仮面ライダーディライト-世界の光導者- 作:トラグマアーク〜駄作者ナンバーワン〜
予め言っておく!この小説は前のサイトから移植した物である為、他の人のキャラも登場していますので悪しからず!!(土下座)
「カードが…全部使えない…!!」
『これで形勢逆転だな…。』
「くっ…!!」
ファイズの放った謎の光により全てのライドカードを使用不可となり、ファイズエッジを向けられ完全に詰まれてしまった闇影。しかし…
『…やめだ。』
「何…!?」
『テストはここまでだ。取り敢えずは合格って所だな。「あの宝」を手にするのに…な…。』
止めは刺さず、「テスト」の終了と合格を宣言しながらベルトを外して変身を解除する巧。
「まぁ、その内お前は自分からこの世界を受け入れる…。それまで気長に待つとすっか。お前等、もういいぞ。」
『『『『『はっ!!!!!』』』』』
巧の戦闘終了の命令を聞いたブレイド・響鬼・カブト・ゾルダ・アンスキルオーディンはサソードとの交戦を中止しその場から忍者の如く颯爽と消えた。
「……っ!!はぁ…はぁ…!!み、闇影さんは…!?闇影さんが危ない…!!」
多勢に無勢なのか、五体ものライダー達戦った為、息を切らして変身を解除するツルギ。そして、膝を付いた闇影を見て彼の元へ駆け付ける。
「そう簡単にこの世界を受け入れると思っているのか?」
「その内したら、そんな台詞吐けなくなるぜ…『その内』したら…な。あばよ。」
巧は、意味深な言葉を言い残してその場から立ち去ってしまう…。
「待て!!どういう事だ!?くっ…!!」
「闇影さん!!大丈夫ですか!?」
「ああ…。だが、カードが使えなくなってしまった…。」
「そんな…!!」
駆け寄ったツルギは闇影の無事を確認したが、ライドカードが全て使用不可と聞き愕然した。
「ふ〜ん、お宝ねぇ…それは耳寄りな情報ね♪」
「けどよ、あの野郎間違ってるぜ。その資格はこいつじゃなくて俺様達なのによぉ…。」
「お前達…!!」
多勢の敵ライダーを見て姿を消していた巡と周が、巧の「宝」と言う言葉を聞き付けて今頃になって現れた。闇影はそんな二人の行動に腕を震わせながら静かに怒る…。
「どんなお宝なのか私達が見に行ってあげる♪じゃあね♪」
「あばよ♪」
【【ATTACK-RIDE…WARP!】】
巧の言う「宝」がどんな物なのかを知る為、巡と周はワープを使いその場から消え去った。
「……っ!!もういい…!!今は黒深子とコウイチを探すのが先だ。行くよ、ツルギちゃん。」
「はい!!」
黒深子とコウイチを探すのを優先した闇影は踵を返し、ツルギと共に再び彼等を探しに走り出した。が…
「なっ、何だこれはっ!?」
突然二人の前に謎の亀裂が現れ、それが大きく裂けるとブラックホールの様な物が発生し、強力な吸引力で闇影とツルギを吸い寄せようとする。
「くっ…!!このままじゃ…うわああぁぁっっ!!」
「み…闇影さ…きゃああぁぁっっ!!」
必死の抵抗も空しく、二人はブラックホールに吸い込まれてしまい同時にその亀裂は完全に閉ざされてしまった…。
―世界の光導者、ディライト!9つの影の世界を巡り終え、その瞳は、何を照らす?
「コウイチ…///」
「よ…止せってミホ…!!///こんなの…こんなのお前らしくないぞ…!!」
一方ミホに唇を奪われたコウイチは、彼女のその妖艶な顔つきと麗しい瞳に見つめられその場を動けないでいた。そしてそのまま彼の衣服を脱がそうとするミホ。コウイチはそれ以上の事はさせまいと、ミホの手を取って制止を促す。しかし…
「私らしくないって…?ならお前にとっての私って一体何なんだ!!?お前に拒絶されて…お前に愛されないで平気な顔をしているのが私らしいと言うのか!!?」
ミホはコウイチの肩を掴んで激しく揺らしながら、彼の言葉に食って掛かる。自分がこんなに彼を愛していると言うのに、その自分を否定する言葉にに怒りを露にしている。すると…
「…れた…ない…。」
「え…?」
「もう…二度と離れたくない…から…!!やっとまたお前に会えたのに…お前が別の奴と何処かへ行ってしまうかと考えると怖かった…だからこうするしか無いと思って…すまない…うぅっ…!!」
「ミホ…。」
ミホの目から涙の粒が零れたのを見てコウイチは思った。自分と彼女は一度、二度と会う事の無い永遠の別れをしていた。何が原因かは不明だが、それがこうして実現された。正直な話、自分は普段は平然を保っていたが実の所、ミホを失った事がとても辛かった。そして彼女もまた自分と同じ気持ちだった事を知り、切なくも嬉しくなり心が揺らぎ出した。
「分かったよ…お前はずっと辛かったんだよな…。俺も、お前が居なくなってからとても胸が苦しくて…死ぬ程辛かった…!!なのにお前を拒否しちまって…ホントにすまない…!!」
「いや…私が悪かったんだ…お前の意思を無視した私が…!!」
ミホの気持ちを理解したコウイチが彼女を拒否した事を詫びると、ミホもまた自分勝手な行為をしてしまったと詫びる。そして…
「だから…そのお詫びとして…私の『初めて』を貰ってくれない…か…?///」
その非礼の詫びとして、自分の処女を捧げると言いながら身に着けている衣服を脱ぎ出し、引き締まってスタイルの良い身体が目立つ下着姿となった。
「き…綺麗だ…!!///」
「で…でも…ちょっと怖いからコウイチ…『享受する』と言って私に踏ん切りを付けさせて欲しいんだ…!!///」
自分の美しい肢体に見惚れるコウイチにミホは、いくら自分から求めたとは言え「この手の行為」は初めてで少し怖く、その踏ん切りを付ける為、彼に「享受する」と言って貰うよう上目遣いで頼む。
「い、今更だけどよ…本当に俺なんかで良いのか?///」
「勿論だ…だから言ってくれ…お願い…。」
「ミホ…。」
コウイチを選んだと決めたミホは、優しい表情の顔で彼の身体に抱き着く…。コウイチも、そんな彼女の表情を見て穏やかな笑みが浮かべながらミホの背中に手をやる…。
彼女の顔に、一瞬のみ白いヤゴを模した怪人の顔が浮かんだ事に気付かずに…。
「ん…此処…は…っっ!!?」
一方あのブラックホールに吸い込まれて意識を失っていたツルギが目を覚ますと、何故か手術用の大きなベッドの様な物に手足を拘束されている事に気付く。
「これは一体…!?はっ…!!」
突然、十数人の黒い軍服を来た男性達が現れ、ツルギの周囲を囲み出した。まるでゴミを見るかの様な冷たい視線を彼女に送りながら…
「(この光景って…まさか…!?…誰か来る…えっ!?)」
「さて皆さん。我々NEO-ZECTが日々戦うワームの生態、特性を良く知る為に、このネオティブの身体を隅々まで調べる事となりました。」
「銀城…ヒデナリ…!!なら此処はダークカブトの世界…!?」
現れた人物とは何と、嘗てディライトである闇影と黒角ソウタ/仮面ライダーダークカブトが協力して倒した筈のNEO-ZECTの総帥・銀城ヒデナリ/仮面ライダーヘラクス…に擬態したヘラクルヴァワームであった。つまり此処は、自分の居た「ダークカブトの世界」のNEO-ZECT本部であると悟るツルギ。
「何故貴方が此処に!?それに…これは…きゃあぁっっ!!」
「中途半端なネオティブ風情が私を呼び捨てにするな…!!何時から人間らしい口が利けたのかは知りませんが、どうやら何時もの『日課』を忘れた様ですね…皆さん、その身体に叩き込むのと同時に『解析』しなさい!!」
『はっ!!!!!』
ネオティブであるツルギが自分に口を利くのが気に食わないヒデナリは彼女の頬をひっぱたき、「日課」であるネオティブの「解析」をする様黒い軍服の男性達、ゼクトルーパーの隊員達に強く命令した。
「嫌っ!!止めて!!止めてください!!」
その命令を聞き隊員達は一斉にツルギの身体に触りまくり、彼女の着ていた衣服を無理矢理破き始めた。当然ツルギは抵抗の意を唱えるが…
「何が『止めて…』だよ?」
「お前は俺様達、NEO-ZECTの道具でしか無いんだよ!!」
「フヒヒ…ロリワームを好き放題に調べられるんだから最高〜♪」
「どんだけヤっても、ワームだから罪になんね〜しラッキーだぜ!!これがもうちょい成長したらな〜…まっ、総帥のご命令とあらば…さっさとヤっちまおうぜ!!」
「い…嫌あぁぁぁぁっっっっ!!!!」
その訴え等全く耳を貸さず、ネオティブ…ワームであるのを良い事に「ネオティブの生態調査」に託つけてツルギを欲望のまま蹂躙する隊員達。彼女がどれだけ泣き叫ぼうがツルギが人間では無いのを良い事に、その行いを止める事は無かった…。
「此処は何処なんだ…?おーーい!!ツルギちゃーーん!!…やっぱ居ないか…。」
一方、ツルギと同じくブラックホールに吸い込まれた闇影は、空が暗い荒れ果てた荒野へと飛ばされていた。ツルギの名を大声で叫ぶが、返事は返って来なかった。
「しかし、此処って『あの時』の光景を思い出すなぁ…。」
闇影はこの荒野を見て「あの時」を思い出し始めた。七年前、謎の組織「ダークショッカー」の幹部として「世界の灰塵者」仮面ライダーディシェイドとして、組織の命により幾つもの罪無き人々を抹殺してきたおぞましい過去を…
「ん?な、何だ…!?身体が勝手に…動く…!?」
すると、闇影の足が本人の意思とは無関係に勝手に前に出て、そのまま歩き出す。しかし、異変はそれだけではない…。
「服と髪が『あの時』の物に…!?それに、この人達は一体…?はっ…!!」
着ていた衣服が何時もの格好ではなく、黒いローブに金色のポニーテール、右耳には金色の太陽のピアスと、ダークショッカーの幹部としての姿へと変化していた。気付くと何時の間にか、数十人の人々がいる場所まで辿り着く。これらの奇妙な現象に、闇影は巧の言っていた言葉を思い出す…。
―まぁ、その内お前は自分からこの世界を受け入れる…。『その内』したら…な。
「くそっ!!そういう事か!!」
闇影は巧の言う「その内」の意味を漸く理解した。この「有現夢の世界」は、その世界に踏み入れた人間の内在する夢や願いを現実の物にする世界である。しかし、内在する夢や願いが実体化する為には、その者の「記憶」を読み取られるという事となる。つまり、「叶えたい夢や望んだ願い」とは逆の…
「くっ…!!」
「忘れられない悪夢や望まない願い」をも実体化するという事になる…。
「あんた…何者なんだ…!?」
一人の男性の問い掛けを聞くと、闇影の手が勝手に動き「ある物」を構えた。それは…
「死に逝く貴様に答える義理は無い…!!(……!?口が勝手に…!?よせ!!止めろ!!)」
「があっ!!?」
紫色の本の様な形をした銃・シェイドブッカーであり、男性の頭をそのまま撃ち抜く…。
「き…きゃああぁぁっっ!!」
「に、逃げろ!!うわああぁぁっっ!!」
「逃がさん…!!」
それを見た一人の女性の悲鳴を皮切りに、人々は恐怖を抱きながら一斉に走り出す。しかし闇影も、その人々達を追う為に走り出した。無論、本人の意思とは無関係に…
「た…助け…あがっ!!?」
「死にたくない…死にたくないよぉっっ!!ぎゃっ!!」
「子供だけは…子供だけは助けて…きゃあぁっっ!!」
「(止めろ!!止めるんだ!!止めてくれ…止めてくれ!!)」
闇影は逃げ行く人々の命乞いや悲鳴を聞いても、それを一切聞き入れずにシェイドブッカー・ソードモードで無表情のまま無慈悲に殺害していく。しかしそれは本意では無く、闇影は心の中で止める様呼び掛けるが、身体は言う通りにならない…。
「止めろおおおおおおおおおおっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!」
「この分だとあいつの心が壊れかけるのも時間の問題だな…。」
謎の空間で、巧は真上にスクリーンの様に写した今の光景を見て闇影の心が壊れかける様子を腕を組みながら見ていた。
「此処までは『計画(シナリオ)』通りだ…。後は…」
どうやらこの世界で今まで起きた現象は、全て巧の仕組んだ計画であったのだ…。そして写していた「闇影の過去」の映像を別の「夢」に切り替えた。
「こいつをどうにかするだけだな…。」
「黒深子の願った平穏」と言う、偽りの夢に…
「ん…ふぁぁ…気が付いたら寝ちゃってたな…あれ?早苗達はまだ帰ってないの?」
一方、この現実(ゆめ)が仕組まれた物とは知らずに眠りから目が覚めた黒深子は、身体を伸ばしながら早苗達が未だ買い物から帰って来ない事に気付く。
「もう…何処まで買い物に行ってるのよ…!!…繋がらないし。」
半分怒りながら心配しつつ彼女達に携帯で連絡を取るが、三人共電話に繋がらないでいた。
「「「ただいま〜!!」」」
そこへ、早苗達が大量の袋を持って漸く帰ってきた。
「あ、黒深子。今起きたんだ。」
「何処行ってたのよ…!!」
「ゴメンね黒深子。ちょっと用事が出来てね。」
「その用事が長引いてしまって、それが終わって帰るついでに朝マ○クを買いに行ってたんだ。」
「それならそうだと連絡ぐらい入れてよ…。」
「ゴメンって〜。さっ、朝マ○ク食べよ♪」
「もう良いよ。こうして帰ってきたし私も転た寝してたのが悪かったし、許すわ。」
黒深子は自分も転た寝していた事も差し引いて三人を許し、朝食に朝マ○クの袋からマフィンを取り出し頬張る。
「ねぇ。今日は何処行く?」
「そうだな〜…今日は最新のゲームが発売してるからそれ見に行きたいんだけど!!」
朝食を済ませた黒深子達は、今日も遊びに出掛け出す。早苗が今日は何処へ行くかを三人に尋ねると、瞳が最新のゲームが発売していると言い、ゲームショップに行く事を提案した。
「んじゃ、今日はゲームショップから行こっか♪」
「「賛成♪」」
最新のゲームが買えるかもしれない期待を抱く黒深子達は、意気揚々とゲームショップに向かおうとした時…
『はい!今日のゲストは何と!あの有名な「アイドル教師」・煌闇影さんです!どうぞ!!』
『どうも皆さん、初めまして!!煌闇影と申します!』
「ぶっ!!?せ、先生!?」
巨大なビルのモニターテレビに、何らかの番組に闇影がゲストで写っているのを見た黒深子は、盛大に吹き出しながら驚いた。因みにこの闇影は「本物」では無い…。
「黒深子…もしかしてあれがあんたの彼氏…?」
「か、彼氏じゃ無いわよ!!///皆、ゴメン…私、用事が出来たわ!!また遊びましょ!!」
「ちょ、ちょっと黒深子!!」
闇影の顔を見て「大事な用」を思い出した黒深子は急遽早苗達と別れ、闇影の下へと走り出す。
「ふ…予想通りの行動だな…。」
その直後に、早苗は最初に闇影の写真を見た時と同じ、冷たく感情の篭ってない目で遠くまで走る黒深子を睨み付けた…。
「はぁ…はぁ…!!先生…何処なの…!?携帯にも繋がらないし…!!」
あちこち闇影を探す黒深子だが、何処を探しても全く見付からず携帯に連絡しても繋がらなく、途方に暮れていた。
「見つからなくて当然よ…だってその人は『別の夢の世界』に居るんだから…。」
「貴方は誰…!!?」
「私は貴女…この『有現夢の世界』の白石黒深子よ…。」
闇影が見付からないとぼやいている黒深子の疑問に答えたのは、何と自分と同じ顔をした灰色のコートを着込んだ少女であり、この世界の白石黒深子だと名乗った。しかし、コートに付いたフードを深被りをし、左目には何故か包帯を巻いていた。
「この世界の…私…!?有現夢…!?別の夢ってどういう事!?」
この世界の自分、Y黒深子の言葉に黒深子は混乱しつつも彼女に尋ねた。
「この世界で起きる都合の良い現実は、現実の様であって現実ではない、されど夢の様であり夢でない…。それがこの『有現夢の世界』の『真実』よ…。」
「この世界が…夢…!?」
「その現実(ゆめ)から逃げ出そうとした人間は皆、夢の守護者や管理者によって粛正、若しくはその人にとっての『悪夢』を見せ付けて心を壊し、『夢の世界』に幽閉するの…永遠にね。」
「そんな…そんなのって…!!」
「この世界に『本物』は何一つ無いの…。そして、この世界を『現実』と完全に享受した人間は…心が完全に無くなり生きたまま死に絶える…!!」
「嘘よ!!嘘言わないで!!もしそれが本当なら私の…いいえ、貴女の友達はどうなるのよ!?それならこの世界は危ないって知らせる筈じゃない!?それをしないって事…は…!!」
黒深子はY黒深子の言葉を全否定した。もしそれが真実ならば、この世界の早苗達はどうなのかと怒りのまま尋ねようしたが…
「ま…まさか…!!」
「そう…此処にいる人間達は皆怪人が化けているの…そして、あの子達は…さっき言った守護者達に化けているの…本人達を殺してね…!!」
「嘘よ…嘘よそんなの!!」
この世界の人間達が全て怪人が早苗達は夢の守護者達に殺害、成り代わられてしまったと言う事実を知り、困惑する黒深子。
「私もあの時、一緒に居て守護者達に凌辱されて酷い暴行を受けたの…!!」
「ひっ…!!」
そう言うとY黒深子は頭に被ったローブのフードを取り包帯をほどくと顔のあちこちに守護者達に殴られた痛々しい痣があり、一番酷いのはくり貫かれた左目の周りに火傷の様な傷跡であった…。あまりの酷い傷に目を背ける黒深子。
「でも足掻きとして、奴等から『ある物』を奪って逃げ出したわ…。」
Y黒深子はローブの懐から、巧達守護者から足掻きとして奪った「ある物」を取り出した。それは、ライトオレンジカラーのタッチパネルの様な機械だった…。
「これって…ディライトの顔っぽい形をしてるわね…まさかこれって…!!」
黒深子がそのタッチパネルの形状をディライトの顔に似ていると気付き、「一つの答え」が頭に過った瞬間…
「黒深子、やっと見つけたよ♪」
「さ、早くそれを私達に渡してくれないか?」
「あたし達、友達でしょ?」
瞳・鞘華・早苗の三人が現れ、黒深子にタッチパネルの機械を渡すよう何時もの笑顔で要求するが…
「あんた達には渡さない…渡してたまるもんか!!」
「そうかよ…なら力づくでぶんどるだけだよ!!」
当然、Y黒深子は断固拒否の意を唱えた。すると、本性を表した早苗はドスの利いた低い声で力づくで奪うと言い出し、二人の黒深子に詰め寄る。
「逃げるわよ!!」
「えっ!?う、うん…。」
彼女達から逃げる為、Y黒深子は黒深子の手を引き走り出した。
「コウイチ…早く言ってくれ…。ふぅ…!!」
「うぅぅ…!!///」
一方、ミホはコウイチに「享受する」 と言わせる為、彼の下着越しに「分身」を擦り出し耳元に息を吹き掛ける。その驚異的な快感に身悶えするコウイチ。ここまでされればどんな男でも全て墜ちてしまう…。
「お…俺は…この光景を…きょ…!!」
筈なのだが、コウイチはミホの身体を見て「ある事」に気付き始めた。
「ミホ…一つ聞きたい…『傷』はどうしたんだ…?」
「え…!?」
「俺とお前が仕事に慣れて半年後、取材途中にナイフ振り回した通り魔事件の事は覚えているか?その時お前、俺の制止を振り切ってその通り魔をとっちめたけど、そのナイフが誤って右の脇腹に刺さっちまって病院で治療したけど、その傷は思った以上に深くて一生残ったんだ…。だけど、今のお前にはそれが無い!!」
そう。ミホの脇腹には通り魔による傷がある筈だが、目の前の彼女の身体にはそれが無い事にコウイチは疑問に思ったのだ。
「で…でもそれは…!!」
「それにだ…お前は早合点はし易いけど、こんな他人の意思を無視するやり方は間違ってもしないし、何より…お前料理下手だっただろ?」
疑問を指摘されてしどろもどろになるミホとは裏腹にコウイチの指摘はまだ続く。彼女は早合点はするが、他人の事を思いやれる性格であり、その意思を無視する真似は絶対にしない。そして、決定的なのは料理の腕でありその腕は黒深子とほぼ同等であるらしいようだ。
「だから今更ながら気付いたよ…お前はミホじゃない!!いい加減正体を現したらどうなんだよ!!このっ!!」
『ぐっ…!!人間風情ガ…良イ気ニナルナヨ!!』
このミホが偽者だと知ったコウイチは彼女を蹴飛ばすと、ミホ(?)は怒りの表情でその姿を揺らめると、白いヤゴを模したミラーモンスター「シアゴースト」に変化した。
「ちっ…道理で何もかもが上手すぎると思ったぜ…ってヤベッ!!デッキ、ズボンのポケットの中だった!!」
リュウガに変身しようとするコウイチだが、デッキがズボンの中にある事に気付き、いきなり窮地に追われてしまう。
『アノママイレバ永遠ノ快楽ニ酔イシレタ物ヲ…死ネェェッッ!!』
シアゴーストの鋭い爪がコウイチに振り降ろされるその時…!!
『ウグゥッ…!?ナ…何故…ダ…!?グアァァッッ!!』
何者かの攻撃により、シアゴーストは何が起きたのか理解出来ずに消滅した…。
「いっ、一体誰が…!?」
―コウイチ…。
「えっ…!?その声は…!!」
すると何処からか、白い光が発生しコウイチを呼ぶ謎の声が聞こえ始めた。その正体は…
「コウイチ…久しぶりだな…。」
「ミホ…!!」
その光は剣を持った白鳥を模した女騎士のライダー・ファムへと変わり、変身が解除され羽鳥ミホの姿となった…。
「お前…本当にミホなのか…!?」
このミホも実は偽者では無いのか、そう疑問に思ったコウイチは…
「……!!///」
ミホの胸を揉み出した…。
「いきなり…何やってるんだあぁぁっっ!!///」
「ぎゃあぁぁっっ!!痛い痛い痛い!!すんません!!マジですいませんでした!!」
いきなりのセクハラ行為に、ミホは顔を真っ赤にしながらコウイチの両手首を千切ってしまうかの様な勢いで力強く握り潰そうとする。その痛みのあまり、コウイチは何度も彼女に平謝りした。
「痛つつ…ま…間違い無く本人だ…!!でも、良かった…。」
自分への制裁を忘れていない事を確認したコウイチは、それを受けながらも少しだけ嬉しい表情をする。やっと本来の彼女を見る事が出来たから…。
「お前がピンチになっているのを見兼ねていたら、何故かこうして力を貸せたんだ。」
「あの時聞こえた声は、やっぱ幻聴じゃなかったんだな…。」
あの時…嘗て「リクガの世界」で自分にだけ聞こえた彼女の声はやはり幻聴では無かったのだ。
「コウイチ、お前はこんな所で終わるつもりは無いんだろ?なら早く煌や黒深子達の所へ戻るんだ。私が案内する。」
「たりめぇだ。んなとこでくたばる程俺の命は安くねぇからな!」
「その前に良いか…?」
「ん?何だよ?」
「早く服を着ろ!!///何時までそのままでいるつもりだ!!///」
元の世界に戻ろうとするコウイチだが、顔を真っ赤にしたミホから服を着る様に怒鳴られた。それもその筈、今の彼の姿はトランクス一丁と確実に警察にお縄に着いてしまう格好だから…。
「ったく…脱がせたのはお前の偽者なんだけどな…。」
ぶつくさ言いながら着替え終えたコウイチがミホの手を握ると、二人の全身があの白い光に包まれて宙に浮き出す。
「ぅおっ!!?」
「行くぞ…仲間の下へ!!」
「頼むぜ!!」
二人を包む光が更に大きく輝くと、コウイチとミホはこの空間から消えて脱出した…。
「はぁ…はぁ…!!///も、もう…止めて…!!///」
一方、あれから隊員達に数時間に及ぶ凌辱を受けたツルギは全裸のまま息絶え絶えになり、目も虚ろとなり涙も枯れ果てていた…。
「へへへ…なかなか『良い結果』だったぜ…もう一発いくか?」
「ひっ…!!?」
あれだけ蹂躙したにも関わらず尚もツルギを嬲ろうと、じりじりと彼女に触れようとする隊員達。が…
「消えろ…ゴミ共…!!」
「ンガァッ!!?」
「グギャアッッ!!?」
「ひ…ひぃっっ!?た、助け…ギャアァァッッ!!」
突然何者かが現れ、彼等の首をはねたり喉を突き刺し、真っ二つに斬り裂いて虐殺を行った。その人物とは…
「み、闇影さん…!?」
現在、自身の過去を見せ付けられ錯乱していた筈の闇影だった。そして、ゼクトルーパー達の首無し死体を蹴飛ばし拘束されたツルギを解放する。
「可哀想に…でも、もう安心だよ…。」
「あ…あの…闇影さ…!!///」
闇影は、解放したツルギを優しく抱き締め安心させようとする。ツルギも闇影の突然の抱擁に顔を赤くしながら戸惑う。今自分が全裸である事も忘れて。しかし…
「もう君が戦う必要が無い世界に連れてってあげるから。」
「え…!?」
巧が言っていた台詞と同じような事を口にした闇影の言葉に絶句した。すると、闇影の背後に黄色に輝くオーラが現れた。それと同時に、ツルギの破かれた衣服が元の状態に戻る。やはり、先程起きた現実は夢(まぼろし)だったのだ…。
「服が戻った…!?いえ、それより闇影さん!!これは一体…!!」
「この光の向こうには、君を苛めたり利用する人達が居ない世界が待ってるよ。さあ、早く行こ?」
ツルギの疑問に答えない闇影は彼女の手を強引に引っ張り光の中へ招こうとするが、ツルギはその手を振り払う。
「嫌っ!!」
「ツルギちゃん…!?」
「貴方は…私の知ってる闇影さんじゃない…!!この世界での幸せは嘘だと言う事に気付いている筈です!!」
ツルギは、今此処に居る闇影は偽者だと強く断言した。理由は勿論、本物はこの世界の仕組みを理解している筈である為だ。
「何だと…折角助けてやったのに…幸せな世界を用意してやったと言うのにィィィィッッッ!!」
「!!」
すると闇影(?)は、激昂してシアゴーストへと変化しツルギに襲い掛かりその首を締め付ける。
「うっ…ぐ…ぐぅっ…!!」
『ヘェハハハ…!!俺ヲ受ケ入レナイ奴ハ死ンデシマエェェッッ!!』
「くっ…こ…このぉっ!!」
『グアッ!!?ジ…ジネェェッッ!!』
ツルギは苦しみながらも何とか力を振り絞り、足で蹴飛ばした。それにブチ切れたシアゴーストは再び彼女を襲い掛かろうとするが…
「闇影さんへの侮辱は…!!」
『エッ…!?コ…コレハ…!?グアァァッッ!!』
「死を以て償いなさい…!!」
闇影に化けた事に対する怒りを内に秘めたツルギのサソードヤイバーの一太刀により、胴体を真っ二つにされ爆死した。それと同時に、ツルギの身体がコウイチやミホの様に白く光り出した。
「私は信じています…闇影さんも必ずこの空間から脱出出来る事を…!!」
ツルギは、闇影の脱出を信じながら宙に浮きこの空間から脱出した…。
「……。」
一方、辺り一面が闇で統一された空間で「自身の過去」を強制的に再現させられた闇影は、その場で膝を付いて呆然としていた。目の色に光は無く涙も枯れ果てている等、彼の精神は崩壊寸前だった…。
「嫌な過去を再現した気分はどうだ?」
「(ダレダ…?コノヒトハ…?)」
そこへ目の前に巧が現れた。しかし、今の闇影は精神が崩壊しかかっている為巧である事を認識出来ないでいる。
「な?人は皆何かしら思い出したくない過去や都合の悪い記憶を持っている…だからこそそれから逃げたいが為にこの世界での幸せにすがる。それが例え、夢でしかなくてもな…。お前はどうだ?この過去から逃げたいだろ?嫌な記憶を忘れたくなっただろ?」
「(ナンダ…?イッテルコトガヨクワカラナイ…!?タスケテ…クレルノカ…?)」
人の心理を長々と語る巧の言葉を聞いても、内容がよく理解出来なくなってしまっている闇影。
「だからよ、この光の中へ入れ。この中に入れば色んな幸せが待ってるぜ。どんな物でも手に入るし、どんな願いも簡単に叶う…そんな夢の世界がな。」
巧が指を鳴らすと、先程ツルギが見たあの黄色いオーラが現れた。そしてこの中に入るよう闇影を唆す。
「(アノムコウニ…シアワセガ…!!)」
「ああ、そうだ。」
「(ナラ…イコウ…。コノカナシイキモチヲナクシタイ…!!)」
巧の言葉を完全に鵜呑みにした闇影は、彼の言われるがままオーラに足を運ぶ。この世界での「幸福」を受け入れない者にはその者にとっての「悪夢」を強制的に見せ付ける、或いは実行させて精神を崩壊させた所に再度「幸福」をちらつかせる…それこそが「有現夢の世界」の仕組みである。闇影がオーラの一歩手前まで近付いたその時…
「ん?」
オーラが発生している場所とは別の場所にそれと同じ色の光が輝き、その中から前髪がストレート、後ろ髪にパーマがかかった黒髪、首には黄色のトイカメラ、左手首に黄色のブレスレットをした黄色いシャツの上に黒い上着を着たジーパンの青年が現れた…。
「俺の親友(なかま)に随分なもてなしをしてくれたな、巧…。」
「何で…何でお前が此処に来れんだよ…。近藤渚…仮面ライダーディライド!!」
巧は謎の青年・渚の姿を見て声を荒げる。近藤渚、「世界の破壊者」と呼ばれる門矢士/仮面ライダーディケイドとは別の次元戦士「もう一人の破壊者」仮面ライダーディライドである。彼と闇影が出会うのは実はこれが初めてではない。一度目は新たなる9つの世界の一つ「ネオ電王の世界」、二度目はライダーの居ない「スーパー戦隊の世界」の一つの「ボウケンジャーの世界」、そして三度目は現在…。
「さあな。俺にもよくは分かんねぇ…だがな、大事な仲間が危ない目に遭ってんのを見過ごす程人間出来ちゃいねぇんだよ!!」
「面倒臭ぇ真似させんじゃねぇよ…!!」
【555】
「変身!」
【STANDING-BY…COMPLETE!】
『はぁっ!』
「うおっと!!」
巧は渚に余計な真似はさせまいと、面倒臭がりながらファイズに変身した。そしてその勢いのまま渚に殴り掛かろうとするが、あっさりかわされる。
「そっちがそう来るなら俺も…!!」
そして渚はディライトドライバーに似た金色のバックル「ディライドライバー」を取り出し、腰に装着し…
「変身!」
【KAMEN-RIDE…DERIDE!】
ドライバーにカードを装填すると、外見はディライトに酷似しているが体色はディープイエロー、複眼は青、シグナルポインターは薄ピンク、ライドプレートが右目に斜め右上に三本、左目に斜め左上に三本、真ん中と右目と左目に一本ずつ装着されたもう一人の破壊者、または「輝く光の戦士」の名を持つライダー「仮面ライダーディライド」へて変身した…。
『闇影、今回だけお前の台詞を使わせて貰うぞ…輝く道へと導きますか!!ってな。』
ディライドは左手首を握りながら、ディライトが変身後に言う決め台詞を言った。
『ふざけんな!!』
当然それに腹を立てたファイズは、片手にファイズエッジを構えてディライドに斬り掛かっていく。対してディライドも金色の本型の武器「ライドブッカー」をブックモードからソードモードに切り替えて応戦する。
『はっ!ふっ!おらっ!!』
『よっ!せいっ!はぁっ!!』
ディライドとファイズは、互いに僅かな隙を見極めながら武器で斬り結びを行なっている。
『くっ…くおおぉぉっっ…!!』
『お…押されてしまう…うあっ!!』
『今だ!!』
【ATTACK-RIDE…SLASH!】
『せぃやっ!!』
『ぐあぁぁっっ!!』
暫くするとファイズの方が徐々に押されて気味になり、ディライドはそれを見逃さずに力を更に強めて押し出しファイズエッジを弾いた。更にカードを装填し、ディライドスラッシュでファイズを後退させた。
『未だだぜ近藤…!!』
【106】【BURST-MODE】
『ぐあぁぁっっ!!』
しかしこのままファイズが簡単にやられる筈もなく、ファイズフォンをフォンブラスターに変形させて赤いレーザーをディライドに連射した。
『ちっ…ファイズにはこいつでいくか!変身!』
【KAMEN-RIDE…EPSILON!】
ファイズに対抗するべくカードをドライバーに装填すると、ディライドの身体に青いフォトンブラッドが纏わり、黒いスーツに緑の複眼にEを横倒しにした青いラインが入った緑の複眼に銀の装甲と、ファイズに酷似した姿の新たなる9つのライダーの一人「仮面ライダーイプシロン」にカメンライドした。
『何だ…!?カイザやデルタとは違うライダー…!?』
『ま、そういうこったな。』
【ATTACK-RIDE…EPSILON-SHOT!】
『はあっ!!』
『んぐあぁっっ!!』
ファイズやカイザ、デルタ等「守護のベルト」、オーガとサイガ等「帝王のベルト」とは違うライダーを見て困惑するファイズを他所に、Dイプシロンはデジタルカメラ型の武器「イプシロンショット」を右手に装着してファイズを殴り飛ばした。
「……。」
暫く傍観していた闇影は、そんな二人の戦いを無視してオーラに入ろうとする。
『なっ!?おい闇影!!その中に入んな!!俺だ、渚だよ!!おいっ!?』
「……?」
それを見たDイプシロンは闇影の下に駆け寄って彼の身体を掴み、オーラに入るのを阻止した。しかし、闇影はDイプシロンの姿を見ても全く無反応だった。
『お前…俺の事まで忘れちまったのかよ…があぁぁっっ!!?』
『そいつの夢を邪魔した落とし前、つけてもらうからな…はっ!うらっ!せいっ!!』
『がぁっ!!ぎっ!!ぐあぁぁっっ!!』
「他人の夢を邪魔した」事から、Dイプシロンの背後にファイズエッジを幾度も斬り付けるファイズ。しかし、Dイプシロンはそれでも闇影から一切離れようとしない。
『ぐっ…!!聞け闇影…人は各々何かしら忘れたい記憶(やみ)を持っているし、叶えたい夢や希望(ひかり)も持っている。だが、その闇から逃げて光だけにすがる事が本当に正しいのか!?自分の中の闇と向き合って戦い、光を得る事が「闇を光へ導く」事だろ!?』
「……。」
『つまんねぇ講釈たれてんじゃねぇよ!!』
Dイプシロンは、ファイズからの攻撃を受けながらも必死に闇影に呼び掛ける。「闇を光へ導く」と言う言葉の真意を語りながら…。
『ぐぅっ!!はぁ…はぁ…!!闇影…お前が闇の中で得た物は悪い記憶だけなのか?お前はこれまでの旅で沢山の世界を巡り、何を得たんだ?』
「…ナ…カマ…?」
『そうだ…そして仲間達はお前が戻って来る事を信じている。勿論俺もだ。だから、お前も自分を信じろ!!闇影!!』
「(…そ…うだ…俺は忘れていたよ…闇の中で得た仲間が居る事を…コウイチ…ツルギちゃん…黒深子、そして…!!)」
『いい加減に…!!ぐあっ!!』
突然ファイズは何らかの攻撃を受けて、Dイプシロンから大きく離れた。その攻撃の正体は…
「渚も居た事もね…!!」
ライトブッカー・ガンモードを背後に構え、完全に自分を取り戻した闇影である。カードは使えなくてもライトブッカーは武器として使用する事が可能であり、それによってDイプシロンをファイズの攻撃から守ったのだ…。
『やっと目が覚めたか、闇影。』
「ああ。すまない渚、君に迷惑を掛けてしまって…。」
『気にすんな。俺もやっとあの時の恩を返せたからな。』
闇影はDイプシロンに自分のせいで彼に傷を負わせてしまった事を詫びるが、Dイプシロンも「ネオ電王の世界」で自分の窮地を救ってくれた恩返しが出来た為、然程気にはしなかった。
『さっきから気色悪くくっちゃべりやがって…お前等は一体何なんだよ!?』
「お節介教師な仮面ライダーと…」
『輝く光の戦士だ!!』
「『頭に叩き込んどけ!!』」
【FINAL-ATTACK-RIDE…E・E・E・EPSILON!】
「『はあぁぁぁぁっっっっ!!!!』」
『ぐあぁぁっっ!!』
闇影とDイプシロンは、イプシロンショットを装備した右腕に青いフォトンブラッドを集中させたパンチ「グランインパクト」とライトブッカー・ソードモードでの一太刀をファイズに向かって走り出し、同時に繰り出す事で青い「Ε」の文字を浮かばせ爆発させた。が…
「ちっ…!!まだ終わってねぇからな!!」
『しぶとい奴だな…。』
変身が解除したのみであり、巧は舌打ちしながら現実世界へと帰還して行く。それを見計らったDイプシロンは変身を解除した。
「ありがとう渚、君のお陰で俺は大切な事を思い出したよ。あらゆる闇に負けず、それに立ち向かい乗り越えて光を手にする…それが『闇を光へ導く』って事をね。」
「そうだ。そしてお前は闇の中で得た仲間達と共に、これからも全ての世界を光へ導いて行くんだろ?」
「ああ!!」
闇影は、改めて自分の使命を思い返した。どんな闇にも負けず、立ち向かい乗り越えて光を手にする事が「闇を光へ導く」事だと。そして渚が左手で闇影の手を握ると…
「これは…!?」
「今度は俺がお前を救ってやる…。」
「渚…本当にありがとう…!!」
「しっかり掴まれよ!!」
二人の身体が白い光ではなく、金色に輝き出すと、コウイチやツルギの時の様に同じく宙に浮き出す。そして二人が更に輝くと、この空間から姿を消した…。
「や〜っと捕まえたよ♪手間掛けさせんじゃねぇよ…!!」
「くっ…!!」
一方、二人の黒深子はあれから自分の友人に化けた守護者達から逃走したが、黒深子が途中で足をつまづいてしまい早苗に捕まってしまう。
「助けたかったら…」
「我々から盗んだ『宝』を返すんだな…。そうすれば二人共命は助けてやる。」
そして、黒深子を解放したいのならばあのタッチパネルを返還する様Y黒深子に要求する。
「渡しちゃ駄目!!そんな事をしてもこいつ等が約束を守る筈が無いか…きゃっ!!」
「何勝手に口動かしてんだよ…死にたいのか?あぁ?」
守護者達の要求を呑む事を拒否する様Y黒深子に叫ぶ黒深子。それに感に障った早苗は黒深子を殴った。
「…分かったわ…要求は呑むからもう一人の私を解放して!!」
「賢明な判断だね…さぁ、早く渡せ。」
それを見たY黒深子は彼女等の要求通り、タッチパネルを返還する。要求が叶った事を確認した早苗は、突き放す様に黒深子を解放した。
「ふん…!!」
「きゃあっ!!」
「どうやら、何とか宝はこっちに戻った様だな…。」
「仰せの通り、この『カオスタッチ』を無事返還しました。」
それと同時に灰色のオーロラから巧が現れ、早苗達がライトオレンジカラーのタッチパネル「カオスタッチ」を取り戻した事を確認し、それを受け取った。その時…
「なっ!?」
「ふ〜ん、これがこの世界のお宝なのね♪」
「中々のお宝じゃねぇか。」
「お前等…!!」
【555】【STANDING-BY…】
「変身!」
【COMPLETE!】
巡と周が、超スピードで巧の手元からカオスタッチを掠め取った。それが気に食わない巧はファイズに変身した。
「悪いけど、一度手にしたお宝を手放す程…」
「俺様達は優しくねぇぜ…。」
【【KAMEN-RIDE…】】
「「変身!!」」
【DITHIEF!】
【DISTEAL!】
巡と周も、一度手にした宝を手放すまいと宣言し、ディシーフとディスティールに変身した。
『お前等!!やれ!!』
「「「はっ!!!」」」
「響鬼…。」
「「変身!!」」
【HENSHIN!】
【TURN-UP!】
「黒深子の友人」に化けた守護者達もそれぞれの変身ツールを取り出し、瞳は響鬼、鞘華はブレイド、早苗はカブトへと変身する事で各々本来の姿へを戻った。そしてそのままディシーフとディスティールに襲い掛かる。最初はそれなりに戦えていたが、三対ニとやや此方が不利な為攻撃を受けてしまい、カオスタッチが弾かれ黒深子の前に落ちていった。
「初めから…私を騙していたのね…!!私は…一体何を信じれば良いの…!!分からない…分からないよ…先生…!!」
目の前のカオスタッチに目もくれず、自分がこの世界で味わった日常や幸福、そして嘗ての友人達が全て偽物であった事を知り、うちひしがる黒深子。自分は一体何を信じれば良いのか分からず声を殺しながら涙を流す…。
―自分を信じられる自分を信じれば良いんだよ、黒深子…。
「えっ…!?」
黒深子の前に黄金色に輝く光のオーロラが発生し、そこから己の使命を再確認した闇影が現れた。
「せっ…先生…!!」
―頑張れよ…闇影…!!
「渚、ありがとう…。俺はもう…闇を恐れない…これからも光へ導く為に…戦い続ける!!」
渚の何処ぞの「星を清める宿命の騎士」の様な励ましの言葉を目を閉じながら聞いた闇影は、彼に感謝しつつ二度と闇に負けず光へ導き続ける事を決意し、黄金色に輝く両目を開眼した。更に…
「ぃよっと!!闇影、黒深子ちゃん。やっと会えたな。」
「私も居ます…!!」
「コウイチ…ツルギちゃん…!!」
闇影の両サイドに白い光のオーラが発生し、そこからコウイチとツルギも現れた。これにより今まで散々になっていた仲間が漸く集結した…。
『これが最後の警告だ、煌。この世界の幸福を受け入れろよ。さっきみたいな目に遭いたくなければな…!!』
ファイズは、この後に及んで闇影にこの世界での幸福を受け入れる様最終通告をした。しかし、今までとは違い半ば脅迫めいた口調だった。
「もうお前の言葉には惑わされない…!!お前の言う通り、人は逃げ出したい現実や都合の悪い嫌な記憶、闇から逃げる程弱い…。だけど、それから逃げずに立ち向かって光を手にする強さも持っている…!!そうだろ?皆。」
闇影の言葉を聞き、黙って強く頷く三人。人は皆、生きている限り「闇」を持っておりそれから逃れたい弱さを持つが、それに立ち向かい「光」を手にする強さも持っている。闇影達もまた、各々辛い経験を受けてきたが、それ等を乗り越えたが為に今の絆を築く事が出来た…。
「夢は叶えて貰う物じゃない…あらゆる困難を乗り越えて自分で叶える物なんだ!!その思いや努力を汚したり、邪魔する権利は誰にもない!!」
『お前…一体何なんだよ!?』
ファイズの問い掛けに答えようとした瞬間、ライトブッカーから十一枚のカードが闇影の手元に飛び出た。内十枚は、元の色に戻った九枚のシャドウライドカードとディライトのカード、そして最後の一枚は、それらのライダーの紋章が記された「コンプリートカード」である。
「さっきも言っただろ…俺は、お節介教師な仮面ライダーだ!!変身!」
【KAMEN-RIDE…DELIGHT!】
復活したディライトのカードをファイズに見せ付けるかの様に突き出しながら何時もの決め台詞を叫んだ闇影は、ディライトに変身した。
『舐めんなよ…おいっ!!』
ファイズもまた、カブト達「夢の守護者」とは別のライダー、ゾルダとアンスキルオーディンを呼び出した。ディライトを襲撃するよう命じる。
「闇影、こいつ等は俺等に任せな!!変身!」
「あのライダー達は私達が食い止めます!!変身!」
【HENSHIN!】
『行くぜツルギちゃん!!』
【SWORD-VENT】
『はい!!』
コウイチとツルギは、ゾルダとUオーディンの相手をするべくリュウガとサソード・マスクドフォームに変身し、ドラグセイバーとサソードヤイバーを構えて彼等に向かって行く。
『お前等!!』
『『『はっ!!!』』』
カオスタッチが黒深子の前に飛んで行ったのを見たファイズは、それを奪う様カブト達に命令をした。するとカブト達は、攻撃の矛先をディシーフとディスティール達から黒深子に変更した。そしてファイズは指を鳴らし、灰色のオーロラから無数のシアゴーストを呼び出しディシーフ達を襲わせた。
『黒深子には指一本触れさせないよ…!!うおぉぉっっ!!』
しかしそうはさせじとライトブッカー・ソードモードを片手に響鬼・ブレイド・カブトから黒深子を守ろうとするディライト。しかし、いかに彼と言えども、三体ものライダーを相手に苦戦を強いられてしまう。
『くっ…くそっ…!!』
『はあっ!!』
【BEAT】
『ウェイッ!!』
『ふっ…!!』
『ぐあぁぁっっ!!』
響鬼の炎を灯した音撃棒・烈火の打撃、ブレイドがブレイラウザーでラウズしたスペード3「ライオンビート」の打撃、そしてカブトのカブトクナイガン・アックスモードの斬撃を諸に受けてしまい後退するディライト。
「先生!!そうだ…これがあった…!!これ、受け取って!!」
戦況を見兼ねた黒深子は、目の前のカオスタッチを拾ってディライトに投げ渡した。
『これは…!?』
カオスタッチを受け取りまじまじと見つめるディライトだが、迷わずそれに先程のコンプリートカードを挿入し、画面に浮かび上がった9つのライダークレストを特定の順番にタッチしていく…。
【RIKUGA!ANOTHER-AGITO!RYUGA!ORGA!
CHALICE!KABUKI!DARK-KABUTO!NEGA-DEN-O!
DARK-KIVA!】
カオスタッチから警告音が鳴り響くと、すかさずディライトのライダークレストにタッチする。
【FINAL-KAMEN-RIDE…DELIGHT!】
すると、ディライトにある「変化」が起きる。身体の色がライトオレンジから金と白、複眼の色はライトオレンジに変わり、胸には9つのダークライダーのシャドウライドカードのヒストリーオーナメント、頭部には自身のカードが額に貼り付き、最後にディライトドライバーを右にスライドさせて代わりにカオスタッチをバックルに装着する事により、9つのダークライダーの闇の力とディライトの光の力が融合した最終形態「仮面ライダーディライト カオスフォーム」へと変化した…。
『さあ…光へ導くぞ!!』
『『『うあぁぁぁぁっっっっ!!!!』』』
ディライトCFはライトブッカー・ソードモードを構えてカブト達に向かってゆっくり歩き出し、それに対してカブト達はディライトCFに走って襲い掛かる。
『ふんっ!はぁっ!せいっ!やぁっ!!』
『『『きゃああぁぁっっ!!!!!!』』』
しかし、ディライトCFは無駄な動き無く攻撃を回避し、的確に攻撃をしてカブト達を後退させる。戦闘能力が格段に上がったディライトCFの前には、カブト達は手も足も出なかった。
『音撃打・火炎連打の型!!せぇぇいっ!!』
響鬼は音撃棒・烈火に灯した炎を幾度も飛ばす必殺技、音撃打・火炎連打の型をディライトCFに仕掛ける。すると、ディライトCFはバックルのカオスタッチを取り外し…
【KABUKI!CHAOS-RIDE…ARMED!】
歌舞鬼と「F」のマークをタッチして再びバックルに装着すると、ディライトCFの胸のヒストリーオーナメントが全て歌舞鬼の最強フォームのシャドウライドに変わり、両サイドに九体の黒い歌舞鬼のシルエットが現れてそれらが彼に集結すると、胸に黄金色の消炭鴉を象った装甲、両方の角に小さな金色の角が生え、全身が翡翠色をした歌舞鬼の最終形態「仮面ライダー装甲歌舞鬼」へカオスライドした。
『すぅぅぅ…喝ぁああああつっっ!!!!』
『……っっ!!』
そしてD装甲歌舞鬼が大きく息を吸い込み大声で喝を飛ばすと強力な衝撃波が生まれ、無数の炎弾を全てかき消した。
【FINAL-ATTACK-RIDE…KA・KA・KA・KABUKI!】
『本鬼(き)で斬り裂く!鬼神覚声!翡翠桜(ひすいざくら)!!』
『きゃああぁぁぁぁっっっっ!!』
D装甲歌舞鬼はFARのカードを装填したドライバーをタッチすると、実体化させた装甲声刃を構え刀身に翡翠色の炎を灯し、響鬼目掛けて一気に降り降ろして斬り裂く必殺技「鬼神覚声・翡翠桜」を放ち爆発させた。上空には翡翠色の桜が美しく散る。それと同時にD装甲歌舞鬼は元のディライトCFへと戻る…。
【KICK・THUNDER・MACH】
『オォォォ…!!』
【LIGHTING-SONIC】
『ウェェェェイッ!!』
ブレイドはブレイラウザーにスペード5の「ローカストキック」、6の「ディアーサンダー」、そして9の「ジャガーマッハ」の三枚をラウズし、右足に雷の力を宿し高速ダッシュのスピードを上乗せしたライダーキック「ライトニングソニック」をディライトCFに仕掛ける。
【CHALICE!CHAOS-RIDE…WILD!】
ディライトCFがカオスタッチのカリスと「F」のマークをタッチすると、ヒストリーオーナメントがカリスの最終形態のシャドウライドカードに変わり、両サイドに黒いカリスのシルエットが現れて一体化すると、全身が赤く、胸には緑色のパラドキサアンデッドの紋章が刻まれたハイグレイドシンボル、緑のハートの複眼が特徴の、十三体のアンデッドと融合したカリスの最終形態「ワイルドカリス」にカオスライドした。
【FINAL-ATTACK-RIDE…CHA・CHA・CHA・CHALICE!】
『撃ち抜く切札!ワイルドサイクロン!!』
『うあぁぁぁぁっっっっ!!!!』
Dワイルドカリスは、赤い二振りの鎌「ワイルドスラッシャー」がセットされたカリスアローを弓矢の様に構え、強力な赤い衝撃波「ワイルドサイクロン」を放ち、突撃するブレイドを滅殺した。そして、元のディライトCFへと戻る。
『はぁっ!えいっ!ふ〜ん、あれがあのお宝の威力なのね…。』
【FINAL-ATTACK-RIDE…DI・DI・DI・DITHIEF!】
『せぇぇいっっ!!』
『グアァァッッ!!』
ディシーフは、ディライトCFの驚異的な強さを見てそう呟きながらディメンジョンスライサーでシアゴーストの集団を撃滅した。
『うらうらうらっ!!さて、嘘の世界には「嘘付き」で行くか…。』
【FORM-RIDE…DEN-O!ROD!】
ディスティールもドライバーでシアゴーストを撃ち抜きながら、この「有現夢の世界」に因み、カードをスラッシュしてライダーを召喚した…筈だがその姿は全く見えない。ディスティールが辺りを見回すと…
『あれ?何で出て来ねぇんだ…?あぁっ!!』
『お嬢さん、僕と貴女が此処で会えたのは何かの運命だろう…僕に釣られて見…グボッ!!?』
『てめぇ!!何巡ちゃんを軟派してんだよ!?』
青い亀の甲羅を模した電仮面に青いオーラアーマーが特徴のライダー「仮面ライダー電王 ロッドフォーム」は、事もあろうにディシーフの手を握り、「釣り」と言う名の軟派をやらかしていた。当然ディスティールにとって気に食わない状況であり、彼に拳骨を見舞った。
『痛いなぁ…この嵐波の様に騒がしい状況で漸く見つけた人魚姫を見つけて感傷に浸っていたのに。』
『あら、人魚姫だなんて嬉しい事言うじゃないの♪』
『それより、気をつけた方が良いよ。』
『???』
電王RFは頭を擦りながら、「人魚姫」であるディシーフの軟派を邪魔されて少し不貞腐れる。しかし、直ぐ様真剣な声で何らかの忠告をする…。
『この世界もだけど、あのボクちゃんからも潮の香りの様に嘘の匂いがぷんぷんするよ…。』
『『えっ!?/何っ!?』』
この世界は言わずもがな、ボクちゃん…ファイズから「嘘の匂い」がすると二人に告げる。電王RFは、話術に長ける「詐欺師の品格」をも持ち合わせている為、その勘からファイズが怪しいと睨んだ。
『まっ、用心するに越した事は無いけどね。とりあえず、あの敵を何とかするよ。』
そう言いながらデンガッシャー・ロッドモードを構えて、シアゴーストの群れに特攻する。
【FINAL-VENT】
一方ゾルダは、自身のファイナルベントを発動し「マグナギガ」からミサイル等の火器を一斉射撃する必殺技「エンドオブワールド」をリュウガに繰り出そうとするが…
『遅せぇんだよ。来い!ブラッカー!!』
【FINAL-VENT】
『グオォォォォンッ!!』
発動には少々時間がかかる為、その隙にリュウガもファイナルベントを発動してドラグブラッカーを召喚し…
『はあぁぁっっ!!』
『グアァァッッ!!』
黒い炎を身体に纏い、ドラゴンライダーキックでゾルダを撃破した。
『はいっ!やぁっ!せいっ!!』
『くっ…!!』
一方サソードMFは、Uオーディンのライトセイバーによる連撃をサソードヤイバーで防御していた。何故直ぐにキャストオフをしないのか、その疑問は次の動作で明らかになる…。
『はぁぁぁ…!!』
Uオーディンがライトセイバーを持った右腕を大きく振り上げた瞬間…
『キャストオフ!!』
【CAST-OFF!】
『きゃああぁぁっっ!!』
【CHANGE-SCORPION!】
サソードMFはキャストオフをし、弾き飛ばしたアーマーはUオーディンに直撃した。
敵の攻撃の隙を付き、そのタイミングでキャストオフをし確実にダメージを与える、これがサソードの作戦である…。そして…
【RIDER-SLASH!】
『ライダースラッシュ…はあぁぁっっ!!』
『きゃああぁぁっっ!!』
Uオーディンが直撃したアーマーのダメージに怯んでいる隙にライダースラッシュを放ち、遠くまで吹き飛ばした…。
【ONE!TWO!THREE!】
一方、最後に残ったカブトはゼクターのスロットルボタンを押して必殺技、ライダーキックの準備をする。
【DARK-KABUTO!CHAOS-RIDE…HYPER!】
ディライトCFもカオスタッチでダークカブトと「F」のボタンをタッチすると、ヒストリーオーナメントがダークカブトの最終形態のシャドウライドカードに変わり、両サイドのダークカブトのシルエットと一体化すると、姿はカブト・ハイパーフォームと酷似しているが、黒銀色のアーマーに特殊装甲「カブテクター」が装備され、金色の複眼が特徴の、ダークカブトの最終形態「仮面ライダーダークカブト ハイパーフォーム」へとカオスライドした。
【RIDER-KICK!】
『はっ!!』
カブトはゼクターを操作して、タキオン粒子を凝縮した右足でキックするライダーキックを放つが、従来のカウンター型ではなく、ジャンプしてキックする方法でDダークカブトHFを倒そうとするが…
【FINAL-ATTACK-RIDE…DA・DA・DA・DARK-KABUTO!】
『天駆ける蹴撃!ハイパーキック!!』
『くっ…うあぁぁぁぁっっっっ!!!!』
DダークカブトHFも、カブテクターを展開して右足にタキオン粒子をチャージして飛び上がってキックする「ハイパーキック」を放ちカブトのライダーキックと激突するが、スペックの差でカブトをあっさり押し返して撃破しつつ着地すると、元のディライトCFへと戻る…。
『ヒッ…!?う…うわぁぁっっ!!た…助け…!!』
Uオーディンは、ディライトCF達の圧倒的な強さを前に恐怖し、逃げ出した。しかし次の瞬間…
『…えっ…!?』
『役立たずには用は無ぇよ…!!』
突然ファイズがUオーディンの近くに現れ、その身体を真っ二つにして爆発させた。但しその方法は自身の武器ではなく、オーディン本来の武器、ゴルトセイバーを用いた物だった…。
『貴様…!!』
ディライトCFは今のファイズの行動に怒りを露にする。しかしファイズは悪びれる様子もなく、何故かそのまま変身を解除した。
「お前の戦いぶりは十分に見させて貰った…流石は『死神』と呼ばれるだけの強さだな…俺も嬉しいよ。」
『乾巧…お前は一体何者なんだ?今使ったのはクロックアップとオーディンのソードベントだろ…?何故使える…?何が目的だ!!』
ディライトCFは、先程ファイズがUオーディンを始末する際に、クロックアップとゴルトセイバーを使用したのを見て巧の正体に疑問を抱き、目的や素性を尋ね出す。すると…
「ウクク…まだ僕の正体に気付かないみたいだね…。」
『なっ!その口調は!!』
巧は今までとは違う口調や不気味に笑い方に変わる。しかし、ディライトCFはその口調や笑い方に聞き覚えがあった。すると巧の姿が揺らめき出し、長い黒髪に黒のスーツの下にはだけたワイシャツを着た緑色の瞳に縁無しの眼鏡をかけた青年へと姿を変えた…。
「ウクク…久しぶりディライト、いや煌闇影。七年ぶりだね…。」
『貴様は…貴様のその顔と名前だけは死んでも忘れないぞ…!!創士傀斗(つくし かいと)!!』
ディライトCFは謎の青年・創士傀斗の姿を見て更に声を荒げる。彼こそが今回の首謀者であり、ディライト(闇影)にとって因縁の相手だった。
『貴様のせいでマバユキさんは…!!』
「おや?違うだろ。奴が死んだのは僕のせいじゃなくて、君が殺したんだろ?自分の闇を暴走させてね…。」
『黙れ!!貴様が発端で起きた事だろ!!』
創士はマバユキが死んだのは自分のせいではなく、ディライトが原因だと笑いながら返す。しかしディライトCFにとってはそんな事は関係無い。
「先生!!」
『闇影!!』
『闇影さん!!大丈…夫…!?』
そこへ、黒深子・リュウガ・サソードの三人が駆け付けた。しかし、サソードが創士の顔を見ると昔の記憶が脳裏を過った…。
『あ…貴方は…!!』
―遂に完成しましたか…!!人間とワームの融合生命体「ネオティブ」が…!!
「どうしたのツルギちゃん?」
『あの男は…私をネオティブに改造した研究者なんです…!!』
『『「!!!何だって!?/何ですって!?」』』
ツルギをネオティブに改造したのは創士だと知り愕然とする三人。その事実を知り更に激昂するディライトCF。
『貴様ぁぁっっ!!』
「ウクク…何を怒ってるんだい闇影?元はと言えば、この研究は君が発案した物じゃないか。」
『何!?どういう事だ!?』
「解らないか…まぁ仕方ないね。なら、少しだけ披露してあげるよ。君の研究がどんな物なのかね。」
しかし、ネオティブの研究の発案者が闇影だと言う創士。それを証明すると言い出すと、彼に「異変」が起きた…。
『なっ!?それは…!!』
「これはゴルトフェニックスの力…そして…!!」
創士の背中に黄金色の鳳凰の翼が広がり、空中を浮遊する。これは仮面ライダーオーディンの契約モンスター「ゴルトフェニックス」の力を得た物らしい。彼がゴルトセイバーを使用した理由が判明した。しかしこれだけでは無い…。
「これがグリラスワームの擬態能力だよ…。」
創士の身体がワームの擬態能力の様に揺らめき、巧の姿へと変わった。これは最強のネイティブ「グリラスワーム」の力を得た物であり、この力で巧に擬態しクロックアップも使用出来たのである。そして再び元の姿へと戻る。
『何故だ…何故人間の身で怪人の力を使えるんだ!?まさか…!?』
「そう。これは昔、君から奪ったカイジンライドのカードの力を僕が取り込んだんだ。これが君が発案した研究、異なる細胞同士の融合させる『セルフュージョン』。そして、僕の様に人間の身で怪人の力を使う者を『混ざり合う悪意(ミクリス)』と呼ぶのさ。」
創士が怪人の力を生身で使えた理由、それは闇影が発案したとされる異なる細胞同士を融合させた「セルフュージョン」による物であり、創士はこの方法で嘗て闇影から奪ったカイジンライドのカードの力を取り込んだのだ。それにより力を得た者を「混ざり合う悪意(ミクリス)」と呼ぶ…。
『セルフュージョン…ミクリス…!!』
「全く、これを思い付く君は凄いよ。でも、君がダークショッカーを裏切るかもしれないと知り、君の記憶を幾つか抜き取らせて貰ったよ。『セルフュージョンの研究』と…『ある目的』の記憶についてね。まぁそのお陰で僕は君の後釜になれたけどね。」
『ある目的…?それはどういう事なんだ!?言え!!』
「さてね。今日は挨拶に来ただけだからね。」
ディライトCFは自身の記憶についてを尋ねるが、創士は挨拶に来ただと言い彼の質問には答えずゴルトフェニックスの力で翼を広げて宙に浮く…。
『まっ、待て!!』
「僕は創士傀斗!!ダークショッカー幹部兼技術開発責任者さ!!次の世界で会える事を楽しみにしているよ…最高の『シナリオ』が思い付いたらね。ウクク…アッーハッハッハ!!」
そして灰色のオーロラを生み出しその中へと入り、消えて行った…。
「本当に…大丈夫なのかい?」
「……。」
闇影はY黒深子の身を案じる様に心配する。この世界の現実にいる人間は巧…創士達により殆ど抹殺され、生き残りは数える程度しかいない様だ。しかし彼女は、それでもこの世界で生き抜く事を決意していた。
「私も、闇に負けずに乗り越えて光を手にします…。何時か必ず…!!」
「そうか…頑張れよ、もう一人の黒深子…!!」
「…はい!!///」
闇影はY黒深子の肩を掴み激励の言葉を贈り、Y黒深子も何故か顔を赤めながら力強く返事を返す…。
「あら、黒深子が二人いる…?」
影魅璃は黒深子とY黒深子が握手をしているキャンバスを見て、自分の娘が二人いる事に首を傾げる。
「そっか…渚さんに会ったんだ。」
「ああ。彼が居なかったら俺はあの世界の幸せとやらに取り込まれる所だったよ…。(渚…本当にありがとう。俺は戦うよ、全ての闇を光へ導くまでね…。)」
闇影は、心の中で自分の窮地を救ってくれた親友に感謝した。そしてカオスタッチを握りしめてより一層戦う決意を固めた。
「しかしよぉ…前行った『ボウケンジャーの世界』と言い、今回の世界と言い、色んな世界があるもんだなぁ…。」
「世界はまだまだ沢山ある…と言う事ですね。」
「その通りだ。世界は無限にある、だからその世界の闇を俺達は光へ導いていく…!!」
「「「ええ!/おう!/はい…!!」」」
世界は無限にある…つまりその世界の数だけ「闇」も存在する…。闇影達はこれからもそれらの平行世界(パラレルワールド)を「光」へ導く事を改めて決意する…。その時…
「絵が変わったわ…えっ!?この世界って…!?」
次の世界を表す絵がキャンバスに浮かび出す…それは、ディシーフの指名手配書が無数に散らばり、中央には金色の十字架を模した仮面をした白い戦士が剣を構えた絵だった…。これを見た闇影は…
「巡…?」
早い話、ディケイドの真逆でございます。
次回はカオスフォームの紹介です。
好きなレギュラーキャラは?
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煌闇影/仮面ライダーディライト
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白石黒深子/スワンオルフェノク
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赤鏡コウイチ/仮面ライダーリュウガ
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諸刃ツルギ/仮面ライダーサソード
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彩盗巡/仮面ライダーディシーフ
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戴問周/仮面ライダーディスティール
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白石影魅璃
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創士傀斗
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紅蓮