誰かの救世主   作:スココLU

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【魔王】トットムジカ

現実世界でシャンクスと仲直りをし、ホンゴウがネズキノコの解毒薬を取りに船に戻っている一方で、ウタワールドでウタはルフィの傍にいた。

シャンクスとの話し合う勇気が欲しいという理由でウタはルフィの横に座り、目をつむりながら彼の肩に頭を乗せている。ルフィはウタの気が済むまで少しも動くことなく、静かにしていた。

サンジはそんなルフィを恨みがましそうに見ており、その身からは嫉妬の炎が出ていた。

 

「うぉぉぉ!なぜお前だけそんな羨ましい展開に!俺なんか、俺なんか!」

 

サンジは二年間の修行を思い出しながら悔しそうに地面を殴りつける。ゾロはそんなサンジを見て馬鹿にする。

いつものように額を合わせ、睨み合うゾロとサンジを余所に、ナミとロビン、ウソップ、ブルックはルフィとウタを微笑ましそうに見ていた。

 

「仲直りできてよかったわね。仲たがいしたままだと苦しいだけだもの」

「そうね。ルフィも大事な人を失わずに済んでよかったわ」

「ようやく会えた幼馴染だもんな」

「ヨホホホ、仲睦まじいですね~」

 

その横ではフランキーとチョッパーが親子の仲直りに涙を流していた。

 

「よがっだなぁ!」

「うお~~うスーパーよがっだぜ!」

「…エース君、ルフィは強くなったぞ」

 

ジンベエだけは空を見上げながら、微笑みを浮かべる。

しばらくするとウタはルフィから離れ、みんなへと体を向ける。

 

「みんな、もうすぐホンゴウさんが解毒薬を持ってきてくれるからここから脱出できるよ…本当にごめんね、こんなことに巻き込んで」

「もういいってウタ。みんな気にしてないからよ」

 

ルフィが代表して答えると麦わらの一味およびコビーやバルトロメオたちも頷く。ビックマム海賊団などは少し不満げだったが。

ウタは笑顔でみんなを見た。

 

「ありがとうみんな。それじゃあ̶」

「ウタ…」

「ん?あっ、ポベウス!」

 

ウタは脱出まで歌を歌おうと伝えようすると、どこからか現れたポベウスに遮られる。ウタはポベウスを見つけると、嬉しそうな声を上げた。

 

「ちょうどよかった。ポベウスあのね、私̶」

「まて、ウタ」

「̶どうしたのルフィ?それにみんなも」

 

ウタは今回の計画は中止しようとポベウスに駆け寄ろうとするが、ルフィの手によって遮られてしまう。ルフィはウタを守るように前に出ると、続いてゾロやサンジたちもウタを守るように囲う。

みんなの行動が理解できず、混乱するウタだったが、ルフィたちは気づいていた。ポベウスのウタを呼ぶ声に、怒り・悲しみ・失望といった負の感情が込められていることに。

そして、知っていた。彼がウタを利用していることを。

 

「ウタ、君は利用されていたんだ。ポベウスに」

「え?どういうことゴードン?」

 

ゴードンはウタに近づくと、聖堂での出来事を話す。

ウタはその話を信じられなかった。いや、信じたくはなかった。今まで傍で応援してくれた人が自分を利用していたとは思いたくなかったのだ。

 

「ポベウス…嘘だよね?ポベウスがそんな…」

「ウタ、そいつらは海賊だ。騙されてはいけない。君をだましてみんなを不幸にしようとしているんだ。ゴードンも彼らに操られている…さぁ、こっちに来なさいウタ」

「あのね、ポベウス。もうこのライブは中止にしたい、この計画を止めたいの!…今でも海賊は嫌い。人の幸せを奪う海賊は大嫌い。それにみんなの夢を叶えたいっていう気持ちもある。でも私は世界について何も知らなかった。海賊にもルフィみたいな人たちがいる、みんなが願う幸せもそれぞれ違う…だから私、この世界を見て回りたい!世界を旅して、この世界のことを知りたい!そして今後こそ私が夢見た、みんなが笑顔になれる“新時代”を作って見せる‼だから̶」

 

これからも私を応援してほしい、とポベウスに告げようとウタは頭を下げる。しかし、その言葉は出なかった。代わりに出たのはヒュッという息を飲む音だった。

ポベウスは怒り・嫉妬・失望・悲しみ、ありとあらゆる負の感情を込めた表情でウタを見ていた。

 

「ダメだよウタ。君はみんなを、私をあの世界から救ってくれる救世主なんだから̶」

 

ポベウスはウタに向けて手をかざす。その行動を警戒したルフィやゾロ、サンジたちはウタを庇うように前へと出る。

しかし、もうすでに遅かった。

 

「違う…違うのみんな、私はみんなを救うために…いや!まってシャンクス!私を捨てないで!…いやだ、もう一人は嫌なの…」

 

突然ルフィたちの後方で怯える声が聞こえた。ルフィは後ろを振り向くと、そこには体を震わせ、目から光が消えているウタがいた。

 

「どうしたウタ!?」

「ルフィ!ウタちゃんが何かに怯えてるの!」

「…ウタに何をしたお前ぇ!」

「待ってルフィ!」

 

ルフィはナミに抱き寄せられているウタを見ると激昂し、ロビンの静止を聞かずにポベウスへと向かった。

 

「ゴムゴムの~銃(ピストル)!」

 

ルフィは腕を伸ばし、ポベウスへと攻撃するが、何かに阻まれ吹き飛ばされてしまう。ルフィに続き、ゾロとサンジも技を放つ。

 

「煉獄…鬼切りィ!」「首(コリ)肉(エ)シュート!」

 

しかし、ルフィと同様に何かに阻まれてしまい、攻撃はポベウスへと届かなかった。ルフィたちが一旦元の場所へと戻ると、突如空中に亀裂が走り、そこから幾多の怪物たちがルフィたちに襲い掛かった。

怪物はライブで見たユニコーンやドラゴンの他に、スリラーバークでみたゾンビや空島の羽の生えた人のようなものなどがいた。

麦わらの一味及びコビーやビックマム海賊団たちは襲い掛かる怪物へと対応する。だが、いくら倒せどもその数が減る気配はなかった。

 

「ちょっと!こいつら何なのよ!」

「必殺!緑星ドクロ爆発草!一体何体いるんだ!」

「埒が明かんわい、鬼瓦正拳!」

「ヨホホホ、あの亀裂が怪物たちを生み出してるみたいですね」

「ならこれならどうだ!フランキ~ラディカルビーム!」

「おいィ!俺たちが近くにいること考えろよ!?」

「アーウ!スーパーすまねぇ!」

 

フランキーの技が亀裂に直撃する。その時の爆発により、チョッパーら数名が巻き添えになりかけるが、周囲の怪物たちを殲滅し、亀裂が消える。

その一連に麦わらの一味は喜びの声を上げるが、すぐに落胆の声へと変わる。

亀裂は消えたが、すぐさま別のところに亀裂が現れ、怪物たちが出現する。しかも先程より亀裂の数は増えていた。

 

 

 

 

現実世界。

 

「ウタ!どうした!?しっかりしろ!」

「いや、行かないでルフィ!…もう離れないで傍にいてよぉ…来ないで、来ないで!私じゃない!私が…やったわけじゃない…」

 

こちらでもウタは何かに怯え、手足を乱雑に動かしていた。

そんなウタをシャンクスは抑えるように、安心させるように抱きしめていた。

 

「シャンクス!いったい何があった!」

「ホンゴウ!」

 

船から薬を取りに戻っていたホンゴウは錯乱しているウタを見て驚く。

シャンクスは説明もせずに、仲間の名を呼ぶと、瞬時に理解したホンゴウは手元にあった瓶をシャンクスへとなげる。

シャンクスはウタを支えたまま右手で薬を受け取る。

 

「さぁウタ!これを早く飲むんだ!」

 

シャンクスは瓶の蓋を開け、ウタの口元に差し出す。

しかし、暴れるウタの手によってシャンクスの手がはじかれてしまい、その拍子でシャンクスの手から瓶が飛び出す。

瓶は少し離れた場所まで飛び、ガシャンと音を立てながら地面へと激突し砕け散った。

ウタを救う希望が無残にも消えると同時に、新たな絶望が赤髪海賊団を襲う。

 

「…ᚷᚨᚺ ᛘᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛘᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」

 

暴れることを突如やめ、動きを止めるウタ。その口からおぞましい歌が歌われる。

【Tot musica】、世界を破滅へと誘う呪いの歌。

その歌を歌うと同時にウタの足元からどす黒いガスのようなものが渦巻きながら表れる。

ウタは狂気に満ちた表情で、暗い瞳で歌い続ける。黒い渦はウタを乗せながら上昇し始めると、徐々に大きくなり、渦の中央から人の形をしたものが姿を表す。

それは鍵盤の腕が生え、胸には複数の髑髏を飾った̶殺戮と破壊を繰り返す“魔王”だった。

 

「ウタァ!クソッ!なんでトットムジカが…」

 

シャンクスは十二年前と同じ出来事に、ウタを取り込んだトットムジカを睨みつける。

魔王はビームを放ち、ライブや沖に浮かぶ海軍の船を破壊し始めた。その上では黒い翼の生えたウタがトットムジカを歌い続けている。

 

 

 

 

ウタワールドでも現実世界と同様トットムジカが現れ、ルフィたちを攻撃していた。トットムジカは可愛い姿に変えられた観客たちを巻き込みながら周囲を破壊し続ける。

その様子をポベウスは笑いながら見ていた。

 

「ハハハハ!さぁ、“新時代(フィナーレ)”の始まりだ!」

「ウタをもとに戻せ!」

 

ルフィはポベウスに向かって走る。しかし、その行く手を阻むように怪物たちが立ちはだかる。

 

「邪魔だどけぇ!ゴムゴムの象銃!」

 

怪物たちを吹き飛ばすルフィ。しかし、次々と現れ、ルフィの視界を埋め尽くす。

ルフィがその光景にいら立っていると、突如怪物たちから複数の手が生える。

 

「六輪咲き、クラッチ!」

「ロビン!」

 

怪物たちはロビンによって体を反り返らされ、消滅していく。ルフィは横に立つロビンを見て嬉しそうな声を上げた。

麦わらの一味と同じく怪物の相手をしていたローがロビンの横へと降り立った。

 

「おいニコ屋!やはりこいつは」

「えぇ、これはおそらくユメユメの実の能力」

「ユメユメぇ?」

 

ロビンの言葉にルフィだけが首を傾げる。

 

「ユメユメの実。人の夢に入り込み、夢の中を自由に操ることができる悪魔の実だ。俺たちは現実世界で眠っていて、このウタワールドにいる。つまりここは一種の夢だ。お前は先走ったから知らねぇだろうがな」

 

サンジが怪物たちを蹴り飛ばしながらロビンに代わりルフィに解説をする。

 

「ロケットを拾ったとき、それに描いてある動物に見覚えがあった。その動物の名はバク、人の悪夢を食べる伝説上の生き物。その動物をシンボルに活動していた人物が昔、南の海いたわ」

 

ロビンは一呼吸置くと続きを話す。

 

「人に望む夢を見せて幸福にさせる人物、“夢見師(ユメミシ)”。二十年以上前に活動して以来消息が不明だったけど…まさか彼だったなんて」

「何でそんな奴がウタを利用してるんだ?あいつもウタと同じ、人を救ってきたんだろ!?」

「…それは分からない。でも」

「確実に言えることはあいつがウタを利用して世界を滅ぼそうとしていることだ」

「ようはあいつをぶっ飛ばせばいいってことだろ」

 

ゾロがサンジの横に並び、刀を構える。ゾロとサンジはニヤッとルフィに笑いかけた。

 

「そういうことだルフィ。こっちは俺たちに任せとけ。お前はウタを救ってこい」

「いってこいよ船長。大事な幼馴染なんだろ?」

「…あぁ、任せた!」

 

ルフィはゾロとサンジたちにその場を託すと暴れるトットムジカ、歌を歌い続けるウタの下へと走る。

ゾロとサンジ、ロビンはルフィを振り返ることなく、ポベウスへと視線を向ける。

 

「ウチの船長の命令だ。足を引っ張るなよグルグル眉毛」

「あぁ!?おめぇこそ足手まといになんじゃねぇぞバカマリモ」

 

口ではお互いの悪口を言いながらもその表情は真剣であり、ポベウスを睨みつける。その様子をロビンは少し笑いつつ手を交差する。ローはこいつら大丈夫か、と思いながらも三人の横へと並んだ。

 

 

ゾロたちがポベウスと対峙する一方、残った麦わらの一味とビックマム海賊団たちはトットムジカと怪物たちの相手をしていた。

 

「サンダーボルト、テンポ!」

「鼻歌三丁、矢筈斬り!」

「必殺緑星!衝撃狼草!」

「フランキー、ロケットランチャー!」

 

ナミ、ブルック、ウソップ、フランキーによって多数の怪物たちが消滅すると、その空いた空間からジンベエ、チョッパー、オーブンがトットムジカへと攻撃を仕掛ける。

 

「魚人空手…武頼貫!」

「柔力強化!ハイ‼ハイ‼ハチャ~‼」

「熱風拳!」

 

さらにその後ろからルフィが武装色の覇気を纏った腕を膨らませていた。

 

「うおぉぉぉ!ゴムゴムの~灰熊銃‼」

 

それぞれの技がトットムジカへと向かう。しかし、トットムジカに直撃しなかった。

ジンベエたちの攻撃は謎のバリアに阻まれ、ルフィの技は魔王の手によって受け止められてしまう。

ウタは魔王に守られながら意思なき状態で歌を歌い続ける。

 

「クソッ、やはり同時攻撃じゃなければダメか!」

 

オーブンが悔しげに顔をゆがめる。そんな中、ウソップが攻撃の合間を縫ってウタに近づいた。

 

「プリンセス・ウタ!目を覚ましてくれ!みんなを救う歌声をこんなことに利用されないでくれぇ!」

 

ウソップはポップグリーンを引き放ち、トットムジカへ攻撃するが弾かれ、その余波で吹き飛ばされてしまう。

 

「ウソップ!」

「だ、大丈夫だ。それより、ルフィはウタのところに…幼馴染を一人にさせんな!」

「̶あぁ!“ギア2”!」

 

気合たっぷりに叫び、足をポンプのように震わせる。すると、体全身から蒸気が上がり、その場から消える。

ルフィは襲い掛かる音符の戦士を躱しながら鍵盤の腕を駆け上がる。

 

「ウタ!目を覚ませ!あんな奴に操られるんじゃねぇ!」

 

ルフィがウタに話しかけていると、下から黒い鞭がいくつも現れ、ルフィをたたき続ける。

ルフィは抵抗することなく、なおウタに話し続けていた。

 

「ウタ̶おまえは̶一人じゃ̶ねぇ。観客のやつらや̶おっさん̶」

 

抵抗し続けるルフィにトットムジカがいら立ったのか上空に槍が現れ、ルフィを貫く。

 

「ガフッ…」

 

貫かれたルフィは膝をつき、口から血を吐いた。それでも、ルフィは反撃することなく、ウタへと話しかける。

 

「お前には̶シャンクスと…俺が、いるだろウタ!」

 

ルフィの声がウタに届いたのか、暗く濁ったウタの目に光が宿る。

 

「ル、フィ…」

 

 

 

ウタはポベウスによって過去の悪夢を見せられていた。

民が虐殺され、町が破壊し尽くされるエレジアを、父親と思っていた男に捨てられた日を、一人で暮らし続けた十二年間を、ファンの期待に応えなければと思う自分を。

ウタが捨てたかった悲しい思い出を強制的に何度も見せ続けられていた。耳の奥にはウタが聞きたくない声が聞こえてくる。

̶お前が殺した!

̶私たちの思いに応えてよ救世主!

̶お前はもういらない

 

「いや!もうやめて!私は殺したかったわけじゃない!もう私に救いを求めないで!もう…私を一人にしないでよ…」

 

ウタは暗闇の中一人寂しく泣き叫ぶ。何度も何度も嫌な記憶を見せられ、ウタの精神は徐々にすり減っていく。

ウタの目から大きな雫がぽたぽたと下へ落ち、虚空へ消える。自分という存在が希薄になっていくのをウタは悟った。

 

「助けて…誰か助けて!私を、誰か見つけてよ!…ァ」

 

ウタは誰かの名前を呼ぼうとするが、頭には誰の名前も記憶になかった。自分の大事な人だったはずの思い出が無くなっている。

ウタは膝に顔を埋め、幼子のように怯えていた。

ウタは光一つない空間で泣き続けていると、誰かが自分を呼ぶ声が聞こえる。うつろな目をしながら声が聞こえる方へ顔を上げると、暗闇を一筋の光が走っていた。

光は徐々に大きくなり、暗闇を押しのけていく。

 

『なぁウタ!もう一回歌ってくれよ!』『もう一度勝負だウタ!』『ウタ!』

 

ウタの脳裏に過去の記憶が蘇る。ウタが大事にしていた、一番楽しかった少年との思い出。

 

「俺が、いるだろウタ!」

「あ…う…う、びぃ…」

 

はっきりと自分の名前を呼ぶ誰かの声が聞こえてくる。

ウタは少年の名を呼ぼうと口を動かす。何度も間違えるが、徐々に少年の名前に近づいていく。

そして、暗闇が完全に消え去った時ウタは少年の名を口にした。

 

「ル、フィ…」

 

 

 

「ウタ!意識が戻ったのか!」

 

ルフィは自分の名前を呼んだウタに喜びの声を上げる。ルフィと同様ウソップやナミたちも正気に戻ったウタに安堵の表情をしていた。

 

「ルフィ!早くウタくんをトットムジカから引き離すんじゃ!」

 

ジンベエは周囲に響くような声で叫ぶ。ルフィは傷を負いながらも腕を伸ばし、ウタのところへ向かう。

ルフィはウタのいる高さに到達するとウタへと手を伸ばした。

 

「ウタ!捕まれ!そこから俺が出してやる!お前はもう、一人じゃねぇ!俺と一緒に新時代を作るぞウタ!」

「ルフィ!」

 

涙を流すウタはその手を、救いの手を掴もうと手を伸ばす。しかし、魔王トットムジカはそれを許さなかった。

 

「な、なんだこれ!?」

 

地面から二人を遮るようにどす黒い音符が噴きあがり、ルフィの手を吹き飛ばす。噴き出す音符は勢いを増し、徐々にウタを覆うようになっていく。

 

「ウタァ!」

 

ルフィはウタを助けようと手を伸ばすが、奮闘もむなしく再び弾かれ、音符に巻き込まれてしまう。

ルフィは気を失いそうになりつつもウタが最後に放った言葉をしっかりと耳にした。

 

「助けて…ルフィ」

 

ルフィが意識を失う前に見たウタの頬には涙が伝っていた。

 




【Tot musica】が一番好き。Adoさんの声にバッチリ合う。
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