白山比咩屍丸と自由な放浪者   作:(゚Д゚≡゚Д゚)?

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いつか見た空は果たしなく高く
いつか出会った戦友は今はいなく
いつか信じていた未来はすぐそこに
いつか願った夢はもう叶わなく
いつか誓った約束はこの胸に

___久遠寺未来


プロローグー旅立ち

その人物は、とある世界のとある煉獄にいた

その煉獄はとある天使の力により姿を変え、正八面体のような建造物になっている

下にはどこまでも広がる海

空はいつまでも黄昏時

その世界はどこまでも終わっていて、それでいてどこの世界よりも明日を掴もうとしていた

そんな煉獄の中、その人物はじっと一つの墓を見ていた

そこには立派な石碑も、上等な埋葬も無い

只、土を盛られて彼の形見代わりの愛刀が突き刺さっているだけであった

その墓を見つめいている人物

服装は男物の黒いシャツにスーツ、焦げ茶色のコートを肩から羽織っている

右手には何の変哲も無いスケッチブックを持っている

その面には他に読む人がいるわけでもないのに文字が書かれていた

それはその人物の独白であり、死者への最後の言葉でもあった

『ねぇ、刹那は未来に行ったよ』

丸っこい文字で書かれたかわいらしい文字が彼の望みの終わりを淡々と告げていた

『やっと、この場所も本来の役目に戻ることが出来る

未来はまだ、何もかもあやふやだけど、彼らならきっと上手くできるはずさ』

その言葉には暖かさが感じられるのに、少女の顔はまったくと言って良いほど動かない

来ている服と、透き通るような長い銀色の髪が風ではためいているだけだ

『君との約束果しに行くよ』

その人物は若干躊躇いながらその刀を引き抜き鞘に納める

さすがに小柄な体に刃渡り250cm全長300cmという巨大すぎる刀は不釣合いだったのか中々上手く入らない

それでも四苦八苦しながら収め、そして最後に自身の声で彼女(・・・)は別れを告げた

「さよなら私の友達、押刃鋼

貴方の愛刀、白山比咩屍丸で私は世界を渡ってくるよ」

銀の鈴が鳴るような、聞くものを幻想へと誘う声で、続きの言葉を彼女は言った

それは幾多の世界で認識されていながら、名前の異なる物

真理、境界、一線、起源

誰もが知っていながら、誰もが行き着けないその物

この世界ではそれを存在理由(レゾンデートル)と呼んでいる

そうして彼女、久遠寺未来はこの世界からいなくなった

後に残った墓に一陣の風が吹いた

その風に乗せてかすかに「いってらっしゃい」と少年の声が聞こえたような気がした

 




この先主人公がどの世界に行って欲しいかを募集中です
アニメ、漫画、小説等の良いアイデアを是非提供してください
後、感想も欲しいなぁ|゚Д゚)))
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