仮面ライダーディライト-世界の光導者-   作:トラグマアーク〜駄作者ナンバーワン〜

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オーガはファイズのダークライダー。

ファイズの怪人はオルフェノク。

それ即ち…?


第5導 オーガは反逆帝王?

―バーバー・フラッシュ

 

 

「いや!変わるの早過ぎでしょぉぉぉぉ!!!!何!?バーバーフラッシュって!?」

 

ここ「オーガの世界」に移動した瞬間、白石家の形状が唐突に変化した為、黒深子の強烈なツッコミが炸裂した。

 

「く、黒深子ちゃん!落ち着いて!」

 

コウイチはそんな彼女を宥めようとした。

 

「それと同時に俺の服装…というより役割も変わるんだ。」

 

「って!普通の流れっぽく話さないで!…んで、その格好は?」

 

多少落ち着きを取り戻した黒深子は現れた鋏等の道具を挟んだベストを着た闇影の服装について聞いた。

 

「ん?ああ、多分美容師の仕事かな?二人共、折角だから髪切らない?」

 

どうやらここでの闇影の役割は美容師の様だ。そのついでに黒深子とコウイチに髪を切るかを尋ねた。

 

「今のとこそんな予定はないわよ。先生。」

 

「俺はちょっと整えて貰おっかな。」

 

黒深子は切るのを断り、コウイチは切って貰う事にした。その時…

 

 

【…次のニュースです。数ヶ月前に起きた流星学園の展示物…二つの「帝王のベルト」の内一つの「オーガギア」窃盗事件の直後に起きたオルフェノクの灰化事件が今月に入って五十件を越えました。…警察の調査によると…】

 

 

「オーガギアが盗まれた直後に、オルフェノクが倒されている…流星学園の関係者…事情は粗方解った。」

 

今のニュースを見て、闇影は事件の状況を把握出来た様だ。

 

「えっ?解ったって、犯人が?」

 

「いや違う。流星学園から盗まれたベルトの力でオルフェノクを倒しているのは、当然そのベルトの使い方を知ってる人物なんだ。つまり…」

 

「流星学園にいる誰かがオーガに変身してるって事だ!」

 

闇影はオーガの変身者は流星学園の内部の人間だと推測した。

 

「そうと分かれば、早く行こう!」

 

コウイチは直ちに流星学園に行く提案を持ち出した。

 

「でも、そう簡単にいかないわよ。」

 

影魅璃はいつの間にか開いたパソコンで流星学園のサイトを見て、侵入は困難だと判断した。

 

「な、何でですか?」

 

「あの学校はオルフェノクしか入れないのよ。」

 

そう、流星学園はオルフェノクのみで編成された学校なのだ。下手に侵入すれば自分達の命に危険が及ぶ。そう考えていた時…

 

「ねぇ、先生…私が調べるわ!」

 

「「何だって!?」」

 

なんと黒深子は自分がオーガの事を調べると言い出した。

 

「私だったら…オルフェノクだから侵入しても怪しまれないわ。だから…私が潜入してオーガの事を調べてみる!」

 

「ダメだ!一人じゃ危険だ!もしバレたら君の命が危な「前に!」」

 

闇影は当然この提案に反対した。だが、全て言い切る前に黒深子がそれを遮った。

 

「前に先生、言ってたよね?『私が蘇ったのは私にしか出来ない事がある。』って。多分、それが今だと思うの…。」

 

黒深子は闇影があの時自分に向けて言った言葉の意味が今の状況の為に行動する物だと強く反論した。

 

「…分かった。」

 

「み、闇影!?」

 

「そこまで言うなら、君に任せるよ。但し…!」

 

闇影は少し考え、黒深子の提案を承諾した。そして、条件を提示した。

 

「無理はしないでくれ。危なくなったら直ぐ逃げる!これだけは絶対守ってくれ!」

 

「先生…はい!」

 

 

 

―世界の光導者、ディライト!9つの影の世界を巡り、その瞳は、何を照らす?

 

 

 

―流星学園

 

 

「え~、皆さん。今日からこのクラスの一員になる白石黒深子さんです。」

 

とあるクラスの朝礼で、担任の先生の言葉に、男子生徒は「おぉっ~!!」と声をあげた。

 

「初めまして、白石黒深子です。宜しくお願いします!」

 

黒深子の挨拶が終わると、大きな拍手と口笛が喝采された。外見が美少女な為、男子生徒達の目線は黒深子へ向かっていた。

 

「では好きな席に座って。」

 

先生の言葉に従って空いてる席に向かった黒深子。そこへ…

 

「あ!ここ空いてますよ!」

 

一人の女子生徒が手を上げてその隣に座る様にアピールした。その生徒の特徴は黒髪のおさげに縁なしの丸眼鏡と、おとなしめな印象を表していた。

 

「ありがとう。貴女は?」

 

「私は鶴見(つるみ)ユカ。宜しくね、白石さん!」

 

「こちらこそ宜しく!」

 

見た目と違ってはきはきとした口調のユカだが、黒深子は彼女と友達になった。

 

「(こういうの久しぶりだな…。)」

 

潜入捜査とは言え、久々の学校生活に嬉しさを感じる黒深子だった。

 

 

 

―休み時間

 

 

 

黒深子のクラスメイトから転校生お約束の質問攻めを受けていた。前はどこの学校だったとか、部活は何部だったとか等…。この場は聞かれた質問に全て答えて、逆に「あの事」を聞いた。

 

「ねぇ。オーガについて知ってるかな?」

 

「……!!」

 

それを聞いた瞬間、教室にいた生徒達は静まりかえった。そして急によそよそしくなり、分からないといい離れていった。その後も他の生徒にもオーガの事を聞きまわったが、誰も話そうとせず、中には怯えて逃げ出す者もいたと言う…。

 

「はぁ…。やっぱりオルフェノクを殺す様な人の話なんかしたくないよなぁ…。」

 

裏で一休みした黒深子は皆がオーガの事を話さない理由を薄々理解し始めた。普通の人が近くに彷徨いてる殺人鬼の話なんかしたくないように、オルフェノクを殺すオーガの話をここの生徒達が話したがるはずもない。

 

「おい、白石!」

 

すると、そこに同じクラスの複数の女生徒が黒深子の前に現れた。

 

「な、何ですか?」

 

「お前、何男子達に色目使ってんだよ!」

 

「キャアッ!!」

 

突然言いがかりをつけて黒深子を壁に突き飛ばした。そして「あの時」の恐怖が頭を過ろうとした時…

 

「お~いおい!つーか一人に寄ってたかって何やってんだよ!」

 

金髪で目つきも悪く、制服も着崩している不良の男子生徒が現れた。

 

「な、何の事…ヒッ!」

 

「俺ーゃな!そういう奴見てると無性にムカつくんだよ!とっとと失せろ!」

 

不良は壁を拳で砕き女生徒達を脅した。それを見て、彼女達は逃げ出した。

 

「あ…あの…助けてくれてありがとう。」

 

「あぁ?何の事だよ。ちょいとムカつく事があったからそれ発散しただけ。つーかこの辺を一人でウロウロすんなよ、白石。」

 

「な、何で知ってるんですか?」

 

「つーか、俺お前と同じクラスだから。俺、蛇塚(へびづか)ナオヤ。じゃな。」

 

この不良生徒、ナオヤは黒深子と同じクラスメイトだったのだ。名を名乗り右手を横に振りながら去ろうとした。

 

「待って、蛇塚君!ちょっと聞きたいんだけど、貴方オーガについて知ってる?」

 

黒深子の質問にナオヤはその場に止まり、怪訝そうな顔で振り向いた。

 

「お前、オーガを探してんのか?」

 

「え!?え、ええ…。そう…だけど…。」

 

黒深子はナオヤの質問に怯みながらも肯定した。すると…

 

「…ちょっと顔貸せ。」

 

「え?え?え!?ちょ、ちょっと離して!痛い痛い痛い!!」

 

ナオヤは黒深子の手を掴み、何処かへ移動した。

 

―とある部室

 

 

「おーい。相馬ぁ!連れて来たぞ。オーガ探してる奴。」

 

「蛇塚君。また無茶をして…先生に見られたら変に誤解されるよ?」

 

そこには、ナオヤの無茶な部室案内に注意をする丸っぽく短い茶髪の生徒に…

 

「本当よ。ま、学校クビになりたいなら止めないけどね♪」

 

皮肉を込めた冗談を飛ばすおさげの女生徒がいた。

 

「うるせぇ。鶴見!おめぇはいつも一言多いんだよ!」

 

「え?つ、鶴見さん!?」

 

女生徒の一人はなんと仲良くなったばかりのユカだったのだ。

 

「ユカでいいよ、クミちゃん。私達友達じゃん。」

 

「…ありがとう。ところでここは何部なの?」

 

黒深子はユカにここは何部かを聞いた。

 

「その前に自己紹介をするよ。僕も君と同じクラスの相馬(そうま)ユウジ。ここ『救事部』の部長さ。」

 

「救事部?」

 

黒深子は聞いた事の無い部活の名前に首を傾げた。

 

「うん。僕達は色々な学園行事の手伝いをする…。所謂助っ人部みたいな物だよ。」

 

「部活やその試合の助っ人に物探しに倉庫の掃除等…かなり大変な部活動なの。」

 

「へぇ…そうなんだ。何か凄いわね。(…先生が聞いたら絶対ここの顧問になる!っていいそうな部活だわ。)」

 

闇影の性格なら確実にそう名乗り出るだろうと思いつつ、黒深子は救事部の活動に関心を持った。

 

「あっ、そうだ。私がオーガを探してるって言ったらそこの…蛇塚君に連れられたんだけど…」

 

黒深子は自分がここに連れてこられた理由を尋ねようとした時…

 

「その部活動もVery用事があればのTalkですガネ。」

 

部室の入り口に四人の生徒が立っており、ウェーブのかかった金髪のリーダー格の男子生徒が話しかけてきた。

 

「…薔薇ノ(ばらのみや)先輩。」

 

「おっと、Sorry。転校生がいらしてたんデスネ。私は生徒会「ラッキークローバー」会長の薔薇ノ宮キョウジと申しマース。Nice to meet you.」

 

キョウジは英語混じりの言葉で黒深子に挨拶をした。彼等がここに赴いた理由とは…。

 

「その生徒会長様がこんなチンケな部室までご苦労なこった。」

 

ナオヤはあからさまに嫌味ったらしく、彼等に挨拶した。

 

「貴方、会長に失礼ですよ!」

 

四人の内、唯一の女子生徒が今のナオヤの発言をきつく注意した。しかしキョウジは左手を上げ、落ち着く様に諫めた。

 

「例の、オーガをSearchする件はどうなっていマスカ?」

 

「その件でしたら、申し訳ありませんが未だ見つかっていません。何せ誰がオーガなのかの検討もついていませんので。」

 

ユウジは丁寧にオーガの行方は未だ不明だとキョウジ達に告げた。

 

「あれからTwo mouth 経つのに未だ見つからないノデ、そろそろユー達に依頼のStopをかける為、ここにComeしまシタ。」

 

キョウジはユウジ達が何時まで経ってもオーガが見つけられない事に痺れを切らしてオーガの捜索を中止する為に救事部まで赴いたのだ。

 

「もう少しだけ待って頂けませんか。お願いします。」

 

「ふむ…、まあいいでショウ…。もう少しダケ捜索を任せマス。But…」

 

キョウジは頭を下げるユウジを見て、オーガの捜索を暫くは続ける事を許可した。が、

 

「見つけ次第必ずEraseしなさい…。オーガは我々同胞を殺した裏切り者…絶対に許しはしない…!」

 

キョウジは一瞬だけ顔にオルフェノクの紋章を浮かばせ、口調も変わり、拳を血が出る程握り激昂した。どうやらこれが彼の本性のようだ。

 

「…!Sorry…私とした事が…。とにかく、オーガの件は頼みましタヨ。」

 

キョウジは落ち着きを取り戻し再度依頼をした後、彼等は部室を去った。

 

「あ…あの…。」

 

その場の不穏な空気の中で黒深子は声をかけようとしたが…

 

「んじゃ、さっさとオーガを探してますか!」

 

「うん。」

 

「そうね。行こ!クミちゃん!」

 

何故か今のやり取りが無いかの様に三人は部室を出てオーガの捜索をしようとした。

 

「会長…。よろしいのですか!?あの件を彼等に未だ任せるなんて…」

 

「何…見つかればそれでGood…見つからなければそれをReasonにKillすれば良いのデス…フフフ…」

 

キョウジも内心では救事部を快く思っていなかったのだ。

 

「それよりも『あの方』をSearchする事に専念して下サイ。」

 

「…はい!」

 

キョウジ達もオーガとは別の「何者か」を探しているようだ。

 

 

 

―バーバー・フラッシュ

 

 

「そっか…黒深子ちゃんがオルフェノクになったのはそういう事があったのか…。」

 

コウイチは首から下に布を被さり座りながら、黒深子がオルフェノクになった経緯と潜入を買って出た理由を闇影から聞いていた。

 

「ああ。あの子は自分なりに考えていたんだな。自分にしか出来ない事を…。…ん?」

 

闇影はコウイチの髪を切りながら黒深子の想いに感心していた。その時、ガラス越しに何かを目撃した。

 

「おい、このガキ!人にぶつかっといて詫びの一つも言えねぇのか!?」

 

「ぶつかった詫び料として二万で勘弁してやるよ。」

 

それは、少年は二人の大柄な男達に因縁をつけられ金品を奪われようとしていた光景だ。

 

「……」

 

「何とか言えよ!オラッ!!」

 

少年が一言も喋らない事に頭に来た男は彼を殴ろうとしたが…

 

「おい!子供相手に二人がかりで何だ!!」

 

闇影は男の拳を掌で受け止め、少年を救った。

 

「あんだよ、おっさん!てめぇにゃ関係ねぇだろっ!」

 

「関係ある無しの問題じゃない!」

 

「んだとぉ…!」

 

二人の男は顔に紋章を浮かばせ、仙人掌をイメージした「カクタスオルフェノク」と蟷螂をイメージした「マンティスオルフェノク」に各々変化した。

 

「…!オルフェノクか!」

 

オルフェノクを目の当たりにした闇影はディライトドライバーを装着した。

 

「変身!」

 

KAMEN-RIDE···DELIGHT!

 

闇影はディライトに変身し、オルフェノクに立ち向かった。

 

『はぁっ!!せいっ!!』

 

『グッ!!』

 

ディライトはカクタスOに打撃と蹴りを打ち込んでいくが…

 

『シャアッ!!』

 

『ぐあっ!!』

 

マンティスOに背後から攻撃を受け、その隙に反撃を受け、吹き飛んでしまう。

 

『くっ…!やっぱ二人はきついな…。だったら!』

 

闇影は起き上がりながら、黒いカードを装填した。

 

SHADOW-RIDE…RYUGA!

 

その瞬間、ディライトの影はコウイチが変身する仮面ライダーリュウガにシャドウライドした。

 

『更に…これだ!』

 

ATTACK-RIDE…STRIKE-VENT!

 

ディライトとSリュウガは黒いドラグクローを装備した。だが、ディライトのそれは全身が真っ黒の物だった。

 

『はあああっっっっ!!!!』

 

『『グギャアァァァァッッッッ!!』』

 

ディライトのドラグクローの黒い炎がマンティスOを焼き尽くし、身体が青白く燃えて灰化した。

 

『グッ…!』

 

しかし、カクタスOはダメージを受けながらも何とか生きている様だ。

 

『まだ生きているのか…だったらこの場は見逃してやる。早くいけ。そして、これを教訓に二度とこんな事はするな。』

 

ディライトは生き残ったカクタスOにそう注意して、見逃そうとしている時…

 

「…君は…今何してたの?」

 

そこへユウジが現われ、先程とは打って変わった怒りの表情をしてディライトを睨み付けた。

 

『た!助けてくれ!こ、こいつに連れを殺されて俺も殺されそうなんだよ!』

 

カクタスOは、突然現れたユウジに自分がディライトに殺されそうだと嘘を言いその場から逃げた。

 

「…という事は、君がディライトなのか!」

 

ユウジは強い剣幕を立て、鞄からベルトを取りだし腰に装着した。そして、茶色を基本とした携帯電話を開きボタンを押した。

 

0・0・0

 

STANDING-BY…

 

くぐもった警告音が鳴り響き、携帯を真上に翳しベルトに装着し…

 

「変身!」

 

COMPRETE!

 

ユウジの身体にクリアブラウンのフォトンブラットが包まれ、強い光を放った。それがやんだ時、そこには全身黒を基調としたローブを纏っており、赤い「Ω」の形をした複眼のライダー「仮面ライダーオーガ」の姿があった。

 

『こんな若い子が…オーガ…!』

 

ディライトはこの世界のライダー・オーガの正体がまだ十代の少年である事に驚愕した。

 

『だあああっっっっ!!!!』

 

『くっ…!』

 

突然殴りかかってきたオーガの攻撃をディライトは腕を掴み阻止した。

 

『お前がこの世界を焼き尽くそうとしているのは分かっているんだ!灰燼者ディライト!』

 

『またか…何の事なんだ!』

 

『黙れ!』

 

またも灰塵者と呼ばれ襲いかかられたディライトは困惑しつつもオーガは距離を取り、専用武器「オーガストランザー」で斬りかかった。

 

『ちっ…!手を出すなよ!』

 

ATTACK-RIDE…SWORD-VENT!

 

Sリュウガに手を出さぬ様命令し、またも全身が黒いドラグセイバーを構えオーガと斬り結んだ。

 

『倒れろ!倒れろ!』

 

『くっ…!落ち着け!』

 

オーガは幾重も剣を打ち込み、ディライトも負けじとドラグセイバーで防ぐ。だが、大剣と日本刀では重量の差でいずれ後者が不利になるのは時間の問題、そして…

 

『お!折れたぁぁっっ!!』

 

予想通りドラグセイバーは重量に負け、刀身が折れてしまった。この機を逃すまいとオーガはディライトを斬ろうとするが…

 

「ちょ、ちょっと待って!相馬君!」

 

『……!』

 

突然黒深子の、オーガを止める声が聞こえた。同時にナオヤとユカもこちらに走って向かって来た。

 

『『く、黒深子/し、白石さん!!?』』

 

―バーバー・フラッシュ

 

 

「もう、相馬君!いくら叫び声が聞こえたからって一人で突っ走らないで!」

 

「そーだぜ!つーかおめぇ足速すぎ!」

 

黒深子とナオヤはオーガことユウジの単独行動に注意をした。

 

「ご、ごめん…。それと…煌さんも先程はすいませんでした!」

 

ユウジは単独行動と闇影への襲撃を素直に謝った。

 

「いや、気にしないでいいよ。それより君達はどうやってオーガギアを?」

 

闇影はユウジ達がオーガギアを所有している理由を尋ねた。

 

「今から数ヶ月前…僕達救事部は何時もの様に夜の見廻りをしていたんです…。すると、謎のオーラの中から赤いフードを被った女の人が現れてこれを渡してこう言ったんです。」

 

 

 

―いずれお前達の前に灰塵者、ディライトが現れる…。奴は全ての世界を焼き尽くそうとしている。その時は、全力で排除しろ!!

 

 

 

「謎のフードの女…か…。」

 

「俺と同じだ!俺もその人にリュウガのデッキを渡されてそう言われたんだ!」

 

「コウイチもか!?」

 

先の「リュウガの世界」でコウイチ=リュウガに襲われた理由が判明した。どうやらその赤いフードの女が関係している様だ。

 

「一体…灰塵者って何の事なんだ…?何故排除する必要があるんだ…?」

 

闇影は自身が何故灰塵者と呼ばれているのかを自問していた。

 

「それより、闇影…。」

 

「?どうしたんだコウイチ?」

 

「何時まで俺をこの髪型にしとくつもりだっ!」

 

「…あっ!!」

 

闇影は未だ髪を散髪中の為、コウイチのもみあげが片方だけ短くなっているのに今頃気づいた。それを見て一同は笑い出した。

 

「ぶっははははは!!な、なんだよ…それ!」

 

「コ、コウイチ…の髪が…お、面白い!!」

 

「わ、笑ったら悪いよ、クミちゃ…あははは!!」

 

「笑うなぁぁぁぁっっっっ!!!!」

 

ナオヤ、黒深子、ユカに大笑いされたコウイチは涙目で叫んだ。だが、これがきっかけで闇影の心が和らいだ。

 

「ごめんごめん、直ぐに整えるからな。」

 

闇影は謝りながらコウイチを席に座らせた。

 

「…そう言えば一つ聞きたいんだけど…。」

 

闇影は話題を切り替えユウジに質問した。

 

「何ですか?」

 

「君達はオーガの力でオルフェノクを倒す以外に誰を探しているんだ?」

 

黒深子から聞いた話では、ユウジ達は人間に危害を及ぼすオルフェノクを倒す以外に「何者」かを探している様だ。「オーガを探す」という名目で…。

 

「そ、それは…」

 

ユウジが話すのを躊躇っていたその時…

 

「…!な!何だ!」

 

突然、理髪店に大きな光弾が直撃し爆発した。その為、中の物損が激しくなった。

 

「見つけましたよ。オーガ…いや、Mr.相馬!」

 

光弾を撃ったのはキョウジだった。傍らには他のメンバーと先程の男も一緒にいた。どうやらあの男がオーガの正体を密告した様だ。

 

「残念デスヨ…Mr.相馬。Youは一番信頼していたというノニ…。」

 

キョウジはそんな言葉とは裏腹に物凄い顔つきでユウジを睨んだ。

 

「私の期待を裏切った報い…」

 

オルフェノクの紋章を浮かばせ…

 

『…死を持って償って貰おうかぁぁっっ…!!』

 

薔薇をイメージしたオルフェノク「ローズオルフェノク」へ変化した。それに伴って他の者もオルフェノクに変化した。

 

「…全員集合か…。皆!行くぞ!」

 

闇影が全員に戦う様号令をかけたその時…、

 

「な!何だ!?」

 

突然謎のオーラの壁が現れ、闇影はその中に飲み込まれる様に包み、その場から姿を消した。

 

「せ、先生が消えた…。」

 

「何処に行ったんだ、あいつ…。」

 

黒深子とコウイチは突然消えた闇影の安否を気にするが…、

 

「余所見して場合じゃねぇぞ!!」

 

「今はあの人達を倒す事に専念して…」

 

「それから煌さんを探しましょう!!」

 

0・0・0

 

STANDING-BY…

 

「変身!!」

 

ナオヤは蛇をイメージした「スネークオルフェノク」、ユカは鶴をイメージした「クレインオルフェノク」に、そしてユウジはオーガに変身した。

 

「俺も戦うぞ!変身!」

 

「(先生…。…ごめんなさい!後で探すから!)」

 

コウイチもリュウガへ変身し、黒深子は心の中で闇影に謝りながらスワンオルフェノクに変化した。

 

『(…そう言えば、さっきの子何処に行ったのかしら?)』

 

スワンOは先程闇影が助けた少年の行方を気にした。

 

 

―謎の場所

 

 

「…ここは、何処なんだ?コウイチ!黒深子!相馬君!」

 

謎のオーラによって周囲が複数の巨大なビルが建った場所に移動させられた闇影は、コウイチ達の名を叫んだ。だが、その返事が返る事はなかった。

 

「ビル街の筈なのに携帯も圏外。普通の場所じゃないな…。」

 

確かに周りにビルがあるのに携帯が圏外になるのはおかしい。となると、ここは何らかの力で創られた空間なのかもしれない。等と思考していたその時…

 

『バーンッ♪!!』

 

突然、紫色の光弾が闇影を襲った。だが、間一髪の所を辛うじて回避した。

 

「誰だ!…ラ、ライダーだと!?」

 

『お前が持ってるベルト、僕が貰っても良いよね?答えは聞かないけど!』

 

闇影を襲ったのは紫色の龍の仮面を着けた、宝珠を掴んでる様な龍の爪のアーマーを纏った子供っぽい口調が特徴の、時を守るライダー「仮面ライダー電王 ガンフォーム」だった。

 

「君…何故俺のベルトが必要なんだ!?誰に言われたんだ!?」

 

『赤いフードの人が、お前のベルト持って帰ったら時の列車の車掌にしてくれるんだって!良いよね~♪』

 

「赤いフード!?」

 

闇影は電王GFの赤いフードという単語に強く反応した。つまり彼は、例の赤いフードの女の刺客なのだ。

 

「粗方解ったよ…。だが…!」

 

闇影はディライトドライバーを腰に巻き…

 

「今はやらなきゃいけない事があるんだ!変身!」

 

KAMEN-RIDE…DELIGHT!

 

カードを装填し、ディライトへ変身した。

 

『不本意だが、君を倒して戻らせて貰う!』

 

『倒せたらの話だけどね!』

 

ディライトはライトブッカーをソードモードにし、電王GFに斬りかかった。だが、彼は軽快なステップを踏み、攻撃を受け流した。元々電王の基本フォームの中で彼は瞬発力が速く、攻撃が回避され安いのだ。反面、攻撃に打たれ弱いのが弱点だが。

 

『くっ…!なかなか当たらない…!』

 

『そんなんじゃ駄目だって!ふっ!それっ!』

 

『ぐっ…!ぐわっ!!』

 

電王GFはその軽やかな動きと共にディライトに素早い打撃を繰り出した。攻撃力も相当強い様だ。

 

『まだまだっ!!』

 

更に打撃でディライトとの距離がかなり離れたら、銃を乱射した。

 

『があぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

その攻撃でディライトはビルの壁まで押し出された。

 

 

 

一方、ユウジ達は…

 

 

『くっ…!』

 

『どうしマシタ?この程度なノカ?』

 

『何とか二人倒せたのはいいが…コイツは別物だな…。』

 

あれから、二人のオルフェノクを倒したのだが、ローズOはその中でもかなり上位の力の持ち主だ。オーガやリュウガ、オルフェノク三人の力を持ってしてでも倒す事は敵わなかった。

 

『ま…まだだぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

『だ…駄目だ!ユウジ!そんな真正面から言っても…!』

 

リュウガの忠告を無視し、オーガストランザーでローズOに斬りかかるオーガだが…

 

『何!?』

 

その瞬間、ローズOは薔薇の花弁となり姿を消した。

 

『何処だ…何処にいる!』

 

『ここにいマスヨ。』

 

『な!ぐああああっっっっ!!!!』

 

ローズOはオーガの背後を取り、後ろに強く蹴り上げ光弾を撃ち出した。その弾みでオーガの変身は解除され、ベルトはローズOの足下まで吹き飛んだ。

 

『オーガギア…確かに返して貰いまシタヨ。』

 

そして、そのまま拾い上げた。

 

『やりましたね!会長!』

 

「エエ…。さて、後は彼等をEraseしたらあの方をSearchしましょう。我々の…『オルフェノクの王』を!」

 

キョウジ達の真の目的は「オルフェノクの王」を探す事だったのだ。

 

『オルフェノクの…王…?』

 

「Yes!我々オルフェノクは一度Deadし蘇り、強大なPowerを手にシタ。But、そのPowerに肉体が着いていけずやがては滅んでしまいマス…。」

 

『……!』

 

スワンOはキョウジの言葉に驚愕した。オルフェノクはその力に人間の身体が着いていけず、最終的には自身が滅んでしまうのだ。

 

「だが、あの方は…Kingはその崩壊の危機から我々をSafeするPowerを持っていマス!そして、そのKingはまもなく目覚メル!それを守る為に作られたのがこの帝王のベルト、オーガギア…そして…!」

 

『……か。』

 

『?相馬君?』

 

ユウジは下を向きながら何かを呟いていた。

 

『王の復活なんて…絶対に…させるかあぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

ユウジは強い咆哮をあげ、顔にオルフェノクの模様を浮かばせ、チェスの駒「騎士」をイメージしたオルフェノク「ホースオルフェノク」へと変貌した。

 

『ウオォォォォッッッッ!!!!』

 

そして、そのままキョウジに向かって走り出した。彼が王の復活を其処まで阻止する理由は…?




次回はもう一つの「アレ」も出ます!!

そして…

好きなレギュラーキャラは?

  • 煌闇影/仮面ライダーディライト
  • 白石黒深子/スワンオルフェノク
  • 赤鏡コウイチ/仮面ライダーリュウガ
  • 諸刃ツルギ/仮面ライダーサソード
  • 彩盗巡/仮面ライダーディシーフ
  • 戴問周/仮面ライダーディスティール
  • 白石影魅璃
  • 創士傀斗
  • 紅蓮
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