仮面ライダーディライト-世界の光導者-   作:トラグマアーク〜駄作者ナンバーワン〜

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皆様、大変長らくお待たせ致しました!!ゴセイジャー編、再開です!!最初は二話完結にしようと考えてましたが、見せ場を作り過ぎたせいで次回まで延びてしまいました。申し訳ありません。m(_ _)m

ブレディメイトの姿···ある意味あれがアナザータイム本来の姿かも(^_^;)

ゴセイジャーもあれから十年···今ならキラメイジャーとコラボした方がベストマッチな気がするのは僕だけでしょうか?(^_^;)

前回の闇影と黒深子のクロス・キス···ママリナフニフニはこれが元祖だったのか···!!(←だから何だよ)


第31導 封印されたゴセイパワー

「俺達は負けない!!もう一度お前を倒して…この星を護ってみせる!!行くぞ皆!!」

 

「「「「おお!!うん!!」」」」

 

【GACCHA】

 

「「「「「チェンジカード!!!!!天装!!!!!」」」」」

 

【CHANGE!GOSEIGER】

 

『スカイックソード!!』

 

『スカイックショット!!』

 

『ランディックアックス!!』

 

『ランディッククロー!!』

 

『シーイックアロー!!』

 

『『『『『天装!!!!!』』』』』

 

【SUMMON!SKICK-SWORD】

 

【SUMMON!SKICK-SHOT】

 

【SUMMON!LANDICK-AX】

 

【SUMMON!LANDICK-CLAW】

 

【SUMMON!SEAICK-BOWGUN】

 

『『『『『はあぁぁぁぁっっっっ!!!!!』』』』』

 

この星を救うと立ち上がりながら強く宣言したアラタの言葉に残りの四人も立ち上がり、テンソウダーでゴセイジャーに再度変身し、それぞれの専用武器である「ゴセイウエポン」のゴセイカードで赤が基調の剣「スカイックソード」、白と桃が基調の二連装銃「スカイックショット」、黒が基調の斧「ランディックアックス」、黄色が基調の鉤爪「ランディッククロー」、青が基調のボウガン「シーイックボウガン」を召喚、装備して再びブラジラ···いや、ブレディメイトに向かって走り出す。

 

『未熟な護星天使よ、今度はお前達が地獄へ堕ちる番だ···!!』

 

『何!!?』

 

それを前にしても尚、ブレディメイトは余裕の笑みを浮かべてゴセイジャーを抹殺すると宣言も、上空へ飛翔し···

 

『だがその前にそれ以下の···戦意を失い腑抜けた疫病神の始末が先だ。ランディックオーブ!超殲装!スプリム・ロックラッシュ!!』

 

「······。」

 

『『『『『闇影さん!!!!!』』』』』

 

仮面ライダーの、自分の存在が平和だったこの世界に危機を齎した「疫病神」だと投げ掛けられ、意気消沈した闇影を先に始末するべくベルトの黄色の宝球・ランディックオーブを禍々しく光らせ、ロックラッシュを超絶強化させた、黒い炎を纏った大岩の超殲装術「スプリム・ロックラッシュ」を彼目掛けて放った。それに気付いて無いのか、闇影はその場から動こうとしない為、直撃しかけるが···

 

「闇影ぇぇっっ!!変身!!」

 

【GUARD-VENT】

 

走りながらリュウガに変身し闇影を守る様に前に立ったコウイチは、ガードベントを発動し、ドラグブラッカーの腹部と爪を模した盾「ドラグシールド」でスプリム・ロックラッシュを防ぐが···

 

『くっ···ぐああぁぁっっ!!?』

 

『その程度の盾で私の超殲装術は防げぬ···!!』

 

ブレディメイトが嘲笑う様に、ドラグシールドは粉砕しその余波から闇影を庇うも、代わりリュウガがダメージを受けて彼ごと吹き飛びながら変身解除させられた。

 

「お···い···何やってんだ···よ···!!」

 

「はっ···コウイチ!!」

 

『人間にしてはしぶといな。奴も始末せねばな···!!』

 

『させない!!』

 

『『『『『はあああぁぁぁぁっっっっ!!!!!』』』』』

 

『むっ···邪魔だ、はあぁぁっっ!!』

 

『『『『『ぐああぁぁっっ!!!?/きゃああぁぁっっ!!?』』』』』

 

余波とは言え、二度も超殲装術を喰らい尚も生きているコウイチも厄介な存在だと判断したブレディメイトは、闇影諸共抹殺しようと右手を翳そうとするが、そうはさせじと再度ゴセイジャー達が正面から掛かってきた為、右手を強く振るい黒い炎で彼等を焼き払い変身を解除させる。

 

「くっ···うぅぅっっ···!!」

 

『そんなにその疫病神や人間が大事ならば、まとめて葬ってくれよう!!』

 

ブレディメイトは世界に悪影響を与える可能性のある闇影やコウイチを庇うアラタ達諸共排除するべく翼から攻撃を放とうとする。

 

『レオンレイザー!!』

 

【ATTACK-RIDE···LASER!】

 

『ぐあっっ!!?』

 

「此処は一旦退くわよ!!」

 

【ATTACK-RIDE····SMOKE!】

 

『むっ···小賢しい!!』

 

背後からゴセイナイトのレオンレイザーと周のディスティールレーザーの同時攻撃により怯ませられ、その隙に巡が発動したディシーフスモークによる赤い煙幕で周囲が覆われ、それを取り出し振るったダークソードの剣圧で晴れた頃には、既に彼等の姿は無かった。

 

『逃げたか···まぁ良い。この新たな力を良く知る時間を得たと思えばいい···。』

 

ブレディメイトは闇影やゴセイジャーが撤退しても、それを新たに得た力の詳細を研究する為の時間が出来たと頭を切り替えて、黒いオーラの風となりその場から姿を消す···。

 

 

 

―世界の光導者、ディライト!数多の平行世界を巡り、その瞳は、何を照らす?

 

 

 

―天知天文研究所

 

 

『そうか···やはりあれはブラジラだったか···。』

 

「はい、それも···俺達に倒された時より強くなっていました···!!」

 

『仮面ライダーと言う異なる力を纏ってか···。』

 

データスの画面に映ったマスターヘッドは、帰還したアラタ達ゴセイジャーとゴセイナイト、そしてこの世界の異邦人たる闇影達仮面ライダー、更にコウイチから連絡を聞き駆けつけた黒深子とツルギから事情を聞き、件の感知した邪悪なエネルギーがブレディメイトのそれである事に軽く唸らせる。

 

『究極の闇···それは如何なる力を秘めているのかね?仮面ライダー諸君。』

 

「······。」

 

「元々あれは仮面ライダークウガって戦士が優しさの心を失い、怒りと憎しみによって生まれた最終形態よ。」

 

「その力は怪人どころか人類…下手すりゃ世界そのものを滅ぼしかねない代物さ。」

 

「そんな恐ろしい力をブラジラが持つなんて···!!」

 

「人間や世界を滅ぼすかもしれない程の悪しき力だからな。」

 

マスターヘッドの質問に、手当てを受け端の方に立ち黙する闇影に代わって巡と周が究極の闇の詳細を答え、それを聞きモネとハイドがその力を使うクウガに対して悪い印象を持つ様な言葉を口にすると···

 

「···クウガを貶してんじゃねぇ!!」

 

「「「「「「「!!!!!!!」」」」」」」

 

それを耳にしたコウイチはゴセイジャー達に怒鳴り出す。彼は嘗てクウガの変身者だった才牙ソラ/仮面ライダーリクガと強い関わりを持っており、その彼女やその父・ジョウが変身していたクウガを「悪しき力」呼ばわりされる事が、本意では無いせよ彼女が侮辱された様に思えて我慢ならなかったのだ。

 

「···悪い···!!兎も角だ···そのブラジャーメイドとやらが元とは言え護星天使の力とクウガの力を融合させたんだったら、俺等ライダーとあんた等ゴセイジャーが力を合わせるしかねぇ。手を貸してくれねぇか?」

 

直ぐに我に返ってばつの悪い表情で軽く侘びたコウイチは、彼らしい言い間違いをしながらブレディメイトを倒すにはライダーである自分達と護星天使であるアラタ達ゴセイジャーが協力するのが一番だと語り、彼等に要請する。

 

「勿論だよ。」

 

「今は一人でも味方が必要だしね。」

 

「俺達ゴセイジャーとあんた等仮面ライダーが力を合わせれば···」

 

「仮面ライダーの力を持ったブラジラに勝てる!!」

 

「それが妥当だな。」

 

『私はお前達を信用した訳では無い。が、私の使命はあくまで地球を護る事。お前達と手を組む事がそれに繋がるのならば···』

 

「もう···素直に協力しようって言えば良いのに。」

 

アラタ達もそれに快諾し、ゴセイナイトも巡と周の所業のせいで仮面ライダー達に良い印象は持ってないが、自分の使命の為に闇影達と手を組む必要があると回りくどく承諾。

 

「俺は···戦わない···。」

 

「「「「「「「「「「!!!!!!!!!!?」」」」」」」」」」

 

しかし今まで黙していた闇影は、顔を俯かせながら戦いの拒否の言葉を口にし、それを聞いた一同は驚愕しながら彼の方に目を向ける。

 

「先生···?」

 

「闇影さん···?」

 

「···は?こんな時に何笑えねぇ冗談言ってんだよ···?」

 

「冗談なんかじゃ無い···俺は戦わないと言ったんだ。」

 

世界を守る為の戦いの放棄···彼らしかぬ言葉に耳を疑い冗談なのかを確認するコウイチだが、闇影の言葉は変わらない。

 

「おい···何ケツまくってんだよ···このまま放置してこの世界が滅ぼされてもいいのかよ!!あぁ!!?」

 

「コウイチ!!」

 

「コウイチさん!!」

 

「···俺なんだよ!!」

 

「!!」

 

この世界にとってライダーの力と言う未知数の力を持つ敵を前に再び消極的な言葉を口にする闇影に苛立ったコウイチは黒深子とツルギの制止を気にせず、無理矢理彼を立ち上がらせて胸倉を掴み怒鳴るが、それまで黙していた闇影は逆に怒鳴り出す。

 

「···平和だったこの世界に危機を呼び起こしたのは···俺の存在なんだよ···!!奴の言う通り、俺はどの世界でも災厄しか呼ばない疫病神なんだ···。これまでの世界だって、俺が来なければ状況だって悪化しなかった筈だ。だからもう···これ以上余計な事はしたくないんだ···!!」

 

最初とは違い弱々しく卑屈な雰囲気で、この世界に起きた異変の原因は自分にあるとブレディメイトやゴーストイマジンの罵倒を肯定する闇影。そして、これまでの戦いを否定する様な言葉を吐き出す。

 

「······ッッ!!」

 

「ぐっ!!?」

 

「「「「きゃあぁぁっっ!!?」」」」

 

その言葉に激昂したコウイチは、闇影の胸倉を掴んだ力をより強め、右拳で彼を勢い良く殴り飛ばした。普段見せないコウイチの怒りの所業に戸惑う黒深子とツルギ、そしてエリとモネ等女性陣は悲鳴を上げる。

 

「思い上がってんじゃねぇぞ···あ?『てめぇが来なけりゃ悪化しなかった』?『疫病神』?『余計な事』?あの似非天使に二、三言われた程度で腑抜けた事ぬかしてんじゃねぇよっっ!!!!」

 

「落ち着いてコウイチ!!」

 

殴り飛ばした闇影にゆっくり近付き、再び無理矢理起こして胸倉を掴み、怒鳴り散らしながら更に殴りかかろうとするコウイチを見て静観している巡と周、ゴセイナイトを除いた全員がそれを止めようとする。

 

『大変でっす皆さん!!ブラジラが···ブレディメイトが街中を破壊しているでっす!!』

 

「何だって!!?」

 

最悪なタイミングで、データスは画面に三つの護星天使の紋章とクウガのライダークレストを点滅させながらブレディメイトの反応を察知した事を皆に伝える。

 

『ブラジラめ···!!』

 

「お宝を取り返すなら倒すしか無いわね。」

 

「だな。先行ってるぜ。」

 

「···俺達も行こう!!」

 

「······。」

 

「······。」

 

「······。」

 

ゴセイナイトはブレディメイトの暴挙に憤りながら一早く現場へ足を運び、巡と周も取り込まれたゴセイオーブやダークヘッダーを奪還するべく此処を後にする。同じく現場に向かおうとその後を追うアラタ達だが、その場に一旦止まり振り返ったアラタは闇影達の様子を見つめている。

 

「アラタ!!」

 

「うん、分かってる。」

 

エリに急ぐ様声を掛けられ、一瞥しながらもアラタはその場を後にした。

 

「···其処で一生そうしてな。行くぞツルギちゃん。」

 

「は···はい···。」

 

コウイチは突き放す様に闇影の胸倉を解放すると、ツルギと共に現場へ向かおうとドアの前に近付くと何故かその手前で立ち止まる。

 

「闇影、確かにお前のやってる事は余計なお節介だよ。ウザがられても構わず他人の事情に首突っ込んでる様は正直鬱陶しく見えるよ。」

 

「ちょっとコウイチ···!!」

 

すると突然、闇影の普段の「お節介」を貶す様な発言をし黒深子はそれを注意しようとするが、直ぐ様「だがな···」と付け加え···

 

「その鬱陶しさで救われてる奴等も居るんだって事を忘れんな。」

 

「コウイチ···。」

 

先程と違い、闇影の行いを肯定する言葉を口にすると改めてツルギと共に部屋を退出し、現場へと向かった。それを聞いた黒深子は小さく笑みを浮かべる。

 

「兎も角、手当てをしませんとね。」

 

「そうですね。先生。」

 

「······。」

 

秀一郎が手当てする様促した為、黒深子は闇影の手を引いて誘導しようとするが、闇影は軽く手を払って口元の血を拭いながら何も言わずゆらりと退出する。

 

「あっ、先生!」

 

「今は暫くそっとしときましょう。」

 

「闇影さん···。」

 

黒深子は闇影を引き止めようとするが、秀一郎は当分は一人にする様制止する。すると望は何を思ったのかその後を追う。

 

 

 

『『『ビビーーーーッッッッ!!!!』』』

 

「きゃあぁぁぁぁっっっ!!!!」

 

『フフフ···。』

 

ブレディメイト率いる黒いビービの集団により建物は破壊され、あちこちに火災が発生し、人々は恐怖に怯え逃げ惑う等、街中は大混乱に陥っており、ブレディメイトはその様子を嘲笑っている。

 

『ブラジラ!!』

 

『ふっ、現れたなゴセイナイト。』

 

『止めろブラジラ!!』

 

『来たなゴセイジャー。新たな存在に進化した私に怖気づいて逃げ出さなかった事は褒めてやろう。』

 

『はっ!誰が怖気づくか!!』

 

『逃げ出すくらいなら此処に来ないわよ!!』

 

そこへゴセイナイトとこれ以上の破壊を止める様叫びながら駆け付けたゴセイジャー。ブレディメイトは臆病風に吹かれたのかと挑発するがそんな物には乗る者は一人もおらず、ブラックとイエローに至っては逆に啖呵を切るぐらいだ。

 

『ふっ。だが、仮面ライダー達は怖気づいた様だな。特に···あの疫病神は闘う意欲を失っていたぐらいだからな。』

 

その意趣返しとして、ブレディメイトはゴセイナイトの次に現場に向かった筈の盗賊コンビを含めた闇影達仮面ライダーがこの場に来ていない事を指摘する。その中で闇影が戦意喪失してしまった事まで付け加えて···。

 

『貴様···!!』

 

『また闇影さんを悪く言って!!』

 

『闇影さんは必ず此処に来る!!沢山の命を守って闘い続けている彼と俺達は同じ想い、心を持っている···だから必ず···此処に来る!!』

 

ブルーとピンクがブレディメイトに憤慨する中、レッドは自分達と仮面ライダーである闇影の心は同じ故に必ずこの戦場に赴くと強く信じている。その言葉に全員が強く頷く。

 

『ふん···ならば死ぬまで勝手に信じ続けるがいい···!!やれっ!!ダークビービ!!』

 

『『『ビビーーーーッッッッ!!!!』』』

 

『俺達は死なない!!行くぞ!!』

 

『『あぁっっ!!/えぇっっ!!』』

 

ブレディメイトの号令により一斉に襲い掛かる黒いビービことダークビービの集団に、ゴセイジャーとゴセイナイトは走り出す···。

 

 

 

ー天知天文研究所・物置

 

 

「······。」

 

その頃闇影は、様々な備品や破損した道具等が置かれた薄暗い物置部屋に施錠を掛け、その中で暗い表情をしながら体育座りで蹲っていた。ブレディメイトが指摘した通り、戦いを放棄したかの様に。

 

「(俺はもうこれ以上戦ってはいけない···出しゃばったせいで平和を取り戻した世界にすら災いを与えているのだから···!!)」

 

自分が訪れたが為に平和だったこの世界にブレディメイトと言う新たなる脅威を生み出し、再び災いを齎してしまっている結果に自分が世界にとっての「疫病神」だと改めて思い知らされた闇影は、より顔を埋め、両手で両足を強く抑え背中を丸める。

 

(おいおい···先生サマが授業(たたかい)フけて物置に引き篭もりかよ?ん?)

 

(······。)

 

そこへゴーストIが闇影の精神に呼び掛け、今の様子をからかう。しかし闇影は、一言も話さず沈黙を続けている。

 

(だんまりかよ···まあ良い。どうよ、てめぇが疫病神だと自覚出来た感想は?)

 

(······。)

 

(いくら取り繕ったっててめぇは俺と同じ闇側の人間···あぁいや、人間殺しまくってるから鬼畜の間違いだよなぁ···!!)

 

(···れ···。)

 

(そんなてめぇがあの甘ちゃん天使達と同じ立場で居られちゃあ彼奴等だって迷惑だろうなぁ···!!)

 

(···まれ···!!)

 

(だからさぁ···もう認めて楽になっちまえよ···俺にこの身体を譲って何もかも闇でぶっ壊ししまえよぉぉぉぉ!!!!)

 

(黙れって言ってるんだよぉぉぉぉっっっっ!!!!)

 

度重なるゴーストIの罵倒に闇影は心の中で絶叫する。ゴーストIの気配が消えた後も、闇影はその精神がより不安定になる髪をくしゃつかせる。

 

「闇影さん、そこに居るんでしょ?」

 

「···!!望君···。」

 

そこへ望が物置のドアにノックし、闇影に呼び掛けてきた。しかし、それでも此処から出るつもりはない様だ。

 

「出なくても喋らなくても良いから、僕の話を聞いて欲しいんだ。僕がアラタ達と出会ってからの話を···。」

 

しかし、出て来る様説得に来たのでは無く何やら話をするみたいだ。自分がアラタ達ゴセイジャーと出会ってからの出来事を···。

 

天知望は語る。二年前の···ゴセイジャー達と出会う前の自分は何事も直ぐに諦める癖があり、友達と喧嘩になった時ですら仲直りする事さえも簡単に放棄する程だった。しかし、アラタ達護星天使との出会いがそんな消極的だった自分を変えて行き、地球を守ると言う使命のみに固執していたゴセイナイトとも心を通わせる程成長したのだと···。

 

「闇影さんが昔何をやって死神だなんて呼ばれていたかは分からないけど、そんな自分が嫌で変わろうと努力したから···諦めなかったから今の闇影さんがあるんじゃないの?」

 

「······!!」

 

「周りから何を言われても、どう思われても諦めずに戦い続けて沢山の世界を救われたんだったら闇影さんは疫病神なんかじゃない、アラタ達と同じ立派な戦士だよ。」

 

「俺が···彼等と同じ···!?」

 

望の言葉を受けた闇影は、死神だと揶揄される程幾つもの世界を焼き尽くし、其処に住む者達の命を奪ってきた自分が九つのダークライダーの世界や巡と周等盗賊コンビの世界を光へ導けてこれたのは、マバユキの影響とは言え、彼の様に変わろうと自身の心と戦い続ける事を諦めなかったからだと気付かされ、その姿勢が護星天使と似通っていると言う言葉を呟く様に反芻する。

 

「···なんか偉そうな言い方でごめんなさい。僕が言いたいのはそれだけだから。」

 

やや偉そうな物言いになったと思い、闇影に謝りつつ自分が言いたかった事を告げた望は、物置小屋から離れて行く。

 

「······何やってんだろうな、俺···。」

 

暫くして子供に諭される自分を情けなく感じた闇影は、物置小屋のドアを開けて外に出た。未だ迷いは晴れぬ物の、少なくとも今はこんな所に閉じ籠っている場合ではない事だけは自覚した様だ。

 

 

 

『ふっ!!はぁっ!!』

 

『ビビーーッッ!!?』

 

『良し!ゴセイバスターだ!!』

 

『『『『『アセンブル!ゴセイバスター!!』』』』』

 

一方ゴセイジャーは、ダークビービの群れを一体一体次々と各々のゴセイウェポンやゴセイブラスター等の武器を扱いつつ、時には徒手空拳等の肉弾戦で薙ぎ払っていき、ある程度の数に減ったのを確認したレッドの掛け声に合わせて、各々のゴセイウェポンを合体させたクロスボウ型の武器「ゴセイバスター」に組み立てて構える。

 

『『閃くスカイックパワー!!』』

 

『『猛るランディックパワー!!』』

 

『冴えるシーイックパワー!!』

 

【GOSEI-DYNAMIC】

 

『パニッシュ!!』

 

『ビビィィィィッッッッ!!!!?』

 

スカイック、ランディック、シーイック···三種族それぞれの紋章が描かれたダイナミックカードをセットし、レッドの掛け声に合わせて金色のエネルギーがチャージされたゴセイバスターから放たれる強力なエネルギー波「ゴセイダイナミック」により残り少なくなったダークビービ達は跡形も無く消え去った。

 

『ふっ!!はぁっ!!ナイトメタリック!!』

 

『ぐうっ!!?小癪なぁっ!!』

 

『ぐっ···うああぁぁっっ!!?』

 

『ゴセイナイト!!』

 

一方ブレディメイトと単身で交戦しているゴセイナイトは、レオンレイザーソードによる斬撃をダークサーベルで防がれる中でナイトメタリックによってなんとかダメージを与えるも大打撃には程遠く、反撃として片手から放たれた黒い炎により逆に後退させられた所でダークビービを撃退したゴセイジャー達と合流する。

 

『性懲りも無く私に刃向かうか。仮面ライダークウガとやらの力を加えて、以前にも増して強く蘇った私に···。』

 

『当たり前だ!!何度蘇ったとしても、お前の野望は俺達が止めてみせる!!』

 

『ふん、ならば止めてみるがいい!!シーイックオーブ!超殲装!スプリム・プレッシャワー!!』

 

『『『『『『うわああぁぁぁぁっっっっ!!!!!!?』』』』』』

 

幾度復活してもその度に自分の計画を阻止すると豪語するレッドに対して、ブレディメイトは腰のベルトに埋め込まれた青色の宝球・シーイックオーブを禍々しく光らせるとプレッシャワーを超絶強化させた、黒い炎を纏った強力な水流波の超殲装術「スプリム・プレッシャワー」を彼等の頭上に放ち、大ダメージを与えて地を這わせる。

 

『勇んで現れておきながら何の対策も無く進化した私に刃向かうとは···やはりお前達は愚かで未熟な護星天使だなぁ···!!』

 

『ぅぐぁぁっっ···!!?』

 

『これ以上その無様な姿を晒さぬよう、私が直に引導を渡してくれよう···先ずは貴様だ···ゴセイレッド!!』

 

『『『『アラタ!!!!』』』』

 

その姿を目にしたブレディメイトは、超殲装術への対策を用意せず自分を倒そうと意気込む彼等を「未熟」と罵倒しながらゆっくり接近してレッドの背中を力強く踏みつけて身動きを取れない様にすると、手に持つダークサーベルで彼の命を貫こうとするが···

 

 

 

【FINAL-VENT!!】

 

『そうは烏賊の何とやらぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

『ぐああああぁぁぁぁっっっっ!!!?』

 

その寸前で背後に同乗したサソードとリュウガサバイブが乗ったブラックドラグランザー・バイクモードが黒い炎弾を数発放ちながら勢い良く突進する必殺技・ブラックドラゴンファイヤーストームによりブレディメイトは吹き飛ばされてしまう。

 

『遅れてすまねぇ。』

 

『大丈夫ですか!?』

 

『その声は···闇影さんの仲間···!?』

 

ブラックドラグランザーから降りて自分を心配する声から、レッドはリュウガSVとサソードの正体が闇影の仲間であるコウイチとツルギだと気付く。

 

『仮面ライダーのお節介なんて必要無ぇかもしんねぇが···』

 

『微力ながら、私達も協力致します!!』

 

『ううん、とても助かる。さっきはありがとう!』

 

『ふ、そうかい。』

 

「お節介」と溢すリュウガSVとサソードの皮肉を否定し、寧ろ自分達の戦いに協力してくれた事に感謝するレッド。それを聞いて仮面の下で笑みを浮かべながら、リュウガSVとサソードはゴセイジャー達と共に並んでブレディメイトを見据える。

 

『おのれぇ···つぁっっ!!』

 

立ち上がりながら今の不意打ち同然の攻撃に怒りを露にするブレディメイトだが、何故か背中から黒い翼を広げて背後からエネルギー波を放つ。その訳は···

 

『おっと!!』

 

『ちっ···!!』

 

『お前達の気配に気付かぬ程、私は愚かではない···!!』

 

インビシブルのカードで身を隠していたディシーフとディスティールは宙バックしながらその攻撃を回避して距離を取りながらその姿を露にする。どうやら隙を突いて残りの宝であるダークヘッダーを掠めようとしたが、ブレディメイトはそれを察知していた為、失敗に終わる。

 

『は···相変わらず宝に執着するなぁ···。』

 

『ね、何時もあんな感じなの?あの二人。』

 

『あんな感じです···。』

 

『でも、これでこっちに四人も仲間が増えたね!』

 

『確かに···数では此方が上回っている···!!』

 

『これなら行けるかもしんねぇな!!』

 

『ブラジラ···いや、ブレディメイト!!お前が仮面ライダーの力を手にした様に、俺達にも仮面ライダーの仲間が出来た!!これで互角だ!!』

 

盗賊コンビの宝に対する安定の執着心についてイエローに尋ねられたリュウガSVとサソードは、呆れながら肯定する。しかし、ピンクの言う様にゴセイジャー側にもライダーの助力が加わり、数は10対1と此方側が有利となった。目には目を、仮面ライダーには仮面ライダー···これによりブレディメイトと同格の戦力を得たと語るレッド。

 

『フフフ···ハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!』

 

『何が可笑しい!?』

 

『まさかその程度で私と互角だと吠えるとは···実に御目出度い。』

 

『何···!?』

 

『お前達が束になって掛かって来る事等、最初から計算済みだ!!』

 

しかし、それでも尚ブレディメイトは余裕と言わんばかりに高笑いをする。それを訝しむゴセイナイトの指摘に、彼等が仮面ライダーであるリュウガ達と徒党を組む事は想定内だと返し···

 

『お前達に更なる絶望をくれてやる···真の絶望をな!!』

 

両目を怪しく光らせると、彼の身体からそれぞれ黒くくすんだ赤、青、緑、紫の禍々しいオーラが両サイドに人の形を造り出し、ブレディメイトの語る「更なる絶望」が生まれる···。

 

『!!あれは···!!?』

 

『彗星のブレディメイト!!』

 

一つ目の絶望···角ゼミをイメージした怪人···ウォースターでの仮の姿である「彗星のブレドラン」だが、布とウォースターの鎧は無く、頭部の角は金色の鍬形の顎、両手首、両膝、両足首に青い石が施された金の装飾、胸部に装備された青い装甲、腰には中心が青く光ったブレディメイト同様のベルトが装備され、手元には青いロッド等、クウガ・ドラゴンフォームを彷彿させられる姿「彗星のブレディメイト」···。

 

『チュパカブラの武レディメイト!!』

 

第二の絶望···ゲジゲジをイメージした怪人···幽魔獣での仮の姿「チュパカブラの武レドラン」なのだが、頭部の角は金の鍬形の顎、腰には幽魔獣のエンブレムが無く代わりに中心が赤く光った同じベルト、両肩と胸部には赤い装甲が装備され、両手首、両膝、両足首に赤い石が施された金の装飾、赤く染まった両腕の鉤爪等、クウガの基本形態・マイティフォームを彷彿させられる姿「チュパカブラの武レディメイト」···。

 

『サイボーグのブレディMATE!!』

 

第三の絶望···アンモナイトをイメージした重厚な怪人···マトリンティスでの仮の姿「サイボーグのブレドRUN」だが、頭部の角は金の鍬形の顎、アーマーが全て緑色となり、左肩には緑色の巻き貝が鋭い角の様に生え、腰には中心が緑色に光ったベルト、右手の甲にはボウガンが装着される等、クウガ・ペガサスフォームを彷彿させられる姿「サイボーグのブレディMATE」···。

 

『血祭のブレディメイト!!』

 

第四の絶望···蟻地獄をイメージした怪人···嘗て共闘した「侍戦隊シンケンジャー」の怨敵、外道衆の御大将「血祭ドウコク」の姿と酷似した怪人「血祭のブレドラン」なのだが、頭部の上に向いた二本の角のみ金の鍬形の顎、両肩、胸部に紫を縁取った銀の装甲が装備、腰には中心が紫色に光ったベルト、両手首、両膝、両足首に紫の石が施された金の装飾、紫を縁取った銀の大剣等、クウガ・タイタンフォームを彷彿させられる姿「血祭のブレディメイト」···。

 

『何だよこれ···!!?』

 

『まさか···これまで鞍替えしていた組織の姿の分身体にまでクウガの力が···!!?』

 

『その通り。クウガとやらには四つの形態があると知った私は、分身達にその力をそれぞれ分け与えて実体化させたのだ。更に、この分身達は本体である私と同等の力がある。それがどういう事か分かるか?』

 

この異質な分身達を目にしたブラックが思わず愕然とする中で、ブルーはブレディメイトが生前に潜入していた四つの組織(悪しき魂)での仮の姿をした分身体にクウガの力を付加させた物だと冷静に分析した。ブレディメイトはそれを肯定した上で、分身体は本体と同等の戦闘力を持つと告げる。

 

『私達は五人のブレディメイトを相手にする事に···!!』

 

『そんな!!あいつ一人でも厄介なのに、それが五人に増えるなんて!!』

 

『フフフ···絶望に戦きながらあの世へ逝くが良い···行くぞ!!』

 

サソードとイエローの嘆きの声を耳にし彼等が絶望しかけている事を確信したブレディメイトは、ゴセイジャーと仮面ライダーを葬るべく分身体と共に一斉に襲い掛かる。

 

『皆!弱気になっちゃ駄目だ!!』

 

『そうだぜ、増えたんなら分身もぶっ潰すまでだ!!』

 

『···アラタさんとコウイチさんの言う通りです···!!』

 

『そうだね···!!』

 

『あたし達がやらないと、人間界も護星界もあいつに滅ぼされちゃうからね!!』

 

『相手が何人増えようとも全部残らず倒す!!』

 

『それが···俺達護星天使の使命だ!!』

 

『奴はこの地球にとっての疫災···故に排除する!!』

 

レッドとリュウガSVの言葉に、絶望しかけていた皆は気力を取り戻して襲い掛かるブレディメイト達に向かって、それぞれの武器を構えながら迎撃するべく走り出す。

 

『熱いわね~。私達、ああした馴れ合いは好きじゃないけど···』

 

『お宝を取り戻す為には止むを得ないって訳か···しゃあねぇな、俺様達も行ってやりますか!!』

 

普段なら彼等の様に徒党を組んで戦う様な「馴れ合い」行為を嫌うディシーフとディスティールだが、宝を奪還する為の「緊急手段」だと割り切って彼等の後に続く。

 

 

 

『はっ!!はぁっ!!』

 

『無駄だ!むぅんっ!!』

 

ピンクはスカイックショットの二つある銃口より二発以上のエネルギー弾を数発放つが、彗星のブレディメイトは持つ長い棒状の武器、ドラゴンロッドを回転させて全て弾きながら接近して尖端で彼女を突き飛ばそうとするが···

 

【ATTACK-RIDE···SLASH!】

 

『ぐあぁっっ!!?』

 

『私も居る事をお忘れなく♪』

 

背後からディシーフのディシーフドライバーによるディシーフスラッシュの赤いエネルギーを纏った斬撃を諸に受けてしまい、その攻撃は失敗に終わる。

 

『あ、ありがとう!』

 

『別に礼は良いわよ。私はただ、盗られたお宝を取り戻したくて仕方無く手を貸しただけだから。それより、曲がりなりにも相手は古代の超戦士の力を持ってるから、油断しちゃ···』

 

『大丈夫!仮面ライダーが力を貸してくれるなら条件は同じなんでしょ?だったら、何とかなるなる♪』

 

『な、何とかなるなるって···。』

 

難を逃れた事にピンクから礼を言われるディシーフ。しかし、彼女が力を貸したのはあくまでブレディメイトに奪われた宝を奪還する為であり善意から今の行動を取った訳ではないと、やや距離を取って古代の超戦士(クウガ)の力相手に油断せぬ様釘を刺すが、仮面ライダーである自分と組めば「何とかなるなる」と言うピンクの楽観的な口癖にやや戸惑いを覚える。

 

『おのれぇ···まとめて始末してくれる!!』

 

『行くよ、巡さん!!』

 

『(あの子、本気で私を信用してくれてるわね···盗賊である私を···でもね、)』

 

背後からの攻撃に怒りを覚えた彗星のブレディメイトは、ドラゴンロッドを手に二人に襲い掛かる。それを見て気を引き締めて自分を「仲間」だと信頼して共闘を呼び掛けるピンクの言葉に嘘はないと感じ取るディシーフは、ライドホルダーよりカードを取り出し···

 

【KAMEN-RIDE···IBUKl!】

 

『わっ、ちょっと怖そうだけど凄~い!!』

 

『(私は私のやり方で戦うだけ···!!)ありがとね、エリちゃん。さ、天使と鬼による狩りの始まりよ!!』

 

【ATTACKRIDE···ONGEKIKAN-REPPUU!】

 

ドライバーにスラッシュし、青い縁取りをした三本の金の角を生やし、黒いスーツの上半身に同色のベスト状の装甲を纏った仮面ライダー···否、鬼である「仮面ライダー威吹鬼」にカメンライドし、その異形な特徴に率直な意見を述べるピンクの言葉に軽く返しつつ、ライドカードをスラッシュして呼び出したトランペット状の専用銃「音撃管・烈風」で銃撃し···

 

『ツイストルネードカード!天装!』

 

【EXPLOSION!SKICK-POWER】

 

『馬鹿め!!今更そんな天装術が効く訳···ぐぁぁっっ!!?』

 

そこにピンクの発動した天装術・ツイストルネードによる桃色の竜巻との合体攻撃が放たれる。救星主(ブラジラ)の時以上に進化した自分にその程度の技は通用しないと高を括ってそのまま突撃する彗星のブレディメイトだが、ツイストルネードの激しい風により烈風から撃ち込まれた鬼石の銃弾が振動し、擬似的な清めの音が発生して効果が強まりダメージを与える。

 

『やった!!鬼と天使のコラボレーションによる音色、効果ありだね!!』

 

『え、えぇ···そうね。(何故かしら···何故こんな···!?)』

 

漸くブレディメイトにダメージらしいダメージを与えた事に喜ぶピンクを余所に、D威吹鬼はこの好転ぶりに違和感を覚えている···。

 

 

 

『ぬぅぅんっ!!』

 

『はっ!!うらっ!!』

 

『ふっ!!おりゃあぁぁっっ!!』

 

チュパカブラの武レディメイトからの赤い武レドライサー・マイティライサーによる鉤爪攻撃を回避し、ブラックとイエローのランディック兄妹は連携攻撃で反撃しようとするが···

 

『そうは行くか!!喰らえっ!!』

 

武レディメイトは宙高く飛び上がり、右脚に赤いエネルギーを纏い、マイティフォームの必殺技であるマイティキックらしき跳び蹴りを放とうとするが···

 

【ATTACK-RIDE···BARRIER-FORCE!】

 

『何ぃぃっっ···くっ!?』

 

『蛇マスク野郎は兎も角、モネちゃんに足向けてライダーキックかまそうとするとか、クソみてぇな真似してんじゃねぇぞ···!!』

 

乱入したディスティールの発動したディスティールバリアフォースによる水色のドーム状のバリアが二人を覆われた為失敗し、舌打ちしながら宙回転をする。

 

『あ、ありがと。』

 

『大丈夫だったかい、モネちゃん♪ああ、お礼をしたいなら隣町の「男女の総合体育館」で俺様と一晩···』

 

『おい、何どさくさに紛れて妹口説いてんだよ···!!つか、誰が蛇マスクだ!!』

 

『あぁ?何てめ、良い歳こいてシスコンとかキモッ!蛇マスクに蛇マスクって言って何が悪い。』

 

『んだとぉっっ!!?』

 

『お兄ちゃん!!今そんな場合じゃ···!!』

 

イエローに全力で口説いて「男女の総合体育館」に連れ込もうとするディスティールを蛇マスク···ブラックが肩を掴んで全力で止めようとした為、余計な争いに発展しようとしている時···

 

『ふざけおってぇぇっっ!!』

 

『···どうやら、続きは後になるな。』

 

『ちっ···んなこたぁ分かってるよ!!』

 

『行くよ、二人共!!』

 

茶番(コント)めいたやり取りをするディスティールとブラックに怒りを爆発させた武レディメイトが突撃してきたのを見て、一旦争いを中断してランディック兄妹はテンソウダーを、ディスティールはディスティールドライバーを構える。

 

『ロックラッシュカード!』

 

『スパークエイクカード!』

 

『『天装!!』』

 

【EXPLOSION!LANDICK-POWER】

 

【SPARK!LANDICK-POWER】

 

『こんな技で私を倒そう等とは、片腹痛い!!』

 

ブラックの発動したロックラッシュとイエローの発動したスパークエイクによる電撃を纏った巨大な岩石攻撃が繰り出されるも、武レディメイトはマイティライサーで容易く破砕する。が···

 

【ATTACK-RIDE···CROSS-ATTACK!】

 

『何っ···ぐおっっ!!?動けん···!?』

 

何故かロックラッシュの岩石の破片が、武レディメイトの胴体を包み込む様に修復した為、身動きが取れなくなる。だが、その眼前にある姿を目にして思わず絶句する···。

 

『······!!』

 

『なっ···ぐああぁぁっっ!!?』

 

武レディメイトの眼前の相手···それはいつの間にか間にかディスティールに召喚されたキバ・ドッガフォームの構えるドッガハンマーの一振りにより、ロックラッシュを破砕しつつ勢い良く吹き飛ばされてしまう。

 

『くっ···だが何故だ!?何故ロックラッシュが修復して···!!?』

 

思わぬ事態によりダメージを被った武レディメイトだが、何故ロックラッシュが修復したのかが不明だが、ディスティールの背後にいる、二本の角が磁石となった角牛の怪人「バッファローアンデッド」の存在から察した。

 

『面倒臭ぇから詳しい説明はしねぇが、てめぇの想像通りって事にしときな。』

 

突撃前にこのバッファローUを背後に召喚し、ランディック兄妹の複合天装術を武レディメイトが破砕した瞬間にクロスアタックを発動し、スパークエイクの電力を帯びたロックラッシュの破片をバッファローUの磁力により強制的に修復し、巻き込む形で動きを拘束したのが真相である。

 

『他の仮面ライダーだけじゃなくて怪物まで出せるなんて···何気に強くない?』

 

『そう言う事♪これで惚れ直したなら隣町の「男女の総合体育館」に···』

 

『良い加減にしやがれっ!!』

 

ライダーや怪人の召喚、それに自分達の天装術を組み込んだ作戦を即興で発案するディスティールの手札の多さと頭の回転の速さに感心するイエローの声を受けて、懲りずに口説く馬鹿は再びブラックと争う···。

 

 

 

『ふっ!!はぁっ!!』

 

『甘い!!』

 

ブルーはシーイックボウガン、サイボーグのブレディMATEは右腕に装着されたボウガン、ペガサスボウガン···互いに同じ武器を持った二人は双方の攻撃を回避しつつ撃ち合うと言う、激しい銃撃戦を繰り広げていた。

 

『ブレディMATE!お前の思い描く新しい地球は、皆を不幸にするだけだ!!それを阻止する為、今度こそお前を倒す!!』

 

『ふっ···未熟な護星天使風情に私の計画を永遠に理解は出来ぬ。私と渡り合えていると思い上がり、この力の本質を見抜けておらぬ貴様に!はっ!!』

 

『何···ぐああぁぁっっ!!?』

 

ブルーから自分の思い描く地球救星計画の全貌を否定されるブレディMATEだが、それを一蹴し力の本質すら理解していないと返しつつ自分に向かってくるシーイックボウガンの矢を僅かに身体の向きを変えただけで回避し、反撃としてペガサスボウガンの矢を直撃させる。力の本質···それはペガサスフォームの持つ秀でた超感覚能力であり、遠距離であるボウガンの攻撃を察知して回避したのだ。

 

『くっ···!!』

 

『無駄だ!どれだけ大きく離れようとも、私の矢からは逃れる術はない!!』 

 

幾度もシーイックボウガンを放つブルーだが全て回避された事からここよりもっと離れた場所に移動して体勢を整えようとするが、超感覚の前では無策に等しいと嘲笑うブレディMATEの放つ矢に急所を狙われるが···

 

『クロックデュアル!!』

 

【CLOCK-UP!】

 

『はぁっ!!』

 

『何っ!?』

 

【CLOCK-OVER!】

 

『大丈夫ですか、ハイドさん!』

 

『済まない、助かった。しかし、今の高速移動は一体···?』

 

『説明は後程···今はあのライダー崩れを倒すのが先決です!』

 

『···そうだったな、力を貸してくれるか?』

 

『勿論···!』

 

間一髪の所、クロックデュアルの超高速移動で割って入ったサソードの斬撃により矢は弾かれて危機を逃れたブルーは感謝しつつも、先程のクロックデュアルについて尋ねようとするが当の彼女の言う通り、ライダー崩れ···ブレディMATEを倒すのが最優先であり、改めて共闘体勢を見せる。

 

『ふん···雑魚が一匹増えた程度で私を倒せると思うな!ブレドランチャー!!』

 

サソードが加わっても自分の優位に変わりはないと断じるブレディMATEは、ブルー諸共始末しようと両肩のアーマーから複数の発射口を展開し、そこから強力ミサイル・ブレドランチャーを二人に目掛けて放つ。

 

『ディフェンストリームカード!天装!』

 

【EXPAND!SEAICK-POWER】

 

『ぬっ···小癪な···!!』

 

それに対してブルーがテンソウダーにカードを装填し、発動した天装術・ディフェンストリームの水流の壁を形成しブレドランチャーを防がれ、爆発により二人の姿を覆い隠す程の水霧が発生した為、ブレディMATEは憤る。

 

『···作戦は今言った通りだ。行くぞ、ツルギ!!』

 

『はい!!』

 

『ふっ···まさかこの水霧に紛れて奇襲を掛けるつもりだろうが···無駄だ!!』

 

ブルーが立案した何らかの作戦の内容をサソードが理解したと同時に、二人で突撃するかの様にブレディMATEに向かって走り出す。それを水霧で姿を隠しての奇襲攻撃だと看破し、両手に装備したくすんだ金色のブーメラン型の刃・ブレメランを振るい水霧を掻き消すブレディMATEだが···

 

『『はあぁぁっっ!!』』

 

『何!?』

 

二人は二人でもブルーとサソードではなく、ゴセイブルーが「二人」で殴り掛かって来た為動揺しながらも回避した。あの水霧の中、ブルーは天装術・カモミラージュによりサソードの姿を自分と同じ姿にしたのだ。

 

『だが、そんな物は虚仮脅しにもならんぞ!!ブレドランチャー!!』

 

徒手空拳で攻め続ける二人のブルーだが、所詮は虚仮脅しにすらならないと一蹴するブレディMATEは、回避しつつ両脚のブースターで背後に宙を浮きブレドランチャーを放ち、二人の周囲は爆発する。

 

『カモミラージュカード!天装!』

 

【FOCUS!SEAICK-POWER】

 

『まだまだです!!』

 

『チィッ···今度はサソードに化けたか!?』

 

爆煙の中でどちらかのブルーが再度カモミラージュを発動してそこから飛び現れたのはブルー二人ではなく、二人のサソードだった。同じサソードヤイバーで斬り掛かられるブレディMATEは、舌打ちしながらブレメランで応戦する。

 

『接近戦ならば超感覚は無意味と考えている様だが、それで私の力を封じたと思ったら大間違いだ!!』

 

『『うわああぁぁっっ/きゃああぁぁっっ!!!!?』』

 

カモミラージュでの擬態の理由は不明だが、二人の意図は接近戦に持ち込んで超感覚を封じる為だと考えるブレディMATEは、それすらも無意味と断じながらベルトより緑色の電撃を浴びせる。

 

『止めだ!!』

 

『プットオン!!』

 

【PUT-ON!】

 

『何っ···くっ!!?』

 

倒れたままの二人に止めを刺すべくペガサスボウガンを構えるブレディMATEだが、どちらかのサソードがプットオンによりアーマーを纏ってマスクドフォームに戻ると直ぐに、その周囲にある無数のチューブにより身体を拘束して動きを止める。

 

『今だ!!アイストップで···!!』

 

『ふっ···馬鹿め!!自ら正体を明かす愚行を犯すとは!!はぁっ!!』

 

『きゃああぁぁっっ!!?』

 

しかし、ここでサソードMFがゴセイカードとテンソウダーを取り出した事によりその正体が天装術を扱えるブルーである事を露見すると言う痛恨のミスを犯し、それを嘲笑うブレディMATEの放つ電撃によりテンソウダーが弾き飛び、反撃を失敗してしまう。

 

『ふん、大方私の目を攪乱させる為に姿を変えたつもりだが、隠れずに天装術を使っては本末転倒!!己の力を碌に扱えぬ貴様はやはり未熟だったな、ゴセイブルー。』

 

カモミラージュによりそれぞれ同じ姿に変えたのは自分の目を攪乱させる為の物なのだが、如何に姿を模倣しようとも能力までは模倣出来ない事を失念していたブルーを罵るブレディMATEは、そのまま追撃しようとするが···

 

【SPLASH!SEAICK-POWER】

 

『何っ!!?』

 

何と、その身体が突如下半身から胴体までが天装術・アイストップの発動音声と同時に凍結した為動揺する。目の前のサソードに化けていた筈のブルーの行動は確かに阻止した···にも関わらずこうして天装術が発動した事に疑問を持ちながらふと背後を見回すと···

 

『何故だ···何故貴様が···!?』

 

『ふっ···どうしました?天装術が使えない筈のライダーの姿を見て恐怖を感じましたか?』

 

そこには何と、テンソウダーを構えながら自分に挑発的な言葉を飛ばすサソードが居た為ブレディメイトMATEは驚愕する。その疑問に答える様に、背後の"サソード"にある異変が起きる···。

 

『まんまと引っ掛かったな。』

 

『貴様は···ゴセイブルー!?』

 

『貴方の推測通り、攪乱させる為に姿を化けていました。しかし、それ故にあのモアイを私が"持っていた"だけで私に化けたハイドさんだと思い込んだ···と言う訳です。』

 

そう、背後のサソードこそがカモミラージュで姿を変えていたブルーだったのだ。ブレディMATEが考えていた通り、姿を模倣して目を攪乱させ、「モアイ···テンソウダーを持っている=サソードに化けたブルー」だと態と誤認させて目を向けさせ、その隙に本物のブルーが背後に回り込み弾き飛んだテンソウダーをキャッチし、アイストップを発動したのが真相である。

 

『目に見える部分しか見えなかった···だからこんな単純な手に引っ掛かるんだ!!』

 

『おのれぇ···!!』

 

『ライダースラッシュ!!』

 

【RIDER-SLASH!】

 

『プレッシャワーカード!天装!』

 

【SPLASH!SEAICK-POWER】

 

『ぐぅっっ!!ぐあぁぁっっ!!?』

 

特定のアイテムを持つと言う単純な手段で騙された事に憤慨するブレディMATEは直ぐにアイストップの拘束を解こうとするが、この隙を逃すまいとサソードMFはライダースラッシュによる紫色の斬撃波とブルーの発動したプレッシャワーの水流波の同時攻撃を諸に直撃する。

 

 

 

【SWORD-VENT!!】

 

『ふっ!!はぁっ!!』

 

『せいっ!!うらぁっっ!!』

 

『むっ!!つぇぇいっっ!!』

 

『ブレディメイト!!いくら分身と本体(お前達)が仮面ライダーと言う強力な力を持っていても、その使い方を間違えた時点でそれは弱まるだけだ!!』

 

『これ以上てめぇなんかにクウガを穢されてたまるかってんだ!!』

 

ゴセイレッドはスカイックソード、リュウガSVはドラグブレードを用いて血祭のブレディメイトの持つ大剣、タイタンソードと激しい剣戟戦を繰り広げる。最初こそ1対2によりブレディメイトが押され気味になっているが···

 

『くっ···未熟な護星天使と仮面ライダー如きが···図に乗るなぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

『『うわああぁぁっっ!!!?』』

 

自分より力量が下回っていると思っているレッドとリュウガSVに負けかけている事への怒りにより徐々に力を増し、刀身に炎を纏わせたタイタンソードを振り上げて二人を吹き飛ばす。

 

『まとめて三途の川(あの世)まで送ってやる!!ぬあぁぁぁっっっっ!!!!』

 

『不味い!!あの技は!!』

 

『クソが···何処までも闇影を虚仮にしやがって···!!』

 

『空牙・外道血祭弾!!』

 

ブレディメイトはレッドとリュウガSVを共に滅ぼすべく、両手で巨大な紫色のスパークが混ざった鮮血色のエネルギー弾を形成する。以前の戦いでその威力を知るレッドは警戒し、似たプロセスからディライト···闇影を皮肉られた事に憤慨するリュウガSVを他所に必殺技「空牙・外道血祭弾」を二人に目掛けて放つ。

 

『コウイチ、君の力と俺の力を合わせてあの技を止めるよ!!』

 

『分かってらい!!』

 

『ウィンドライブカード!天装!』

 

【SPLASH!SKICK-POWER】

 

『蟻地獄の丸焼きにしてやんよ!!来な、ブラッカー!!』

 

【STRIKE-VENT!!】

 

『グォォォォンッッ!!』

 

『『はあぁぁぁぁっっっっ!!!!』』

 

レッドの発動した風を起こす天装術・ウィンドライブの影響でリュウガSVが発動したストライクベントによりバイクモードから通常の姿に戻ったブラックドラグランザーの口から放つ強大な黒炎「ブラックドラグブレイズ」の威力が更に増し、空牙・外道血祭弾と衝突する。

 

『くっ···まさか···これ程の威力とは···ぐああああぁぁぁぁっっっっ!!!?』

 

衝突、拮抗し合う二つの必殺技だが、僅差でブラックドラグブレイズの方が上回り空牙・外道血祭弾は押し返されて、全てブレディメイトに直撃する。

 

 

 

『ふっ!!はぁっ!!』

 

『ふんっ!!ぃやぁぁっっ!!』

 

ゴセイナイトはレオンレイザーソードでダークサーベルを持つブレディメイト本体と、単身ながら互角に激しく剣をぶつけ合うが···

 

『(おかしい···何故奴は先程の様な技を使わない?剣技にしても、以前より強化されたのならこの程度の筈が無い。それに···態々分身をゴセイジャーや仮面ライダー達に嗾ける真似をしたんだ?)』

 

先程の様に超殲装術を使わず剣技のみで戦ったり、自分一人で圧倒出来る力を持ちながら敢えて作り出した分身にゴセイジャーと仮面ライダー達を嗾けたブレディメイトの不可解な動作に疑問が浮かぶ···。

 

『『『『ぐあああぁぁぁぁっっっっ!!!?』』』』

 

『ふっ···邪魔だ!!』

 

『ぐあぁぁっっ!!?』

 

ゴセイナイトが思考に耽る中、ゴセイジャーと仮面ライダーに押し負けたブレディメイトの分身体達は自分と本体の足下に転がり込む。そのタイミングで僅かに隙を見せてしまったのか、ブレディメイトの剣圧で大きく後退してしまう。

 

『よし、皆!!一気に止めだ!!』

 

『ああっ!!!/うんっ!!/はいっ!!』

 

『私達からお宝を奪った報い···』

 

『地獄で思い知りな!!』

 

『『『『『ミラクルゴセイパワーカード!!!!!』』』』』

 

【SUMMON!MIRACLE-GOSEI-POWER】

 

『『『『『超天装!!!!!』』』』』

 

【SUPER-CHANGE】

 

『奇跡の嵐!スーパーゴセイレッド!!』

 

『奇跡の息吹!スーパーゴセイピンク!!』

 

『奇跡の厳!スーパーゴセイブラック!!』

 

『奇跡の芽萌!スーパーゴセイイエロー!!』

 

『奇跡の怒涛!スーパーゴセイブルー!!』

 

『『『『『護星の想いの熱き結晶!!スーパーゴセイジャー!!』』』』』

 

ブレディメイトの分身体に止めを刺すべく、ゴセイジャーは強化変身用のカード・ミラクルゴセイヘッダーのゴセイカードをテンソウダーにセットすると、それぞれの動物をモチーフにした五つの金色のゴセイヘッダー・ミラクルゴセイヘッダーが招来、彼等に光を注ぎ王錫と剣が一体化した特殊武器・ゴセイテンソードを装備、球状部分にミラクルゴセイヘッダーをセットすると、そこから発するミラクルゴセイパワーにより、ミラクルゴセイヘッダーを模したプロテクター・ゴセイテクターを武装した強化形態・スーパーゴセイジャーへと超天装させた。

 

『また手に入れてぇお宝を見せ付けてくれたなぁ♪』

 

『周、それは目の前のお宝を取り戻してからにしましょ。』

 

『へいへい。』

 

『それは兎も角、野郎をぶっ潰すぞ!!』

 

『これで···終わりです!!』

 

【FINAL-ATTACK-RIDE···I・I・I・IBUKl!】

 

【FINALATTACKRIDE···D・D・D・DISTEAL!】

 

【SHOOT-VENT!!】

 

【RIDER-SLASH!】

 

スーパーゴセイジャーの姿を目の当たりにしてミラクルゴセイヘッダーを手に入れたい新しい宝として見定めるディスティールだが、D威吹鬼からの注意を受けながら共にFARを発動し、そんな軽口を流しながらリュウガSVもシュートベントカードをベントインし、サソードMFもライダースラッシュを起動させる等してブレディメイトへの止めを刺す準備をした。

 

『『『『『スーパースカイランドシーダイナミック!!!!!はぁぁっっ!!!!!』』』』』

 

【SUPER-SKY-LAND-SEA-DYNAMIC】

 

『音撃射・疾風一閃!!』

 

『喰らいやがれっ!!』

 

『狙い撃つぜ···ってなぁ!!』

 

『ライダースラッシュ!!』

 

『『『『ぐああああぁぁぁぁっっっっ!!!!?』』』』

 

スーパーゴセイジャー達がゴセイテンソードの球状部分よりミラクルゴセイパワーをチャージした超必殺技・スーパースカイランドシーダイナミックの超エネルギー波を放つと同時に、D威吹鬼はマウスピース型のアイテム「音撃鳴・鳴風」を銃口にセットした烈風より清めの音を放つ必殺技「音撃射・疾風一閃」を、ディスティールはキバDFとバッファローUを吸収してディメンジョンスコールを真正面に放つ必殺技「ディメンジョンスプラッシュ」を、リュウガSVはブラックドラグバイザーから発するレーザーを目印にし、ブラックドラグランザーの口から黒い炎弾「ブラックメテオバレット」を、サソードMFは先程同様遠距離型のライダースラッシュを飛ばし、その同時攻撃を分身体に直撃させた。

 

『どうだ!!これで本体諸とも分身は吹っ飛んだぜ!!』

 

ブラックの得意気な言葉通り、自分達と仮面ライダーの必殺技を同時に受けた強大な威力により流石のブレディメイトも分身体諸共爆散しただろうと勝利を確信する。

 

『···いいえ、まだ終わってないわよ···!!』

 

しかし、元より先程の分身達の戦いで何らかの違和感を感じていたD威吹鬼は警戒を緩めなかった。そして、爆煙が止み始めると彼女の違和感は的中する光景を目にする···。

 

『ふっ···仮面ライダーの力を合わせればこれ程の威力になるとは···。』

 

『分身を盾に生き延びていたのか!!』

 

『なんて野郎だ!!』

 

四人の分身体が倒れるとその背後には無傷のブレディメイト本体が存在していた。あの瞬間、分身達に自分の盾になる様指示を出していた様だ。自分の分身すらも道具として扱う非道な手段に憤慨するブルーとブラックを意に介さず余裕な態度を取るブレディメイトの様子から鑑見て、この展開は想定内なのかもしれない。

 

『随分余裕な態度取ってくれてるけどよぉ、今ので分身が倒せるなら本体のてめぇもブッ倒せるって事が解った。つまり、てめぇの最期も近いって事よ!!』

 

しかし、今の攻防で本体と同じ戦闘力を持つ分身体を倒せるなら本体をも倒す事が可能である事の証明になると、リュウガSVはブレディメイトを挑発する。

 

『それはどうかな?戻れ!分身達よ!!』

 

『分身達が···ブレディメイトの身体に!?』

 

『それだけじゃない···見ろ!!』

 

そんなリュウガSVの挑発を一蹴しながらブレディメイトは、瀕死状態の分身体を自らの身体に吸収した。その光景に驚くゴセイジャーだが、ゴセイナイトは更なる「異変」が起きている事を指摘する···。

 

『お前達のお陰で、私は更なる力を手に出来た!!感謝するぞ···!!』

 

ブレディメイトが全身に金色のスパークとドス黒いエネルギー電撃が纏われると、複合させたそれがベルトの中心にあるオーブに吸収させると、更なる力を手にしたと豪語しながらほくそ笑む。そして···

 

『出でよ!!分身達よ!!』

 

何とどういうつもりなのか、目を怪しく光らせて先程同様に再び分身体達を実体化させたブレディメイト。しかし···

 

『何だありゃ···!!』

 

『さっきとは···全然違う!!』

 

リュウガSVとレッドはその分身体達を目の当たりにして、先程までのそれとは全く違う事に驚愕していた。何故なら、それぞれの分身体達が纏っていたクウガの四種の基本形態を模した装甲が金色になっているからだ。

 

『ライジングフォーム···!!』

 

『ライジングって?』

 

『瀕死状態のクウガが強力な電気ショックの影響で得るパワーアップ形態だよ。曲がりなりにも野郎はクウガの力を持っている。だから、さっきの俺様達の合わせ技でくたばりかけた分身達を一旦取り込んでからまた実体化する事で擬似的に復活して強化されたんだろうよ。』

 

その姿を見てクウガの強化形態・ライジングフォームの名を溢したD威吹鬼の言葉に反応したピンクの疑問にディスティールが応える。原典のクウガも瀕死状態で電気ショックを浴びた影響でライジングの力を得た様に、ブレディメイトも自分達の必殺技で瀕死になった分身達を取り込み、再度実体化させる事で条件を満たしたのだ。

 

『ですが、既に究極の闇の力を得ているのに何故···!?』

 

『無駄口はそこまでだ、来るぞ!!』

 

『『『『『うおぉぉぉぉっっっっ!!!!!』』』』』

 

『皆、気を引き締めて行···!!』

 

サソードMFが疑問に思う様に、究極の闇と言う強大な力を持ちながらブレディメイトはただ分身達にライジングフォームの力を与える為だけにこんな手の込んだ真似をしたのか?そんな考えに耽る暇は無くゴセイナイトの怒号が飛ぶと、今度はブレディメイト本体も分身達と共に襲い掛かる。それを見たレッドは皆に気を引き締める様声を掛けるが···

 

『動きが速い···うわぁぁっっ!!?』

 

『きゃあぁぁっっ!!?』

 

『ぐわぁぁっっ!!?』

 

『ああぁぁっっ!!?』

 

『がぁぁっっ!!?』

 

『ぐあぁぁっっ!!?』

 

レッドが言い切る前に先程とは桁違いのスピードでゴセイジャーとゴセイナイトの懐に接近すると、ブレディメイトと分身体達は黒くスパークするエネルギーを纏ったそれぞれの得物で彼等の胴体を刺突して吹き飛ばし、変身解除に追い込んだ。

 

『おいっ!!大丈夫か!?』

 

そのスピードはリュウガSV達の目にも留まらなかった為、変身解除されたアラタ達の方に目を向けて身を案じる言葉を掛けるが···

 

『余所見をしている場合か!?はぁぁっっ!!』

 

『『『『うわぁぁぁぁっっっっ/きゃあぁぁぁぁっっっっ!!!?』』』』

 

その隙を付いたブレディメイトと分身体達は、今度はリュウガSV等仮面ライダー達にもそれぞれ連撃を浴びせて吹き飛ばし、変身解除に追い込んだ。

 

「くっ···うぅぅっっ···!!」

 

『最早お前達に勝ち目は無い!諦めるんだな!!』

 

「俺達は···まだ諦めない···諦めたりはしない!!」

 

【GACCHA】

 

「「「「「チェンジカード!!!!!天装!!!!!」」」」」

 

倒れ伏すコウイチやアラタ達を見下しながら自分に抗う事を諦める様促すブレディメイトだが、先に起き上がったアラタ達はそれを断固拒否しながら再び変身するべくテンソウダーにそれぞれのチェンジカードを装填するが···

 

「ん?あれっ!?」

 

「変身出来ない!?チェンジカード!天装!」

 

何故か五人共ゴセイジャーに変身が出来なくなると言う、異常事態が発生した為激しく動揺する。エリが幾度カードをテンソウダーに装填し直しても結果は同じだった。更に、異常事態はそれだけではない···。

 

「うっ···何···だっ···身体が···重い···!!?」

 

「思う様に···動かしにくい···!?」

 

「···まさ···か!?さっきの攻撃で俺達の力を封じる細工でもしたの···か···!?」

 

『フハハハハッッ!!!!その通り!先程の攻撃はお前達の体内のゴセイパワーを封印する為に私が編み出した天封術・エンジェシールを施したのだ!!』

 

『天封術···!!』

 

「エンジェシール···!?」

 

アグリとモネが苦しむ様に、まるで鉛を抱えられたかの様な重い倦怠感が襲い、体の身動きがままらならないでいる。この異様さから、ハイドは先程のブレディメイトの攻撃に何らかの力を加えたのかと推測する。ブレディメイトはそれを高笑いしながら自らが編み出した、護星天使の体内を巡るゴセイパワーを封じる天封術(てんぷうじゅつ)「エンジェシール」の影響だとあっさりと答える。

 

『クウガの持つ封印エネルギーとやらに目を付け、そこにお前達から受けたゴセイパワー、盗賊共の次元エネルギー、仮面ライダーの攻撃エネルギー、更に私自身のダークゴセイパワーと融合させて作り出したのだ!!』

 

「じゃあ···分身達に戦わせたのは···最初から俺達のゴセイパワーを封じる為に···!!?」

 

『言った筈だ、最早お前達に勝ち目は無いと。全ては私の計画通り!!』

 

「やっぱりね···。」

 

巡が分身体との戦いで感じていた違和感の正体···ブレディメイトはゴセイジャーやゴセイナイトの戦力を完全に削ぐ為の天封術(しゅだん)を生み出すべく、自分の持つダークゴセイパワーとクウガの封印エネルギーと融合させる材料として、彼等のゴセイパワーと仮面ライダー達の必殺技による強力なエネルギーを奪う為に敢えて分身体達を嗾けて態と負けさせていたのだ。

 

「俺達まで利用していたのかよ···!!」

 

「アラタさん達の力を封じる為にだけに···!!」

 

「私達からお宝を奪ったばかりか、技のエネルギーまで材料として扱うなんて···!!」

 

「楽に死ねると思うなよ···!!」

 

【【KAMEN-RIDE···!】】

 

「「「「変身!!!!」」」」

 

【SURVIVE!! 】

 

【HENSHIN!】

 

【CHANGE···SCORPION!】

 

【DITHIEF!】

 

【DISTEAL!】

 

コウイチ達四人は、エンジェシールを作り出してアラタ達の力を封じる為の片棒を担がされた事に憤慨し、再度変身してブレディメイトに立ち向かう。

 

『馬鹿め!!たった四人だけで本体と分身体(私達)に勝てると思うな!!行くぞ!!』

 

『『『『うおぉぉぉぉっっっっ!!!!!!!!』』』』

 

アラタ達がゴセイパワーを封じられた今、戦力が大幅に減少したリュウガSV達仮面ライダーだけでは取るに足らない相手だと嘲笑いながらブレディメイトとその分身体達は彼等をも葬るべく迎え撃つ。

 

翼をもがれた天使(ゴセイジャー)、再び闇を彷徨う(ディライト)悪意(ブレディメイト)に抗う仮面旅人(ライダー)···彼等に勝機(ひかり)の道は見えるのか···?




ゴセイジャーと仮面ライダーの共闘シーンを詳しく書きたいだけ書いたせいで、話がかーなーりクソ長くなってしまいました(^_^;)

その為もありますが、ブレディメイトの言葉で完全にナーバスになって引きこもった闇影。こいつにもアイちゃんが必要かな?

ゴセイVSシンケンでも披露していた分身体もクウガ四フォームの力を与えましたが、名前はほぼそのままです(^_^;)

そして、その分身達をも利用してゴセイジャーのゴセイパワーを封じる天封術・エンジェシール、護星天使をも滅ぼしたいと考えるブレディメイトの歪んだ思想にピッタリの凶悪な力だと自負しています(←自惚れ)

その対処法は、意外な形で次回披露致します。

好きなレギュラーキャラは?

  • 煌闇影/仮面ライダーディライト
  • 白石黒深子/スワンオルフェノク
  • 赤鏡コウイチ/仮面ライダーリュウガ
  • 諸刃ツルギ/仮面ライダーサソード
  • 彩盗巡/仮面ライダーディシーフ
  • 戴問周/仮面ライダーディスティール
  • 白石影魅璃
  • 創士傀斗
  • 紅蓮
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