白山比咩屍丸と自由な放浪者   作:(゚Д゚≡゚Д゚)?

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やっつけ&よくわからない回


絶望

「巡り巡りと出会う空

果て無き心は、彼方へと

夢を見ること既に能わず

我が友の屍と共に」

キリトのは先ほど受けたクエストのヒントを言葉に出してみる

結局茅場晶彦とは戦いにならず、着物の女性のクエストを受けないかという話であった

 

「クエストはたんじゅーん

この先の森に行って、宝物をとってきて欲しいの」

 

たったのソレだけ

それを聞くのに二十分もかけたかと思うと気が滅入る

しかし、単純なのにヒントとはどういう事か?

しかもそれを渡したのは、女性ではなくヒースクリフだ

「一体どういう意味なのでしょうね?」

「うーん、さっぱりわからないわね」

「俺はこういう考えることは苦手だからな

気にしないぜ」

「クラインさん、それじゃすぐにやられますよ」

「それに武器が壊れます

スミスとしてはやめてもらいたいですね」

しかも、しかもである

「ボスも拍子抜けするぐらい弱かったしねぇ」

アスナが視線を向ける先には、今なお苦しんで消えゆくボスの姿があった

何やら言ってはいるようだが、そもそも意味のあることにはおもえないので、スルーする

その先にあるのは二つの宝箱

そのうち一つは話に出ていた通りに宝物なのであろう

だとすればもう一つは必然的に、クリアの報酬となる

「まぁ、いい

貴様らは欲に塗れた強奪者だ

ならば貴様らの未来は絶望しかない」

ボスの最後の一言

たった少しの言葉が重くのしかかる

未来に絶望しかない

果たして、そんな事が確実に言えるのか

コレは茅場晶彦という天才がクリアを目的として作ったゲームだ

その中にクリアをさせないような仕掛けがあるとは思えない

そうだ、ありえないはずだ

その時までは、そう思っていた

 

 

宝箱をあけ、中身を取り出す

その単純な作業がひどく恐ろしいものに感じた

まるで、なにか危ないものを扱っているような

導火線に火をつけようとしているかのような

そんな危険な感覚

しかし、それでも開けないわけにはいかない

これはクエストを完了させるための行為なのだから

「こっちに入っているのは・・・アイテムだな」

七色に光る玉が木の枝にくっついている

まるで幻想の世界に生えているもののようだ

「わぁ、綺麗・・・

ねぇ、お兄ちゃん

それなんてアイテムなの?」

リーファも興味津々のようだ

確かにこれほど綺麗なものであるが、仮にも宝物だ

何かしらの能力があっても不思議ではない

「えーっと、『蓬莱の珠の枝』って名前だな」

蓬莱の珠の枝

それは竹取物語で登場する架空の産物

かぐや姫が出した5つの難行の一つであり、蓬莱の島に存在すると言われている物

「効果は・・・はぁ?!」

その効果を見た瞬間にキリトは思わず大声を出してしまった

声に釣られて辺りにいた皆や、反対の宝箱で作業をしようとしていたエギルとクラインも振り返る

「なんだよ、キリト

そんな大声を出しやがって

間違って宝箱に頭を突っ込むところだったじゃねぇか」

しかし、そんなクラインの反論でもキリトは止まらなかった

「アスナ、ユイ、スグ!!

これを見てみろよ!!」

興奮冷めやらない様子で、三人へと効果を見せるキリト

「一体何?」

「どうかしたのですか、パパ?」

「大声出さないでよ!!」

三者三様の冷たい視線を投げつけるが、その表情は効果を見た瞬間に劇的に変化した

「「「ええーーーーーーーー!!」」」

三人も思わず叫んでしまう

それもそのはずだ

「全ての」

「中級魔法を」

「詠唱なしで無制限に使える?!」

そう蓬莱の珠の枝はかなり強力な宝物である

その効果とは以下の三つに要約される

1. このアイテムは使用されても無くならない

2. 全ての中級以下の魔法を持ち主のMPを消費せずに一個使う

3. 詠唱、クールタイムは存在しないが、一回に付きひとつだけである

うん、ぶっ壊れw(^-^*)(・・*)(^-^*)(・・*)

「さすがに、これは・・・」

冷静になった四人はさすがに何も言うことが出来ない

しかし、それだけではなかったのだ

「おいおいマジかよ!!」

クラインの歓声が聞こえる

視線を向けてみると、もう一つの宝箱の中身を取り出しているようだ

しかも、クラインの歓声でわかるとおり、もうひとつの方には武器が入っていた

それも、刀らしきものだ

「うおお、すげぇ

マジでスゲェな!!」

しかし、その武器もひとつだけ異常なことがあった

それのせいで|刀(・)ではなく|刀(・)|ら(・)|し(・)|き(・)|も(・)|の(・)というレッテルを貼られてしまっている

それは

「・・・大きい」

シノンが言ったとおり異常なまでに大きいのだ

その大きさは少しわからないがクラインと比較してみて有に二mは超えているように見える

「銘は『白山比咩屍丸』か」

「それを、手に入れたのかね?」

「「「「?!」」」」

フロアの入口から声が響く

全員がそこを見ると、ひとりの白衣の男性が立っていた

「どういうことだ、茅場晶彦!!」

怒声を上げるものの茅場は何も言わない

そのまま、フロアの中央に進む

「なんとか言え!!」

「キリトくん」

ボスが最初に立っていた場所につきようやく茅場は口を開いた

「君は絶望を、見たことがあるかね?」

「そんなもの、SAOには掃いて捨てるほどあった

絶望なんて無い日は存在していなかった

それはお前が一番知っているはずだろ」

SAO、そのデス・ゲームの中では誰もが絶望しながらも明日へと向かって走っていた

それを作成者であり、参加者でもあった茅場が知らないはずはない

「ふむ、確かにあれも絶望だ

しかしだな、キリトくん」

茅場はその右手でゆっくりとクラインのいたあたりを指差し、こういった

「絶望は時に、人型で、唐突にやってくることもあるのさ」

クラインは女性に腹を貫かれて、HPを全損していた

「う・・・」

考えがまとまらない

何も考えられない

ただ、ただ

「うおおおおおおおお!!」

クラインを|倒した(殺した)やつにむかって突撃をする

 

「残念だよ、キリトくん

絶望とは・・・忘れた頃にやってくるものさ」

 




どうもこんにちは、(゚Д゚≡゚Д゚)?改、@ラストです
名前を変えたり、ほかの作品の連載を始めたり、横暴の数々を引き起こしています
誠にすいません
まぁ、この作品の作者名は変わっていないですけれども・・・

で、こっちの方の本編はサクっと進めていきます
なぜなら、私の頭の中に素晴らしいシナリオ(笑)ができちゃって、書きたくなったからです
違う連載作品にしようと思ったけど、この作品でもともと考えていた内容だったので、こちらに書く事にしました
SAO編は導入なので、簡単に終わります
次章は書きたかった話なので、多分SAOの三倍位書きます
話数か文字数かは別として
それでは近いうちにまたノシ
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