・FGOのイアソン憑依物。ただし能力が誰おまレベルで別物。
・俺tueeなどの地雷要素あり
・ギリシャ神話については殆ど知らないのでwikiで調べながら書いてるから時系列的な矛盾があるかも。
・多少違和感を感じてもご都合主義ってことで許して。
・最初の間は基本日記形式。
以上のことを頭に入れて読んでくれたら嬉しいです。
とある青年の手記01
◆月◇日 晴れ
『先生』が5歳の誕生日に紙とインクをくれたので、こうして日記を書くことにしてみた。ちなみに読まれたら恥ずかしいから日本語で書こうと思ったけど先生に解読されたらたまったものじゃないから普通に書いてる。
では最初に俺の身の上を書こうと思う。
俺は転生者である。前世の名前は思い出せない、今世の名前はまだ知らない。俺に新しく付けられた愛称がイアソン。…どこかで聞いたことがある気がするけど気の所為だろう。
この世界は恐らく最近よくある剣と魔法のファンタジー世界、つまり異世界だ。なんなら天界的な所に神様も実在している。根拠?勿論あるとも。
今捨て子だったらしい俺をこうして育ててくれていて、他にも俺以外の色々な人を一緒に育てている『先生』。彼の存在自体がファンタジー要素マシマシなのである。
いや、確かに魔法とか使ったりするけどそういうことではなく、『先生』の存在自体が物理的にファンタジーなのである。
――『先生』はケンタウロスなのだ。
そう、腰から下が馬でファンタジー世界によく出てくるケンタウロスである。始めて見たときは正直びびった。だって目を開けてイケメンだと思ったら下半身馬だったから。
まあ、なんか赤ん坊になっててその後に俺が『俺』だと自覚…思い出した時にはもう拾って貰っていた以上、その『先生』改めケイローン先生に他の色んな子供たちと一緒に色々教えて貰っているのだ。ただ、この世界は…というか今俺達の住んでいる先生の家こそが色々おかしい。いやほんとマジで。
まず、先生は剣、弓、槍、パンクラチオンとかいうつよつよ格闘技、他にも騎乗や薬学、更には魔術(魔法では無いらしい)など、戦うことからその他諸々全ての分野において人外級の腕を持っていたのだ。いや元々人外だしなんなら不死身らしいけど。
勿論これだけでは無い。先生は俺達の才能を的確に見抜いて、生徒全員を何かしらの分野で化け物級に育て上げているのだ。
過去の生徒の多くは英雄と呼ばれる存在になっているらしい。いや、もうそれどこのなろう系主人公?
まあ、とにかく人外なケイローン先生の話はこれくらいにしておこう。
もうすぐ今まで基礎訓練だけだった俺も本格的に指導を受けられるようになるから、魔術の適正があるかケイローン先生に聞いてみよう。
■月□日 雨
俺氏、わりとヤバかった件。
早速先生の所に行き、俺に魔術の才能はあるか聞いてみるが先生曰く、俺に魔術の才能は魔力量自体はかなりあるが、魔術回路は一般人に毛が生えた程度しかないらしい。
その時の俺はちょっと落胆したが、一応体に魔力を流す練習をということで、体に魔力を通してみたら
何でもこの雷はケイローン大先生曰く、回路を使った魔術ではなく俺に元々備わっていた権能のような物らしい。うん、余計意味わからん。
何で俺のような純粋な人間に権能なんざついてるんですかねぇ…。
調べて分かったことなのだが、この雷はこの世界のトップとも言える神ゼウスの雷の権能【
……いやなんでぇ?
さんざん周りの人達の事を人外呼ばわりしてまさかの俺も既に一般的人間の枠を外れていた事に衝撃を受けざるを得ない今日このごろ。
ぶっちゃけ強いのは得しかないから嬉しい。
その他にも基本的な武器を色々試してみたが、武術は剣と槍が比較的使えるセンスが在るらしいけど何ていうか……しっくりこない。
なんか槍くらいの長さで刃渡りがあるもの無いの?薙刀とか鎌とか。まあ無いならいいけどさ。
取り敢えずあと3年くらいは素振りと勉強だってさ。まさか異世界でも勉強とか…
あ、あと友達が出来たことを書いておく。二人いて一人はカストロ。ケイローン大先生の基で過ごしている俺達の中で珍しく俺と同じ純粋な人間。厳密には双子でカストロが人間である母の血を、妹が神の父の血を色濃く継いでいるため、二人はゼウスの子だがカストロが(多分)人間、妹は(多分)半神らしい。
うん、ゼウス神さぁマジで…俺の雷がゼウスの権能の一部って知られたとき、ちょっと俺が一方的にだけど気まずくなったやん…。
もう一人はアスクレピオス。太陽神アポロンの子で半神である。こいつは一言で言うなら医術キチ。ケイローン大先生曰く医術なら自分を遥かに凌ぐ才能らしいが、俺的には代わりに狂化がかかってる気がします。だって加護のおかげか傷の治りが速い俺を見て実験体にしようとするんだよ?なに医学の発展の為に人殺そうとしてんの。
✦月✧日 曇り
―――突然だが、空を飛べるようになった。
ちょうど12歳の誕生日を迎えた頃には俺も成長し、剣の扱いも素振りと大先生の指導のおかげで達人級の腕前になった。
あと何か剣を打ち合ってたら相手の動きが何となく分かったり、突然頭の中に未来のことがフラッシュバックするようになった。先生曰く直感が鍛えられた証拠らしい。いや直感万能すぎでしょ。
それで雷ももっと使えるように!と雷を身体全体に纏って跳んでみたらなんか体が浮いた。やったぜ。
他にも俺は他人よりも頭の回転が非常に早く、操船の才能に関してはケイローン先生からしても剣と槍に比べ本物の怪物級だったらしい。
あとちなみに、雷の権能って言ってるけど実際は大した事ない。権能っていうのは、事象の変動、時間流の操作、国造りといった「世界を創造しうる」レベルの力なんだけど、俺の場合は加護のような概念的な物を破壊出来る効果とビームが打てる。それだけなのでまあ正直最強ってわけでは無い。ただし、日に日に力が強くなってる気がするので将来は本当に権能みたいに成るかもしれない。
先生の指導を受けながらどんどん成長する俺達。そろそろ強くなるにしても目標が無いとモチベーションが無くなりそうでつらいです。
にしてもやっぱり何か引っかかる事があるんだよなぁ…
改めて成長してきた俺や皆の顔を思い浮かべる。俺は金髪で翠緑の瞳のイケメン。アスクレピオスは銀髪で緑目のイケメン。カストロは金髪で水色の瞳のイケメン。…そして俺の今の名前はイアソン。
―――異世界は異世界でも、ここ異世界の地球やんけ。
というかじゃあ、何で俺に雷の能力なんか生まれ持ってついてるんですかねぇ…
❖月★日 晴れ
顔的に俺が型月のヘラクレス大好き船長なのは確定なので、目標はやっぱりヘラクレスと見せかけて、同じ5次の青タイツにしようと思う。
そうだ。速くなって攻撃を避けて、相手を何かしらの方法で確殺すればいいのである。あのスピードは俺のゼウスの雷(暫定)出せるし槍もまあ一応使える。剣の方がいいけど。まあ問題はあの槍である。あれは流石に神話体系が違うから無理。ここギリシャだし影の国の行き方とか知らんし。
もう取り敢えず当たれば絶対殺せる技を編み出せば良いんじゃね?という結論に達したので、雷の権能と合わせて確殺できる技を開発する自由研究でも始めようか。
#月∆日 雨
―――忘れてた。
此処がギリシャだって忘れてた。ケイローン大先生の所に引きこもってるから。ちなみに最近14歳になった。
そう、ギリシャの人達は屈指の
あとはよく男に『や ら な い か?(意味深)』って誘われたりする。もうお前ら何なんだよ。(頭のおかしさが)確実に現代人よりも遥か先を行ってるよ。
自分で言うのもあれだけど俺は実際イケメンでしかも超強いので町に繰り出したときはもう色々と凄かった。二度と思い出したくないから詳細は記さないが、とにかくケイローン大先生ありがとう。これからは前も後ろも守りながら生きて行きます。
……でも砂浜に座った時も太ももフェチが寄ってくるから座っていた跡を消そうねってどうなのよ。ちょっと我々日本人のOMOIYARIとOMOTENASHIの心を学んできて欲しいですねぇ。
ただ何か俺を襲おうとしていた方々に雷が片っ端から落ちてたのには気になった。カストロ?そんな目で見ないで?俺何もしてないから。
◐月◑日 曇り
―――最近、不思議な夢を見る。
なんか寝たら変な場所に居て、其処にはなんか輝いてる石像のおっさんがいるのだ。おっさんが何か思ったよりフランクに話しかけてくるのでまあ夢の中だしと色々何も考えずに話してたらめっちゃ仲良くなった。
とにかく良い人で、雷の扱いを俺に詳しく教えてくれた。ある程度使えるようになれば、俺の場合は山一つ程度なら消し炭に出来きて、大抵の防御能力を無視出来るらしい。
――――――いや、思っていたより雷の権能強くね?
もう絶対勝てるじゃんそんなん。あの権能俺の魔力大して使うわけでもないから半永久的に使えるし、元々身体強化と空飛ぶのにしか使ってなかった昔の俺を殴りたい。
他にも、武具や手足を介して雷を噴射する魔力放出などの使い方も学んだ。俺の場合、神クラスの武器じゃないとまともに運用出来ないらしいが。
最近は昼間にケイローン大先生から操船、剣術、パンクラチオンを学び、時にボコられ、寝てる間はこのおっさんに雷の権能の力の使い方を学んでいる。
……そういえばこの人雷の権能使えるってことは、例のゼウス神じゃね?
そのことをある日聞くと、まだ気づいて無かったのかと爆笑された。折角なので色々聞くと、まずここは天界で、俺の親たちはイオルコスという国の元王様。
ペリアスという俺の叔父に王位を奪われ、当時胎内に宿していた俺が将来王位を奪還出来るよう、三日三晩祈ったらしい。
それを見た女神ヘラが俺に加護を宿した時に、俺の魂が全く見えないことに興味を持ってゼウスに報告。
ゼウス曰く、それは初めてのことだったから異質な魂をもつ俺の事を気に入り、俺は
その後、俺の親は生まれた俺を実はゼウスの異母兄弟?だったケイローン大先生に預けたらしい。
へー、すっげー(適当)。でも王様には興味無いですね。型月世界の王様とか碌なこと無さそう。
正直に思った事をゼウスに言った。ゼウスは分かってたのか全然動じていなかった。
そうしたらゼウスがとある提案をしてきた。我と戦え、傷一つでもつけられたらお前の勝ちって。…俺多分死ぬかもしれない。
$月%日 晴れ
―――やったぜ。
今日また夢の中でゼウスと戦った。と言っても殆ど俺が一方的にやられて、やられる直前に最初の方から用意していた全力の雷撃をぶつけて、ほんのちょっとの傷を与えただけ。全能神やべぇ。
戦いの後で何でこんなことをしたのかと言うと、どうやら俺を一度試してみたくなったらしい。今まで余興として鍛えてきたが、此処で期待以下ならば消すことにして。本当は勝てる可能性なんてほぼ無かったらしく、俺が逃げるかどうかを見極めたかったとか。ただ俺は勝った。勝っちゃった。予想を上回ったからか、ゼウス自身は面白いものを見るように見てきた。
ゼウスは俺のことを認め、褒美を上げるから何かしら言ってみろとのこと。ふーん。じゃああの権能のこともっと教えて下さいお願いします。
ついでに武器が欲しいと考えていたら、そのうち武器を送ってやるって言われた。そんな軽いノリでいいの?まあ神だしそうか。
▼月◀日 曇り
朝起きたらなんか力がみなぎってる。ほんとに何で?
取り敢えずケイローン大先生の所へ直行して最近の事を全て話す。最初は落ちついて聞いていたケイローン大先生は途中からは目をぱちくりさせていたし、ゼウスに直接認められたのはとんでもないことらしい。
改めて、ケイローン大先生が俺の身の上を話す。
ディオメデス。イオルコスの王子であり先代の王アイソンの息子、女神ヘラとゼウスの加護を受けた次代のイオルコスの王となるもの。今は改名してイアソンらしい。
まあ名前は初耳だけどそれ以外は知ってた。だけど王にはならん。絶対。
ケイローン大先生と色々相談して決めたところ、俺の存在自体は知ってるかもだから、取り敢えず18くらいになったらイオルコスに行って、俺は王なんて興味ないからこれからも王様よろしくね〜。的な挨拶をしてこようということになった。
…まあでも親の願いを無下にするのもあれだから、場合によってはペリアスとやらを王位から叩き落してその後に誰か適当なやつに王位を押し付ければいいや。
それにしても、こうして育てて貰って、強くしてくれて、なのに俺はケイローン大先生に何も返せていない。何か力になれることは無いだろうか。
そういう旨のことをケイローン大先生に伝えると、先生は少し困ったように笑って、そんなことは必要無いと答えた。
でもやっぱり何もしないわけにはいかないので、鍛え上げられた直感が酔ったヘラクレスに気をつけろと言っていたことだけを伝えた。もしかしたらケイローン大先生の死因に関係してるのかもしれない。今まで俺の直感が外れたことは無いのでケイローン大先生も覚えていてくれるだろう。
◆月■日 晴れ
――15歳になって最近この周辺は結構色々な動物がいることに気づいた。流石神代か、ちょっと歩けばワイバーンの群れやドラゴンも居るし、精霊種や神霊もどきも偶に出てくる。普通にインフレしてて草生えるわ。
それにしても、こんなにサンドバッグが居るのならもっと早く気づけば良かった。
そこのドラゴン、おい、デュエルしろよ(迫真)
ということでデュエル(物理)してドラゴンの死体の出来上がり〜。これがほんとの三分クッキングだね!
自慢してやろうと思って荷台に積んで皆に見せにいったらなんかもう凄かった。
ケイローン大先生には頭叩かれるし、アスクレピオスは何かドラゴンの血採取してるし、カストロは「そうか、まあいつかやるとは思ってたぞ。」とか言い出した。キレちまったよ…久々になあ!
それでカストロと戯れていたらまたケイローン大先生に怒られた。あの冷ややかな目は怖かった。普段温厚な人ほどこういう時って怖く感じるよね。
α月β日 曇り
ゼウスが雷の権能の真髄を俺に授けてくれるらしい。神ではない俺には不可能だが、最高で星を溶かしたり出来るらしい。なんだそれ、バケモンジャマイカ。
ゼウスが俺に手をかざすと、何か第三者視点の走馬灯的なのが頭を駆け巡って、権能の使い方が更に頭に入ってきた。
これって多分ゼウスの戦いの記憶だよね、眼の前で戦ってるの見えたし。何かゼウスの周りにいるのが完全に戦闘要塞だし、向こう側に白っぽい巨人、いや巨神か?が見えた気もするけど、気の所為気の所為。
―――まさかあれと戦えとか言わねーよな。まあ流石に有り得んか。
その名を、【
まあ俺には多分無理。権能って言っても一部だけだし、これをしようとしたら先に俺の身体が溶けそうになった。こうやってビームを放つ使い方なら、精々山を吹き飛ばしたりする程度しか出来ん。
名付けるなら【
そうしたら、忘れてたと言わんばかりに金剛の鎌を取り出して俺に渡してきた。どうやらこれを貸してくれるらしい。
銘を【
だけどこれはもしかしたら俺にとって理想の武器かもしれない。鎌として相手を掻っ切る使用方法。剣と槍の中間程度の使い心地。丁度前から欲しいと思ってた理想の得物だ。
これなら俺も純粋な技術の伸びしろがある。ケイローン大先生に作ってもらっても良かったけど雷に耐えられる素材が無かったから無理だった。
因みに何でこれかというと、近いうちに分かると言われた。
そして朝起きたら
イアソン:一般人?だったがケイローン先生の厳しく優しい指導と古代ギリシャのやべー環境に適応したせいで頭のネジが何本か外れた人。
ただし精神性は一般的なままのある意味やべー奴。
神々に目を付けられてるけど全能神のおかげで今の所は悪いことは何も無い。
因みにfateの知識はstaynightとzeroとfgoの二部三章までと、apoの大まかなストーリーしか知らない。EXTRA?Fake?名前しか知らん。
……勿論ギリシャ神の正体も知らん。
どっちを先にやるか(なおどちらでも修羅場る模様)
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