仮面ライダーディライト-世界の光導者-   作:トラグマアーク〜駄作者ナンバーワン〜

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クライマックスには到底程遠いですが、読んでくれますよね?

答えは聞いてない!!(黙れ)


第13導 苦悩するネガ電王

―喫茶店・導きの光玄関前

 

 

「此処がネガ電王の世界か…。」

 

「そうね…で先生、その格好は?」

 

黒深子が指摘する様に、闇影の服装が薄青いワイシャツの上にベージュのエプロンを着けた物に変わっていた。

 

「微かに珈琲の香りがするから、喫茶店のマスターか何かか?」

 

「まあ、こういうのも良いかもね…ん?」

 

「どうしたんだ?」

 

闇影がエプロンのポケットに手を突っ込んでみると、中から一枚のカードの様な物が出てきた。

 

「これは…ライダーチケット!」

 

「何でそれが先生のポケットに?」

 

「ネガ電王だからかな?う〜む…。」

 

三人がライダーチケットをずっと見つめながら考え込んでいたその時…

 

「きゃああぁぁっっ!!」

 

「たっ、助けてくれぇぇっっ!!」

 

『ケケケ…!!』

 

「あれは…イマジン!?」

 

ハロウィンの南瓜の様な頭に黒タイツの姿をした複数のイマジン「パンプキンイマジン」が人々を襲っていた。そして…

 

「助け…うぐっ!?」

 

運悪く逃げ遅れた男性の背中を扉の様に開いたパンプキンIは、そこに手を入れて光の球の様な物を取り戻した。するとその男性はそのまま意識を失い倒れた。

 

「!!あいつ等…!!」

 

「え…?何だ今の違和感…。ん?」

 

闇影が何らかの違和感を感じていた時、一台の紫色のバイクに乗った何者かが闇影達とパンプキンI達の間に割って入って来た。そして、ヘルメットを取りバイクから降りようとした青年は、何故か足を躓かせて顔から地面にコケた。

 

「「「(ええっ!?何でっ!?)」」」

 

「痛たたた…。」

 

(おいっ!何で何も無い所でコケるんだよ!?)

 

「ご、ごめん…。」

 

黒髪のショートヘアに紫色の眼をした中性的な顔立ちの青年は、鼻を押さえながら自分を注意する謎の声に謝った。

 

(ちっ、まあいい…さっさとやるぞ!)

 

「うん!行くよ、ネガタロス!」

 

声の主・ネガタロスに促された青年は、四つのボタンが付いた銀色のベルト「デンオウベルト」を腰に巻き付け、ボタンを押しトーンの低い警告音が鳴り出すと黒いパス「ライダーパス」をセタッチした。

 

「変身!」

 

【NEGA-FORM!】

 

すると青年の身体が黒の素体スーツに包まれると同時に、半透明の黒鬼の様な物が入り込み、禍々しい模様が付いた紫色のオーラアーマーが装着され、最後に紫色の桃の形をした電仮面が顔のレールにスライドし二つに割れた戦士「仮面ライダーネガ電王 ネガフォーム」へとに変身した。

 

「あれが…この世界のライダー、ネガ電王…!」

 

『強さは…別格だ。行くぜっ!!』

 

別人の様に口調が変わったネガ電王NFは、専用の武器「デンガッシャー」の刃先をイマジン達に突き付けて挑発し、そのまま突撃した…。

 

 

 

―世界の光導者、ディライト!9つの影の世界を巡り、その瞳は、何を照らす?

 

 

?『ふっ!はっ!せいっ!!』

 

『ガァッ!ギィッ!グアッ!!』

 

ネガ電王NFは、デンガッシャー・ソードモードで隙の無い素早い攻撃でパンプキンI達を次々と斬り倒していくが…

 

『ケケケ…。』

 

『ちっ!キリが無ぇな…!』

 

パンプキンIは、戦闘力こそ低く通常のイマジンより弱く倒し易いが、如何に弱いとはいえ数があまりにも多過ぎる為、ネガ電王NFも次第に苦戦し始めていた。

 

「加勢に行って来る…!変身!」

 

【KAMEN-RIDE…DELIGHT!】

 

ネガ電王NFの戦況が不利だと感じた闇影はディライトに変身し、彼の下へと走り出し…

 

『とりゃあぁぁっっ!!』

 

『ウガッ!?』

 

その勢いのまま、跳び上がってパンプキンI に強力なキックをお見舞いした。

 

(あの人…何でボク達を…?)

 

『はいっ!せいっ!そらっ!!』

 

『ギャッ!ギッ!グェッ!!』

 

そしてライトブッカーでパンプキンIを次々と斬り裂いていき、数が少なくなったのを見計らうとカードをドライバーに装填した。

 

【FINAL-ATTACK-RIDE…DE・DE・DE・DELIGHT!】

 

『これで…最後だっ!!』

 

『グギャアァァァァッッッッ!!!!』

 

ディライトは自身のFAR「ディメンジョンプロミネンス」の巨大な光弾でパンプキンI達 を一掃した。

 

『ふぅ…何とか終わったか…。』

 

「闇影!危ないっ!!」

 

『え…?うわぁっ!?』

 

突然ネガ電王NFが、デンガッシャーでディライトに斬り掛かってきたが、コウイチの呼び掛けに気付きライトブッカーで防いだ。

 

(ちょっとネガタロス!何やってんの!?)

 

『お前、中々やるじゃねぇか…ちょっと面貸せっ!!』

 

『粗方解らないけど、随分な挨拶だねぇっ!!』

 

『ぐがっ!?』

 

ディライトは剣を斬り結びんでいる内に、ネガ電王NFの腹を蹴り飛ばした。

 

『チィッ…!やってくれるじゃねぇか…。』

 

(ネガ男…あたしもやるわ!)

 

立ち上がったネガ電王NFの頭に、女性の声が聞こえ自分も戦うと言い出した。

 

『その呼び方はやめろ!!後余計な事すんな!!』

 

(別に変わらなくてもいいわよ…でもその代わり…)

 

(えっ…?ペルシア、何する気!?)

 

(他の身体を使って戦うわ!!)

 

声の主・ペルシアは別の人物に憑依して戦うと言いながら、何処からか茶色の光の珠となり現れ憑依した。その人物に選ばれたのは…

 

『ゴメンね…ちょっと身体借りるわよ♪』

 

(ええっ!?ちょっ、ちょっと!!何この格好っっ!!?///)

 

『「ええっ!!?黒深子!!?/黒深子ちゃん!!?』」

 

なんと黒深子の身体だった。すると、髪の一部が茶色のツインテールに茶色の瞳、頭には猫耳バンドを着けたメイド服に猫足ブーツと所謂アキバ系の姿に変わっていた。

 

『んじゃ、行くわよ…変身!』

 

【CLAW-FORM!】

 

P黒深子がベルトの茶色のボタンを押しパスをセタッチすると、身体が黒い素体スーツに包まれ、肩に爪が付いた茶色のロッドフォームの様なオーラアーマーと、手の甲に茶色の鉤爪、そして三本の茶色の爪を象った電仮面が装着された「クローフォーム」に変身した。

 

『あんた、あたしに引っ掻かれてみない?』

 

『生憎そんな趣味は無いよ…。黒深子、ちょっと我慢してくれ!』

 

【SHADOW-RIDE…KABUKI!】

 

ネガ電王CFの決め台詞を一蹴したディライトは、黒深子に我慢する様告げながら自身の影を歌舞鬼にシャドウライドさせた。

 

『何あれ!?影がカラフルな鬼に変わった!?』

 

『向こうは任せるよ!』

 

【ATTACK-RIDE…MEITOU-ONSAKEN!】

 

更に黒い刀「鳴刀・音叉剣」をS歌舞鬼に装備させると、ネガ電王NFに斬り掛かっていった。しかしそれはデンガッシャーで防がれて剣同士が斬り結ぶ形となった。

 

『くっ…こいつ、影の癖に…!!』

 

『影なんかに手こずってんじゃないわよ!ネガ男!…って!!』

 

ネガ電王CFは手の甲に付いた大きめの鉤爪「ペルクロー」で、ディライトのライトブッカーの斬撃を防いだ。

 

『黒深子の身体を返してくれないかなぁ…!』

 

『女に容赦無く攻撃してくるなんて…マナーの悪い男よねぇっ!!』

 

ネガ電王CFはディライトの攻撃を弾き距離を取ると、ペルクローで反撃に乗り出した。

 

『少し手荒に行くよ…!』

 

【ATTACK-RIDE…LASER!】

 

ディライトはライトブッカーをソードからガンモードに変形し、ディライトレーザーで迎撃しようとしたが…

 

『当たらないわよっと!』

 

ネガ電王CFは、猫の如く素早く動いて攻撃を回避しながらディライトへと近付き鉤爪で攻撃を仕掛けようとした。

 

『くっ…だが、近付いたのは命取りだね…はあっ!!』

 

たがディライトはすかさずライトブッカーをスピアモードに変形させ、ネガ電王CFを突き刺して回し蹴りで後方に吹き飛ばした。

 

『きゃあぁぁっっ!!』

 

『……!!』

 

『ぐっ!?野郎…ん?どうした雌猫。偉そうに出て来た割には随分と苦戦してるじゃねぇか。』

 

『うっさい!!こうなったら必殺技で一気にケリを…!!』

 

S歌舞鬼に苦戦しているのを棚に上げ嘲笑するネガ電王NFの言葉で頭に来たネガ電王CFは、必殺技を発動すべくパスを取り出そうとしたが…

 

(ゴラァァッッ!!あんた達いい加減にしないかぁぁっっ!!)

 

『『げっ!!』』

 

突然、ネガ電王達の頭に女性の怒鳴り声が響くと上空からレールが敷かれ、それと共に紫色の電車「ネガライナー」が現れた。

 

 

 

―ネガライナー・乗客室

 

 

「本当にごめんなさいっ!!」

 

「いや…いいんだよ。」

 

ネガ電王の変身者・反田(はんだ)リョウタロウは、闇影達に深々と謝った。闇影は彼が悪いんじゃないと然程気にはしていなかった。

 

「あんた達、ウチのモンが迷惑かけちまって本当に悪かったね。」

 

このネガライナーのオーナーである、禍々しい刺青が彫られた大きな胸が目立つ程大きく開いたシャツと黒ズボンに、橙と紫のメッシュを入れたウェーブの髪をした活発な女性・トキナも闇影達に謝罪した。

 

「まさか、ただ運動したかっただけであんな事を…。」

 

『ふんっ…!』

 

『メンゴ、メンゴ〜♪』

 

拳骨を貰い頭にタンコブを付けた黒鬼のイマジン・ネガタロスはそっぽを向いて不貞腐れており、白茶色の猫にブーツを履いた女性イマジン・ペルシアは誠意のこもって無い謝罪をした。事情を聞いた闇影はそんな二人を見て呆れていた。

 

『二人共、馬鹿な事をしてリョウタロウ様に迷惑をかけるんじゃありません!』

 

テーブルに座って折り紙を弄くりながら二人を注意したのは、右が白く、左が黒い体色をした山羊の女性イマジン・カプラである。

 

『何よ、この良い子ぶりの山羊!喋り方マジムカつくんですけど〜?』

 

『貴方達みたいな野蛮な輩の非難なんて、負け犬の遠吠えにしか聞こえませんわ。』

 

『なっ…何ですって〜!!』

 

『おい…馬鹿でかい声を出すな雌猫。頭に響く!』

 

『あんたが五月蝿いのよ!ネガ男!!』

 

『何だとぉっ!?このっ…!!』

 

「いい加減にしろやっ!!」

 

『ウガッ!』

 

『ギャッ!』

 

『ハウッ!』

 

トキナは、性懲りも無く言い争いをする三人のイマジンに拳骨をお見舞いして黙らせた。

 

「((トキナさん、強っ!!))」

 

闇影とコウイチは、そんな彼女の強さに戦慄していた。

 

「暫く黙ってな!…ん?」

 

乗客室のドアが開くと、紺色の燕と忍者を合わせた様な女性イマジンが怪我の手当てが済んだ黒深子と共に現れた。

 

「大丈夫か?黒深子。」

 

「うん…ツバキさんが手当てしてくれたから平気よ。」

 

『拙者共のせいでお主に怪我を負わせてしまって…申し訳無い!!』

 

ツバキはやや固めな口調で、自分達の行動により黒深子に怪我を負わせた事をリョウタロウ同様、深々と謝罪した。

 

「いや、もういいんだって。」

 

「ところで、あのイマジン達は何故契約しないままで『過去の扉』を?」

 

闇影は、先程の違和感についてトキナに尋ねた。イマジンは過去の時間を得る為に人間と契約をし、その人間の過去へ跳び時間を改変するのだが、その手法が違う事に違和感を感じていたのだ。

 

「あんた随分と詳しいわね…。あれは人の記憶を『喰らった』のさ。」

 

「記憶を…喰う!?」

 

「ああ。記憶ってのは時間、そして時間は存在を繋ぐ大切な物なんだ。それをイマジンが喰らう事で『時間』を、『過去』を手にする事が出来、それを失くした人間は…何れ消滅する…!」

 

「「「!!!」」」

 

トキナは何処からか珈琲を取り出し啜りながら冷静な口調で恐ろしい事実を話し、それを聞いた闇影達は言葉を失っていた。

 

「そんな…何か手は無いんですか!?」

 

「喰らった奴を倒せば記憶が戻るけど、そいつ等のボスを叩いた方が効率がいいわ。あの南瓜達は分身に過ぎないからね…。」

 

「あれ全部が分身かよ…。」

 

「でも、どうやって?」

 

『それについては心配無用。我々は全員、イマジンを探知する事が出来る。』

 

「なら、俺達に憑いて手分けして捜せばいいんですね!」

 

「はぁ…それしか無いわね…。」

 

イマジン達が探知能力を持っていると聞いた闇影は、自分達に憑かせてイマジンの親玉を捜す事を提案した。黒深子は先程の事があった為、複雑な顔をしたが渋々了承した。

 

「……。」

 

「ん、どうしたんだい?リョウタロウ君。」

 

「…少し、いいですか?」

 

 

―喫茶店・星のカーテン

 

 

闇影とリョウタロウはベルの付いたドアを開き店に入ると、長い黒髪に紫の瞳をしたにこやかな女性がカウンターにいた。

 

「あら、いらっしゃいリョウタロウ君。そちらの人はお友達?」

 

「あ…はい。」

 

「初めまして。煌闇影と言います。」

 

「此方こそ初めまして。反田アイリです。」

 

「!!えっ…?」

 

「ちょっと待ってて下さいね。今珈琲を煎れますから。」

 

闇影はカウンターの席に座りながら、小声リョウタロウに話しかけた。

 

「リョウタロウ君、あの人ってもしかして…?」

 

「はい…ボクの姉です。でも、今は…」

 

「イマジンに記憶を喰われたんだね…。」

 

そう、リョウタロウの姉・アイリもイマジンにより記憶を喰われていたのだ。弟に他人行儀な呼び方なのが何よりの証拠だ。

 

「でも大丈夫。イマジンを倒せば解決するさ。」

 

「ええ…それはそうなんですけど…そうなると姉さんは…自分で死ぬかもしれないんです…。」

 

「!?それってどういう…!?」

 

闇影はリョウタロウの「アイリが自分で死ぬ」という言葉に強く反応し彼に問いただそうとした時…

 

「お待たせしました。はい、珈琲が二つ。」

 

「あっ!い、いただきま…!!熱つつつっ!!」

 

アイリが珈琲を差し出したので、リョウタロウは慌ててカップを取り口にしようとしたが、何故かカップの取っ手が壊れてしまい顔面に中身をぶちまけてしまった。

 

「いや嘘ぉっ!?大丈夫かい!?リョウタロウ君!」

 

 

 

―黒深子(ツバキ)&コウイチSIDE

 

 

『う〜む…この付近にはいない様だな…ってコウイチ殿!真面目に捜す気があるのか!?先程からお主の視線が此方にいってる気がするのだが。』

 

「ん?あ、あぁっ!勿論ちゃんと捜しているさ!それに視線がいってるのは気のせいだって!」

 

コウイチは、慌ててT黒深子に弁解をした。しかし、髪の一部が紺色のポニーテールに紺色の瞳、鎖帷子が付いた生地がかなり薄い忍装束の姿をしており、少しでも風が吹けば下着が見えてしまう程露出度が高く、視線がそっちに行くのも無理は無い。

 

「(風よ!吹け吹けっ!!そして純白の光景を俺に!!)」

 

(コウイチ…後で殺すっ!!)

 

コウイチは心の中で意味不明な祈りを念じており、それを悟った黒深子は心の中で強い殺意を抱いていた。そこに複数の男性達が彼等の前に現われた。

 

「フヘヘ…お嬢ちゃん、凄ぇエロい格好してんなぁ…。」

 

「誘ってんのかねぇ…俺等が遊んでやろっか?」

 

(うわっ…やっぱりこういう連中が沸いてきたわね…ウザッ!!)

 

男達の上から下まで舐め回す様ないやらしい視線に、黒深子は強い不快感を感じていた。その時…

 

(ツバキ…ちょっと変わりなさい!)

 

『カプラ!一体どうし…うわっ!?』

 

カプラが突然T黒深子の身体からツバキを追い出し憑依すると、白と黒が混ざった山羊の角の様な巻き髪に、右が白の左が黒色の瞳に灰色のロングスカートのドレスの姿に変わった。

 

『貴方達!私(わたくし)にそんな無礼な口を利いて只で済むと思いまして!?』

 

「お、おいっ!カプラ!」

 

C黒深子は男性達の下劣な言動に余程不快に感じたのか、凛とした態度で彼等に訴えかけ、コウイチがそれを宥めようとしたその時…

 

「やっと見つけたよ…ネガ電王!!」

 

突然男性達の身体から大量の砂が零れ落ちると倒れ出し、砂はパンプキンI達の姿に変わった。恐らくカプラはこれに気付いて表に出たのだろう。

 

『ケケケ…!!』

 

『行きますわよ…!変身!』

 

【SHIELD-FORM!】

 

C黒深子はデンオウベルトを巻き付け灰色のボタンを押しパスをセタッチすると、灰色のアックスフォームのオーラアーマーが装着され、右が白、左が黒色の山羊の角を象った電仮面が装着された「シールドフォーム」に変身した。

 

『楯突く者には、痛みでお返ししますわ!!』

 

ネガ電王SFは自身の電仮面に似た山羊を象った盾「カプリールド」を構え、パンプキンI 達を押し付ける様に攻撃した。

 

『グガァッ!?』

 

「俺もやるぜ!変身!」

 

コウイチもVバックルを出現させカードデッキを装着し、リュウガに変身した。

 

『久しぶりに行くぜっ!!』

 

【SWORD-VENT】

 

『だぁっ!せいっ!おりゃぁっ!!』

 

『ガギャアッ!!』

 

リュウガは久々の活躍に張り切り、ソードベントカードをドラグバイザーにベントインしてドラグセイバーを召喚し、パンプキンI達を次々と斬り裂いていった。

 

『やっ!はいっ!それっ!!』

 

ネガ電王SFも盾で舞う様に攻撃をし、背後からの攻撃も腕を後ろにして防ぐ等して敵を倒していくのだが…

 

『だぁ〜っ!!いくら斬っても斬ってもキリがねぇっ!!』

 

リュウガが苛立つように、パンプキンI達の数が一向に減らないでいた。

 

『ですが、敵を倒しても全く減らないのは少しおかしいですわね…ん?』

 

ネガ電王SFは、倒したイマジンの一体の身体から砂の様な物が溢れているのを見かけた。するとそれは、パンプキンIの形を作り上げた。

 

『曲者っ!!姿を現わしなさいっ!!』

 

ネガ電王SFはデンガッシャー・ガンモードで、砂が溢れている個体を射撃した。しかし、それは立ち上がり回避した。

 

『…気付かれた以上、姿を隠すのは無意味の様だな。』

 

突然喋り出したパンプキンI(?)は、頭の南瓜が割れ黒タイツを破れると、大きな角が生えた白い馬と南瓜が合わさった王子の様な姿をしたイマジン「ユニコーンイマジン」へと変化した。

 

『こいつが…親玉か…!!』

 

『死んだ分身の中に隠れていたなんて…!!』

 

『分身達が人間共の記憶を喰ってくれたお陰で、余は過去に頼らずとも実体を得る事が出来た!!』

 

『何だとっ…!』

 

『自分は手を汚さず、分身達が奪った人々の記憶だけを得る…浅ましい輩めっ!!』

 

リュウガとネガ電王SFは、ユニコーンIの強欲さを非難しながら各々武器を構えた。

 

『ふっ…余に勝てるかな?』

 

『勝ってやるさ…行くぜっ!!』

 

『参りますわっ!!』

 

 

―闇影&リョウタロウSIDE

 

 

あれから店を出た闇影とリョウタロウは、歩きながら先程の話を続きをした。

 

「姉さんには婚約者がいたんですが、四年程前に事故で亡くなったんです…。」

 

「そんな事があったのか…。」

 

「手首に包帯が巻いてあったでしょう?あれは手首を切った後なんです…。」

 

「…!!まさか、アイリさんは自殺しようと…!?」

 

リョウタロウは無言で頷いた。それを見た闇影は、彼が記憶を取り戻す事に消極的だった理由を理解した。アイリの記憶が戻れば恋人を亡くした記憶も戻る。そうなればまた何をしでかすか解らない…。

 

「『自分で死ぬかもしれない』というのはそういう事だったのか…。」

 

「ボクは…姉さんの記憶を取り戻したい!!でも…戻った後の事を思うと…。」

 

「リョウタロウ君…。」

 

イマジンを倒さなければアイリは消えてしまう…かと言って倒せれば記憶が戻りまた自殺するかもしれない…。そんなジレンマを抱えたリョウタロウは涙を流していた。その時…

 

「はぁ〜い、闇影君♪」

 

「巡…。」

 

パンが入った袋を片手に持った巡と、周が現われた。巡の軽すぎる口調に闇影は少し苛立った顔をした。

 

「おっ!そこのカワイ子ちゃんは誰だ?いいのかねぇ…黒深子ちゃんがいるのに。」

 

「お前もいたのか、周。後、この子は男の子だぞ。」

 

「えぇっ!!?お、男おっ!!?」

 

周はリョウタロウが男だと聞き、orzの体勢で落ち込んだ。中性的な顔立ちに華奢な体つきから少女だと思い込んでいた為相当ショックだったようだ。

 

「そんな事より何の用だ?また宝か?」

 

「決まってるじゃない…。神の路線に行けるパスをネガ電王が持ってるって聞いてね。だ・か・ら…マスターパス、頂戴♪」

 

『ざけんなっ!!てめぇらにやるモンなんか無ぇよっ!!』

 

「きゃっ!?」

 

巡達の横暴な物言いに頭に来たネガタロスは、リョウタロウに憑依し黒いドレッドヘアに赤いサングラスをかけた不良の様な姿となり、巡に近付き突き飛ばした。

 

「おい、てめぇ…巡ちゃんを突き飛ばして生きて帰れると思うなよ!?」

 

「まっ、おいそれとは手に入らないわね…。」

 

巡を突き飛ばされた事に頭に来た周は、直ぐ様立ち上がりドライバーを構え、巡も起き上がり身体を払い、ドライバーを構えた。

 

「「変身!!」」

 

【KAMEN-RIDE…DISHIRF!】

 

【KAMEN-RIDE…DISTEAL!】

 

パスを力づくで奪うべく巡はディシーフに、周はディスティールに変身した。闇影もそんな二人に肩を竦めながらドライバーを装着した。

 

「全く、この大事な時に…変身!」

 

【KAMEN-RIDE…DELIGHT!】

 

『お前等…まとめてぶっ潰してやる…変身!』

 

【NEGA-FORM!】

 

闇影はディライトに、Nリョウタロウはデンオウベルトを巻き付けボタンを押しパスをセタッチしてネガ電王NFに変身した。

 

『強さは…別格だ!』

 

『此処は電王バトルと行きましょ♪特別カードよ!変身!』

 

【KAMEN-RIDE…NEW-DEN-O!】

 

ディシーフが「特別なカード」をドライバーにスラッシュすると、赤い三角錐の電仮面、銀のオーラアーマーが装着された青いスーツが特徴の「仮面ライダーNEW電王 ストライクフォーム」カメンライドした。

 

『行ってきな。』

 

【KAIZIN-RIDE…MOMOTAROS!】

 

ディスティールはカイジンライドで、赤鬼と桃が合わさったイマジン「モモタロス」を召喚した。胡座を掻いてスプーンを持った間抜けな状態で…。

 

『ん?あぁっ!?何処だ此処はっ!?俺プリン食おうとしてたのにっ!!』

 

何故か自我を持ったモモタロスは、プリンを食べる寸前で呼び出された事を地団駄を踏みながら怒り散らしていた。

 

『んな馬鹿な事言ってねぇでさっさと行け、馬鹿モモ。』

 

『あぁ!?んだとてめぇ…俺の大事な一時を邪魔しやがっ…『後でプリン作ってやっから。』よっしゃ行くぜっ!!』

 

『(やっぱ馬鹿だコイツ…。)』

 

プリンに釣られた馬鹿モモもといモモタロスは、ディスティールに馬鹿扱いされている事を知らずディライト達を倒そうと前に出ようとしたが…

 

『待ちな。ほれっ!』

 

『あぁ?って、これは…!!』

 

ディスティールは、モモタロスにライダーパスとデンオウベルトを投げ渡した。

 

『大事に使えよ。そいつは別の世界で手に入れた貴重な宝なんだからな。』

 

『へっ!こいつがあっての俺だからな…変身!』

 

【SWORD-FORM!】

 

モモタロスが巻き付けたデンオウベルト赤いボタンを押し軽快なメロディを鳴らし、パスをセタッチすると、赤と銀のオーラアーマーを装着した赤い桃が割れた電仮面が特徴のネガ電王と同じ姿をした「仮面ライダー電王 ソードフォーム」に変身した。

 

『俺、参上!!』

 

電王SFはお馴染みの決め台詞を叫び、左手と右足を前に、右手と左足を後ろに突き出し歌舞伎の様なポーズを取った。

 

『「また」現われたか…俺の「計画」を潰してくれた馬鹿が…。』

 

『ウダウダ煩せぇよ猿真似野郎!いいか?俺に前振りは無ぇ。俺は最初から最後までクライマックスなんだからなぁっ!!行くぜ行くぜ行くぜぇぇっっ!!』

 

ネガ電王NFの言葉は気になるが、電王SFは構わずデンガッシャー・ソードモードで斬り掛かっていった。だが、ネガ電王NFは同じ武器でそれを防いだ。

 

『ふっ…少しはやる様だな…。』

 

『その減らず口、今すぐ黙らせてやるぜっ!!オラァッ!!』

 

電王SFは斬り結びを止め、ヤクザキックでネガ電王NFを蹴り飛ばした。だが、ネガ電王NFはデンガッシャーをガンモードに切り替え射撃した。

 

『ぐあぁっ!!』

 

『はっ!せいっ!せやっ!!』

 

『やっ!えいっ!せぇいっ!!』

 

一方、ディライトとDNEW電王もライトブッカーとディシーフドライバーで斬り結びをし戦っていた。そして、互いに一旦距離を取る。

 

『お前達に構っている暇は無いんだ!!退いてくれっ!!巡!!』

 

『マスターパスを渡すなら、止めてあげる♪』

 

【ATTACK-RIDE…MOMOTAKEN!】

 

DNEW電王はカードをスラッシュし、柄がモモタロスの顔をした大きな剣「モモタケン」を召喚、装備変更し再びディライトに斬りか掛かっていった。

 

『せぇぇいっっ!!』

 

『くっ…!!』

 

 

 

『邪魔だっての!!行けっ!ブラッカー!!』

 

【ADVENT】

 

『グオォォォォン!!』

 

『ギィヤァァァァッッッッ!!!!』

 

『やあっ!せいっ!えいっ!!』

 

『グガァッ!!』

 

一方、リュウガはアドベントカードで契約モンスター「ドラグブラッカー」を召喚し、吐き出した黒い炎で無数のパンプキンIを焼き尽くし、ネガ電王SFも盾で攻防していくが、幾ら倒しても中々減らずにいた。軈て二人の体力も尽きかけて来た。

 

『くそっ…はぁ…はぁ…どうすれば…はぁ…いいんだ!?…はぁ…。』

 

(御主は休め、カプラ!後は拙者がやる!)

 

『なら…はぁ…御言葉に甘えますわ…はぁ…。』

 

【FEATHER-FORM!】

 

ネガ電王SFが紺色のボタンを押しパスをセタッチすると、カプラが黒深子の身体から離れ代わりにツバキが入り込み、紺色の燕の羽根を象った電仮面と紺色のウイングフォームに似たオーラアーマーが特徴の「フェザーフォーム」にフォームチェンジした。

 

『貴様等に不幸を届けてやる…拒否は許さん!!』

 

【FULL-CHARGE!】

 

『秘技!斬双燕舞(ザンソウエンブ)!!』

 

『ゲギャアァァァァッッッッ!!!!』

 

ネガ電王FFはブーメランモードに切り替えたデンガッシャーと、燕の羽根の形をしたブーメラン「ツバメラン」を構え直ぐ様パスをセタッチしフルチャージした。すると、紺色のフリーエネルギーが篭った二振りの武器をブーメランの様に投げつける必殺技「斬双燕舞」でパンプキンI達を爆発音と共に一気に殲滅した。

 

『す…凄ぇ…。』

 

『残るは貴様だけだ!!覚悟しろっ!!』

 

驚嘆の言葉を溢させる実力を見せたネガ電王FFは、デンガッシャーとツバメランを構えてユニコーンIに突き付けた。しかし…

 

『ふはは!!覚悟だと!?余がただ分身共を襲わせただけだと思うか!?上を見てみろ。』

 

何故か高笑いをするユニコーンI。彼は自分の真上に指を差し空を見る様、ネガ電王FFとリュウガに言った。

 

『何の事…なっ、何だあれはっ!!?』

 

『何だよ…これ…!!』

 

二人が上を見ると、空に巨大なエネルギーの塊が集結していた。ユニコーンIはこの為に、パンプキンI達を囮にしたのだ。

 

『このエネルギー波で、この世界の全てを消滅させる!!』

 

『はぁっ!?正気かてめぇっ!?んな事したらお前もただじゃ済まねぇぞっ!?』

 

『ふん…余が何の考えも無く世界を消すと思うか?愚かな…。』

 

ユニコーンIの目的は、この世界を消滅させる事だった。だがリュウガの言う様に自身も消滅してしまう…にも関わらず何故か笑っている。その理由は…

 

『!!まさか貴様、主と同じ…!?』

 

『ふはは!!左様!!余は特異点…故に世界が消えようとも余は生き延びる事が可能なのだ!!』

 

何とユニコーンIは特異点の力を持ったイマジンであり、世界が消えても彼の記憶…人々から喰らい、奪った記憶を支点に再生するのだ。

 

『この後は、余だけによる、余の為の世界を築くのだ!!』

 

『そんな事…!!』

 

『させるかぁぁっっ!!』

 

ネガ電王FFとリュウガは、腕を伸ばし始めたユニコーンIの行動を阻止すべく走り出したが…

 

『時既に遅し…消えろっ!!』

 

ユニコーンIが腕を振り降ろした瞬間、エネルギー波は下界に急落下した。その激しいエネルギーの影響で世界が歪み、崩壊し始めた…。

 

 

 

『なっ、何だこの歪みはっ!?黒深子達は無事なのか…うわぁっ!!』

 

場の空間が歪み始め、ディライトが黒深子達の安否に気がいった瞬間、DNEW電王の攻撃をまともに受けてしまった。

 

『戦いの最中に気を逸らさないでちょうだい…止めよ!!』

 

【FINAL-ATTACK-RIDE…N・N・N・NEW-DEN-O!】

 

『必殺、私の必殺技!ディシーフバージョン!!…なんてねっ♪』

 

DNEW電王はFARを発動すると、赤いフリーエネルギーを籠めたモモタケンでダッシュ斬りをする必殺技「ソードエクストリーム」をディライトに喰らわせた。

 

『ぐあぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

『ああああっ!!?あの女…俺の台詞パクリやがってぇぇ…!!』

 

【FINAL-ATTACK-RIDE…DI・DI・DI・DISTEAL!】

 

『へっ…?って!まっ、待てぇぇっっ!!俺まだプリン貰って無ぇのにぃぃぃぃっっっっ!!!!』

 

電王SFが文句を言っていると、ディスティールが発動したディメンジョンスコールの空中のカードの円に訴えも空しく、吸い込まれていった。

 

『これでくたばりやがれっ!!』

 

『その前にくたばるのはお前だ。』

 

【FULL-CHARGE!】

 

ネガ電王NFもパスをセタッチし、デンガッシャーの切っ先にフリーエネルギーをフルチャージし敵を斬る必殺技「ネガエクストリームスラッシュ」でディスティールに斬り掛かっていった。

 

『うおぉぉぉぉっっっっ!!!!』

 

 

 

―その時、この世界が真っ白い光に包まれ街も、人々も、全て跡形も無く消滅した…。

 

「この世界は完全に焼き尽くされた…ディライトが現われたせいで…。」

 

紅蓮はこの世界が消滅したのはディライトのせいだと、上空で浮きながら見下ろす様に呟いていた…。




どうでもいい話、別のサイトで書いてた時カプラがお気に入りだと言う読者の方がいました。自分のキャラを気に入ってくれているのは嬉しい限りです(感涙)。

好きなレギュラーキャラは?

  • 煌闇影/仮面ライダーディライト
  • 白石黒深子/スワンオルフェノク
  • 赤鏡コウイチ/仮面ライダーリュウガ
  • 諸刃ツルギ/仮面ライダーサソード
  • 彩盗巡/仮面ライダーディシーフ
  • 戴問周/仮面ライダーディスティール
  • 白石影魅璃
  • 創士傀斗
  • 紅蓮
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