える、という芝居を打つことを考えたんだ。村の皆は悲しんでくれるだろうが、行方が分からず不安なまま過ごすよりはいいと思ってな。そこでだ。ドルマゲス、俺に協力してくれないか?」

 

「ははあ、なるほどなるほど………ってそれ私の全面的な協力が必要ですよね!?まあ…いいですが…どうすればいいんです?」

 

「俺を瀕死に見えるようにして、かつ俺を生きたまま死体にして、焼かれる前に偽物とすり替えてくれ!君の不思議な力があれば楽勝だろう?」

 

「…」

 

なにいってんの?

 

サーベルトは子どもの様に目をキラキラさせて俺をみつめる。めちゃくちゃな要求だ。俺がラプソーンと戦った際に切った張ったの大立ち回りをしたのが印象的だったのだろうか。いくら魔法と呪術で何でもできると言ったって、本当に楽々できるわけではない。魔物の特技を流用する場合はゲームや実物を見ているので、イメージが掴みやすく楽に行使できるが、こういった戦闘に使わない系統の呪術の場合は、術式や霊力の実体化プロセスを一から考えねばならない。俺が『賢人の見る夢(イデア)』を始めとした自己流呪術を少数しか持ってないのはこういった厄介な工程があるからだ。正直言って非常に面倒くさい。…しかし、彼のこの目を見るとやりたくないとは言えない…。

 

「分かりました。やるだけやってみましょう…」

 

俺はそれから色々試行錯誤をした。作った機械人形をサーベルトっぽくしてみたり、サーベルトと死体を模した物体の座標を瞬時に入れ替えられないか試したり…しかしどうにもぎこちない行動になったり、座標がズレてサーベルトが壁に埋まったりしてしまって実用的でなかったので、俺は泥人形でサーベルトを作ることにした。魔物の「どろにんぎょう」ではなく普通に泥の人形である。『ジバリア』で掘り起こした地面を『ヒャド』と『メラ』で作った水で泥にしていく。それをこね上げて人の形に整えて…うん、こんなもんかね。そして仕上げに…

 

「『モシャス』!」 「…」 「あれ?」

 

「何も起こらないようだが…?」

 

うーん、泥人形を変化させてサーベルトにしようと思ったのだが…泥の人形は『モシャス』の対象外なのだろうか。もしかして生命体にしか効かないとか?俺は試しにさっきの機械人形にも『モシャス』を使ってみたのだが同じく反応は無かった。やはり命あるものにしか効果は無いのだろうか。最後の手段も頓挫してしまったので俺はサーベルトの方を見たが、全然諦めていない顔だ。うーんどうしよう…。『モシャス』詠唱時のゲートに魔力じゃなくて霊力を通してみようかな。泥人形の方も水じゃなくて『ザバ』で生成した魔力水で作ってみよう…

 

試行錯誤すること半刻。なんとか泥人形をサーベルトに変化させることができた。うん、いいなこれ。変装の手段としても有効に使えそうだ。俺はこの霊力を使って変身する変化の魔術を『妖精の見る夢(コティングリー)』と名付けた。

 

「おお…鏡を見ているみたいだ…」

 

「さあサーベルト、この人形に貴方が村で伝えたいことを教えてあげてください。そうすればこの子が貴方の声で、貴方の姿で村人たちに言葉を伝えてくれることでしょう。」

 

「この人形の前で言いたいことを伝えればいいんだな?よし…」

 

そうしてサーベルトは熱心に自分の人形に演技指導を始め、傍らで俺も瀕死に見えるよう人形をメイク。そうして完成したパーフェクト死にかけサーベルト人形をリーザスの村入り口近くに設置してスタンバイOK。俺たちも姿を消して見ることにした。村には魔力を感知できるゼシカがいるので一応魔力も抑えておこう。

 

 

 

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リーザスの村の村民は今日も変わり映えのない、のどかな一日を過ごしていた。畑を耕したり、店を営んだり。しかしその日常は突如響いた二つの絶叫によって引き裂かれる。

 

「「う、うわあああああああああぁぁぁぁぁ!!!」」

 

「どうしたんだいポルク、マルク…!!!なっ…さ、サーベルトお坊ちゃん!?」

 

突然叫び声をあげたポルクとマルクを心配してやってきた夫人が見たものは傷だらけで息も絶え絶えなサーベルトの姿だった。

 

「う…ポ…ルク…マルク…母さんと、ゼシカを…」

 

「ああ…あぁあ…」

 

「まっ、マルク!早く、早く行かないとっ…!!!」

 

皆が帰りを待ち望んだ領主の息子にして村の英雄、サーベルトの帰還。しかしそれは最悪の形で成った。村の入り口でサーベルトはばったりと倒れて動かなくなり、村民の間を戦慄と悲鳴が駆け抜ける。サーベルトはあちこちに大きな火傷を、さらに肩から腰にかけて大きく袈裟切りにされたあとがあり、その断面は()()()()()()()固まっていた。その傷からは血すらも流れ出していないことが、その深刻さを物語っている。程なくしてゼシカとアローザが息を切らして走ってきた。遅れて屋敷の召使いや侍女もやって来る…その全員が顔を青くしながら。そうして村の全員がサーベルトの周りに集まった。既に道具屋の店主などが「やくそう」を磨り潰して飲ませようとしているがサーベルトは一向に回復しない。とりあえずサーベルトを木陰に移動させて楽な姿勢をとらせてやることくらいしかできなかった。

 

「「サーベルト!」兄さん!」

 

「う…母さん…ゼシカ…」

 

「に、兄さん!誰にやられたの!?傷の容体は!?兄さん!しっかりして!!」

 

「ぜ、ゼシカ!!けが人を刺激してはいけません!!サーベルト!貴方は喋らずに安静にしていなさい!!」

 

「いいんだ…母さん…今、話しておかないと…!み、みんな…トロデーンは滅ぼされた…杖の秘宝を盗んだ邪悪な者によって…リーザス様の予言は…正しかったんだ…俺も立ち向かったが…まるで歯が立たなかった…」

 

「そんなっ…兄さんが負けるなんて…!だ、誰なの!その邪悪な者って!」

 

ゼシカの問いかけに村人たちはみな、アローザでさえもが固唾を飲んで見守っていた。

 

「ド…、…道化師の姿をした男…」

 

その瞬間村人の間に大きなどよめきが起こった。道化師。まさか…いや、お坊ちゃんはドルマゲスとは言っていないしまだ…でも…。苦虫を嚙み潰したような顔をするアローザとは正反対に、ゼシカは今にも泣きそうな顔をしている。

 

「みんな…ゼシカ…母さん…俺の命はもうじき潰える…お別れ…だ…」

 

「…!」

 

「みんな…」

 

ポルクやマルクを始めとした村人たちは一心にサーベルトを見つめた。

 

「これからは村の全員でこの村を…守るんだ…!安心してくれ、機械の魔物をくれたマスター・ライラスは信用できる人…」

 

「そっそうだ!俺たちで村を守るんだ!!なあっマルク!」 「うっうん!!」

 

「母さん…」

 

「…なんです、言ってみなさい。()()()()()()()()()()()。」

 

「家訓が大事なことは…重々承知しています…でもどうか…ゼシカのわがままは怒らないでやって下さい…それが俺の最初で最後のわがままです…今まで、ありがとう…」

 

「…最後のわがままなんて…聞き入れたくありませんが…。…サーベルト。貴方はアルバート家の嫡男としてその勤めを立派に果たしてきました。貴方は…私の自慢の息子です。」

 

そう言うと、アローザはサーベルトと視線が合わないように目を伏せた。

 

「ゼシカ…今まで俺を慕ってくれてありがとう…」

 

「いやぁっ!どうすればいいの!?お願い…いかないでよ、兄さん…。」

 

今にも零れんばかりの涙をその瞳に湛えるゼシカ。サーベルトはそんな愛しい妹の頬に手を添え、語る。

 

「ゼシカ…これだけは…伝えたかった…」

 

「…?」

 

「この先も母さんはお前に手を焼くことだろう…だが、それでいい…」

 

「…」

 

「お前は、自分の信じた道を進め……さよならだ…ゼシカ……。いつか、また会えるよ…。」

 

振り絞られたそれは「囁き」であり「叫び」であった。

 

「兄…さん…」

 

そう言うとサーベルトは目を瞑り、()()()()()()()()()()()()()()()動かなくなった。医者がサーベルトをいくら診ても、止まった呼吸、動かない心臓、反応しない瞳孔、サーベルトがもう生者ではなくなった証拠しか見つけることはできなかった。

 

村中にゼシカの慟哭が響き渡る。村人もみな涙を流して嗚咽し、ポルクとマルクは声だけは上げないように必死で堪えていた。そんな空気を一番に破ったのはリーザス村の領主アローザだった。

 

「皆、いつもの業務に戻りなさい。サーベルトの葬式は明日、執り行います。」

 

その瞬間全員がアローザに向かってなんと浅薄な人間だと文句を言おうとし、その全員がその文句を心の奥にしまった。アローザの頬を伝う一筋の雫…。誰に対しても厳格で公平な辺境伯、その涙を見るのは誰もが…娘のゼシカでさえも初めてのことだった。そうして皆が失意に暮れた自分に鞭打つように元の生活へと戻り、亡骸の前には嘆き悲しむゼシカだけが残ったのだった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

一部始終を見届けた俺とサーベルトはポルトリンクへと向かっていた。

 

「いや…素晴らしい一幕でしたよ。私もつられて泣いてしまいそうでした。」

 

「しかし…村人たちを心配させないためとはいえ、騙すのは申し訳ない気持ちになるな…。帰ったらちゃんとおわびをして、村のためにしっかり働いて贖罪としよう。ゼシカは多分許してくれるだろうが、母さんはすごく怒るだろうなぁ…」

 

サーベルト人形の演技はまさに迫真だった。魔力が籠っているだけで意識や自我などは無い泥人形なので、土葬されて術が解ければ文字通り土に還るわけなのだが、熱演過ぎて土に還すのに少し罪悪感が芽生えたほどだ。これでリーザスの村人たちもサーベルトは死んだものと心に刻んだだろう。

 

「ところでサーベルト、なぜ私の名前を出さなかったのです?」

 

「それは…なんだ、ドルマゲスを悪者に仕立て上げるのは悪いな…と思ってあんな不自然な感じに…」

 

うーん純朴すぎる。この調子ではサーベルト本人が村で演技をした場合、罪悪感に耐え切れず途中で全て暴露してしまっていたかもしれない。人形に代行させて良かった。

 

「まあ…これで俺も晴れて死人だな。これからは世を忍ぶ仮の名前で生きていきたいが…何かいい名前はないか?」

 

「ふむ…では、『アインス』という名前は如何でしょうか?」

 

「『アインス』…悪くないな!よし、俺はこれから流浪の傭兵『アインス』だ!」

 

サーベルトと同じアルバートを家名に持つ現世の偉人からとった名前を提案した。適当っちゃ適当なのだが、気に入ってくれたようで何よりだ。

 

「ドルマゲスは道化師を辞めて別の名前にしないのか?」

 

「え、うぅん、私が道化師を辞めたらアイデンティティーが…それに名前も…」

 

「よくわからんが、それなら愛称でどうだろう?俺は君を『ドリィ』と呼ぶ。君は俺を『アインス』と呼ぶ。なんだか、素敵だとは思わないか?」

 

道化のドリィ…なんだか将来的に大出世しそうな名前だしいっか。

その後も二人で談笑しながら俺たちは港町ポルトリンクへと向かった。

 

 

 

 

 




サーベルト・アルバート(男・26歳)
レベル:25
職業:戦士
趣味:村周辺のパトロール
好きなもの:リーザスの村
嫌いなもの:悪





ドルマゲス全肯定botがまた増えた…

ライラス「ドルマゲスの言うことなら間違いはないだろう」
ユリマ「流石ドルマゲスさん!スゴイです!」
New!→サーベルト「流石はドルマゲスだな!」





ドルマゲスが覚えた新しい魔術について解説

・『蝶々の見る夢(ラグランジュ)』:ドルマゲスが『しのびばしり』や『レオムル』、『ステルス』から着想を得、前世で読んでいた某少年漫画の『神の不在証明(パーフェクトプラン)』をイメージして作った魔術。
霊力を行使して『波長』を操作することで、第一段階で姿を消し(光波の調節)、第二段階で音を消し(音波の調節)、第三段階でその気配をも消してしまう(生体の持つ固有波動の調節)。しかし、現代の科学でも正体が良く分かっていない「匂い」や波の形ではない「魔力」はこの術の管轄ではない。特に魔力が戦闘に大きく関わるこの世界では無敵の能力とはならない。
「ラグランジュ点」とは天体力学における円制限三体問題の五つの平衡解、「天体と天体の重力が釣り合う、宇宙で安定したポイント」である。かつてL3という名のラグランジュ点に存在すると言われる『カウンターアース』『パンデモニックプラネット』『アンティクトン』と呼ばれた観測不可能な惑星の存在が囁かれたことがある。
天文学の歴史を辿れば古代の占星術に行きつく。占星術とは星の動きから未来を予測しようとする術で、錬金術と並行して中世以降のヨーロッパで研究された、紛れもない魔法の原型である。

・『妖精の見る夢(コティングリー)』:ドルマゲスが『モシャス』を独自にアレンジして作った魔術。
『モシャス』は生物学的な意味での生命にしか効果がない。そしてそれはこの術も生命にしか効果がないという点では同じだが、「生命」を再解釈することで機械や人形にも効果を及ぼすことができるようになった上、魔法とは異なるプロセスで変化しているため、『いてつくはどう』や『ラーの鏡』でも正体を暴かれることがない盤石な変装術となった。
「生命とは何か?」と考えた時、『モシャス』は「生命活動を行うものが生命」と定義するが、この術は「生命のように見えるもの全てが生命」と定義している。なのでこの理論を適用すれば、ロボットも人形も「生命」といえる。
「コティングリー」はかつて20世紀初頭に世界を騒がせたイギリスの妖精事件に由来している。最終的にその妖精は実在しないと結論付けられたが、事件の当事者たちは最後まで妖精の存在を主張していた。今やその真実は誰にも見えない闇の中にある。
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