―――ポセイドンだと?
そう静かに震えながら言ったカイニスの周りに、嵐と見惑う様な暴風が吹き荒れる。
その瞳は、青の瞳から憤激の籠もった真紅に染まり、今すぐにでも海神に駆け出しそうだった。
何故
―――
猛々しきアルゴナウタイが一員、海に愛されたる者、無双の力を以て神と傲った僭主。
女であったが、男となった────と伝えられる。
かつては正真正銘の女であり、美貌に名高く、テッサリアでは麗しき乙女と讃えられていたそうだ。
数多の求婚を断り続けた彼女は──────ある時、
―――つまりは、そういう事である。
そして満足した
そしてカイニスは無敵の男になったのだと伝説は語る。
………さて、そんな彼女/彼がそんな怨敵を目にすれば、どんな反応をするのだろうか?
「ハ、ハハッ────」
唯一つ、確かに言えることは―――
「ハハハハハハ―――ッッ!!」
―――この怒りを一身に受ける相手は、まず間違いなく無事では済まないといった所であろうか。
◇◇
第十一幕/汝、星を覆う海嘯(後編)
◇◇
藤丸立香は困惑していた。
つい先程イアソンの宝具『
ソレがポセイドンの名を聞いた瞬間、突如烈火の如き怒りの表情を見せ、荒れ狂う暴風を纏ったのだから。
今彼女の肩を掴んでいるイアソンの存在が無ければ、まず間違いなく、いの一番にポセイドンを殺しに行かんとする覇気が、其処にはあった。
「えっと……どういうこと……?」
その逸話を知らないが故に、怒りの理由が分からない立香は困惑の色が宿った声を零す。
対して彼女の逸話をカルデアの書物のお陰で記憶していたマシュは、立香に対して伝えるべきか、本人がこの場に居ることもあって言い渋っていた。
しかし、その辺りをマシュと違って特に考えていなかったロマニが口を開く。
『ああ、彼女の逸話では確かポセイドンに……』
「それ以上言ったらブッ殺すぞクソモヤシ男ォ!!」
『うわあ!?ご、ごめんなさーい!!』
ぎょっとした様に言ったその言葉を最後にロマニの映っていたモニターが消える。
……もしかしたら、彼女の殺気に当てられて管制室が多少の被害を受けたのかもしれない。
その力は流石神霊と言った所か。
そして今尚その瞳を紅く血走らせる
「カイニス、お前は遊撃だ。心ゆくまで好きに暴れて貰って構わない。―――但し、アレの攻撃が来たらカルデアのマスターの安全を最優先にしろ。これだけは譲れない」
「―――はあ?このカイニスに対して命令か?ましてや海神を目にした、怒りの具現たるこのオレにか!?」
ギラリ、と射殺さんばかりの視線がイアソンに向けられるが、それに対してイアソンはその顔に動揺の色も見せず、ただ静かに首肯した。
「―――ッッ!テメェ―――!?」
それに対して勃然と憤怒が沸き上がるような感覚に陥ったカイニスは、イアソンの胸ぐらに掴みかかるが、イアソンに両肩を掴まれて、互いの瞳が交差する。
……カイニスから見たイアソンの瞳には、僅かに咎めるような厳しい目つきが混ざっていた。
「ああ、お前の気持ちは理解できる。生前からの怨敵を、自らの手で消そうとするのは道理だ。―――だが、
分かるだろう、カイニス!!お前が、誇り高き戦士であり、英雄であるのならば―――!!」
凛とした声で言う言霊には、有無を言わせない程の覇気が込められてあった。
―――友と征く遥かなる海路。
五十の英雄が一つの船に集い、とある大英雄には『人類の全てが彼処には詰まっている』とまで称されたソレを完璧に纏め上げた一人の男に与えられたカリスマの亜種スキル。
アルゴノーツ限定でその効果を完全に発揮するそれのランクは、驚異のA++。
魔力・呪いの類とまで言われるA+のカリスマよりも上を行く圧倒的なカリスマ性は、怒りの戦士の怒りを立ち所に鎮めてしまう程の、まさしく怪物レベルの力だった。
「……チッ、わーったよ。それだけは聞いてやる。―――貸し一つだからな」
「構わん、元よりお前にしか出来ない事だからな。……頼りにしてるぞ」
「……テメェマジでそういう所だぞ」
舌打ちをして、右手でワシャワシャと頭を掻きながらカイニスが言う。
理解はすれど完全な納得は出来ないと言った所か。
そんな訳でイアソンは皆の方に向き直ると、人員に関して手短に指示を出した。
「さて、ポセイドンを担当するのは俺とヘラクレスにカイニス、そしてオリオンとアルテミスだ。
……まず俺がアレの気を引くから、ヘラクレスとカイニスは魔力障壁を破壊しろ。そうしたら次にオリオンとアルテミスがあの邪魔な魔神柱を一撃で射抜く。最後にその射抜いた穴から俺がポセイドンの内部に侵入して、一撃で消し飛ばす。……いいな?」
「おう、問題ねぇ。今回はアルテミスも居るんだ。あんな化け物なんざ一撃で射抜いてやるさ!」
そう快活な表情でオリオンは答える。
天下無双の狩人たる己に射抜けない物無しと。
実際彼が生前もっと長く生きていれば、ギリシャの獣の類は絶滅寸前まで追い込まれるレベルなので、その実力は折り紙付きだ。
イアソンはアルゴーの操縦桿を握り、上記のメンバーはアルゴーに乗り込んだ。
「お前等、ヘクトール達は任せたぞ!」
「当然だ、任せろ。構わずお前は疾く行け!」
そうカストロが腕を翻して言うと、イアソンは力強いと言う様な表情で微笑を浮かべ、再びアルゴーに搭載されたビームセイルとブースターを展開する。
そうして、船体が波を切る豪快な水音を立てながらアルゴーはポセイドン目掛けて一直線に発進した。
「おのれ……カルデアめがァ!」
レフが手に持つ杖を折ってその場に残ったハインドを睨むが、状況はもう変わらない。
アルゴーを止めようとしたが、速度が異常とも言える程に速すぎて止めようも無かった。
確かに先程までは追い詰めていた筈だ。
一体いつの間に状況が切り替わったのか。
そもそも追い詰めているという認識こそが間違っていたということなのだが、この場にソレを指摘する者は居なかった。
第二特異点の様にはなるまいとしていた筈が、どうしてこうなった?
今は最早、第二以上の戦力差で追いこまれていると言うのが残酷な現実。
ならば何故こうなったか、レフには心当たりがあった。
「おのれ―――勇者王イアソン!アレさえこの特異点に存在しなければァ!」
忌々しげに叫ぶが、時すでに遅し。
だが未だだ。
聖杯が有れば、本来の姿へと還れば、十二分に戦える。
「聞くが良い、我が名はフラウロス!七十二の魔神が一局、情報を司るもの!この際だ、今の貴様らの実力、再び測らせて貰う―――!!」
『……この気配、魔神柱だ!気を付けてくれ!』
瞬間、辺り一面に閃光が走ると、其処には変貌したレフ―――魔神柱フラウロスが居た。
「レフ・ライノール、魔神柱に変貌……!マスター、指示を……!」
「うん、大丈夫……!」
そうして、対ポセイドン組以外の面子は、フラウロス、ヘクトール、メディアの三騎と相対した。
高速でポセイドンに接近するアルゴーの船上で、オリオンが疑問符を浮かべてイアソンに問う。
「……しっかしよお、一体どうやってアレの気を引く気なんだよ?ちょっと攻撃したくらいじゃ靡かんぞ?」
「ソレを今から見せてやるって言ってんだろ……。そら、海の上を歩ける組は降りろ降りろ」
イアソンがそう言うと、ヘラクレス以外の三人は船から降りて別行動を始める。
そしてイアソンは深呼吸をして、徐ろに船首に立つ。
しかしヘラクレスは見てしまった。その瞬間イアソンが―――とんでもなく悪い顔をしていたことを。
既に碌な方法ではない事は確定である。
イアソンは両手でメガホンの様な形を作ると、そのまま大声でポセイドンに呼びかけた。
「おーい、ポセイドンさーん?さっきから人間は愚かだの何だの言ってるけど―――
―――いやあ、そのアホさ加減と理不尽さ、まるで立派な
―――瞬間、辺り一面の空気が凍りついた。
この男、的確に言ってはいけないことを言った挙げ句、『まるで神様みたい』なんていう、つまりは「お前なんか神様じゃねぇよ」なんて特大の煽りを落としやがった。
しかしこれだけでこの
わざとらしく身振り手振り、芝居っ気たっぷりの口調でまくし立てる。
「……ああ、そういえばお前ドレイクにやられそうになってたんだってなあ?
『 ……… 』
でも流石にこんな煽りでは気が引けないのでは……?とも思った一同であったが、直ぐにその考えを改める事になる。
―――ポセイドンがアルゴー……正確にはイアソン目掛けて艦砲の一斉照射を始めたからだ。
『 迎げ…Error───殺せ 殺す 殺して 殺す殺す殺す あの機体ΖΕΥΣの勇士を必ず殺す
「よし、俺達はこのままアルゴーでアレを引き付けるぞ」
「う、うむ……」
……キレていた。
なんなら海上で一部始終を見ていたカイニスですらドン引きするレベルでブチ切れていた。
まさに類は友を呼ぶと言った所か。
―――ポセイドンは煽り耐性が低かったらしい。
そして
船上では常にヘラクレスがポセイドン目掛けて弓矢を放っているものの、一人では微妙に火力が足りずに、障壁を破れない。
その状況が三十秒程続くと、イアソンはポセイドンからある程度離れた場所で突然アルゴーを停止させる。
それを確認するやいなや、ポセイドンはイアソンを呑み込もうと海流を操作する。
そうしてあと少しでアルゴーが海流に呑まれそうになった瞬間、ポセイドンの速度が僅かに低下したのを、イアソンは見逃さなかった。
「―――今だ!カイニス、ヘラクレス!!」
「カイニスが参る!―――見ろポセイドン!海も、大地も、オレを繋ぎ止めることはできぬ!見るがいい―――
―――『
―――瞬間、ポセイドンの船体に黄金の翼を持った鳥が激突して、ポセイドンの障壁にピシリ、と音を立ててヒビが入る。
それこそは
海神に由来しないその力は、ポセイドンの四重障壁を傷つけるに足る威力だった。
今度はヘラクレスがマルミアドワーズを上段に構え、白熱し、極光を纏って光輝く。
「『
それこそはいわば『無差別格闘流派・射殺す百頭』という技能そのものが宝具化したもの。
武具の力を最大限に引き出し、対人から対軍、城攻めに至るまで状況に合わせて様々な形を見せる。
そして今回その手に握られているのは『
「―――
―――瞬間、
単純な威力でさえエクスカリバーを上回ると言われた最強の剣の力が、最強の戦士の手によって最大以上の力を発揮する。
神剣✕9の攻撃は流石に堪えたのか、ポセイドンの張る魔力障壁は割れたガラスの様な音を立てて崩れ落ちた。
―――ヘラクレスが行ったことは単純だ。
それだけである。
故に極光は九つに分裂した様に見え、威力は通常時とは比べ物にならない程に増加した。
同じ聖剣使いの騎士王が聞けば、その余りの不条理に発狂しそうな芸当だが、その不条理とデタラメこそがヘラクレスがヘラクレスたる理由。
「ヘラクレスだから」の一言で大抵のことはなんとかなるのである。
こうして最大の懸念事項だったポセイドンの障壁は崩れ去り、後は巻き付いている魔神柱をなんとかするのみ。
イアソンは既に待機していたオリオンとアルテミスに合図を出すと、自身はヘラクレスに船を任せて『
「―――行くぞ」
「―――そうだね」
オリオンとアルテミスはお互いに静かに手を取り合い、
暗雲が立ち込めた空から、その瞬間だけは全員が―――夜空に輝く月を幻視した。
「アルテミス、その力を貸してくれ。お前と一緒なら、負ける気はしない―――」
「……うん、私もだよ。ダーリン」
「『
―――なぜこの宝具が対軍なのかというと、この宝具は一人を一軍に匹敵するものへと変化させるほどの祝福だからだ。
副作用として常人ならば爆散するらしいが、オリオンは筋肉痛で済むのだとか。
……これも愛が為せる技と言う事か。
そしてオリオンは其処から一撃必殺の矢を放つために全力で矢を引き絞り、魔神柱に狙いを定める。
自身の危険を察知した魔神柱は、宝具の用意をするオリオンと、自身に高速で接近するイアソンに対して光線を放つが、イアソンは身体を上手く捻ってソレを躱し、オリオンは―――
「―――『
収束した光の矢を大量に放ったアルテミスが光線を弾き返した事により、無傷で済んだ。
一部の矢は魔神柱フォルネウスに命中し、動きが鈍る。
そして矢に限界まで魔力を込めたオリオンにより、魔神柱という
「……さあ月の果てまで吹き飛びなァ!
―――『
それこそは魔性、魔獣の類を一射の下に沈めるオリオン最高の一撃。
仮に冠位で呼ばれるならば、その矢はあらゆる獣を彼の手の届くものへと貶める追加効果を得る。
凄まじい爆音と共に、フォルネウスはその矢に穿たれた。
世界最高の狩人の一射を受けて無事で済むはずも無く、その身体には半径数メートル程風穴が空き、ポセイドン内部へと通じる道が見えていた。
「覚悟しろ、ポセイドン―――!!」
そう言ってアイギスを吹かせたイアソンが、単身でポセイドンの内部に突入した。
ポセイドン内部。
警報が鳴り響き、侵入者であるイアソンの排除を促す。
『 侵入者確認 侵入者確認 迎撃せよ 迎撃せよ 』
……しかし、ポセイドン内部の防衛システムは、はっきり言って杜撰だった。
元々侵入と言う事態を想定していなかったからか、防衛機構の戦闘力は並のサーヴァントにも劣る物だった。
『 ―――おのれ、おのれおのれおのれおのれ!! この私が一度ならず二度までも、人間に敗れる筈が無い! 』
「……負けたのは認めるのか」
無視してポセイドンの中心部へと急ぐが、此処で遂にポセイドンがやけを起こしたのかこんな事を言い出した。
『 ―――くそ、このまま貴様が私を倒すのなら、私はあの船の人間共を道連れにしてくれるっ! 』
「勝手にしろ」
バッサリと一刀両断。
カルデアの者共を盾にしようとした様だが、イアソンは微塵も興味無さげに無視するばかりだった。
―――そんな彼の態度に苛ついたのか、ポセイドンは遂に主砲を起動した。
「―――ハ、ハハハ、これで貴様らは終わりだ。私も巻き込まれるだろうが、その程度は問題ない」
―――彼等彼女等は確かに見た。
ポセイドンが主砲を此方側に向けていることを。
しかしその表情に焦りの色は存在しない。
それはポセイドンが破れかぶれに放つ一撃だと何となく分かっていたからか。
もしくは既にヘクトールを撃破し終えており、余裕が生まれていたからか。
「―――クソったれが。なんでアイツの予想はいつも気持ち悪いくらいに当たるのかねぇ!」
自分達の前で力強く佇む戦士の姿があったからか。
カイニスはその手の三叉矛を高らかに掲げ、ポセイドンと正面から向かい合う。
「―――見るがいい!これこそは
三叉矛が嫣然と光輝き、周囲の海は荒れ狂う。
対してポセイドンも、先端の三門の主砲にエネルギーを充填させて、力を高める。
―――そして、
『
「―――『
片や、海を割り、星を覆う対星宝具。
片や、海の権能の限定再現であり、超質量の大海流によって対象を粉砕する、評価規格外の対海宝具。
大津波と破壊光線という、何方も通常サーヴァントの域を遥かに超越した、究極の一撃なのは間違いないが、同質の力であるが故、僅かに、少しずつカイニスが押され始めた。
それだけではない。
「ぐっ……カハッ……」
カイニスだけに当てはまることでは無いが、『権能』などをサーヴァントがまともに振るえる筈が無い。
霊基に掛かる負担は凄まじく、吐血だけでは済まない可能性は十分ある。
だがしかし、今はカイニスにあって、ポセイドンに無いものがある。
それは―――
「『
「『
背中を預けるに足る仲間の存在である。
両サイドからの強烈な弓矢の一撃を受けたポセイドンの攻撃は、次第に失速し、ついには殆どが相殺された。
僅かな残滓が船の方に飛んでいったものの―――
「宝具、展開します―――」
人類最後のマスターの隣には、頼もしい盾の少女が居る。
未だ未熟ながら、高潔な輝きを放つ光の盾により、完全にポセイドンの宝具は無効化された。
『 ―――馬鹿な!?神の一撃が、防がれただと!? 』
「……だから言っただろ。『勝手にしろ』ってな」
その瞬間、ポセイドンは理解した。
自分の行動はすべてこの男の手の中だったのだと。
自分がイアソンの煽りに反応するのも、障壁を破られて激昂するのも、そして破れかぶれの一撃を放とうとすることも。
全て、全て、予測されていたのだ。
既にイアソンは中心部に辿り着いている。
防衛システムが高速でアップデートされ、何度も攻撃を繰り返すが、全てが雷霆により一撃の下破壊される。
以上のことから自身の演算システムが出した最終的な結論は―――詰み。
何をしても覆らない事を理解した。
「―――
『
『 やめろ 』
ポセイドンの声は虚しく響き、大鎌からは
『 承認 全拘束・解除 』
『 何故だ!ゼウスよ、何故
ゼウスの声にポセイドンが反応するも、この声はアダマントに搭載された承認音声なので返答はない。
第一拘束『 対因果介入機構 』
第二拘束『 対空間切断機構 』
第三拘束『 対時空攻撃機構 』
第四拘束『 対概念破砕機構 』
何度聞いても規格外そのものである機構が、完全解放される。
本来ならば特異点が崩壊してもおかしく無いが、ポセイドンが実質的な肉壁となることで、外界への被害は殆ど無い。
「―――最終裁定機構、解除。
……是なるは神の怒り、世界を裂く雷である。
―――そして、終末をも滅ぼす希望の輝き。
今、裁定は下った―――『
『 ぬおぉぉぉッッ! 』
蒼の
終末をも滅ぼした世界を裂く一撃は、一柱の神を滅する為だけに放たれたのだ。
しかし往生際が悪く、内部に障壁が展開される。
当然、その程度で雷霆は止まらない。
「―――ポセイドンよ、光になれぇぇぇッッ!!」
―――黄金の柱が、海に昇った。
海神は呑まれ、瞬く間に光子と化した。
「凄い……」
「馬鹿な……馬鹿なぁっ!?」
『外部からの魔力計測値、二百万を突破………。規格外にも程があるんじゃないのか………?』
そう立香は言葉を零し、レフは絶望の声を上げた。
ロマニはその圧倒的な魔力数値を見て、驚嘆の声を上げる。
数値で表すと、通常サーヴァントで最高級の宝具火力が1000から3000と言えば、その規格外さが分かるだろうか。
その様子を甲板に倒れ伏した状態で眺めていたカイニスは、憑き物が落ちた様な清々しい顔でこう言った。
「アイツ、やりやがったか……」
そうだ。
あの忌まわしき海神は消え去ったのだ。
自らの手で殺せなかったのは業腹だが、イアソンが完膚なきまでに滅ぼしてくれたから良しとしよう。
アレこそが勇者王の切り札。
英雄王の乖離剣、その天の理にも並び、上回る程の、正しく勇者王神話を語るに相応しい『絶対勝利』の力である。
―――こうして、特異点最大の難敵である海神は撃破された。
尚ポセイドンは光すら残らずに消し飛ばされた模様。
ちなみに『汝、速射の白銀』は公式設定で存在します。
アルテミスのQuick攻撃の強化版といった感じらしいです。
ポセイドン:見せ場が無く終わった人()
多分アトランティスでもアレなので挽回の余地はない。
−追記−
現在活動報告欄にて番外編のネタ募集中。
こんなことしてほしい!みたいな意見があれば積極的にやりたいと思ってるのでお願いします┏○┓
次は……
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バビロニア
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原典世界召喚ネタ
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