ナルトが綱手に引き取られる話   作:tanaka

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木の葉崩し編スタート!


木の葉崩し

 

 

涅槃精舎の術。

白い羽の幻影を舞い降らせ、眠りを誘うランクA相当の視覚型の幻術。あたり一面を覆うように降り注ぐ白い羽を見た者は、まるで桃源郷にいるかのような快楽に陥り、安穏たる眠りにつかされる。心地好い眠り故に此処から目覚めるのは至難の技であり、破るには強力な精神力と幻術への高い理解が必要となる。

 

つまり、幻術への高い理解(片方)はナルトには全く無いものであり、物の見事に微睡みの中へと堕ちていった。その夢の中でナルトは人生で一度も見たことが無いような、本当に桃源郷にいるかのような、素晴らしい体験をする。

 

「うへへ…」

 

実に幸せそうで、だらしのない顔だった。

なんか殴ってやりたい顔であった。

まあ、それはともかく………

 

「「「「「解!」」」」

 

この術を解く鍵となる強力な精神力と高い幻術への理解は、当然多くの木の葉の忍には備わっているものだ。

彼等は羽を見た瞬間に即座に幻術が掛けられたと看破し、自力で次々と幻術を解除していく。一部幻術に疎い者達も近くにいた仲間の忍が即座に解除する。

 

(フッ……流石……腐っても大国の忍……やりますねぇ……幻術返しとは……)

 

幻術を掛けた、木の葉の暗部の姿に成り済ました男は、仮面の下で称賛を述べる。そして、特に対応が速かった者達をチラリと見遣る。

 

(大蛇丸様が特記戦力と仰るだけはある……)

 

そうなのだ。現在この場には大蛇丸が特に注意が必要だと言っていた四人の人間全てがいる。三代目火影ヒルゼン、自来也、綱手、うちはフガクである。

 

特に幻術に長け、警務部隊の隊長を担うフガクの対応は速かった。カブトが幻術を発動させた瞬間には既にフガクの黒耀の瞳は血のように赤く変わっており、まるで「俺にこの程度の幻術は利かない」とでも言うように、印を組むことすら無く立ち上がり、辺りを睥睨する。

 

「お前か……」

 

そして、早々に見つかった。

嘘だろ、と思いつつ、勘弁してくれよ、とも思う。まさか作戦開始三秒で特記戦力に目をつけられるとは。なんてついてない日だ。

 

「うへぇ……」

 

思わず心の底から嫌な悲鳴が溢れた。

うちはフガクはチラリと一度火影のいる場所に目を向ける。そこに自来也が向かっているのを見て、自分は必要ないと思ったのか、うちはミコトに何かを言伝し、此方にやってくる。

 

「ちっ……!警務部隊の隊長さんなら大人しく部隊の指揮でも取っててください、よ!」

「お前はどうやら中々の使い手と見た…ここで消しておくのがいいだろう…」

 

冷静に冷淡に感情を乗せること無く、淡々と述べる。

そして、挨拶代わりに互いを蹴り飛ばす。うちはフガクが上からの攻撃であったためか、カブトは押し負け、そのまま試験場へと落下する。

それに続くようにフガクも浴衣の裾をなびかせながら、優雅にカブトの前へと降り立ち、油断無く対峙する。

その表情は静かな怒りに濡れていた。

警務部隊として襲撃者に怒るのは当然だが、何やら私怨めいたものを感じる。

そして、そんなカブトの感覚は正しかった。

 

今日は息子の晴れ舞台。しかも、イタチではなく、優秀なイタチの影に隠れて今迄日の目を見てこれなかったサスケの初の晴れ舞台である。見た目によらず子煩悩なフガクは当然、夜中々寝付けないほど期待していた。そして、ようやく始まった第四回戦…サスケは予想以上の成長を見せ、勝利に王手を掛ける。さあ、ここからクライマックスだ!と拳を握り、観戦していたら、まさかの横槍!そして、そのまま息子の試合は流されたと言うのだから、もう激怒である。

 

てめえ!ふざけんなよ!襲撃するなら試合終わってからにしろ!

 

と怒るのは仕方ないことであった。

 

「お前はやってはならないことをした…それが何か分かるか…?」

「…木の葉に弓を引くことですか…」

「…矮小な考えだ」

 

ガッカリだと言わんばかりに否定するフガクに、カブトは青筋を浮かべ頬を引きつらせる

 

(……゛うちは゛に弓を引くことだ、とでも言いたいのでしょうねェ……流石、高慢と名高い゛うちは゛だ)

 

全く違う。しかし、ここに否定するものはいなかった。そして、フガクもこれ以上言葉遊びに興じるつもりはないようで本気の殺気が溢れ出す。

 

「手早く終わらせよう」

「…そう言わず、じっくり楽しんでいってくださいよ」

 

勝つのは不可能だと判断したカブトは大人しく足止めに徹するのだった。

 

 

✝️

 

自来也side

 

「綱手!! 三代目のとこへはわしが行く! お前は負傷者の治療とヤバそうな敵を頼む!!」

 

自来也は言うやいなや、答えも聞かず、地面を蹴り、上へと駆け出す。

そこには既に風影にクナイを突きつけられたヒルゼンがおり、見知らぬ四人が結界を貼ろうとしていた。自来也はさせじと速攻性に優れた忍術を組み上げる。チャクラを練り込まれた自来也の髪が鉄のように固くなり、それが次々と高速で発射されていく。

 

忍法・毛針千本の術!!

 

眼前、約140度程、満遍なく振るわれる千本の嵐。

四人と二人は各々独自の方法でそれらを危なげなく防ぐ。

全員が「特上」以上の実力者達。

千本の針でダメージを受けた者は一人もいない。

しかし、その一つの防御動作により遅れた行動と出来た隙こそ狙いだった。

自来也は生ませた隙を見逃さず、術を放った直後には既に地面を蹴りあげ肉薄し、そのままヒルゼンを蹴り飛ばし、風影の前に立ち塞がった。

 

「うおお!!」

 

悲鳴を上げて落ちていくヒルゼンには悪いがそれどころではない。

自来也は目の前の敵から目を逸らさずに油断なく対峙する。

゛風゛と書かれた白い笠を羽織った男…本来なら風影以外ありないその男が、風影とは全くの別人であることを自来也は既に気付いていたからだ。

 

(この懐かしくも粘っこく嫌な殺気…間違うはずもねェ…どうりでどれだけ探しても見つからねェわけだ…こんなとこにいたんだからのォ…大蛇丸!!)

 

三忍と唄われた自来也と大蛇丸…その両名の命を掛けた戦いの幕が切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

✝️

 

 

「やれやれ…無粋なのは相変わらずねェ…自来也」

「お前こそ…相変わらず目付き悪いのォ…大蛇丸」

 

風影の仮面を外し、素顔を見せた大蛇丸に自来也は答える。

 

「…それにしても酷いじゃない…長らく離れていた師弟の感動の再開を…足蹴にするなんて…まったく…邪魔しないでほしいわねェ」

「里の中でその里の長を殺そうってんだ…邪魔するに決まってんだろォ…その相手がお前なら尚のことのォ…」

「くく……まあ、いいわ…まずは貴方を消して上げる…その後改めてあの老いぼれを殺しに行くとしましょう」

「させねぇって言ってんだろ…ここでわしがお前を殺し、お前の下らねぇ企みを潰す」

「貴方に出来るかしらねえ」

 

戦意がバチバチと高まる。息が詰まる程の緊張感。殺気そのものが重りを持ったかのような重圧が辺りを包みこみ…

 

──二人の間を一枚の木の葉が通りすぎた。

 

「「───!」」

 

それを合図とするかのように大蛇丸と自来也は同時に動き出す。そして、何の偶然か選びとった術も同じ。二人は目にも見えない速度で親指を切り、同じ印を組み上げる。

 

((──亥 戌 酉 申 未 口寄せの術!!))

 

一際大きな煙が両者の足元から立ち上ぼり、煙の中から二つの巨大な生物の偉容が姿を現した。

 

自来也が口寄せしたのは体長50m以上もある赤黒い蛙、ガマブン太だ。妙木山に住むその巨大な蝦蟇は、煙管を咥えて着物を羽織っており、腰の紐には超巨大なドスが挿してある。

一方の大蛇丸が口寄せしたのは、これまたブン太に負けず劣らず巨大な体躯の紫色の蛇。頭に大小二つずつの四つの角を生やし、見るからに良く切れると分かる牙を持っていた。

 

「マンダに大蛇丸…こりゃぁ、懐かしい顔ぶれだのォ…今から同窓会でもするん言うんか、自来也?」

「寝ぼけたこと言ってんじゃねェよ、ブン太。…そろそろ長年の因縁に蹴りをつけようと思ってのォ…大蛇丸を今日、今、此処で倒すんだよォ…!」

 

「てめぇ、こんな面倒臭そうな場所に呼び出しやがって…後で供え物百人の命だ」

「ええ、分かってるわ」

 

自来也とガマブン太、大蛇丸とマンダ。それぞれの主と口寄せ動物が軽く二言三言会話をする。

 

その後すぐに、ブン太はキセルを吹かしマンダの顔に煙を吐き出し、挨拶代わりの挑発を行う。沸点の低いマンダは額に青筋を浮かべ、気炎を吐く。

 

「てめぇ 誰の顔に向かって吐いてんだ!! カラッカラの干物にしてやろうか!! コォラァ!! 糞蛙!!」

「蛇革の財布が欲しかったとこじゃ 綺麗におろしてやるけぇ そこで待っちょれ」

 

マンダとブン太が舌戦を始まる。その横で、主もまた舌戦を繰り広げる。

 

「…もうお前は同士じゃねえのォ…大蛇丸…お前は闇に落ちすぎた…」

「くく…同士とは…心寒い(うらさむい)…私は不死の大蛇丸…永遠を生きる私に同士など不要!!」

 

両腕を大きく広げ狂気の孕んだ言葉を並べる大蛇丸に、自来也は悲しみと怒りを含んだ目を向ける。

 

「…まだそんなずれたことを…そんなもんは忍の目指すもんじゃねぇんだよ」

「くく…ずれてるのは貴方よ…忍とは文字通り忍術を扱う者のことを差す…つまり、忍の本分とは世にある全ての術を用い極めることにある」

 

忍とは何かについて語り出そうとする大蛇丸と自来也に、舌戦により怒りを蓄え、我慢ならなくなったブン太とマンダが吠える。

 

「何時まで食っちゃべっとるつもりだ、自来也」

「とっとと、この礼儀を知らねえ糞蛙を殺すぞ、大蛇丸」

 

「くく…それではそろそろ…始めようかしら」

 

大蛇丸の合図と共に、マンダは一度弓の弦を引くように首を引き、溜め込んだパワーを余すことなく頭に伝え、物凄い勢いで突進してくる。

あの巨体からは考えられないほどの超速度。

そして、見かけ通りの超パワー。

しかし、ブン太は怯えることも避けることもなく、冷静に腰に掛けた巨大なドスを引き抜き、攻撃の線路上にタイミングを合わせてドスを振り抜く。

 

ガキン!!

 

凡そ刀と生物がぶつかったとは思えない音と共に、ブン太の振るった刀はマンダの歯で食い止められるように制止した。

 

「しゃらくせぇ!」

 

そのまま口を割ってやろうと力を込めるブン太に、マンダの尻尾が腹部に振るわれる。

 

「チィッ!!」

 

それを察したブン太が尻尾が当たる寸前、自ら刀を手放し、後方へ跳躍。

マンダは刀を口から放り投げ、ブン太を睨み付け、再び頭を僅かに後ろへやる。

 

「来るぞ!!」

「分かっとる!!」

「油だ!」

 

自来也に促されブン太が水鉄砲のように大量の油を吹き出す。そこに、自来也が火遁で吹いた火を着火させる。

 

「火遁蝦蟇油炎弾!!」

 

ゴオッ!!と天災を思わせるほどの巨大かつ高温の炎が視界を覆う。空気すら歪ませるほどの地獄の釜のごとき熱量は、まともな生物なら一瞬で命を根本から奪うだろう。それを証明するように、その余りの熱量に耐えきれなくなったのか、炎の中で蛇が溶けていく影が見える。

 

「ふん どんなもんじゃい!」

「やったか?────いや!あれは!」

 

得意気に鼻を鳴らすブン太と一瞬喜び浮かべる自来也だが、直後自来也は失敗を悟る。

 

「脱け殻だ! 脱皮しやがった! ブン太!地面の下だァ!!」

 

 

自来也が叫んだ直後、鋭利な尻尾がブン太の顔面目掛けて猛スピードでやってくる。ブン太は顔を逸らしてそれを避け、片手でそれを掴み、さらに引きずり出そうと腕に力を加える。

しかし、マンダはそれを見越していたように背後から土を破って現れ、首筋に噛みつこうと大口を開けて襲い掛かる。

 

「ブン太飛べ!!」

「チィッ!!」

 

尻尾を持ったまま飛び上がるブン太は腕力に任せて、マンダを土から引きずり上げる。

 

しかし、マンダはその勢いに自分のスピードも合わせて自ら地面から飛び出て、さらにブン太に襲い掛かる。

 

顔面目掛けて襲ってくるマンダに、ブン太は利き腕とは逆の腕を前に出して噛みつかせ、さらに壁を足場にして、自分の体ごとマンダを地面に押し潰す。

 

マンダは痛みに思わず口を離す。

 

そのまま追い討ちを掛けようとするブン太と自来也に、大蛇丸がさせじと広範囲攻撃を繰り出す。

 

飛びずさる両者。

 

煙が晴れた先には腕を負傷したブン太と体に打撲傷を作ったマンダがほぼ初めの位置で対峙していた。

 

「まずは痛み分け…と言うとこかしら」

「やはり一筋縄ではいかんのォ」

 

結界の外で戦いを見ていた暗部は、そのあまりの高威力、ハイスピード、広範囲の攻撃の応酬に息を飲む。「な、何が起こったんだ?」「これが本当に人間の戦いか!」「これが伝説の三忍の力!」などと言っている。

 

「今のを見て無理だと思った奴は他のとこへ援護に行っとれ!此処におっても役には立たん!」

 

自来也は厳しい口調で突き放した言葉を告げる。

常にエリート街道を走っていた暗部達は初めての戦力外通告に悔しげに拳を握る。

しかし、優秀だからこそ力の差も良く分かってしまった。

この数秒の切り合いで、自来也も大蛇丸も全く本気を出していなかった。手を抜いていた訳ではないだろうが、手札を隠しながら戦っていた。

その戦いですら自分達には異常に見えたのだ。つまり、それが、二人と自分達との力の差だった。これが悔しくないわけがない。

 

「──下を向くな!お前らの力を必要とする戦場は幾らでもある!今は自分に出来ることをやれ!ここはわしに任せて木の葉を守れ!」

「「「「は、はい!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

去っていく暗部達を見た大蛇丸が失笑を禁じえないと言う顔で告げた。

 

「三文芝居は終わったかしら?」

「待ってくれるとは気が気が利いとるのォ…手加減はせんぞ」

「そういうのは強者が弱者にするものよ…言葉を間違えないことね…」

「何も間違っとらんだろうよ」

「くく…まあ…いいでしょう…小手調べはこの辺にして…そろそろ本気を出しましょうか…」

 

大蛇丸がニヤリと笑い、新たに口寄せの印を組む。

 

「口寄せ・穢土転生」

 

マンダの頭上、そこから現れたの【初】、【二】とそれぞれ書かれた棺。それを見た自来也は初めて驚愕と焦燥を顔に浮かべ、速さ重視の攻撃を掛ける。

 

「忍法・毛針千本!!」

 

自来也の髪が千本のような固くなり、次々と大蛇丸に向けて飛んでいく。その介あってか三人目は何とか防げたようだ。

 

「どうやら三人目は無理だったみたいね」

 

残念そうに言う大蛇丸の前で、棺の蓋が開き、初代火影と二代目火影が現れる。

 

「さあ、どうするのかしら、自来也」

 

忍の神と唄われた初代火影゛千手柱間゛と

数々の卑劣な忍術戦術を編み出し、木の葉を強国へと導いた発明と戦略の天才゛千手扉間゛

この二人と大蛇丸を同時に相手にするのはさしもの自来也でも厳しい。

しかも、大蛇丸は不死の研究の成果で呆れたタフさと再生力を持っている。

一方の柱間と扉間はもっと厄介で穢土転生体のため封印以外に止める手立てがない。

仙術を使おうにもその為には゛あのお二方゛を呼び出さなければならない。しかし、それには相応の時間とチャクラが掛かる。チャクラの方は何とかなったとしても時間は如何ともし難い。大蛇丸がそんな隙を見逃すはずがないからだ……。

 

「…まずいのォ…」

 

誰にも気付かれず…自来也は静かにピンチになっていた。ここここにいたって三代目を蹴り飛ばしたことが悔やまれる。自分一人で戦うのではなく三代目と協力してやるべきだった。カッコつけた結果がこれである。

しかし、自来也は見かけによらず知的な男。刻々と戦況の移り変わる戦場でも常に正しい選択が出来る男である。普段の彼の姿を見ている者には信じられないことだが、戦場での冷静な判断力と手札の多さこそ自来也の真骨頂。

そんな自来也の頭脳は即座に穢土転生体相手に長期戦は無謀と悟り、超短期決戦を選ぶ。

 

「少し無茶をするが…どうせ勝てなきゃ先もなし…」

 

自来也は高速で口寄せの印を結び、新たに二体の巨大ガマを口寄せする。

口寄せ時特有の煙が辺りを被う。

続けて自来也は懐から腰巾着を出し、中から禍禍しいオーラを放つ黒い丸薬を取り出した。これは綱手とサクラとかいう子供がその財力と知力と能力に物を言わせて、貴重な薬をふんだんに使い作り上げた、特製の戦闘用兵糧丸。その味は良薬口に苦しと言う言葉を体現するかのようにくそ不味い。それに戦闘用兵糧丸の特性として一時的に超パワーアップ出来るがその後バテると言うものがある。流石にそれで即座に戦闘不能とまではならないが、長期戦を考えれば多用は厳禁の薬だ。

だが、今回は少しでも口寄せの時間を短縮させるために使わざる得ないだろう。

 

「ブン太! しばし、わしを口に入れて守ってくれ! ゛あのお二方゛を口寄せする!」

 

丸薬を口に入れて頼む自来也に、ブン太はどのくらいだ?と目線で聞く。

 

「五分…いや三分もあれば呼び出せる できるか?」

「三分でも五分でも稼いじゃるわい!」

 

自来也が土分身を頭上に残したのを確認し、ブン太は自来也を舌で巻き取り、口に隠す。

 

煙が晴れた先で、自来也(土分身)、ブン太、ガマ二体と、大蛇丸、千手柱間、千手扉間、マンダが対峙する。

 

「ふふ…蛇の目は優秀でねぇ…その口の中に本体がいるのは分かってるわ…何をしてるのか知らないけど…すぐに捻り出してやるわ…」

 

(早速ばれてんじゃねえか…)

 

まさかの即バレに自来也はブン太の舌でぐるぐるに巻かれ固定され印を組んだ状態のまま冷や汗をかく。しかし、今の自分のすべきことは一秒でも早く口寄せすることだ。その他一切の情報を遮断し、呼ぶことだけに集中する。

 

「さあ、柱間さま、扉間さま、木の葉を創設した偉大な先人の力を私にも見せてください」

 

一方外では大蛇丸の言葉を合図に激戦が始まった。木遁で樹海を生み出し攻撃する柱間に、刀で対抗する巨大ガマ。水遁で攻撃する扉間に刀で対抗する巨大ガマ。

しかし、如何に巨大ガマの機動力とパワーがあり、その上で時間稼ぎのみに徹したとしても、この三人を相手には劣性を強いられる。

 

(こりゃあ、なんぼわしでもそう長くは持たんぞ…急げよ…自来也!)

 

ガマブン太の内心がその劣勢さを物語っていた。




自来也VS大蛇丸
フガクVSカブト
勃発!
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