仮面ライダーディライト-世界の光導者-   作:トラグマアーク〜駄作者ナンバーワン〜

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何時かこれのトリロジーを作ろうか…なんて大それた事を考えてました(大汗)

謝る!!


第14導 ネガわない記憶を取り戻せ!

―ネガライナー・乗客室

 

 

「…ん、こ…此処は…ネガライナー…?」

 

闇影が目を覚ますと、いつの間にかネガライナーの乗客室の席に乗っかっており、テーブルには珈琲に入ったカップが置いてあった。

 

「気が付いたかい?闇影。」

 

「トキナさん…!!黒深子達は!?」

 

「安心しな。別の車両でぐっすり寝ているよ。」

 

「そうですか…。」

 

闇影は黒深子達の無事を聞き安心すると、出された珈琲のカップを取り戻す口にしながらトキナからこれ迄の経緯を聞いた。ユニコーンイマジンが分身のパンプキンイマジン達に人々の時間を奪わせ、特異点の力で生き残り、一度世界を消滅させ自分だけの世界を創造しようと企んでいた事を…。

 

「そんな事が…でも何で無事だったんだろう…。特異点のリョウタロウ君も巻き添えになったのに…。」

 

「それは恐らく『超異点』の能力だね。」

 

「『超異点』…?」

 

闇影は「超異点」という聞き慣れない単語に首を傾げていた。トキナはゆっくりと乗車内を往復しながら胸の谷間から何故か珈琲の入ったカップを取り出し、口にしながら説明し出した。

 

「『特異点』は、あらゆる時間の干渉を受け付けない存在…これは知ってるよな?んで、『超異点』ってのが…」

 

トキナの言葉に頷く闇影。そして彼女は一旦間を置き珈琲を飲み干し、谷間にカップを入れそこから新しい珈琲を取り出しながら話を続けた。

 

「時間を…世界を『固定』する存在…。」

 

「……!?それってどういう事ですか?」

 

「特異点とは違い、超異点はその存在…記憶が現存するだけでどんな時間の歪みも『本来の時間や存在を戻す』能力さ。但し、その人間の存在を消す事は可能だけどな。例えば、超異点の過去に行ってその人間を消す等してね。」

 

「超異点の記憶をそのイマジンが取り込んでいたのが不幸中の幸いだったんだな…。!!だとしたら…!?」

 

「奴さんは、間違い無くその超異点を突き止めようとするだろうね。」

 

トキナは、闇影の悪い予想を頷き口にした。

 

「早く何とかしないと…!!」

 

それを聞いた闇影は、イマジン達の企みを阻止するべく動き出そうとしたその時…

 

『リョウタロウの奴、何処行きやがったんだ!?』

 

「何だい、騒がしいわね。」

 

「リョウタロウ君がどうかしたのか?」

 

『あの子がいないのよ。全車両を見たけど何処にもいなかったの。』

 

『意識も締め出されていて、感知する事が出来ませんわ。』

 

『主は一体何処に…?』

 

乗客室に現れたネガタロス達の行動を闇影が尋ねると、どうやらリョウタロウが姿をくらましたようだ。

 

「…あそこかもね。」

 

「えっ?」

 

「あんた達はイマジン達の散策をお願い。リョウタロウはあたしが探すわ。」

 

『知ってんなら教えろよ!!ババ…ブッ!!』

 

「誰がババァじゃコラァッ!!乗車拒否にされたくなかったらさっさと行けっ!!」

 

リョウタロウの居場所に心当たりがあるトキナは闇影達にイマジン散策の指示を出した。ネガタロスは悪口を言いながら居場所を聞き出そうとしたが正拳突きを喰らい地に沈んだ。

 

「わ、分かりました!!皆、早く行こう!!」

 

彼女の怒号と行動に驚いた闇影はペルシア、カプラ、ツバキと共に乗客室を後にした。

 

 

 

―ネガライナー・操縦室

 

 

「…。」

 

リョウタロウは、ずっと専用マシン「デンバード」が搭載したコックピットを見つめながら「ある事」を考えていた。

 

「(…もし、ユウトさんが亡くなる前の時間に行けたら姉さんが悲しまなくて済むかもしれない…。だけど…)」

 

なんと、アイリの婚約者・葉月(はづき)ユウトが事故で命を落とす前の時間に行き彼の死を防ごうと考えていたのだ。だがそれは、時の運行を護る者として決して許されない行為だ…。

 

「やっぱ此処にいたか…。」

 

「!!オーナー…!!」

 

「あんたまさか、『過去に行ければ…』とか考えてんじゃないだろうね?」

 

「…!!」

 

トキナの鋭い指摘に、リョウタロウは図星を差され目を見開き即座に伏せ、怯えた様に驚いた。

 

「そ…それは…。」

 

「いいかい、『過去の時間での自分勝手な行動は御法度だ。』と何度も言い聞かせたわよな?それ以上は言わなくても分かるだろ?」

 

「は…はい…。」

 

トキナは厳しい表情でリョウタロウを諫め、そのまま踵を返し操縦室を後にした。

 

「ボクは…どうすればいいんだ…!?」

 

リョウタロウはその場で膝を付き、下を向きながら悩み出した。

 

 

 

―世界の光導者、ディライト!9つの影の世界を巡り、その瞳は、何を照らす?

 

 

『チィッ…超異点の存在を計算に入れるのを忘れていたとは…!!』

 

一方ユニコーンイマジンは、先程のトキナが話していた超異点の存在を失念していた事に舌打ちをしながら悔やんでいた。

 

『完全に世界を消すには、超異点の過去に行き、その人間を始末せねばな…!!行けっ!!分身共!!』

 

『ケケケ…!!』

 

案の定、ユニコーンIは超異点の存在を抹殺すべく身体から無数のパンプキンIを生み出した。

 

『超異点の存在をしらみ潰しに捜し出せっ!!その間余は喰らった記憶を辿り、その人間を確定する。』

 

『ケェェッッ!!!!』

 

本体の命に従い、パンプキンI達は人々を襲いに動き出した。

 

 

 

(!!ねぇディライト!イマジンが動いたわ!!)

 

ペルシアは、イマジンを探知した事をマシンディライターに乗った闇影の意識に呼び掛ける。

 

「そうか!場所は?」

 

(私達が教えた通りに進んで下さいませ!)

 

 

 

―都内中心

 

 

『ケケェェッッ!!!!』

 

「う、うわあぁぁっっ!!!!」

 

「きゃあぁぁっっ!!!!」

 

パンプキンI達は人々を襲い、蹂躙し捕らえた人間の過去の扉を開き超異点の存在を探っていた。そこへ…

 

「止めろぉぉっっ!!!!変身!」

 

【KAMEN-RIDE…DELIGHT!】

 

闇影はマシンディライターに乗った状態でディライトドライバーを装着し器用な手付きでカードを装填しディライトに変身し、マシンから飛び降りた状態からパンプキンIにキックを喰らわせた。

 

『グガッ!!?』

 

『うじゃうじゃいるな…此処は援軍を呼ぶぞ!!』

 

【FINAL-SHADOW-RIDE…DE・DE・DE・DEN-O!】

 

ディライトは自身の影を、中心に電王の基本四フォームの電仮面が特徴の赤い大剣「デンカメンソード」を装備した、時の大型列車「キングライナー」をイメージした赤と白を基調としたオーラアーマーが特徴の、電車の中の電車王「仮面ライダー電王 ライナーフォーム」にFSRさせた。

 

(あれは…電王!?)

 

(でも、あたし等のとは違うみたいね…。)

 

【ATTACK-RIDE…RYU-GUN!】

 

ディライトがカードを発動させると、S電王LFのデンカメンソードのターンテーブルが回転し、一番上がガンフォームの電仮面に切り替わる。そのまま、二手に分かれてパンプキンI達と戦った。

 

『はぁっ!やぁっ!せいっ!!』

 

『グギャアッ!!』

 

 

『……!!』

 

『ギィヤァッ!!』

 

ディライトはライトブッカーで敵を次々と斬り裂いていき、S電王LFはガンフォーム独特の軽快なステップを取りながら切っ先から紫色の光弾をパンプキンIに連射し、そして…

 

『数は粗方減った!止めと行くか!!』

 

【FINAL-ATTACK-RIDE…DE・DE・DE・DEN-O!】

 

ディライトが電王のFARを発動すると、彼の横側に黒の、S電王LFの横側に金色のレールが敷かれ、背後からデンライナーのオーラが超スピードで現れた。二人は武器を持った状態でその上に乗り、電車の如く滑走し…

 

『はあぁぁぁ…電車斬りっ!!』

 

(((ええぇぇっっ!!!?センス無〜いっ/悪過ぎますわっ/無さ過ぎだっ!!!!)))

 

『グギャアァァァァッッッッ!!!!』

 

オーラを纏ったまま横一文字に斬り裂きパンプキンI達は大爆発した。必殺技は「フルスロットルブレイク」…なのだが、ディライトが何故か「電車斬り」と呼ぶ。三人のイマジン達は、センスが無いと批評する。

 

「ふぅ…これで終わった…。」

 

(闇影!直ぐにリョウタロウの所へ行け!その南瓜達は単なる囮だっ!!)

 

「何ですって!?場所はっ!?」

 

変身を解除した闇影は、トキナから先程のイマジン達は囮だと聞き、リョウタロウの場所を聞き出した。

 

 

 

「……。」

 

一方、リョウタロウは無言のままとぼとぼと街を歩き、姉のいる「星のカーテン」へと向かっていた。

 

「…もう一度姉さんの様子を見に行こう。」

 

記憶を取り戻さない限りこんな事をしても無意味なのは分かっているが、ついそこに足を運ぶリョウタロウ。すると…

 

「あら、リョウタロウ君。こんにちは!」

 

「ね…ア、アイリさん!こ、こんにちは!!」

 

買い物袋を持ったアイリが現れ、何時ものにこやかな笑顔で挨拶をしてきたので、リョウタロウもぎこちない笑顔で挨拶を返した。彼女が姉だと言う事は伏せて…。

 

「あ、あのっ…!!」

 

「んー、何かしら?」

 

「ボ、ボクは…貴女の…!!」

 

リョウタロウは、自分が弟である事をアイリに告げようとしたその時…

 

『見つけたぞ…この世界の超異点、反田アイリ…!!』

 

「「!!」」

 

突如ユニコーンIが二人の前に現れ、アイリをこの世界の超異点だと告げた。

 

『記憶を辿って見れば、よもやネガ電王の姉が超異点だとは…灯台もと暗しとはよく言った物だな!!』

 

「姉さんが…超異点…!?」

 

「姉…さん…!?リョウタロウ君、この人何言ってるの?」

 

「そ、それは…。」

 

アイリはユニコーンIの寝耳に水な言葉に困惑しており、リョウタロウもそれに答えるかどうか迷っていた。しかし、それとは裏腹にユニコーンIが近付き出した。

 

『さて…貴様の過去の時間に跳ばせて貰うぞっ!!』

 

「や、止めろぉっ!!アイリ…姉さん!!早く逃げてっ!!」

 

だがそうはさせじとリョウタロウはユニコーンIを押さえ、アイリを姉だと呼び逃げる様叫んだ。

 

「う…うん…!!」

 

アイリは少し戸惑ってはいたが、リョウタロウの言葉に従い、逃げる為走り出した。

 

『くっ…!離せ!無礼者!!』

 

「うわぁっ!!」

 

だがその華奢な身体ではイマジンはおろか普通の人間を長い間押さえる事は出来ず、リョウタロウは引き剥がし投げ飛ばされてしまった。

 

「はぁ…はぁ…はっ!!」

 

『逃がさぬぞ…超異点よ!!』

 

「い…いや…止め…!!はうっ…ぅうん…。」

 

アイリは逃げようとしたが、ユニコーンIは馬の如く素早く彼女の正面に回り込むと、すかさずアイリの身体に腕を突っ込みかき回し、過去の扉を開きその中へと飛び込んだ。そしてアイリは目から輝きを失い、呆然とした。

 

「姉さん!しっかりして!!姉さんっ!!」

 

「リョウタロウ君!!」

 

「闇影さん…姉さんがっ…!!」

 

「落ち着いて。えーと、チケットは…。」

 

リョウタロウはただただアイリの身体を揺すり動揺していた。そこへマシンディライターに乗った闇影が現れ、リョウタロウに落ち着く様宥めてライダーチケットをアイリに翳した。すると、チケットにユニコーンIの絵と「2007年1月28日」の日付が記された。

 

「この日は…!!」

 

「早く行こう!!」

 

 

―2007年1月28日・天文台付近

 

 

「ユウト…ユウトが…!!」

 

そこではアイリは、天文台の頂上の柵にもたれ掛かりそれが突然壊れた為落下死した婚約者を白い布で包んだ担架を見て目の輝きを失い呆然としていた。

 

「可哀想にな…。」

 

「あんな美人を残しちまうなんて…。」

 

「うっ…!?」

 

周りの人間がそんな彼女を哀れんでいた時、アイリの身体から大量の砂が零れ落ちそれはユニコーンIの姿となり実体化した。

 

「う…うわあぁぁっっ!!何だっ!?」

 

「化物だあぁぁっっ!!」

 

『着いたは良いが…小煩い人間共が邪魔だな…はぁっ!!』

 

ユニコーンIはアイリを始末する前に、周囲の人間が邪魔だと判断し掌から光弾を建物や人々に放ち、破壊活動を行った。そこへ、ネガライナーが走り出し中から闇影とリョウタロウが現れた。

 

「酷い…!!」

 

「…。」

 

荒れ果てた天文台や傷付いた人々を見て、闇影は悲しみと怒りを感じていた。だがリョウタロウは未だ浮かない顔をしていた。

 

『あの超異点さえ消せば、余は新たな世界の支配者となれる!!』

 

「そんな事させるかっ!変身!」

 

【KAMEN-RIDE…DELIGHT!】

 

「…変身!」

 

【NEGA-FORM!】

 

闇影はディライトに、リョウタロウはネガ電王NFに変身し ユニコーンIと戦おうと前に出た。

 

『痛つぅ…強さは…別格だ!』

 

『さて、輝く道へと導かせるけど…リョウタロウ君、大丈夫かい?』

 

(は…はい…。)

 

『世界を導くのは…余だっ!!』

 

ユニコーンIは、剣を取り出し二人に斬り掛かっていった。だが、ディライトはライトブッカー・ソードモードを、ネガ電王NFはデンガッシャー・ソードモードを構えて斬り結んだ。

 

『ふんっ!はっ!ぜやっ!!』

 

『くっ…!!数ではこっちが上なのによ…!!』

 

『弱気になるなっ!!必ず隙は見つかる!!』

 

ネガ電王NFの言う通り、数の上では此方が有利なのにも関わらずユニコーンIの方が強く押され気味になり嘆いていたが、ディライトはそんな彼に集中する様諌めた。

 

『貴様等に余は倒せんよ…倒せばネガ電王の姉が失意にかられ、自ら死を選ぶのだからなぁっ!!』

 

(……っっ!!)

 

『知った事か。お前は俺の目の前で平伏す事になってるんだからなぁっ!!』

 

ユニコーンIはアイリが死を選ぶかもしれない事をディライト達に告げ揺さぶりかけたが、ネガ電王NFはそれを一蹴し再び斬り掛かろうとした。しかし…

 

(待って!!ネガタロス!!)

 

『なっ…!?リョウ…タロウ…何の…真似だっ!?』

 

『リョウタロウ君…!!』

 

ネガ電王NFはデンガッシャーを上に持った状態で、そのまま硬直した様に動かなくなった。リョウタロウが特異点の力でネガタロスを止めたからだ。

 

『はははっ!!これはいい的となったな!!はぁっ!!』

 

『ガァッ!!』

 

ユニコーンIはネガ電王NFが動かないのを良い事に、光弾を放った。そして、ユニコーンIは、自身の身体から無数のパンプキンIを生み出した。

 

『ケケケ…!!』

 

『またか…!こうなったら…!!』

 

【SHADOW-RIDE…DARK-KIVA!】

 

【ATTACK-RIDE…GARULU-SAVER!】

 

事実上戦力が一人と化したディライトは、自身の影をガルルセイバーを装備させたSダークキバにシャドウライドさせ、パンプキンIと戦う戦力を増やした。

 

『……!!』

 

『ギャアッ!!』

 

Sダークキバは次々と敵を斬って行き、ディライトも同じ様に倒し、パンプキンI達を全滅させた。

 

『中々やるな…だが…はぁっ!!』

 

『ぐあぁぁっっ!!』

 

ユニコーンIは、掌から光弾を放ちディライトとSダークキバにダメージを与えた。

 

『く…くそっ…!!』

 

『おい!リョウタロウ!!何時までそうしてるつもりだっ!?』

 

(分かってるよ!!自分が何を仕出かしているのか!!でもボクは、姉さんが悲しむ顔を…もう見たく無いんだ…!!)

 

リョウタロウは、心の中で涙ながらに叫んでいた。彼が躊躇う理由、それはアイリが悲しむ顔を二度と見たく無かったからである。

 

『戦う意思を無くし、腑抜けたネガ電王等取るに足らん!もう一発…喰らうがいいっ!!』

 

『くっ…!!ヤバいぜ!!避けきれ無ぇっ!!』

 

ユニコーンIは、未だ動こうとしないネガ電王NFに再度光弾を放った。 既に回避する事が出来ない距離迄光弾が近付いてきた。そこへ…

 

『……!!』

 

『ぐあぁぁっっ!!』

 

『ディライト!!』/(闇影さんっ!!)

 

突然、Sダークキバがネガ電王NFの前に立ちはだかり光弾を受けて消滅した。影がダメージを受けた事で、ディライトもそのダメージを受け、身体から煙を出し胸を押さえて苦しんでいた。

 

『うっ…くっ…!!しっかりするんだリョウタロウ君!!確かに、君のお姉さんの悪い記憶を取り戻す事が嫌なのは分かる!!俺だって…忘れたい記憶を持ってるから…!!』

 

(えっ…!!)

 

『だけど…何時までもそれを怖がってばかりはいられない!!良い記憶も、嫌な記憶もその人の「現在(いま)」を表わす、一つでも失くしてはいけない大事な物だから!!』

 

(……。)

 

『例え傷付くとしても、それを恐れていたらその未来(さき)を手にする事は出来ない!!だからこそ、君は今自分に出来る事をする時なんだっ!!』

 

(ボクが今、出来る事…!!)

 

リョウタロウは、ディライトの言葉を聞き自分が何をすべきなのかを考え出した。

 

『リョウタロウ…お前は俺や雌猫、山羊女、燕忍者とこう契約したよな?「自分に出来る事…時の運行を守る手助けをして欲しい」ってな。あの時のお前の目、悪くなかったぜ。』

 

(ネガタロス…。)

 

『だからお前は、自分が決めた事をやれば良いんだ…。仮にもこの「究極の悪」である俺を従えたんだからな!もう少し自身を持てっ!!』

 

(うん…さっきはごめん。それと…ありがとう!!)

 

『ふ、ふんっ!!俺以外の悪党は、計画の邪魔になるからお前を利用してるだけなんだからなっ!!///』

 

(はは…分かってるよ。)

 

ネガタロスは不器用ながらもリョウタロウを励まし礼を言われたが、ユニコーンIが自分の「計画」の邪魔になると言って照れ隠しをした。

 

『先程から余を無視しおって…貴様、何様のつもりだっ!?』

 

『何様でも無いさ…お節介教師な仮面ライダーだ!!宜しく!!』

 

『ほざけっ!!こうなれば貴様を一気に潰してやるっ!!ングッ!!グオォォォォッッッッ!!!!』

 

ユニコーンIはディライト達を潰すべく、何故か自分で自分の胸を剣で突き刺し全身に黒いオーラを纏い姿を変化させた…。

 

『な、何だっ…!?黒いオーラがどんどん大きくなっていく!?』

 

『グオォォォォォォォン!!!!』

 

『自分で暴走しやがったか!!だが、何だあの姿は!?』

 

黒いオーラが止むと、イマジンがイメージを暴走した姿「ギガンデス」が現出された。上半身が三本角の黒牛「ヘル」、背中に「ヘブン」の白い翼、そして下半身が「ハデス」の金色の龍の腹部と三体のギガンデスが複合した「ギガンデスキメラ」として…。

 

『あんなの今迄見た事なかったぞ!?だが、此処はネガライナーで…!!』

 

ネガ電王NFはギガンデスKを倒す為、ネガライナーを呼び出したが…

 

『ガァァァァッッッッ!!!!』

 

『なっ!!』

 

(ネガライナーがっ!!)

 

だが、そうはさせじとギガンデスKは口から黒い炎弾を放ち、ネガライナーを使用不能にさせた。

 

『くそっ!!ネガライナーをやられちまったらあいつは倒せねぇぞっ!!』

 

『なら君が「なれば」良いじゃないか。こいつでね。』

 

【FINAL-FORM-RIDE…NE・NE・NE・NEGA-DEN-O!】

 

『二人共、力を抜いて。』

 

『ンガッ!?/(うわぁっ!?)』

 

ディライトがネガ電王NFの背中に手を当てると、ネガ電王NFは途端にネガライナーその物に変形した。これがネガ電王のFFR「ネガデンオウライナー」である。そしてディライトは何処からか現れたマシンディライターに乗って走り出しそのままNライナーのコックピットに乗り込んだ。

 

『おいディライト!何だこれは!?』

 

『あれに勝つにはネガライナーしかないだろ?行くぞっ!!今からが本当のクライマックスだっ!!』

 

『答えになるかぁぁっっ!!』

 

(諦めよ…ネガタロス。)

 

ネガタロスの叫びを無視し、Nライナーはレールを螺旋状に敷いて走りつつ、正面のバルカン砲でギガンデスKに連射した。

 

『グギャアァァン!!ガァッ!!』

 

だがギガンデスKも口から黒い炎弾を吐きながら、翼から無数の尖った羽根を撃ち出した。

 

『おっと!当たらせないよっ…と!!』

 

ディライトが方向を切り替える事で、Nライナーは今の攻撃を上手く回避する事が出来た。

 

『リョウタロウ君!!止めいくけど…もう大丈夫だね?』

 

(はいっ!!)

 

【FINAL-ATTACK-RIDE…NE・NE・NE・NEGA-DEN-O!】

 

『これで…終わりだぁっ!!』

 

『グギャアァァァァッッッッ!!!!』

 

ディライトがカードを装填すると、Nライナーは正面のバルカン砲、全車両から黒鬼、猫、山羊、燕の形をしたミサイルを放つFAR 「ディライトトレイン」でギガンデスKを大爆発させた。

 

 

 

―希望ヶ丘病院

 

 

「姉…さん…。」

 

現在の時間に戻ったリョウタロウは、恐る恐るアイリの病室に入り姉の名前を呼んだ。

 

「リョウちゃん…。」

 

「(…良かった。)」

 

イマジンを倒した事により、記憶が戻り呼び方も元に戻りリョウタロウは内心をした。

 

「あ…あの、姉さ「私ね…できたみたいなの。」あぁ、そうなん…って、え?まさか…!!」

 

アイリは頷きながら起き上がり腹を摩り出した。何と彼女は、妊娠していたのだ。

 

「それでね、お医者様にこの手首の事で怒られたの。『これから母親になる人が命を粗末にするな!』って。」

 

「……。」

 

「だから私、ユウトの為にも、この子の未来の為に頑張る事を…って、リョウちゃん?」

 

「良かっ…た…良かった…うっ、うぅっ…!!」

 

リョウタロウはその場でしゃがみ込み、嬉しさと安心感で涙を流していた。

 

「あらあら、泣き虫な叔父さんね…。」

 

 

 

「素敵な家族の絵だわ…。」

 

リョウタロウとアイリ、そして茶髪の青年・ユウトと少女が一緒に星空を見ている絵を見て 影魅璃は感激し、闇影は目頭を押させていた。

 

「本当…ですね…。」

 

「それにしても、まさかアイリさんに赤ちゃんができてたなんてね…。」

 

「その子の未来の為にリョウタロウ君は頑張っていくだろうね。自分の出来る事をして…。」

 

「だなっ!俺も自分に出来る事を生かしていいモン手に入ったしな!」

 

「ん?コウイチ、何持って…って!!何これっ!?」

 

黒深子はコウイチの持っている物を取り上げ、怒りを露にした。それは、ペルシア達が憑依した自分のセクシーポーズを取った写真だったのだ。どうやら彼女が眠ってる隙に憑依し、無断撮影した様だ。

 

「やべっ!!逃げろっ!!」

 

「待ちなさ〜いっ!!」

 

黒深子は怒りの表情のまま、コウイチを追い回した。

 

「全く…二人共暴れな…!!」

 

闇影が二人に注意しようとした時、次の世界を表すキャンバスに、無数の隕石が東京都内に墜落した光景と複数の昆虫が飛び交った絵が描かれた。

 

「ダークカブトの世界か…。」

 

 

 

「くそっ!!結局お宝は手に入らず終いかよっ!!」

 

「まぁまぁ、次の世界で挽回すれば良いじゃな…!?」

 

今回、全く出番が無く宝も入手出来ずに苛立つ周を、次の世界で挽回すれば良いと冷静に切り替える巡は、何者かの視線を感じ背後を向き出した。

 

「どうしたんだ、巡ちゃん?」

 

「ううん。何でも無いわ。(さっきの視線は一体…?)」

 

 

 

「ウククク…。」

 

巡が感付いた謎の視線の人物は、不気味に笑いながら灰色のオーロラを潜り、この世界から姿を消していった…。




最後にちょびっとだけ出た人物…今後のストーリーに関わったり関わらなかったりする…とだけ言っておきます!!(何だそりゃ)

好きなレギュラーキャラは?

  • 煌闇影/仮面ライダーディライト
  • 白石黒深子/スワンオルフェノク
  • 赤鏡コウイチ/仮面ライダーリュウガ
  • 諸刃ツルギ/仮面ライダーサソード
  • 彩盗巡/仮面ライダーディシーフ
  • 戴問周/仮面ライダーディスティール
  • 白石影魅璃
  • 創士傀斗
  • 紅蓮
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