仮面ライダーディライト-世界の光導者-   作:トラグマアーク〜駄作者ナンバーワン〜

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オーガ編後半!

オーガと対なす「アイツ」…言うまでもありませんね。


第6導 限りある命、限り無き想い

『ウオォォォォッッッッ!!!!』

 

ユウジ=ホースオルフェノクは魔剣を携えて、キョウジに向かって突進した。

 

「ふっ!!」

 

だが、それは片手で軽々と受け止められてしまった。そしてもう片方の手から光弾を撃った。

 

『グアァァァァッッッッ!!!!』

 

その衝撃でホースOは壁まで打ち出された。だが…

 

『…王は…復活させない!!グアァァァァッッッッ!!!!』

 

またも咆哮をあげたホースOは足を四本にし、ケンタウロス形態となりキョウジに再び突撃した。

 

「ふっ…この程度のAttack等…何っ!グガッ!!」

 

キョウジはホースOを甘く見過ぎた為、彼の急スピードな突進を諸に受けて吹き飛んだ。そして、その弾みで持っていたオーガギアを落としてしまったのだ。

 

『…オーガギア…!!』

 

ホースOはすかさずそれを拾い上げ、距離を取った。

 

『会長!!大丈夫ですか!?』

 

先程の生徒会の副会長で唯一の女生徒らしきオルフェノクが自身の影を伸ばしながら、キョウジの身を案じた。

 

「くっ…!!一旦、退きマスヨ…!!」

 

キョウジ達は花弁を散らし、その場から姿を消した。

 

『待てっ!!逃がすかっ!!』

 

『お、落ち着けって!相馬!つーか今は煌の野郎を探そうぜ!』

 

スネークOは尚も戦おうと頭に血がのぼってるホースOを羽交い締めして抑えた。

 

『黙れ!!あいつ等を倒し…オルフェノクの王もこの手で殺してやるっ!!』

 

スネークOの言葉にも耳を貸さず、ホースOは殺意を撒き散らしていた。その時…

 

『相馬君、ちょっとゴメンね。うりゃっ!!』

 

『ぐはっ!!』

 

『『『ええええぇぇぇぇっっっっ!!!!何やってんのぉぉぉぉっっっっ!!!!』』』

 

リュウガ、スネークO、クレインOはスワンOの正拳突きで気を失いホースOからユウジの姿に戻った光景に大きくツッコんだ。

 

「これで静かになった。さ、ウチに運ぼ?」

 

『『『は、はい!了解しました!!!!』』』

 

三人は黒深子の笑顔に怯え、敬礼してユウジを運んだ。

 

 

 

―世界の光導者、ディライト!9つの影の世界を巡り、その瞳は、何を照らす?

 

 

一方、ディライトは、

 

『うっ…!くっ…!』

 

壁に打ち付けられ、ダメージが大きくなかなか動く事が出来ない。

 

FULL-CHERGE!

 

電王GFは止めを刺す為、ベルトにパスをセタッチした。そして、エネルギーが集中したデンガッシャーの銃口をディライトに向けた。

 

『最後いくよ、いい?…答えは聞いてない。』

 

『く、くそっ!』

 

ATTACK-RIDE…ILLUSION-SHADOW!

 

ディライトは一枚のカードを装填する。それに気づかない電王GFは決め台詞を言いながら自身の必殺技「ワイルドショット」を放ち直撃させた。しかし、爆風が晴れたその場にディライトはいなかった。

 

『あれ?いない。消えたのかな?』

 

電王GFはあのまま消えたのだと推測していた瞬間…

 

『後ろだ!はぁっ!』

 

『ぐあああっっっっ!!』

 

なんと電王GFの背後からディライトが攻撃した。

 

『な、何で!?何で何で!?』

 

予想外の事態に狼狽する電王GF。そんな彼に対してディライトは種明かしに一枚のカードを見せた。

 

『この「イリュージョンシャドウ」のカードを使って自分の影分身を作って身代わりにしたのさ。ちょっと悪い事したけどね。』

 

ディライトは攻撃が来る寸前に力を振り絞り今のカードを使い、身代わりの影分身を作り何とか攻撃を回避したのだ。

 

『形勢逆転だな。君の負けだ!』

 

ディライトはライトブッカーをガンモードに変形させ、電王GFに向けた。

 

『ど…どうしよ…!パ、パスは…!?』

 

電王GFはパスを探すが、先程の攻撃の際投げ捨ててしまった為何処にあるのか分からなかった。

 

「電王、もういい…。此処は下がれ…。」

 

突如謎のオーロラから赤いフードの女が現われ、電王GFに退避するよう命じた。それと同時に彼はそのオーロラへ吸い込まれる様に包みこまれた。

 

『いやだいやだ!!僕があいつをやっつけるんだぁっ!!』

 

電王GFは駄々をこねながらオーロラの中へ消えていった。

 

『お前は…誰なんだ…!』

 

ディライトはダメージを受けた体を抑えながらフードの女に尋ねた。

 

「私の名は紅蓮(グレン)…。影を監視する者だ…。」

 

『紅蓮…。影を監視…?』

 

謎の女、紅蓮の「影を監視する者」という言葉にディライトは眉をひそめた。

 

「私は、影の世界に何らかの影響が及ばないかを監視、排除する使命…。」

 

『俺はその排除の対象になっているのか…!』

 

「ディライト…、貴様が現れた事でこの世界に目覚めぬ筈の王が目覚める…!王を越えし王…オルフェノクの『帝王』が!!」

 

『!!オルフェノクの…帝王…!?』

 

紅蓮は「オーガの世界」に目覚めぬ筈の「オルフェノクの帝王」が目覚めると言った。

 

「そして貴様は、その帝王に滅ぼされる運命を辿るのだ!!」

 

そう言い切った紅蓮は謎のオーロラの中へと消えていった。

 

『ま、待てっ!!』

 

ディライトは紅蓮を呼び止めようとするが、自身もオーロラに包まれた。

 

 

 

「…!ここは…戻って来たのか…?…黒深子の家に戻ろう。ん?君は…。」

 

いつの間にか変身が解け元の世界に戻った闇影は、一先ず黒深子達と合流する事にした時、ある人物と出会った。

 

 

一方、白石家では…

 

 

「ふぅ…。一先ずここへ寝かせましょう。」

 

家まで戻った黒深子達は気を失ったユウジをソファーに寝かせた。

 

「それにしても、相馬君はどうして彼処まで王を倒す事に拘っていたのかしら?」

 

黒深子は、あの温厚なユウジが王を倒す事に強い執着心を持っていた事に疑問を感じた。

 

「つーかおめぇ、あまり無茶すr「何か言った?」すいません。」

 

ナオヤは先程の黒深子の行動を諫めたが、拳を握った彼女を見て即座に謝った。

 

「それよりこれからどうするの?オーガの正体がバレちゃったから学園には迂闊に近づけないわよ?」

 

確かに、ユウジがオーガである事がキョウジに知られた今、迂闊に流星学園に行くのは無謀だ。

 

「…今は下手に彷徨くより、暫く私の家にいた方がいいよ。」

 

黒深子はユウジ達に自分の家に匿う事を提案した。

 

「…いいの?迷惑かけちゃって。」

 

「私達友達でしょ?友達が困っているのを助けちゃ駄目?ユカちゃん。」

 

ユカは黒深子に迷惑をかけてしまう事を案じるが、彼女の優しい言葉にその懸念は消えた。

 

「クミちゃん…ありがとう!」

 

「んじゃ!お言葉に甘えるぜ!」

 

ユカとナオヤは黒深子に感謝し、この家に匿わせてもらう事にした。

 

「ただいま~。」

 

そこへ闇影の声が玄関から聞こえた。それを聞いた黒深子達は玄関へ向かった。

 

「ただいまって…先生!大丈夫だったの!?」

 

黒深子は闇影の能天気な口調に呆れつつ心配をした。

 

「ああ、何とかね。」

 

「でも…無事で良かった…。で、何でその子も?」

 

黒深子は闇影の無事な姿に安心した。しかし、一緒に連れている先程因縁をつけられていた少年に注目した。

 

「ああ。帰る途中で見かけて、何か一人で突っ立ってたんだ。何を聞いても全然答えないから、とりあえず此処で預かろうと思ってな。」

 

「また勝手なお節介を…何で警察に行かなかったの?」

 

謎の少年をこの家で預かろうと言う闇影に額に手を当てる黒深子は尤もな疑問を問うが…

 

「そうしようとしたら手を引っ張って首を振るんだ。何か嫌な事があるのかと思って…」

 

「この結果って訳ね…。」

 

「そゆ事。」

 

「はぁ…もういいわよ。三人も四人も変わらないし…。」

 

「ありがとう!よかったな、テルオ君!」

 

「何でその子の名前知ってるんだ?」

 

コウイチは何故少年の名前を知っているのか闇影に尋ねた。

 

「ん?ほら、付けてる名札に『流星小学四年生 華方(はながた)テルオ』って書いてるだろ?」

 

「「「「あ、さいですか…。」」」」

 

四人は普通過ぎる闇影の返答に呆れながら納得した。

 

「あら、今日は沢山料理をつくらなきゃね。」

 

こうして四人は黒深子の家で厄介になった。(その後ユウジは目覚めた)その日の夕食はとても賑やかであり、有意義な時間だった。夕食後は皆でゲームをしたり談笑したりと申し分がないくらい楽しんだ。女性陣が風呂に上がった時、何故かコウイチとナオヤが横たわっていたのを除くと…。そんな日が数日続いた。

 

 

―翌朝

 

 

「あれ?相馬君とテルオ君は?」

 

皆が目覚めた時、ユウジとテルオがいなくなっていた。

 

「おいおい!やべぇんじゃねぇか!?」

 

「相馬君は大丈夫かもしれないけど、テルオ君だけだと危険だわ!」

 

「落ち着いて!二人一緒かもしれないだろ!?」

 

二人がいなくなった事で皆は騒ぎだした。

 

「とにかく二人を探そうよ!」

 

「そうだな。」

 

二人を探そうと決めた時…

 

 

【朝のニュースです。オルフェノクの硬化した遺体が発見される事件が再び発生しました。最初の二丁目で起きた事件から今回で十件目です。警察の調査によると…】

 

 

何故かつけっ放しになっているテレビからのニュースが闇影の耳に流れた。

 

「(オルフェノクの帝王……固まった遺体…二丁目…)!!」

 

「先生!どうしたの!?」

 

「急がないとまずい事になる!!」

 

闇影は突然その場を駆け出して、家を出た。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!先生!」

 

 

 

―とある森

 

 

オーガに変身したユウジがテルオにオーガストランザーを振り上げようとした時…

 

「止めろ!!」

 

闇影と黒深子がその場に現れた為、オーガは寸止めをして変身を解いた。

 

「二人共、どうして此処に?」

 

「君こそ何しようとしてたんだ!!」

 

闇影はユウジの質問には答えず、逆に彼の行動を指摘した。

 

「僕は…を…」

 

「??」

 

「僕は王を…オルフェノクの王を殺そうとしているだけだ!!」

 

「「!!」」

 

なんとユウジは、テルオの正体がオルフェノクの王だと言うのだ。

 

「何言ってるのよ!!テルオ君が王だなんて…そんな事…!」

 

「いや。間違いないよ。」

 

「先生!?」

 

「最初のオルフェノクの固まった遺体が発見されたあの二丁目は…俺がテルオ君を見かけた場所だったんだ…。」

 

「だからって…」

 

「それだけじゃない!その子が通っていた学校にも聞いたんだ!そしたら彼は植物状態で入院していてずっと出席していなかったんだ!そしてその病院も彼以外皆灰になっていたんだ…。」

 

闇影は密かにテルオの近辺調査をし、その結果と先程のニュースを照らし合わせた結果、彼が王だと判断したのだ。

 

「そんな…。」

 

「分かっただろ?奴が僕の…『僕達』の人生を…」

 

「『僕達』?…!!テルオ君がいない!!」

 

ユウジの言葉に疑問を持っていた時、いつの間にかテルオの姿が消えていた。

 

「奴め…何処に!?」

 

「…王は覚醒の為にオルフェノクを多く喰らう必要がある…。そしてその餌場に相応しいのが…」

 

「…!!流星学園!!」

 

テルオは王の覚醒の為に流星学園に向かったのだと闇影は推測した。

 

「コウイチ達も其処で彼を探しに行っている…。直ぐに行こう!!」

 

「!!あいつは、僕が…刺し違えてでも…!!」

 

「相馬君…君は其処にいるんだ…。」

 

流星学園に向かおうとするユウジに闇影はこの場で待機する様に言った。

 

「何故ですか!?」

 

「自分が今何を言ったのか全く解っていないからだ!!」

 

「!!…何を言って…!!」

 

納得のいかないユウジは闇影に近づこうとした時…

 

「先生、私が説得するわ。」

 

黒深子は闇影を庇う様に前を遮った。そして、ユウジを説得すると言うのだ。

 

「黒深子…けど!!」

 

「相馬君の気持ちは私がよく分かるの…だから先に行ってて。」

 

「…分かった。また君に任せるよ。先に行く!!」

 

闇影はこの場を黒深子に託し、流星学園へと向かった。

 

「…さて、貴方に聞きたい事があるの。貴方がそこまで王を倒そうとする理由は何かしら?」

 

「…。」

 

「『僕達』の人生って事は、蛇塚君とユカちゃんも…って事?」

 

「…!!」

 

ユウジは一向に口を開かなかったが、今の言葉に反応し口を開き始めた。

 

「…それだけじゃない…。」

 

「何が?」

 

「僕達は…人間としての命だけじゃなく、大事な物迄奪われたんだ!!」

 

「!!」

 

 

―流星学園

 

 

「ん?あれって…」

 

学園迄探しに行ったコウイチ達はテルオが園内に入るのを見かけた。

 

「テルオ君!!無事で良かっ…」

 

テルオの下へ彼等が駆け寄ろうとしたその時…

 

「…!!」

 

「うぐっ!!」

 

「!!…え?」

 

テルオの影から飛蝗…と言うより、「守護のベルト」ファイズ・カイザ・デルタギアの主本(モデル)であるオルフェノクの王「アークオルフェノク」が現れ、掌からレーザーの様な物を生徒達に放った。その瞬間…

 

「グアァァァァッッッッ!!!!」

 

「ギャアァァァァッッッッ!!!!」

 

生徒達は青白い炎に包まれ、その身体は化石の様に固まってしまった。そしてオルフェノクは固まった生徒達を喰らった。

 

「うっ…!!」

 

あまりの惨たらしい光景に目を反らすコウイチ達。

 

「つーか何なんだよ…これ…」

 

「最近ニュースでやってるオルフェノクの硬化事件に似ているわ…。」

 

「でもなんでテルオ君が…」

 

「そのBoyこそ、我々のKingなのデース!!」

 

「その声は…!」

 

コウイチ達の前にキョウジと副会長の女生徒が現れた。

 

「つーかあの坊主が王って…どういう事だよ!!」

 

「いや、正確にはそのBoyはKingの依り代にしか過ぎまセン…。」

 

「…!!どういう事だ!!」

 

「Kingは九死に一生したChildの中に宿り、そのChildの意識やSoulを喰い尽クス…」

 

「何…!?」

 

「そして!自身をAwakeするべくオルフェノクを喰らう為のWalkするDollになるDestinyなのデース!!」

 

キョウジはテルオの現状を高らかに説明した。

 

「てめぇ…そんなくだんねぇ事の為にテルオを!!」

 

「お前は絶対に…!!」

 

「許さない…!!」

 

テルオを「人形」扱いするキョウジの発言に怒りを露にするコウイチ達。ナオヤとユカはスネークオルフェノクとクレインオルフェノクに変化し、コウイチはVバックルを召喚し…

 

「変身!」

 

カードデッキをセットしリュウガに変身した。

 

「ふ…。邪魔はさせまセンヨ。」

 

キョウジは女生徒からアタッシュケースを受け取り、そこからベルトを取り出し腰に巻きつけ「ある物」も取り出した。

 

『お前…まさかそれは…!!』

 

キョウジが取り出した物は、全身が白色の携帯電話だった。無論只の携帯ではない…。

 

「『帝王』のベルトは何もオーガだけでは無いのデスヨ…。お見せしまショウ!もう一つの帝王…」

 

【315】【STANDING-BY…】

 

「『天の帝王』の名を持つ…サイガのPowerを!!Change!!」

 

キョウジは白い携帯「サイガギア」で入力コードを押し、携帯を閉じてベルトにセットした。

 

【COMPRETE!】

 

その瞬間、キョウジの身体に青白いフォトンブラットが包まれ、強烈な光を放つ。光がやんだ時、全身を白を基調としたスーツと「Ψ」の形をした複眼が特徴の「仮面ライダーサイガ」へと変身した。

 

『It's show time!!』

 

サイガはそう言いながら親指だけ出した右手を首の左側まで持っていき右側にずらす、所謂「首斬り」のジェスチャーをした。

 

『あれが…もう一つの帝王…!!』

 

『こいつは気を引き締めねぇとな!!』

 

『そうね…行くわよ!!』

 

SWORD-VENT

 

リュウガはドラグセイバーを召喚し、三人はサイガに向かって突撃した。しかし、ドラグセイバーは片手で受け止められ、スネークOのパンチももう一方の片手で彼諸共弾かれ、クレインOの手刀も首を反らして回避し、サイガギアをガンモードに変形しリュウガとクレインOに銃撃した。

 

【BURST-MODE】

 

『ぐあぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

『きゃあぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

『無駄デスヨ。』

 

更にサイガは、背中に装備された専用アタッチメント「フライングアタッカー」で空中に浮かんだ。

 

『と、飛んだ!?』

 

『おいおい!!つーかあんなん反則だろ!?』

 

スネークOの反論もむなしく、サイガはフライングアタッカーから光子バルカンの雨をリュウガ達に浴びせた。

 

『『ぐあぁぁぁぁっっっっ!!!!』』

 

『きゃあぁぁぁぁっっっっ!!!!』

 

三人はサイガの空中からの乱射攻撃を諸に受け、地に伏せてしまった。

 

『これで始末しまショウ…。』

 

【EXCEED-CHARGE!】

 

サイガはギアを開き、「ENTER」のボタンを押した。サイガは右腕にフォトンエネルギーを集中させ、空中からの急降下パンチをする必殺技「スカイインパクト」で止めを刺そうとした。その時…

 

『これでFinis…『させるかっ!!』グギャアァァァッッッッ!!』

 

上空から専用マシン「マシンディライター」に乗ったディライトが、サイガを轢き飛ばした。そして、そのまま激しく着地した。

 

『皆!!遅れてすまない!!大丈夫か!?』

 

『な…何とかな…。』

 

『つーか無茶すんなよな…。』

 

『助かりました…。』

 

リュウガ達はディライトの姿を見て身体を支えながら立ち上がり、無事だと言った。

 

『き…貴様ァァッッ!!よくも私に恥をっ!!』

 

サイガは轢かれた事に激しく憤りながらも立ち上がった。

 

『あれが…王…。』

 

ディライトは身体を光らせ力を溜めているアークOの姿を見て、このままでは覚醒するのは時間の問題だと分析した。

 

『完全に復活する前に倒すぞ!!』

 

FINAL-SHADOW-RIDE…FA・FA・FA・FAIZ!

 

ディライトは完全覚醒しようとするアークOを倒すべく、自身の影をファイズ・ブラスターフォームにFSRさせた。

 

FINAL-ATTACK-RIDE…FA・FA・FA・FAIZ!

 

ディライトとSファイズBFはライトブッカーとファイズブラスターを構え、必殺技「フォトンバスター」を射出しようとするが…

 

『テ、テルオ君!?』

 

なんとテルオがアークOの前に立ち塞がったのだ。

 

『くそっ…!!これじゃ攻撃でき…うわぁっっ!!』

 

ディライトは躊躇った隙をつかれ、女生徒が変化したロブスターオルフェノクの不意討ちを受けた。

 

『王の邪魔はさせない…。』

 

『Good jobデース!!あとどれくらいでAwakeしマスカ?』

 

『あと一人分のオルフェノクを喰らえば王は復活します。』

 

アークOの復活にあと一体のオルフェノクを文字通り「生け贄」が必要だと言ったロブスターO。それを聞いたサイガは…

 

『I see…ならば…。』

 

フライングアタッカーの操縦捍を引き抜いた「トンファーエッジモード」でロブスターに攻撃した。

 

『うあっ!!な、何をするんですか!?会ちょ…!!』

 

ロブスターOは突然サイガから攻撃を受けて困惑したが、アークOの面前迄倒され光線で貫かれその身が青白く燃えた時、一瞬で理解した…。

 

自身が「生け贄」である事を…

 

『そんな!!何故ですか!?会長!!』

 

『喜びなサイ…。Youの犠牲により、Kingを蘇る!!』

 

『そんな…そんな!!私は!!会長…の事…ガッ!!』

 

ロブスターOの最期はサイガの裏切りを受け、王の「餌」となり喰われる無惨な最期だった…。

 

『お前…仲間を犠牲にして何とも思わないのか!?』

 

『おお…ついに…ついにKingが!Kingが!Kingが!!』

 

ディライトの非難にも耳を貸さずに、サイガは更に輝くアークOを見て狂った様に叫んでいた。黒いオーラを纏いながら…。

 

『…ゥウウウウッッッッ…!!』

 

するとアークOの身体が徐々に点滅する様に光りだし、その身体は変化しつつある。同時にテルオの肉体が崩れ始めてきた。そして…

 

『ウオォォォォッッッッ!!!!』

 

『『『『!!!!』』』』

 

華方テルオ「だった」存在は崩壊し、アークOは違う「何か」に変化…いや、進化した。

 

『フフフ…ようやく復活出来ましたね。』

 

見た目とは裏腹に少年の様な声で話すその「存在」は、身体がオーガで頭がサイガのそれと酷似した姿をしていた。これこそ「王を越えし王」…帝王「カイザーオルフェノク」である。

 

『あれが…オルフェノクの帝王…。』

 

『何て威圧感なんだ…。』

 

ディライト達はカイザーOの禍々しいオーラに戦慄していた。

 

『フハハハ…!!目覚メタ!!我らの帝王がついに復活したノダ!!』

 

サイガは帝王の誕生に歓喜しながら、彼の下へと近づいた。

 

『帝王よ…。新たなお姿でのご復活おめでとうございます。』

 

『薔薇ノ宮キョウジ…。貴方のこれまでの働きには感謝しています。此方へ。』

 

『!!では!!』

 

カイザーOは右手を前にかざし、サイガにエネルギーを与えた。サイガは元のローズOの姿に戻り、トゲの付いた蔦が鎧の様に全身を覆ったローズオルフェノク激情態へと変貌した。

 

『フハハハ…!!力が溢レル…。私は不死の存在とナッタ!!』

 

ローズOは不死となった自身に完全に酔いしれていた。そして自身の蔦で細剣を作り出し、ディライト達に襲いかかった。

 

―とある森

 

 

ユウジは自分が何故王を倒そうとするのかを話した。ある日、王が現われ両親と幼馴染みの木下チエと共に殺害され、自身も王の手によりオルフェノクにされたのだ。ナオヤもギタリスト志望だったのだが、王によって腕を負傷され二度とギターが弾けなくなった上に殺害、更にオルフェノクにされ、ユカも恋人の菊川ケイタロウと共に殺され、自身もオルフェノクにされたのだと言う。

 

「その復讐としてなの?」

 

「いいや…。僕は僕自身も許せないんだ!こんな化物としてのうのうと生き延びている自分が!」

 

ユウジは自身がオルフェノクである事を許せないでいた。

 

「だから、王を倒した後は…死んでも…!!」

 

「……!!」

 

王を倒した後に死のうと考えるユウジに黒深子は平手打ちをした。

 

「死ぬなんて…簡単に言わないで!!」

 

「……。」

 

「死ぬ為だけに生きるなんて…私は絶対に許さない!!」

 

「…!!君に何が解るんだ!!」

 

「解るよ!!私も…そうだったから…。」

 

黒深子はこれ迄自分の身に起きた事を話した。自身も死を望んでいた事、闇影との出会いで変われた事を…。

 

「私は自分が何の為に生き返ったのか見つける旅をしているの…。相馬君にだってある筈よ。」

 

「僕が…何の為に生き返ったのか…。僕は…僕は…。」

 

 

 

―流星学園

 

 

『『ぐわぁぁっっ!!』』

 

カイザーOとローズOの圧倒的な強さに倒されるディライト達。ナオヤとユカ、リュウガは気絶し、ディライトも変身解除される程追い込まれた。

 

「くっ…。何て強さなんだ…!!」

 

闇影は肩を押さえながら膝を付いて彼等の強さに恐怖していた。

 

『残るは貴方だけですね。』

 

カイザーOは右腕を剣状に変化させ、闇影に近づき振り上げようとした。

 

「させないわ!!」

 

『グアッ!!』

 

黒深子が乗ったホースOケンタウロス態の飛び蹴りがカイザーOに炸裂した。

 

「先生!!大丈夫!?」

 

「黒深子…。ああ、何とかね。それより…。」

 

闇影は立ち上がりながらホースOの方に視線を向けた。

 

『…まだ答えが見つからないけど…今まででは駄目だと言う事は解りました!』

 

「そっか…。」

 

『おや?君はあの時の…また死にに来たのですか?』

 

『何故僕達の大切な人達を殺し、僕達をオルフェノクにした!!』

 

ホースOは声を荒げてカイザーOに尋ねた。すると…

 

『誰でも良かったんですよ。』

 

『何!?』

 

『私は人間を確実にオルフェノクにする能力を持っています。しかし、三回使うと一時的に睡眠状態に陥ってしまう…そうなる前に…。』

 

『人が「絶望」する姿を見たいんですよ!!大切な物を全て失い、自身は異形の存在として生き、悩み!!苦しむ様を!!』

 

カイザーOは両腕を広げ高らかに叫んだ。人を絶望の淵まで落とし、苦しめる事を楽しんでいるのだ。

 

『それだけの為に…両親を!!チエを!!ウオォォォォッッッッ!!!!』

 

ホースOは強く咆哮し、全身に鎧の様な鱗を纏った「激情態」へと変貌しカイザーに襲いかかった。

 

『無駄デスヨ!!はぁっ!!』

 

『グアッ!!』

 

ローズOが掌から光弾を放ち、ホースOを返り討ちにされ、その衝撃でユウジの姿に戻ってしまった。

 

『このまま死ぬのは嫌でしょう?私の力で不死になりませんか?そうする事で死の運命から逃れられるんですから。』

 

倒れたユウジを見下す様にカイザーOは彼に不死の力を得る事を勧めた。

 

「…人は、遅かれ早かれ何れ死ぬ。それはライダーも…オルフェノクも同じだ。だからこそ皆精一杯生きようとしているんだ!」

 

『!?』

 

「限りある時間の中で限りない夢や想いを抱いて生きるからこそ、命はとても尊い物なんだ!」

 

「限りがあるからこそ…命は尊い…。」

 

「相馬君。君はどう生きたいんだ?」

 

闇影はユウジにどう生きたいのかを尋ねた。彼の答えは…

 

「僕は…オルフェノクとして…人間として生きる!!」

 

ユウジは立ち上がり強く宣言した。その答えに闇影は微笑んだ。そして手元の三枚のカードが輝きを取り戻した。

 

『貴方…一体何者なんですか!?』

 

「お節介教師な仮面ライダーだ!!宜しく!!」

 

闇影はディライトドライバーを、ユウジはオーガベルトを装着そしてギアのボタンを操作した。

 

0・0・0

 

STANDING-BY…

 

「「変身!!」」

 

KAMEN-RIDE…DELIGHT!

 

COMPRETE!

 

闇影はディライトへ、ユウジはオーガへと変身した。

 

『さて、輝く道へ導きますか!!』

 

『ならば此方は死の道へ導きましょう!!』

 

ディライトはライトブッカーを、オーガはオーガストランザーを構えてカイザーOとローズOに斬りかかった。

 

『はぁっ!せいっ!そりゃっ!!』

 

『くっ!!あの瀕死の身体の何処にそんな力が…グアァッ!!』

 

『帝王!!おのれ、貴様ラ…ウアァッ!!』

 

カイザーOとローズOは二人の斬撃を防いでいたが、予想以上の底力に押されダメージを受けてしまった。

 

『おのれぇ…こうなったら!!』

 

カイザーOは全身から触手の様な物を校舎迄伸ばし生徒達を喰らってエネルギーを供給しようとした。

 

『頂きますよ!!貴方達の命を…何!?』

 

突然触手が上空に浮くサイガの光子バルカンによって全て灰となった。

 

『先生!!こっちは任せて!!』

 

サイガの正体はなんと黒深子だった。

 

『黒深子!!いつの間に!?』

 

『今校舎にいる人達はコウイチ達が安全な場所に誘導しているわ!!』

 

『く、くっそぉぉぉぉっっっっ!!!!』

 

『グッジョブ、黒深子!さて、こっちも…。』

 

サイガにサムズアップしたディライトは新しいカードを装填した。

 

FINAL-FORM-RIDE…O・O・O・ORGA!

 

『力を抜いて。』

 

『えっ?うわああっっ!!?』

 

ディライトがオーガの背中に手を当てた瞬間、オーガは自身の武器・オーガストランザーを模した巨大な大剣「ストランザーオーガ」に変形した。

 

『でぇりゃあっっ!!』

 

『『ガァッ!!』』

 

ディライトの一振りでカイザーOとローズOは強いダメージを受けた。

 

『ウオオオオッッッッ!!!!』

 

カイザーOとローズOは片手に全エネルギーを込めた巨大光線をディライトに放ち、ディライトもストランザーオーガを正面に向け切っ先から巨大な光の刃のレーザーを放った。

 

『これで決めるぞ!!』

 

FINAL-ATTACK-RIDE···O・O・O・ORGA!

 

『撃ち斬れぇっっっっ!!!!』

 

『『ギャアァァァァッッッッ!!!!』』

 

切っ先のレーザーは更に大きく伸び、横一文字に斬り裂くFAR「ディライトバニッシュ」がカイザーOとローズOを斬り裂き、「Ω」の文字を残し青白く燃え灰化した。

 

 

 

「何だよ。俺達に話って。」

 

「僕は、オルフェノクの崩壊を防ぐという目標…夢が見つかったんだ。君達にそれを手伝って欲しいんだ!!…駄目かな?」

 

二人は暫く沈黙をしていたが…

 

「当たり前だ…んなモン幾らでも手伝ってやるよ!!」

 

「部長命令だしね♪」

 

「二人共…ありがとう…!!」

 

三人が楽しく話しているのを嬉しそうに見守る闇影達。彼はその場からひっそり去っていく。

 

 

 

「夢を見つけた少年少女達…若いって良いわね~♪」

 

影魅璃はユウジ達三人が楽しく研究している絵が描かれたキャンパスを嬉しそうに眺めていた。

 

「彼等なら実現出来るさ。オルフェノクの運命を変える事が!」

 

「Yes!!」

 

「「Yes?」」

 

黒深子が英語で頷いたのを聞き、首を傾げる闇影とコウイチ。

 

「黒深子ちゃん…まさかサイガに変身したせいで…!!」

 

「あの生徒会長みたくなったのか!?何かの病気なのか!?」

 

「No!Don't touch!」

 

闇影と黒深子は部屋中でおいかけっこの如く走り出した。その時…

 

「また絵が変わったわ!」

 

新たなキャンパスには無数の薔薇の花弁が散る部屋に空席の玉座と、その傍らに剣が飾られた絵が描かれていた。

 

「闇の…キバ…。」




前の世界で出番がなかった分、オーガの世界と言う事で黒深子には今回多く活躍させました。

好きなレギュラーキャラは?

  • 煌闇影/仮面ライダーディライト
  • 白石黒深子/スワンオルフェノク
  • 赤鏡コウイチ/仮面ライダーリュウガ
  • 諸刃ツルギ/仮面ライダーサソード
  • 彩盗巡/仮面ライダーディシーフ
  • 戴問周/仮面ライダーディスティール
  • 白石影魅璃
  • 創士傀斗
  • 紅蓮
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