後、話は史実が基本で進んで行きます。だからまあFate的におかしい部分があっても許して下さい。
あとここからは三人称も結構な割合で入ってきます。
――その竜は生態系の頂点とも言える存在だった。
沼地に住み、体液の毒は例えどんな者でも解毒は出来ず、九つの首を持ち再生能力をも併せ持つ不死の存在。
そして幻想種の頂点に位置し、撃破すれば人類最高峰の偉業『竜殺し』とされる存在でもある『竜種』。
―――その名を
自らに恐れ、どんな生き物も自身に寄り付かない。英雄と呼ばれる人物達も敵わない。この竜にとっては天国のような環境だっただろう。
――――――ふと、金剛の鎌を携えた少年が訪れるまでは。
初めは獲物が迷い込んできたとほくそ笑んでいた毒竜だったが、直ぐにその考えを改め、少年を倒すべき『敵』と断じた。
それは少年の纏う覇気が桁違いだった為である。今までこの身を滅ぼそうと、英雄と呼ばれる者たちが挑んで来たことはあったが尽くを返り討ちにしてきた。
しかしこの少年の覇気に自身が気圧されていることを感じた。
気圧される?矮小な人間風情に?そんなことは有り得ない。
―――だが現実は非情だった。眼の前の少年の姿が突然消えたと思えば、自身の首の一つをその手の大鎌で切り裂いていた。
馬鹿め、と竜は考えたが異変に気づく。再生するはずの首が復活しないのだ。自身が唯一苦手とする炎で傷を焼かれた訳でも無いというのに!
そのままその少年は竜種の動体視力を以てしてもなお視認出来ない速度で毒竜の首を二つ、三つと切り裂いていく。その顔は、何も感じさせぬ無表情であった。
『――――――汚染の原因は排除。これ大事。』
押されている。最強の竜たる自身が人間如きに!何故、何故!
毒のブレスを周囲に吹くが、奴は居ない。――ふと上から何かが弾ける音がして上を見る。
――そこには、雷霆を纏いし
―――ああ、人間如きではなく、神に属する存在であったか。
そう自身の愚かさを悟った毒竜は瞬間、蒼の雷光によってこの世から消滅した。
余談だが、この蹂躙劇を観ていたとある最高神とその他の神は、ヒュドラに対して思ったより一方的過ぎてドン引きしたり、まだかなり若いイアソンの圧倒的実力に感心したりしていたとか。
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■月◆日 晴れ
何かヒュドラが居た。嘘だろお前。
でも何かこう…思ってたより小さかったし油断してそうだったから行けるかな〜って思って行ったら倒せた。何なら相性的に余裕だった。でもやっぱ毒がやばいのは知ってたからすっごく顔が強張ってた気がする。やっぱり戦闘になると少し緊張してしまう。
不死だろうとあの大鎌で容赦なく無効化出来るし、ブレスを吐かれたときは一瞬焦ったけど、雷の権能で空飛んでそのまま雷撃浴びせたら倒せたわ。というか少しの肉片以外何も残らんかった。
くそう、ヒュドラの毒欲しかった…
まああっても使わんけど。ヒュドラの毒は厄ネタ、いいね?
◆月■日 曇り
ケイローン先生にヒュドラと遭遇したことがバレた。なんで言わなかったのかとめっちゃ怒られたけど最後は褒めてくれた。因みに採取した肉片はアスクレピオスが持っていった。まあ別にいらんかったしいいや。
あと多分【
ケイローン大先生曰く、ヒュドラ殺しは英雄として最高峰の偉業であるが為に俺の名が広まるのは時間の問題らしい。
いや、嬉しくないです。此処ギリシャにおいて有名になるのは消費税が5%程一気に上がるよりも辛いです。何故ならその辺の国のジジ…王様や神々に目を付けられて無理難題を出される可能性が増えるから。やだよ、ふざけんなよマジで。
▼月●日 晴れ
今日で一通りケイローン大先生の学習塾の課程が終わった。ある日は狭い通路で大量の矢を避け、またある時はケイローン先生とのパンクラチオンの組手でひたすら投げ飛ばされたり、………本当に色々あった。殆ど思い出したくない事ばっかだけど。
でもおかげでケイローン先生との模擬戦では勝ち越せるようになった。鎌は無しで勝てたから遂に先生を自分の実力で倒せるようになってまさに感無量である。
アスクレピオスは見聞を深める為に此処を離れることにしたらしい。一緒に来るかと聞かれたが何となく行ったら嫌な予感がするので辞めておいた。
カストロも此処を去って行くらしく、例の双子の妹に会いに行くと言っていた。いつも可愛い可愛いとシスコンっぷりを見せつけていたのでどんなのか気になったけど、「妹はやらんぞ!」って言ってなんかそのまま出ていった。
お前は一体俺を何だと思ってるんだ。
取り敢えずカストロは次会ったら殴るとして、俺は後二年くらいは此処に居ようと思う。18の若造が王様に会いに行ってもアレだし。まあ20でも大して変わらん気もするが。
●月▶日 雨
今日は権能(仮)があるからと長年忌避してきた魔術の追加講習をケイローン先生から受けました。
個人的に一般的程度の才能って、型月的にゴミ同然だと思ってたけど、此処神代だから一般の基準から既にバグってたよ。まあ現代最高クラスの魔術師程度の技量は得られそう。戦闘では強化くらいしか役に立たんけど。
まあなら戦闘に使わなければ良いわけで、日常生活はそれなりに便利になった。風の魔術でちょっとした強風を吹かせられるようになったりもした。魔力砲とかも威力だけなら結構凄い。
……正直要らんかった。魔力勿体無いし。
固有結界的なの俺も出してえ。
○月□日 曇り
実は密かに通っていたゼウスを祀る神殿にお参りに行ってたらなんか人間味の無い人が居て求婚された。
なんと出会ってここまで脅威の二秒。道端のトレーナーにポ○モンバトルを挑まれるより速い。当然お断りである。
そしたら何か突然殺そうとしてきた。もう用は無いとのこと。怖すぎ。情緒不安定なのは良くないと思いました。
それで幾らか打ち合ってたら異変に気づいた先生が助けに来てくれた。なんかこういう展開前も見た気がする。でも正直助かるのでありがとうございます。
後で知ったんだが、先生曰く「神霊になり損なった精霊」だそうだ。こんなのがうようよしてるこの時代がどれだけやばいか小一時間程語りたい。
あの精霊は先生に一瞬囮になってもらって、速攻で首を切って倒した。つまるところゴリ押しである。
因みに神殿の話だが、取り敢えずアテナ、ゼウス、ヘラ、アルテミス辺りは頻繁に通っている。
ゼウス、ヘラは言わずもがな、アテナ神は型月は関係無いけどそういう名前のキャラが結構好きだったから、アルテミスはFGOの
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「さあ、もう私が貴方に教えられることは何も無い。大丈夫、ヒュドラを討伐し、神に準ずる精霊を倒した貴方に恐れるものなどありませんよ。」
「ああ――」
「―――じゃあ行ってくるよ。先生、ヒュドラやその毒には気をつけろよ。マジで、本当に。」
「はい、肝に命じておきます。」
今から俺はイオルコスに向かう。
成人した俺は昔ケイローン先生と決めた通り、先代王アイソンの息子として現王ぺリアスに王位の返還を求めに行く。今でも王には興味がない、やりたくないという事に変わりはないが、まあ一応顔も知らないとはいえ親の願いだ。
どうせこれからも関わらないだろうとはいえ、その願いくらいは親孝行として叶えようか。そして王になったら速攻で誰かに押し付けて俺は自由に生きよう。うん。
◆
―――先生の元を去っておおよそ二日程で、イアソンはイオルコスの近くまで着いた。
(……何か川の流れがおかしいんですが。おいおいペリアス、海神の血が入ってるとはいえこんなこと出来ない筈だしやり過ぎだろ。)
そんなことを考えていると、イアソンは川岸に老婆を見つける。
「そこの若い御方。イオルコスへ向かうのですか?」
「ん?ああ、お婆さん。そのつもりですが、もしかしてお婆さんもですか?」
「はい。そうなのですが、この川の流れでは……急いでいるのですが…」
ふむ、川の向こう岸までの距離は…行ける。とイアソンは考え、
「よろしければお婆さん、私が向こう岸までお運び致しましょうか?」
「ええ?向こう岸まではかなりあるけど、大丈夫なのかい?」
「鍛えてますから。」
そう言ってイアソンはお婆さんを抱え、魔力放出で足を強化して一気に川を飛び越えた。
ちなみにこのお婆さんが実は女神ヘラが変装しているものであり、なおかつこの状況も彼女が作ったことを彼は知らない。あと抱られているヘラはイアソンが泳いで行くと思っていたので内心結構驚いているのにも気づかなかった。
それを知ってるわけでもないが、お婆さんを優しく下ろして支える紳士ムーブを無意識に決めていくイアソン。そんなことは教えられてないだろ。
「よし、これで大丈夫ですよ。…あと、お恥ずかしながら王宮の場所を教えて頂けませんか?」
「紳士だねぇ…王宮はあちらの建物ですよ。お気をつけて。」
「ありがとうございます。お婆さんも用事に間に合うと良いですね。」
イアソンはお婆さんに別れを告げて、ペリアスとやらが居るであろう王宮に向かった。
そして、それを見送った女神ヘラはイアソンの好青年っぷりに感心していた。
彼女は自身の神殿を穢して放置し、散々蔑ろにしてきた王ペリアスを憎んでおり、奪った王位を奪い返されるという最大の屈辱を与えるために丁度良い立ち位置に居たイアソンに目を付けた。
彼を英雄に仕立て上げてペリアスを潰すつもりだったが、夫は彼をいたく気に入り、なにかの目的の為にあの人間を育てているようだ。そして彼もそれに答え、ヘラクレスが倒した程では無いが、ヒュドラを倒してみせた。しかも一方的に。
それが少し気に食わなかったが、彼は自身の神殿にも頻繁に訪れ祈りを捧げているので、特に何か嫌がらせをするつもりは無かった。が、一度直接会ってどんな人物か見極めるつもりでもあった。
そして彼の人格を見て今は、これから英雄としてどう
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イアソンは王宮に着いた後、王と謁見する許可を得てペリアスと対面した。
そして彼は自身の来歴を話した。先代王アイソンの息子であること、森の賢者の下で自身を鍛え上げたこと、数年前にヒュドラを討伐したのは自身であることなど。
ヒュドラが生息していて討伐されていたことには向こうも気づいていたのと、倒したのはイアソンという青年だという噂が周辺に広がっていた為か案外あっさり信じられた。
因みにもし駄目だったら素手でドラゴンを撲殺するショーを見せてあげる予定だったと後にイアソンは語っている。
彼はかつて強奪した王位の返還を求めた。
だがペリアスは老害となってなお、奪い取った王の座を奪い返されるのは耐え難いものだったらしく、王位を奪われない為に、こんな時に備えて用意しておいた逃げ道を使うことにした。
「……良いだろう、ちゃんと王座は返す。しかしイアソンよ、王座に就くには、ちゃんと相応しい英雄としての証を立てなければならんよ。」
「(なんか雲行きが怪しくなってきたな……)ええ、その通りですね。」
「それでな、わしらの親戚にプリクソスとヘレという二人の兄妹がいるんだが、この二人は継母にいじめられて、それは辛い思いをしたそうだ。そこへ、神ヘルメスが黄金の羊を遣わし、二人が羊に乗ると、羊は空高くまい上がったらしい。」
「(突然何いってんだこいつ)…つまり何が言いたいのですか?」
「最後まで聞けい。空の旅の途中、哀れなことに妹ヘレは海へ墜落してしまった。一方、兄のプリクソスは無事にコルキスの地まで飛んでいくことが出来た。……そして今も、コルキスにはその黄金の羊の皮が祀られているそうだ。元々はわしらの親戚のものなのだから儂らの物でもあろう。イアソンよ、コルキスまで行って羊の皮を取ってくるのだ。その暁にはそなたを認めて王座を返そうではないか。」
これはこの時代ではかなりの無理難題である。だって船しか移動手段がないから。
「(要は時間稼ぎかこのクソジジイ……)―――良いでしょう、直ぐに取ってきて見せましょう。但し、書面を用意してそこにこの取り決めを記しておきましょうよ。―――約束を無下にされては困りますから。」
「……良かろう、イオルコスの国王ペリアスの名において、この契約を締結する。」
その後イアソンはこの契約を民衆にも周知させ、ペリアスの逃げ場を封じた。破れば神ゼウスの裁きが下るとして。
そうして、アルゴンコインを求めて、彼の冒険が始まることになった。
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「――ふはは馬鹿め老害。これであいつは絶対に約束を無下にすることは出来ない。あとはコルキスに行くだけ…なんだけどなぁ、こんなことならその辺のドラゴン一匹飼いならせば良かった。」
イアソンが悪どい笑みを浮かべながら街を歩いていると、其処に見知った影を見かけた。
「あれは、カストロと……誰?」
其処には兄弟弟子兼友達のカストロと、彼によく似た女性が居た。当然そんな人物に面識の無いイアソンは困惑する。
「あ、おお!イアソンじゃないか、会うのは久々だな。」
「な、なあカストロ。そちらの女性は…?も、もしかしてお前、かのzy…」
「違う!こいつはポルクス。前に言っていた妹だ!」
「……兄様、この人が例の雷を身体から出したり、空を飛んだり、ヒュドラを倒したりした人ですか?」
イアソンは思った。お前は妹に一体何を吹き込んだのかと。でもあながち間違ってないから言い返せない。
「あ、そうだ。二人共、空を飛ぶのとドラゴンを手懐けて飛んでいくのどっちが良いと思うよ?」
「はあ?何の話をしているんだ?」
「いや、そりゃあペリアス王にアルゴンコイン……金羊の皮を渡すためにコルキスに行かなきゃならんから、どうやって行こうかっていう。」
「「!?」」
その兄弟は思った。こいつは一体何を言っているんだと。コルキスまで飛ぶ?ドラゴンを手懐ける?
「はあ……。イアソン、お前は馬鹿か?いや、馬鹿であったな。」
「はあ!?馬鹿ァ!?お前こそ何を言っている?コルキスくらいまでなら、船を使うんじゃなくて島を跨ぎながら飛んでいった方が速いだろうし、二日ぐらいで着くはず……」
「そんなわけないだろォ!」
普段は落ち着いているカストロが思わず雄叫びを上げる。いつもとテンションが違いすぎて地味にポルクスが驚いている。
「いいか?そういうのは直線距離で飛んだら着くなんて単純な話じゃないんだよ!途中で絶対に色々あるから飛んで行くなんて馬鹿な考えは止めとけ!ほら、さっさと鍛冶師の所に行って船を作ってもらいに行くぞ。全くなんでいつもいつも何で貴様は突拍子もないことを言い出すのだ……」
「え?ちょ、やめて引っ張らないでぇぇ!」
「―――ちょ、兄様達待ってください!」
カストロに半ば呆れられながら引きずられるイアソン。そして地味に置いていかれたポルクスなのであった。
そして渋々ながらもイアソンは双子を介してイオルコスの鍛冶師アルゴスに船の建造を頼む。
すると案外彼は快く引受けてくれ、船の建造を始めた。その間、イアソンとカストロ、ポルクスの双子は船員たちを募る事になった。
「まさかここまで簡単に行くとは…こうなったら、他の乗組員を探さないとな。早速ケイローン先生にでも頼んで、こういうのに興味がある方々を探そう。」
「それも良いと思うが、先生に迷惑だろう。大人しく普通に募集したらどうだ。」
「こんな面倒な冒険に行きたがる奴がいるとは思えんし、言っちゃ悪いが、俺だぞ?普通遠くの知らんやつの冒険なんかついてこないだろ。」
「いえ、貴方の噂は結構広く広まっていますよ。ドラゴンが暴れていたところに颯爽と現れて退治したことや、これは余り信じられていませんが、ヒュドラを討伐したことも。」
「Oh My God……」
自分の噂がかなり広まっていることと、想像以上に美化して広まっていた事にイアソンは驚きを隠せなかった。思わず今は存在しない英語を発音してしまうくらいに。
二人が近くにいる英雄達に声を掛けに向かったので一人になるイアソン。ふと近くを見回すと、其処には見覚えのある顔があった。イオルコスに行く途中でいた老婆だ。
「船員集めは順調ですか?」
「あ、あのときのお婆さん。いやあ、恥ずかしながら私の伝手ではまだ2、3人ほどしか集まっていませんでして……これから声を掛けに行くところでした。……はあ。」
「そうですか。―――ならば、私がそれに相応しい英雄たちを集めてご覧にいれましょう!」
老婆がそういった次の瞬間、その姿は非常に美しく母性に溢れた―――女神ヘラとなっていた。突然のことにイアソンは呆けていたが、何とか持ち直し驚愕の声を上げる。
「――ファ!?へ、ヘラ様だったのですか!?」
「ふふ、全く…イアソンよ、空を飛んでも直ぐにはコルキスには着きませんよ。道中には数々の試練がありますから。でも安心なさい、貴方がペリアスから王位を奪還出来るよう、この私が全面的に補佐しますから。ふふふふふ………」
「あ、ありがとうございます……」
怪しげに笑うヘラを見て、嫌な予感しかしないが、取り敢えずお礼を言うイアソンなのであった。
彼の直感も碌なことがないと示している。まあ、ヘラとしてはペリアスを陥れたいだけなのであながちその予想は間違ってない。
◆◆◆◆◆
女神ヘラの導きにより、ギリシャ内でも並々ならぬ実力者達がイオルコスのイアソンの元に集結した。
十二の試練と言われる試練を成し遂げた『ヘラの栄光』の名を冠する大英雄ヘラクレス。
北風ボレアスの息子達で足のくるぶしのところに翼を持つカライスとゼテス。
音楽の名手として有名なオルフェウス。
後にカリュドーンの猪狩りなどで名を馳せる事になるアタランテ。
女性から男性へと成ったカイネウス(カイニス)。
怪物ミノタウロスを退治したテセウス。
トロイア戦争で有名な大英雄アキレウスの父親であるペレウス。
ペリアス王の息子アカストス(この時、こいつに王位を押し付けようとイアソンはひっそり決意した)。
ここに後に航海の守護神とされるディオスクロイ兄妹も加わる。
そして―――
「久しぶりだな、イアソン。」
「うへぇ…アスクレピオス、お前も来たのか。」
「当たり前だ。冒険には怪我が付き物だ、このような英雄達が集まる場は貴重だしな。きっと医術の発展に役立つことだろう。」
「……まあ、お前の腕は信用出来るからな。多少怪我しても大丈夫というのは大きなメリットだ。」
数年前にケイローン学習塾を一足先に旅立ったアスクレピオスも来ていた。でも色々されかけたイアソンにとっては安心半分、不安半分といった所か。
「……報酬は怪我をした英雄達を治療する権利、といった所か。お前らしいと言えばお前らしい。」
「―――それもあるが、やはり特殊な体質な君の身体をか――」
「献血くらいならしてやるが、それ以上は絶対にしないからな!」
どっちかというと不安の方が強くなった。
イアソン:戦闘中(びびって緊張してるから)無表情で戦う系男子。周りからは強キャラ認定されてる。
どっちを先にやるか(なおどちらでも修羅場る模様)
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Apocrypha
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GrandOrder