ナルトが綱手に引き取られる話   作:tanaka

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暁遠隔会議 IN 外道魔像

 

「良く集まってくれた。今回皆を招集したのはある重要な連絡をするためだ」

 

暁と言う傭兵組織のリーダーであるオレンジ色の髪をした黒いピアスを全身に付けた男──ペインは招集に応じたメンバー──デイダラ、鬼鮫、小南、角頭、サソリ、大蛇丸、───、の七人を見渡し、告げる。

 

「大蛇丸が木の葉崩しをすることになった」

「「「「!!?」」」」

 

木の葉と言えば忍五大国と言われる特に大きな力を持った五つの国の中でも、並外れた勢力、規模、人材、血統、名声、財力を有する世界一の大国である。

 

九尾事件の影響もあってか一時期雷の国が増長するほど失墜してはいたものの、最近は三代目の手腕もあってか見事に復興を果たし、更に伝説の三忍二人が帰ってきたことで、大きく国力の向上を成し得ている。

 

まだ完全復活ではないにしろ、開幕早々そんな超大国にケンカを売ると言ったペインに、この場に集った(大蛇丸以外の)全員が驚愕する。その中でいち早く立ち直ったサソリがリーダーに問う。

 

「それは暁としての行動か?」

「いや、完全な大蛇丸の私事だ。故に暁全体で動くことはない…が、二人メンバーを貸し出すつもりだ…デイダラ、───、お前達がいけ」

「うええ、俺かよ、うん」

「…………分かった」

「よろしくねぇ」

 

大蛇丸のニタリとした笑みに、デイダラは嫌そうに顔をしかめた。

相変わらず嫌な顔をする女…いや、男かうん。

 

暁のメンバーは大体キモいが、その中でも特別にキモい男だからな…大蛇丸は…。一緒に行動したくない…

 

デイダラは変わってくれとサソリを見るが、こっち見んな!とサッと視線を逸らされた。どうやらサソリの旦那もこいつと組むのは嫌らしい…というか、皆嫌らしい…同情の籠った目を向けられる。いや、同情するなら変わってくれよ

 

「デイダラ…お前の能力は国を落とすには丁度いいものだ。───も実力は申し分ない」

「はぁ…仕方ねえ…大蛇丸と一緒ってとこがやる気を削ぐが…芸術を残すには不足無い相手だしな…芸術は爆発だ、うん」

「酷いわね…そんな嫌がらなくていいじゃない…とって食べたりしないわよ」

 

不服そうに笑う大蛇丸。

ペインはデイダラが納得したのを見て話題を進める。

 

「さて、大蛇丸───暁のメンバーを貸し出すのは゛今のところは゛了承した。だが、その前に木の葉崩しの概要について詳しく説明しろ。成功の見込みの無い無謀にメンバーを貸し出す気はない」

「説明と言っても、既に作戦は言った通りよ…。中忍試験に乗じて砂と連携して奇襲する…私は風影として参加する予定…その為に戦力も集めてるし、音隠れも作った…他に何が知りたいわけ?」

「お前が調べた木の葉の戦力についてもだ。それが分からなければ成功するかどうかなど分からない…どうせ調べてあるんだろ?」

「ふふふふ、良いわよ…まあ、全てを説明するのは時間の無駄だから主だった警戒すべき者たちだけだけ説明するわね」

「良いだろう」

「ますは火影である猿飛ヒルゼンね…」

「当然だな」

「これは私が相手をするわ…だから、貴方達が気にする必要は無いわね」大蛇丸はそう切って捨てる。「次に根の志村ダンゾウだけど…今回は出てこないと思うから此方も警戒はしなくていいでしょう…」

「何故だ…?木の葉崩しなんてやればそれを止めるのが普通だろ?うん」

「普通はね…でも、アイツは隙あらばヒルゼンを廃して火影になろうと考えるような野心家よ…実際、ヒルゼンを殺そうとした事もあるみたいだし…今回の木の葉崩しも「自分が火影になるために必要な犠牲」とか言って傍観を決め込むでしょうね」

「おいおい。とんでもねえ奴だな…どうなってんだ?木の葉は?」

「良くそんな奴を野放しにしておくものだ」

「霧なら影を殺そうと企んだ時点で殺されても文句は言えませんよ」

「証拠を残すような間抜けじゃないのよ…それに、ダンゾウは狡猾だし、三代目は甘い」

「ふん、まあいい…他に警戒すべき相手は?」

「やはり旧家名家と呼ばれる一族ね…特に名家である「うちは」と「日向」は充分警戒に値するわ…うちはは全ての一族が写輪眼を開眼してるわけじゃないけど強さの上限が高いし…日向は逆にほぼ全ての一族が白眼を開眼してるから集団としてはこっちの方がむしろ厄介ね…まあ、私達が警戒すべきは日向ヒアシくらいでしょうけど」

「で、うちははどうなんだ?」

「うちはで警戒すべきは専ら警務部隊に所属する人間ね…その中でも特に警戒が必要なのは此処にまとめた者よ」

 

大蛇丸は写真付きの紙をバラまく。そこにはS、A、B、Cに分類された警戒度が名前と共に書いてあった

その中でも唯一Sランクに分類されているのがうちはフガク。現在のうちは一族の当主であり、警務部隊の隊長を勤める男だ。ちなみに、日向ヒアシはAである。

 

「兇眼のフガクですか」

 

干柿鬼鮫が言う。第三次忍界大戦を経験した鬼鮫はフガクの事をある程度知っていた。もっとも直接戦った事はないので実際どの程度やるのかは知らないが…

 

「ええ、フガクは現在のうちは一族の中で唯一の万華鏡写輪眼の開眼者…それだけでも警戒に値するでしょう?」

「万華鏡写輪眼?」

「写輪眼の進化した先の瞳術のことよ…幻術やら動体視力やらが向上するだけじゃなく、一つの瞳につき一つの凶悪な能力を発現し、更に須佐能乎と言う絶対防御まで使えるようになる」

「フガクの能力は分かってるのか?」

「一つはね…もう一つは私も知らないわ」

 

大蛇丸はフガクの万華鏡の能力が天照である事を告げる

 

「火すら焼き尽くす絶対に消えない黒い炎か…厄介だな」

「ふふ、面白そうですね…私の鮫肌とどっちが勝るか…試してみたくなりましたよ」

「鬼鮫…お前をやるつもりはない…今回行くのはディダラと──だ」

「分かってますよ」

 

残念そうに言う鬼鮫。

 

「あと、うちはイタチにも警戒が必要よ…フガクほどではないにしろ、かなりの強さであるのは確かだからねえ…まあ、最近はどうも自宅療養してるみたいだけど…どの程度の病なのかは分からないから出てくる可能性も充分あるわ」

 

その他にも綱手や自来也はもとより、旧家と呼ばれる猿飛、志村、油女、犬塚、奈良、山中、秋道やはたけカカシ、マイト・ガイ、夕日紅、なども警戒が必要だと述べる。

聞いておいてなんだが、こっちが引くほど詳しく調べられていた。

 

「まったく良くここまで調べたものだ」

「興味あることはとことん調べる性分なのよ私」

 

ニヤリと笑う大蛇丸に嫌そうに顔をしかめる長門。大蛇丸が自分の目を得るために暁に入ったことを知っているからだ。

 

(暁の事もそれはそれは良く調べていることだろうな。何故こいつを仲間に引き入れたのかと疑問に思わない日はない。しかし、こいつの持つ情報収集能力と強さは魅力的だ。明確に裏切るまでは泳がせておくのが良いだろう。それに木の葉崩しは俺達にとっても都合がいい。いずれ九尾を捕獲しなければならない事を考えれば、今のうちに木の葉の力を削いでおく意義は大きい。同時に砂の力まで弱まってくれるなら願ってもない。まあ、十中八九大蛇丸は死ぬだろうが、大蛇丸が死んでも此方としては構わないわけだしな)

 

そこまで考えて長門は答える。

 

「いいだろう。我ら暁として正式にお前の企みを支持しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大蛇丸的木の葉の忍脅威度

警戒度S 猿飛ヒルゼン 三代目火影兼猿飛一族族長 旧家

警戒度S 自来也 木の葉の三忍 特別な血統は無い

警戒度S 綱手 木の葉の三忍 最後の千手一族 名家

警戒度S うちはフガク 警務部隊隊長兼うちは一族族長 名家

 

警戒度A+ うちはイタチ 現在療養中 万華鏡写輪眼を発眼していないのでこの評価 名家

警戒度A+ はたけカカシ コピー忍者 二代目白い牙

警戒度A+ マイト・ガイ 体術特化 特別な血統は無い

警戒度A+ 日向ヒアシ 日向一族族長 名家

警戒度A 猿飛アスマ 猿飛一族次期族長 旧家

警戒度A 夕日紅 幻術使い

警戒度A 奈良シカク 奈良一族族長 旧家

警戒度A 山中いのいち 山中一族族長 旧家

警戒度A 油女シビ 油女一族族長 旧家

警戒度A 秋道チョウザ 秋道一族族長 実はマイト・ガイ、エビス、ゲンマの担当上忍だった 旧家

警戒度A シズネ 綱手の付き人 特別な血統は無い

 

 

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