数多の英雄を束ねる者   作:R1zA

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前回から早三ヶ月。
こっち書くの久しぶりで死ぬほど難産でした……


#2∣二日目

 

 

 

 ───何の因果かカルデア(正史の方)に喚ばれた次の日。

 今の時刻は7時過ぎで、己の召喚者こと藤丸立香に呼ばれるがままついて行く勇者王ことイアs……【オケアノスのライダー】。

 

 念のため断っておくと、蜘蛛殺しの蝙蝠(もう片方の勇者王)の方ではない。

 キャラ被りなどしていない。断じて。

 

「着いたよ」

「……そうか」

『(何で食堂? ───いや確かに飯は食べたいけども。俺個人のリスクが高すぎない?)』

 

 

 内心でそんな事を思っても、立香含むカルデア側は自分の事情(中身)を知らないので当然っちゃ当然なのだが。

 

 

 辿り着いたのはは食堂。

 その賑やかな音だけで多くの英霊が居ることと、楽しそうな雰囲気が伝わってきて、開いていた扉からは廊下に居る自身にも、食欲を刺激する料理の匂いが伝わってくる。

 

 ……ただそれはそれとして、料理を食べる都合上、対策はあるが多少のリスクがあるので、彼自身このカルデアでは電力による魔力供給で大人しくしておきたかったのだが。

 

 

 そんな自身の内心を察してか、立香は若干申し訳無さそうに頭を掻く。

 

 

「ここには色んなサーヴァントが居るから、オケライが馴染めるようにって思ったんだけど……」

「いや、別に嫌な訳じゃないぞ。集団に溶け込めないと不都合も多いしな」

『(端の方で一人浮いてる奴とか関わるなオーラ出してる奴って最初マジで突っかかりにくいよね。分かるわー)』

 

 

 そうして立香の一歩後ろの位置をキープしつつ、食堂に入ると、大勢のサーヴァントの視線がマスターである立香と、新顔である俺へと向けられる。

 まあ軽く見渡しただけでもかなりの数が居るのでもう慣れたものなのか、すぐに多くの視線は離れていったが。

 

 

「サーヴァントはご飯食べなくてもいいけど、結構食べる人も多いしね。───あ、おはよう!」

 

 

 ちらっと見た奥のキッチンには、赤い外套の弓兵やブリタニアの女王、犬の手足と耳と尻尾が特徴の狐のようなキャット等の、殆ど消えた前世の記憶に残っている組み合わせが見える。

 そうして辺りを見回す間に、立香は他の殆どのサーヴァントとも挨拶を交わしており、流石コミュ力EXなだけはあるとイアソンは勝手に感心していた。

 

 

「おはようございます、先輩。オケライさんも」

「おはよう、マシュ」

「ああ、おはよう」

 

 

 マシュも丁度来たのか、たたたとこちらへ寄ってくる。

 朝ご飯を貰いに赤い外套の弓兵の元へと二人が行くので、後ろで何も言わずに付いて行く。

 

 

「おはよう、エミヤ」

「おはようございます。エミヤさん」

「──ああ、マスターとマシュか。その後ろに居るのは新顔かね?」

「うん。昨日召喚したばかりだから、今日も施設の案内をするつもり」

 

 

 既に今日の予定が決まっていたことにも驚きだが、紹介されているのに何も喋らない訳にもいかない。

 よって自分からも自己紹介をする。

 

 

「マスターの言う通り先日召喚されたばかりなものでな。……訳あって真名は明かせないが、宜しく頼む」

「……ふむ。確かに英霊ともなれば、言えない事情の一つや二つあるものだろう。こちらこそ宜しく頼む」

 

 

 自身の姿のみならず、真名さえも明かせないという怪しさ満点の存在に対して一瞬顔を顰めるも、彼自身もあまり言いたくない秘密を持つが故か、それともこのようなパターンにもある程度慣れてしまったが故か、どうやら勝手に納得してくれたらしい。

 只、なんとなく自身を見る視線が童心に還った子供のようにキラキラしてる気がするのはなぜだったのだろうか。 

 

 

 

「エミヤさん?」

「──! ああ、すまない。注文を聞くのを忘れていた。マスターとマシュは……了解した。サーヴァントに食事は不要だが、魔力の足しにはなる。お前も何か食べると良い」

「まあ、そうだな……」

 

 

 

 赤い弓兵の言う通り、食事は最悪無くても良い。

 でもそれはそれとして、生前の感覚が完全に抜け切るわけではないのと、美味しい料理食べたいという本人の欲もあり、食べたいといういうのが本音だった。

 

 

 

 ───命の危機(早とちり)の割にこの男、結構余裕だった。

 

 

 

『食べるときは───口元程度なら問題ないよな。うん』

 

 

 

 ここで断ると却って不信感を招きそうだし、一方的な知り合い(此処のアルゴノーツ)である彼ら彼女らがこの場にいないのも確認済み。

 最悪の事態(正体バレ)を免れるなら、多少の妥協は許容範囲内である。

 

 

 

 

「なら俺は───」

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「和食──ですか。意外です」

「うん。オケライって、日本由来の英霊だったりする?」

「いや、以前に色々知る機会があってな。その時は食えなかったから、丁度いいと思ってな」

 

 

 その言葉を聞いたマシュが、こてん。と首を傾げる。

 

 

「以前? オケライさんは、過去に聖杯戦争に召喚された経験があるのですか?」

「まあ、ちょっと特殊な形式だったがな」

 

 

 そう言うオケライことイアソンに、「そうなんだー(ですか)」と興味を示す二人。

 尤も、日本料理に関しては知る機会があったというよりかは()()()()()()()()()という方が正しいのだが、二人にそれを知るすべはない。

 

 

「……この話は別の機会にしよう」

 

 

 そう言って話を切り上げたオケライ(イアソン)が箸を持って早速食べようとすると、二人の視線が自分の顔の……特に口周りに向けられていることに気付く。

 ───その姿でどうやって食べるの? とでも言いたげな視線だった。

 

 

「……どうした? 少し食べにくいんだが」

「あ、ごめん。そのマスク外すのかなーって思って」

「ん?───ああ、神体結界(これ)のことか」

 

 

 そう言って自身の頭を指さしたオケライ(イアソン)が、口元を軽くトントンと叩く。

 するとたちまち鎧からはキュイィィィン……という駆動音が鳴り、頭部のフェイスガードが左右に割れて、オケライ(イアソン)の口元が露わになる。

 

 

 その様子を見る藤丸は、おぉ……! と瞳を輝かせていた。

 男児はこういう物に弱いのである。

 

 

「格好良いかも……!!」

「先輩?」

 

 ───このカルデアのマスターには謎丸成分が含まれてそうだな、と思いながらもイアソンは笑みを浮かべる。

 

 

「アレだ、お前の故郷にある仮面の戦士みたいだろ?」

「……流石にそれ*1知ってる人は殆ど居ないと思うけどなあ。昭和の奴だし。というか何でそんなの知ってるの」

「聖杯の知識」

 

 

 その時、何処かで昭和が昔という言葉にショックを受けていた弓兵がいたらしいが、それはそれとして飯も丁度食べ終わったので、フェイスガードを展開して元の姿に。

 一先ずこれで危惧することは無くなったと安堵の息を吐いたが、見てしまった。

 

 

 

「よう、マスター。……お、そっちは新入りか?」

「あ、アキレウス。おはよー」

『嘘だろぉ……っ!?』

 

 

 ───またしても見知った顔が寄ってくるのを。

 

 

 というか何で当然のように人理修復途中(第一部進行中)のカルデアにアキレウス等の超級サーヴァントがいるのかについては、この際もう考えない。

 

 

 

 アキレウス。

 嘗て出会った頃の幼少期からは凄まじい程の成長をして、夜空に浮かぶ綺羅星にも劣らない輝きを放つ英雄と成った男。

 自身の生きた世界線では二人のギリシャ最強に続くNo.3と語られており、その圧倒的俊足は他の追随を許さない。

 とある世界の聖杯大戦においては、一次は自分が本気で敗北しそうになる程の死闘を繰り広げた相手でもある。

 

 

 ……まあ、此処のカルデアでは関係のない話だ。

 

 

 

「───ん? アンタと俺、何処かで出会ったことあるか? 何か初めて会った気がしないんだよな」

「そう──か?」

『──え、バレてね? てかもう八割方特定されかかってないかこれ!?』

 

 

 

 まじまじとイアソンを見つめるアキレウス。

 見た目こそ嘗ての戦友と瓜二つであるが、纏う気配は完全なる別物。

 だが何処か知り合いのうちの『誰か』と似たような雰囲気を感じるので、目の前に立つこの男が赤の他人だとは思えない。

 そんな不思議な感覚をアキレウスは味わっていた。

 

 

 

 

 そしてその当人であるイアソンはと言うと……

 

 

 

 

───何としてでも誤魔化さなければ。

 

 

 

 

 といった風に、内心冷や汗ダラダラだった。

 もし仮にここで正体が割れた場合、この男(アキレウス)は間違いなく此処の自分やアタランテ辺りにそのことを言うだろう。何の悪気もなしに。

 奴はそういう男だと知っている。

 

 

 そうしてアキレウスが『あ、姐さん? 今回召喚された新入り、ライダーの船長だったけど知ってたか?』とでも言ってみろ。

 ───荒れる。それも間違いなく。

 ただでさえ最初に出くわしたときに誤魔化してしまった以上、追及は避けられず、もう自分に退却の道は残されていないのだ。

 

 

『この人参俊足野郎にはどっか行って貰うか』

 

 

 英雄船団アルゴノーツ。

 自分の知っている彼らではないが、此処にいるアルゴノーツも自身の大切な仲間であり、英雄イアソンの率いたアルゴノーツである事実に変わりはない。

 だから今のように過剰にビビる必要はそんなになかったが、「何かヤバそう」という自身の直感に従って全力逃亡する方向へ舵を切った。切ってしまった。

 

 

 その結果誕生したのが、今の『よくよく考えればこんなことしなくて良かったけど、今になって戻るに戻れないよね』という中々に愉快な構図である。

 

 

 まあ傍から見る分には───()()()()()()()()と言えるのだが。

 勿論本人からすれば堪ったものじゃない。

 

 

 それでも───

 

 

「……いや。俺は()()とは初対面だろう。あと素顔もちょっとした事情があって晒せないんだ。すまない」

「事情?」

「あぁ……」

 

 

 既に打てる手は常に全力回避の一択のみ。

 そしてイアソンは話し始める。

 ───たった今適当にでっち上げた存在しない記憶について、大真面目に。

 

 

「この鎧はとある神からの授かり物……神々の生んだ武具だ。当然強い祝福が込められている」

 

 

嘘である。

 真偽の程は定かでは無いが、神体結界(アイギス)自体にこれをイアソンに授けた本人である女神の祝福が込められているかなど、イアソン本人は知らない。知ろうとしたことさえない。

 故にこれは何かそれっぽい雰囲気でそれっぽいことを言っているだけ。

 

友と征く遥かなる海路(実質的なカリスマA)』スキル様々である。

 

 

「……神々に、祝福ねぇ。その言葉の時点で碌な事情じゃあ無さそうだな」

「その先は無暗に口にするものじゃないぞ、アキレウス。……まあ、そのせいかは知らんが()()()この装いを解くことが出来なくてな。素顔は晒せん。お前の知り合いに今の俺と似たやつが居るのなら、俺はそいつとは別の時代の担い手───つまりは別人だろう」

 

 

嘘 で あ る 。

 この男、その気になれば本当は片手間──一瞬で外せるというのに、外せない理由その他諸々を、ちゃっかり女神に全て押し付けて誤魔化したのである。

 

 

 

 更には予防線(別人である宣言)を何十にも張ることで、強引に話を畳みにかかる。

 殆どの能力をソッチ方面に割いた本家(原典)の自身には及ばないが、彼自身も中々の口八丁である。

 

 

 そのお陰か、何故か上手く行ってしまうのだ。

 

 

「……そうか。不躾な質問をして悪かった。俺はもう行く。じゃあな、マスター」

「あ、うん。じゃあねアキレウス」

 

 

 本人の才能か、相手が絵に書いた英雄そのもののような性格のアキレウスだったが故か、全く疑われる事は無く畳まれる会話。

 それもこれも神々の祝福(呪い)関連という、ギリシャ英雄にとっての地雷原が話の種だったからかもしれないが。

 

 

 ───ここでは同郷と出会いたくない物だ。

 

 

 そう考えたイアソンは、翌日シュミレーターやレイシフトでは出来るだけギリシャ英霊と同じ編成にしないでくれといった旨の要望書を提出するか検討する(でも結局やらなかった模様)

 

 

 余談だが、この後おおよそ125個の騎兵用種火(星5をLv90に上げるのに必要な量)を強制的に接種させられて死に体の男が食堂で倒れていたとかなんとか。

 

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 

「……変わらないね」

「そうだな」

 

 

 はい、なんやかんや無事にLv.Max(90)になりました。

 アレだね、種火って割と美味いんだよね。三十辺りで飽きるから後半はガチの苦行だけど。

 

 

 四回の霊基再臨を経て、俺の服装も若干変わっている。

 まず全体的に藍色だった神体結界(アイギス)の色が、所々金色になって生前と同じ色合いになった。

 

 

 ───以上である。しょぼ。

 仮に此処がアプリ時空ならぼったくりと言われても仕方ないほどの変化の無さ。だって色変えただけだし。

 

 

 第三再臨の衣装チェンジ? ねぇよ。

 

 

 いやごめん嘘。多分ある。

 

 

 

 理由はカルデア側……マスターの持つ端末に表示されている俺のマテリアルを見れば一目瞭然だった。

 

 

 

 

 真名:■■■■・■■■(オケアノスのライダー)(霊基封印状態)

 

 クラス:ライダー

 

 属性:秩序・善・地

 

 出典︰??????? (??)

 

【クラススキル】

 

 対魔力(A)

 

 騎乗(A++)

 

 

【宝具】

 

 

『???????????』

 

 ランク:D〜B+++ 

 

 種別:対軍/対人宝具 

 

 レンジ:1~30/ − 

 

 最大捕捉:60人/1人

 

 

 

 

 お分かり頂けただろうか。

 基本ステータスや所有スキルは割愛させて貰ったが、要は俺の霊基、ただレベルを上げただけだと完全形態にはならないらしい。

 

 

「何でだろ?」

「うーん、どうやら霊基再臨自体は正常に行えているようだけど、例えるなら……霊基に鍵のような物が掛かっていると言えば良いかな? だから他のサーヴァントとは違って、姿が変わらないみたいだね」

 

 

 今までと違って姿が変わらない俺を見て首を傾げるぐだ男こと藤丸に、丁度居合わせたダ・ヴィンチが現時点での考察を述べる。

 ……半分は正解である。

 

 

 そのもう半分は、その封印──霊基を抑えているのが俺で、その気になれば外す事自体は可能という事実なのだが。

 まあ大した問題ではない。

 

 顔を出すか出さないか程度の違いしか無いのだ。

 

 

「戦闘に支障は無いかい?」

「大丈夫だ。悪影響は無い」

 

 

 変わるのはあくまで見た目。

 俺自身の戦闘能力には、一切の影響がなく、何の不自由もなく力を振るえるのだ。

 というか既に真名隠しその他諸々で迷惑をかけている以上、戦闘でも足を引っ張るのはサーヴァントとしても人間としても論外だ。

 

 

 まあそれは兎も角。

 問題は俺の宝具である。

 

 

 基本、カルデアに召喚されたサーヴァントはコストの削減の為に、メインで使う宝具───真名解放の可能な宝具を一つに縛る制約がある。

 だからカルデアのヘラクレスは十二の試練(ゴッド・ハンド)を持たないし、アキレウスはあの槍の真名開放が出来ない。

 

 

 威力を抑えめにした状態や、令呪などがあれば話は変わってくるのだろうが、これは原則変わらないのだ。

 そして俺のメイン宝具としてカルデアのマテリアルに登録されていたのは───

 

 

 ……『天上引き裂きし煌々の船(アストラプスィテ・アルゴー)』、だった。

 やはり神は俺が嫌いらしい。

 

 

 その宝具の効果は言わずもがな。

 生前に俺が──英霊イアソンが縁を紡いだ存在、即ちアルゴノーツ。そのメンバーを任意で召喚するといったものだ。

 喚ばれる対象が俺の知る方のアルゴノーツか、それとも正規の方かは知らないが……順当に考えれば俺の知る方が喚ばれる筈だ。

 

 そしてこのカルデアには、大小のメディア、アタランテ、キルケー、ヘラクレス、アスクレピオス、そして──イアソンと、かなりの数のアルゴノーツが揃っている。

 だからこそ、一度でも宝具を使えば、同じサーヴァントを呼ぶ宝具……それもアルゴノーツということで、一発で正体が割れること間違いなし。

 

 

 最悪こっちの俺に見られなければ誤魔化しようはあるが、先程名前を挙げたやつ以外じゃないといけない制約が出来たのは変わらない。

 このカルデアに居ないアルゴノーツ……ケイローン師とか、ディオスクロイの二人とか、カイニス、カライスとゼテス、テセウス、パリス辺りか。

 ──いやパリスって誰だよ。会ったこと無いぞ。

 

 

 何なんだろうねホント。せめて掻き抉る時の大鎌(アダマント)にして欲しかった。

 

 

「ライダーの宝具ってどんな感じなの?」

「……生前の縁者の召喚、及び一時的な宝具の受領だ。他にも幾つかの宝具がある」

「他のサーヴァントの召喚かあ……イアソンの宝具みたいだね」

「……ハハッ」

 

 

 うん、知ってる。

『あ、覚えてるよね? イアソン。最初に案内した時に出会った人』と聞いてくる立香だが、聞くまでもない。

 その宝具の在り方も、原理も、担い手さえも、当然全部知っている。

 

 だって同一人物だし。

 

 

「──例の事情があるから多用は出来んがな」

「そっか……じゃあそれは仕方ないね」

 

 

 まじかよめっちゃ良い奴じゃん───良い奴だったわ。

 宝具使わないサーヴァントとか割とヤバいと思うのだが、その不条理を仕方ないの一言で済ませるとは、やはり人類最後のマスターには大物の器があると思う。

 

 

「まあ然程問題は無いはずだ。俺の本来の宝具は別の宝具だし、必要に駆られればこっちも使う」

「……まあ、それなら私から見ても大丈夫かな? マスターの藤丸くんが良いなら、私はこれ以上何も言わないさ」

「俺は大丈夫だよ。ダ・ヴィンチちゃん」

 

 

 二人が了承してくれたお陰もあってか、特に荒れることはなく俺の性能検査は終わった。

 今からのシュミレーターで、俺のサーヴァントとしての戦闘力(スペック)を測るのだそう。

 

 

 そしてゲームじゃないから当たり前といえば当たり前なのだが、戦いにターン制は存在しない。

 だから宝具を撃たずとも気合いで敵の殲滅をすれば良いのはありがたい。

 

 

 ───そうだ。

 宝具を使いたくないのなら、宝具無しで敵を殲滅すれば良いじゃない。

 それが出来れば苦労しない? 当たり前だろバカか。

 

 

 ……取り敢えず、ラミアやワイバーンといったちょっとした魔獣相手には掻き抉る時の大鎌(アダマント)神体結界(アイギス)で騙し騙しやっていこうと決意する。

 サーヴァントや大物相手は……その時の状況次第とだけ言っておこう。

 

 

 

 ……これが俺の初宝具三十分前の出来事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
もしかして︰ライダーマン





「俺の宝具は使うなよ! マスター!」
「了解! ライダー、宝具開放!」令呪ピカー
「????」

 って会話があったとか無かったとか。


藤丸:多分藤丸成分と謎丸成分が6対4くらいで混ざってる。


更新が遅れたもう一つの理由としては、着地点が全然定まらなかったんですよね。
このままだとエターの二文字が現実になりそうなので、何かいい感じの展開を作者にご教授してくださいお願いします(土下寝)


https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=299730&uid=402014




感想評価で更新速度が上がります。
 

次は……

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