ドルマゲスに転生してしまったので悲しくない人生を送りたい   作:えにぃ

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【閲覧注意】
この話には一部グロテスクな表現が含まれます。
本編とは関連していないので読み飛ばしていただいても問題ないです。


三回目にして「このコーナー要る?」って思い始めました…
まあ元々思い付きだけで始めた企画ですし、読みたくない人は飛ばしてくれているはずなのでこれからもテキトーに続けていくことにします。


幕間:(閲覧自由) 美食道化師の諸国たべある記Ⅲ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本棚から一冊の本を手に取ったあなたは内容を読んでみた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶり。私は食に対し飽くなき探究心を持つだけのしがない道化師です。……獣は生命維持に欠かせない必須の栄養素を摂取するために食べ物を食べますが、我々人間にとっての「食事」は動物のそれと少し意味を異にします。「誰かと同じ時間を過ごすため」「何かを分かち合うため」「味を楽しむため」人は食事に様々な意味を付加してきました。食事とは人生の楽しみ、人生に豊かさを持たせる儀式ともいえるでしょう。さあ、新たな料理の産声を聞きに行きましょう!

 

 

 

それではどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─ベルガラック地方─

 

・キラーパンサー

肉は堅く食用に適さないが、反面その他の部分の経済価値は高い。皮は「まじゅうの皮」としても使えるほか敷物として加工すれば高く売れる。骨は豹骨として高価な漢方薬の材料になる上、肝・眼球・血・脂などもまた漢方薬の材料として売却することができる。しかし、明言は避けるがベルガラックでは「ある組織」によってキラーパンサーの能動的な狩猟が禁止されており、バラすためには「こちらを襲ってくる種に対するやむを得ない防衛」という形を取らねばならない。

 

・メタルライダー

「騎士の芽」という未知の生命体に寄生されてしまった「メタルスライム」が背からライダーを生やした個体。生えてきたライダーとの自我の奪い合いに負けてしまったスライムは魂を乗っ取られて抜け殻となってしまう。そのため「メタルスライム」単体よりももらえる経験値は少ないのだが、味の方はそこまで変化しない。むしろ通常種より鉄臭いので食用には不向き。二つの意味で『旨味』が少ないので無視してよい。

 

・マペットマン

「パペット小僧」の近縁種のため性質は同じ。こちらは「ドラキーマ」のパペットのみ食べることができる。レモン風味のサラダチキンのような味だが、ガサガサしていて歯ごたえは悪い。もちろん本体は不味い。

 

・バードファイター

ベルガラック最優秀食材候補その1。魔力を抜けば上質な鶏肉として様々な料理に使用できるのはもちろん、その肉質や性質は鶏よりもむしろ烏骨鶏に近いので、内臓を取り除いたバードファイターの胴体の中にもち米、ナツメ、クリ、ニンジン、ネギを詰めて煮込んだ贅沢な烏骨鶏湯としても良い。なお、装備している剣は市販のものなので魔力を抜く必要はない。

 

・シャイニング

太陽の化身らしく熱調理ができない。かといって燃えているわけではないので冷やすこともできない。そもそもエレメント系の魔物なので食用には向いていないのだが。討伐する際は本体の周囲を衛星のように周回している小さな炎(彼の名は「プロミネンスくん」というらしい)から倒すと、シャイニング本体は物理的な攻撃手段を失うのでその後袋叩きにしよう。しかし「はげしいほのお」を吐くことがあるので注意。一応徹底的に弱らせれば簡易コンロくらいにはなるかもしれない。

 

・ポイズンキラー

×

成体はもちろん卵にもマヒ作用のある神経毒があるため食用には向かない。加熱すれば毒素を消すことはできるが、成体の場合毒素を消すほど熱すると可食部が無くなり、幼体や蛹は炭化してしまう。群れで移動するため見つけたら早めに退散するのが吉。…のはずですが私の同行者はモリモリ食べていました。みなさんはやめておきましょう。

 

・オーク

ベルガラック最優秀食材候補その2。個体によって肉は堅かったり柔らかかったりするが、弱いオークは通常の豚肉と遜色ない食感を出せる。臭みが強いのでよく煮込むか、焼くときは「どくけし草」「まんげつ草」「ヌーク草」などの香草と共に焼くと匂いが上品になって良い。実は剥製としての人気も高い。

 

・夜の帝王

強い光に極度に弱いので、光の呪文、もしくは強い光を放つアイテムなどを向けると簡単に気絶させることができる。しかし夜の帝王はフルーツなどを食べて生活している「ドラキー」種と異なり拾い食いばかりしているので焼いても煮込んでも臭みが取れずかなりの大味である。カレーにすれば多少はマシになるがそれでも臭い。

 

・ウドラー

仲間意識の強い樹木の魔物。「じんめんじゅ」と同様に葉を毟れば「せかいじゅの葉」がたくさん採れる、というわけではない。ウドラー自身が摘むことによってその葉がせかいじゅの葉と同等の効果を持つようになるのか、それとも別のプロセスがあるのか分からない(友好的なウドラー個体に聞いたところ、本人たちもよく分かっていないらしい)が、とにかくウドラーを襲っても期待していたような結果は得られない。しかし胴体を乾燥させれば上質なチップとして燻製に使用できる。

 

・アーマービートル

強靭な外骨格に包まれている甲虫。倒した後も生半可な刃物では傷ひとつつかず成体を食すには困難が伴う。反面土中にいる外骨格形成前の幼体は柔いので食べることができ、エネルギーも豊富で滋養強壮に良い。食べる際は水(「せいすい」だとなお良い)に半日ほど漬けて砂や金属を吐き出させ、フライにするか皮を剥いて生で食べる。濃厚な味わいはアボカドとカニ味噌を和えたような不思議な味で、しかしクセになる。

 

・かくとうパンサー

×

両手に爪を装備した獰猛な獣人。たゆまぬ鍛錬の末に完成した鍛え抜かれた筋肉は触れた者に鋼を想起させる。もちろん堅すぎて食べられない。好戦的で気性が荒く人にも懐かないので「キラーパンサー」のように手懐けることは難しく、また経済価値も低い。しかしこちらが戦う意思を見せないと、興味を失って見逃してくれる潔い一面もある。

 

・キングスライム

「スライム」が八匹集まって生まれた、スライムたちの王。味はスライムと大差ないのだが、デカすぎて食べにくい。王冠を外してスライムに戻した方が戦うのにも食べるのにも便利である。余談であるが、研究の結果キングスライムの体内には強大なエネルギーが眠っており、理論的には口から強烈なビームを放つことができる。この世界のキングスライムがそれをしないのは手心なのか、ビームを撃てることを知らないのか…どちらにせよスライムだからと言って油断するのはおすすめしない。

 

・メガザルロック

×

少なくとも数万年は生きている岩石の魔物。争いを好まない性格をしており、いざとなれば『メガザル』を唱えて仲間たちを助けようとする自己犠牲の精神を持っている。こちらに戦闘する意志が無いと、無視するか、もしくはそのまま去っていく。魔石の類かと当初は考えられていたが、その組成を調べたところ通常の珪酸塩鉱物とあまり変わりないため、おそらく魔石ではなく長年形が変わらなかったことによる付喪神の一種かと思われる。そのため経済価値はなく、もちろん食用ではないため見逃してあげてほしい。

 

 

 

 

─トロデーン国領─

 

・ばくだん岩

×

爆発物を含む岩石から生まれた魔物。一撃で戦況をひっくり返す『メガンテ』が怖いが、先手必勝で砕いてしまえば安全に対処できる。しかし倒した後の残骸にも爆発物は当然残留しているので注意。大きめのものは「ばくだん石」として売却、小さめのものは「ばくだん岩のカケラ」として錬金や他の魔物への牽制に使うと良い。

 

・イーブルアイズ

「サイコロン」の亜種。美しい金色の毛皮の需要が高く、食用も可能だが、毛皮は極力傷つけないように心がけるとよい。こちらも主に食べられるのは眼球部で、グリルでよく焼いたコラーゲンたっぷりの目玉は硝子体が融けて食べやすくなり、余分な脂が飛んで低カロリーなので女性の方にもオススメ。プルプルの目玉は一口で。のど越しを楽しみましょう。

 

・マドハンド

×

土食文化はこの世界には無いようで、食べようとしたらドン引きされてしまったのでオススメはしません。一応、健康に良い微量元素や抗生物質を含み、消化促進剤としての役目も果たします。食べ方としては地面からもぎ取って、煮込んだりパンや米に練りこんだりするのが王道ですね。しかしただの泥なので美味しくはない…。労働力としてはとても価値が高いんですけどね。

 

・ベロニャーゴ

一口大にカットした後は天日干しにして乾燥肉にする。干している間が一番匂いがきついので香りにつられてやってくる他の魔物に注意。乾燥肉にした後でも脂分が残っているので煮るなり焼くなり自由に使える。匂いが強いことに目を瞑れば万能肉と言えるだろう。爪に触ると眠くなってしまうのでそこには注意。

 

・デビルパピヨン

大きな体を浮かせるためか、翅の付け根の筋肉が発達している。筋肉質で弾力があるため、翅をもいだら毛を炙って焼き切り、身を少し厚めにスライスして強火で焼くとジューシーで美味い。なお、内臓には命に関わるほどの劇物が入った猛毒袋があるので決して触れてはいけない。

 

・ブルホーク

牛と鶏両方の特性を持つ「あばれうしどり」の近縁種。非常に美味。牛の繊細さと鶏の弾力を併せ持った肉は、酒・醤油で調味した米と細かく切った野菜などと一緒に炊いて混ぜご飯にしたり、そのまましゃぶしゃぶにしても良いが、叩いて柔らかくしたものを焼いてハンバーグのパティとするのがこの食材の最適解。

 

・マッスルウータン

桃色の体毛は美しいが、斬撃に耐性を持つため調理の際は全て抜いておくとその後の工程がスムーズに進む。しかし筋肉は堅く、内臓も肝臓以外は栄養価も期待できない。そのため食事するために狩るのはおすすめしない。

 

・ガルーダ

たくましい両足には筋肉がつまっている。乳酸が溜まれば溜まるほど筋肉は柔らかくなるので、狩猟するときは奇襲ではなく正面から戦闘を挑むと効率がいい。内臓だと、大きな体躯を俊敏に操るためにひときわ発達した心臓が美味い。臭みがあるため十分に血抜きをする必要があるが、その後は生姜と共に煮る、酒や塩を振りかけて焼くなど簡単な調理で美味しく食べられる。弾力が強くかなり食べ応えがある。

 

・ホークマン

グリル、揚げ物、炒め物、煮物、ロースト…ベースが鶏肉なのでどんな調理をしても一定の味は保証される。しかし知能が高いため捕獲前に逃げられることも多い。その頭脳を別の分野に活かすことができればあるいは…。

 

・ベホマスライム

「もっちりとしたゼリー」というなんとも摩訶不思議な食感。ラズベリーの香りが上品さを漂わせる贅沢な食材だが、触手は青臭いので事前に取り去っておく。ホイップクリームなどと非常に相性が良く、腹を満たす料理というよりかはデザートとして重宝する。食材として使わない戦闘の場合は真っ先に全戦力を向けて討伐すること。

 

・はぐれメタル

×

群れからはぐれた「メタルスライム」の成れの果て。文献によれば精霊ルビスによって祝福を受けた「バブルスライム」という説もある。流体金属でできているため、よく調理しないまま食べると肺に侵入され窒息死する可能性がある。そもそも鉄臭い「メタルスライム」よりさらに味が悪いので食べようと躍起になる必要はない。

 

・じごくのよろい

×

トロデーン王国の鎧に地獄の怨念が憑りついて誕生した魔物。つまりトロデーン国民からすると「自国の鎧」が「地獄の鎧」に…。なんとも「食えない」魔物ですね。…おあとがよろしいようで…

 

・いばらドラゴン

…とある道化師の愚行により暴走した魔力が、いばらと絡み合って生まれた竜。見つけ次第即刻焼き払うべし。

 

・メタルハンター

×

メタル系モンスターを狩る、銀色の機械兵。この世界において機械兵はとても重要な意味を持ち、その内部回路からは製作者の卓越した頭脳が垣間見える。使えないパーツはひと欠片もないほど研究・開発には有用だがもちろん食べることは不可能。よって一般の冒険者の方にとってはメタル狩りを邪魔される厄介な存在となるのみだろう。

 

・フラワーゾンビ

人々の嘆きと悲しみを養分に、魔力を吸って咲いた花。瞬間冷却など、適切な手順で魔力を抜けば食用花(エディブルフラワー)として食卓に飾れないこともないが、なんにせよ色合いは悪い。人間の負の感情で育っているので味も苦い。極め付きにちょっと臭い。しかしこれらの特徴をうまく活かせるような料理があればその機を逃さず使ってみよう。

 

 

 

以降、詳しい調理の手順などが記載されている…あなたは気分が悪くなり本を閉じた。

 

 

 

 

 

 




ちなみにこの手記は実際にこのドラクエ世界で入手できるようです。エイトたちが手に取ることは無いでしょうが、スレ民たちならばあるいは…?
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