数多の英雄を束ねる者   作:R1zA

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もうすぐテスト週間なので投稿頻度落ちます。

追記:最後の方に文章を少し追加。


とある青年の手記06

 

 

ರ⁠╭⁠╮⁠ರ月(⁠´⁠;⁠ω⁠;⁠`⁠)日 雨

 

あの後何とか一息つくことは出来たが、直後軽い嵐にあったせいで皆ヘトヘトになってしまった。だから少し何処かの島に行って一息つきたかった訳で、丁度あった近くの島に行ったわけ。

 

そして辿り着いたのはアイアイエー島。あの有名?な大魔女キルケーが住まう島でした。

 

 

助けて!愛豚(ピグレット)にされちゃう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――別にそんなことなかったわ。早とちりしてごめんね。

 

 

 

そういえばメディアとキルケーって知り合いだったの忘れてた。てか女神ヘカテーって何者やねん。俺オリュンポス十二神以外の神なんか知らんがな。

 

まあとりあえずメディアのお陰で許可を得たから一日程滞在してさっさと出ていきましたよ。まあそしたらこの島の一日は人間界の半年に相当するって出た直後に知ったんですけどね。

 

 

 

なんでや。

 

 

 

 

 

▼月▲日 曇り

 

今日はセイレーンの住まう地域を通った。せっかくだからセイレーンについて軽く解説をしておこうじゃないか。

 

まず、セイレーンは英語でサイレンともいい、パトカーとか消防車のサイレンの語源なんだとか。顔は美しい女性で、下半身は鳥とか魚。人魚伝説のご先祖様であり、所謂元ネタである。岩の上で得も言われぬ美しい声で歌い、その歌声を聞いた船乗りは魂を奪われて、もっと近くで聞きたくて居てもたってもいられなくなり、ついには海へ引きずり込まれてしまうという魔性の女。

り、ついには海へ引きずり込まれてしまうという魔性の女。

 

―――こっわ。やっぱり神代って碌な奴居ねーな。

 

 

 

まあ最強無敵の俺達もこの声を聞いたら流石に不味い訳で―――

 

―――と言うとでも思っていたのか?(ドヤァ)

 

甘いな、グラブジャムン(現代のインドにある世界一甘い食べ物)と同じくらい甘いぞ。

 

こんな事もあろうかと、俺達の船には、稀代の音楽の天才にして意外にも歌の神でもあるアポロンの息子。オルフェウスが搭乗しているのだ。こいつは音楽の天才で、彼が歌うと動物も耳を傾け、雲も川も流れるのをやめるという伝説の持ち主。殊音楽に関しては無敵と言ってもいい。実際俺も最初聞いた時感動した。

 

そんな感じで、セイレーンを蹴散らして、俺達は進んで行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後もいろいろあって、クレタ島を通ったアルゴノーツ一行。そのクレタ島には、タロスというとんでもない巨人が存在していた。

 

―――タロス。史実においてはクレタ島の王、ミノス王の家来。全身青銅でできていて不死身というハイスペック。どんな敵が襲ってきても踏みつぶしてしまい、船が来ると絶対に迎撃して沈めてしまうという厄介者。それはこの時空においても変わらなかった。只――

 

 

 

 

「―――巫山戯るのも大概にしろや!何でこの時代から機関銃がついてんだよ!スパ○ボかよ!」

 

 

―――それはまさにスーパーロ○ットだった。赤熱する体躯、機関銃の搭載された手など。そして極めつけはそのサイズ。約数十メートル。随分と頭がおかしい。今までのことである程度順応したとはいえど、流石にこれは見過ごせなかったのか叫ぶイアソン。そろそろギリシャ(此処)はおかしいと学べよ。

 

突然の超兵器の登場に流石のアルゴノーツも僅かに苦戦する。本来の歴史ではここでメディアがタロスの弱点(実はタロスは踵だけは青銅で出来ておらず、そこの栓を外すと絶命する)を見抜き撃破するのだが―――

 

「皆さん落ち着いて下さい!タロスには弱点がっ―――あ、イアソンさま―――!?」

 

やはりここでもイアソンが動く(何してんだお前)。皆が機関銃の迎撃に四苦八苦している中、いち早くタロスに向かって雷を纏いながら飛び立つ。それを感知したタロスはイアソンに向かって機関銃を乱射するが、イアソンが持つアイギスによって防がれる。

 

 

そしてこのアイギスはイアソンが使用していくにつれて、少しずつさらなる力を引き出していた。

それによって今までは浮遊式の結界だったが、今のイアソンの周りに浮遊するアイギスは無く、代わりにその腕には新たにガントレットが、肩には黒のマントが纏われていた。

 

そう、彼は後にオデュッセウスのみが使用できた、例外的にこれを物理的な『鎧』として身に纏う方法を身に着けた。すなわち、概念防御を有する無敵の鎧として。因みにマントはファン○ルみたいに分離したり、そのままブースターになったり、レーザーソードやビームキャノンを撃てたりする。実に多機能。

 

「ぐっ、あぁああぁぁぁあぁ!」

 

そうして、空中でアダマントを限界まで巨大化させ、それを両腕で、雷の魔力放出と背中にブースターとして展開されたアイギスの補助を受けつつ持ち上げる。この段階でのアダマントはおおよそ三十メートル程になっており、振るうことが出来れば眼の前のタロスも真っ二つに出来るだろう。

 

『―――■■■■!』

 

しかし自分の危機に対して無防備でいるほどタロスは雑に作られていない。流石はゼウスがエウロペに対して送った神造兵器の一つといった所か。魔力を胸部に収束させてイアソンに向けて光線を放つ。

 

 

―――忘れてるかもしれないが、ここは古代ギリシャであって、決してスーパーなロボットが対戦をする場所じゃ無い。

 

 

そうして、青銅の巨人(タロス(仮))?の放つビームと、イアソンのまるでギロチンの刃のように振り下ろされた大鎌がぶつかり合い、その莫大なエネルギーによって瓦礫や砂が烈風と共に飛び散り皆の視界を塞ぐ中―――

 

 

「――今更ビームが通用するとでも?」

 

掻き抉る時の大鎌(アダマント)』がタロスの放ったビームをまるで物体を切るかのように真ん中から両断する。本来実体を持たないビームは物理的に切ることは不可能なはずなのだが、一つ思い出して欲しい。

 

―――神秘とは、ソレを重ねる毎にその強度を増していく物であることを。例えば魔術。同じ魔術だとしても神代と現代ではその規模が違う。そして今一度考えてみよう。

……神代とはいえ神秘の塊と言える竜種や精霊を焼肉しようぜ!お前肉な!って感じで屠り続け、神の権能そのものである雷霆を戦闘時常に纏わせていればその武器はどうなるか。

 

 

 

――――――A,性能が変化する。『掻き抉る時の大鎌(アダマント)』は今や本来のソレとは別物といっても差し支えない性能となっていた。

 

 

まず元々備わっていた『屈折延命』。これは本来ならば不死系の特殊能力を無効化する神性スキルであり、この鎌でつけられた傷は自然ならざる回復・復元ができなくなる。といったものであったが、今は最早そんな可愛い力では無くなってしまった。

それはまさしく『因果の操作』といった所か。それが例え実体を持たないものだとしても刃を当てれば、「切った」と言う結果を押し付け、切れる。

 

彼曰く、「不死殺し(・・・・)なら何でも切れるでしょ」だそうだ。

 

 

―――いや、それはちょっとおかしいと思います。

 

 

きっとそこに同じ不死殺しの鎌(ハルペー)を扱う紫髪の槍兵がいればそう言っていただろう。そりゃあそうだ。そんな理不尽は権能と言っても差し支えのないのだから。

 

そして、既に為す術もないタロスの頭上に『掻き抉る時の大鎌(アダマント)』が迫り――

 

 

 

 

「――――――えぇ…」

 

 

それは果たして誰の声だったのか。後に残ったのは返り血一つ浴びず無傷なイアソンと、額から身体を真っ二つにされて倒れるタロスの残骸だけとなった。

 

こうして、突如始まったスー○ーなロ○ットによる戦いは終わったのであった。

 

 

 

 

 

(⁠ノ⁠*⁠0⁠*⁠)⁠ノ月\⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠/日 晴れ

 

もう嫌や。おかしいよこの時代。何でスーパーロボットがいるんだよおかしいだろ。

俺達はタロス島って島の近くを通ったんだけど、そこに何がいたと思うよ。

 

スーパーテクノロジーの産物だぞ(白目)

 

なんか巨大な物がズシンズシン動いてると思ったら出てきたんだぞ!?森から。何か頭にトサカがついた感じのやつが。

 

正直めっちゃダサかった。

 

 

それで向こうが機関銃をブッパしてきて迎撃せざるを得ない状況になったので戦うんだが、これがもう硬いったらありゃしない。ヘラクレスやアタランテがしっかり引き絞って放った矢でちょっとしか傷つかないとか…

 

もうチートやチーターやんそんなん!(byK氏)

 

 

まあ倒したんですけどね。確かに超兵器いっぱい積んでたけど動きが比較的トロかったから真っ二つにしてやったぜ。

これもアイギスが日に日にスーパースーツみたいになってるお陰でしょうね。

 

フハハハ!ギリシャ(神たち)科学力(おかしさ)は世界一ィィィィイ!

 

 

だけどメディア曰く、このタロスには弱点があったらしく、踵の栓をコルクのように抜いたら普通に倒せたらしい。

 

 

―――え、もしかして俺の頑張りって無駄?……アッそうですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――突然だが、そもそも何故イアソンがアルゴンコインを求めて旅に出たかを覚えているだろうか?

そう、全ての元凶とも言えるイアソンの叔父ペリアス(the☆マジカル☆老害)。彼はイアソンが帰ってくるまでざっと四年程と見積もっていた。そして今も政務の傍ら、イアソンの父アイソンに少しずつ嫌がらせをしたりしていた。

 

そしてある日、いつものように玉座でふんぞり返っていると、一人の臣下が慌てた様子で向かってきた。

 

「王よ、申し上げます!」

「何だ、儂は今忙しいのだ。要件ならばあとにせい。」

「いえ、これは重要な報告です。」

「―――許す。さっさと申すがよい。」

「はい。先程、1隻の船が我が国の港に漂着致しました。その船の名は―――アルゴー号。あの王子がお帰りになられました。」

「―――な、馬鹿な!?有り得ん、まだ二年も経っておらんのだぞ!?」

 

 

余りにも突然の事態にペリアスは混乱する。確かにペリアスの予想は間違って居なかった。現に本来の、いや、あり得たかもしれない可能性の世界(原典世界)では、きっちり四年間かけて彼らはギリシャに帰って来たのだから。

尤も、この時空ではちゃんとヘラクレスが居たりと本来とは比べ物にならない戦力であったり、イアソン自身の人望の差などもあったりするのだが。

 

「―――ええい、兵士達に命令だ!速やかに―――イアソンを殺して来るのだ。誰にも気取られぬようにな。」

「お、王よ、お止めください!もし万が一彼らに気づかれてしまえば―――」

「だから気取られぬようにといったのだ!認めん、あんな巫山戯た書面一つで王位を退かねばならんなど、儂は認めんぞ!」

 

完全にご乱心しているペリアス。臣下の者達が諌めようとするが、今もなお王位に固執しているペリアスには意味が無かった。

―――そうして、彼は自ら破滅へと歩む。

 

 

 

 

 

「しかし、何でお前等もついて来るんだ?ただ会ったこともない親に顔を見せに行くだけだぞ。」

「何だ、汝は私達が付いてくるのが不満か?」

「私はイアソン様の親御様にご挨拶を、と思いまして……」

「いやご挨拶て。」

 

そう談笑しながら歩く三つの人影。上からイアソン、アタランテ、メディアの順である。

三人は、……というより、イアソンは謁見の前に、折角だから親の顔でも見ておくかと思って出ようとしたのだが、それに何故か二人が反応して、付いてくることになったのである。

 

傍から見れば完全にイチャついてるカップルという名の美少女二人侍らせたクソ野郎なのだが、なんとこの三人は別に婚姻してるわけでも無い。

まあそれには、この時代では合法でも、この年の娘に手を出したら事案だとイアソンが思っているのや、純潔の誓い云々で悩んでいる狩人など、色々な理由が混ざりあったせいという裏話があるのだが。

 

 

そうして歩くこと数分。彼らはイアソンの両親が暮らしているという郊外の家へと辿り着いた。

しかし、彼らは此処で違和感を覚える。

 

「……変だな、周りがやけに静かだ。」

「はい、何故でしょう?」

「―――――――――伏せろ!」

 

咄嗟に動く三人。メディアはイアソンが即座に抱えて移動する。そして次の瞬間、ぞろぞろと十人程の兵士が現れる。

 

「―――成る程、ペリアスの差し金か。つくづく救いようの無い奴だな。」

「全くだ。くそ、こんなことなら天穹の弓(タウロポロス)を持ってくれば良かった。」

「いや、殺せば外聞が悪くなるから必要無い。―――メディア!結界を張ってアタランテと一緒に籠もってろ。俺が全員無力化する。」

 

そう言ってイアソンはファイティングポーズを取り、周囲の兵士達を見据える。瞬間、兵士達は突然重圧に襲われたように感じる。いや、錯覚等ではない。実際に彼の出す覇気で周囲に凄まじい重圧が掛かっているのだ。

 

「―――う、うわぁぁあぁあ!」

 

そうしてその重圧に耐えきれず、パニックを起こした一人の兵士が槍を構えて走る。そうして槍がイアソンを貫こうとした瞬間、イアソンは誰もが見惚れるような華麗な動きで槍の柄をへし折り、兵士に固め技を決めていた。

 

 

 

 

 

そこからはもう後の祭り。やけくそになって向かっていく奴も居れば、予想以上の圧倒的実力差に絶望して逃げ出す者や膝をつく者も居た。

だが、ペリアスが帰還した英雄一行を殺害しようとした今回の一件が広まると、民のペリアスに対する不信感が増し、更には神のもと契約した約束事を破るという禁忌を侵したペリアスの失脚は免れえぬ物となった。

 

 

 

そうして呆気なくペリアスは王位を追われ、その後は宮殿の離れに隔離されたとのことだが、その後のことは文献には載っていない。

現代の学者達の考察では、その後はヘラの謀略によって殺されたのではと言われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――で、今に至るってわけ。

 

 

「王よ、如何なされましたか?」

 

 

――あぁいや、何でもない。

 

 

何でこうなった。俺は王になどなるつもりは無かったのだぞ!?何で帰ってきて一年経った今もこうして俺は玉座に座って政務をしているのだ!?

まあ逃れられなかったからなんですけどね。おのれペリアスが、余計なことしやがって。

あの一件のせいで相対的に俺の評価は爆上がり。王も強制的に退位させられたから断るに断れなかったじゃねえか。アカストスに王位を押し付けたくとも多分あと最低一年はこのままだよ。

 

あのあと一応両親と感動の再会(初対面)をした。いやあ、最初見たら二人共凄いやつれてたからびっくりしたよ。

どうやらペリアスに日々嫌がらせをされてて心身共に限界ギリギリのラインだったらしい。もっと帰るのが遅れてたらと思うとヒヤヒヤしたわ。ちなみに今は二人共王宮で楽しく暮らしてます。

 

そして他にも色々あった。まずアルゴノーツの皆は暫くは此処に留まるんだと。あざます。

あとあの連れ帰った竜なんだけど、幻想種の肉を毎日食わせてたらなんか凄いデカくなったわ。因みに名は無い。……ネーミングセンスが無いんだよ。察せよ。

今は完全に国の守り神扱いされてるし。もう放逐していいかな。

 

 

 

他にはまあ、―――INOSISIを倒した。猪じゃない、INOSISIだ。ここ重要。

 

何があったかと言うと、これは大体数ヶ月前のことだが

まずメレアグロスがアタランテにまたナンパしてたから見に行ったら、今回は少し毛色の違う物だった。

 

曰く、カリュドーン王オイネウスは、ある夏、オリュンポスの神々の生け贄を捧げる際に、アルテミスのことを忘れてしまったらしい。それにキレたアルテミス(恋愛脳)はINOSISIを解き放ったらしく、そのINOSISIが暴れている。そんなヤベー奴を何とかしてくれと勇士を募っているらしい(いや自業自得でワロタ)。ちなみに倒した人にはそいつの毛皮と牙をプレゼント。

 

 

 

 

―――いや、(そんなもの要ら)ないです。

 

 

 

 

 

―――ていうか今まで流してたけどメレアグロスお前、妻いるやろ。堂々と浮気しようとすんなや。

 

 

 

まあ身体動かしたかったしとメディアと一緒に付いてったら他にも結構な知り合いが居て驚いたよ。カストロとポルクスに、カイネウスに、ペレウスにアカストス。そこに俺とアタランテとメレアグロス。他にも俺は知らんけどそこそこの人数が居た。ヘラクレスは俺が行くなら大丈夫やろとのことでお休み。

 

ただ此処で問題発生。曰く、狩りは男達だけで行うのが聖なるしきたりだとかでアンカイオスとケーペウスと言う双子がアタランテの参加を反対。

 

 

―――馬鹿なのか?俺は野郎共だけと一緒とか嫌だぞ。

 

そんな俺の私情しかない反対意見と、メレアグロスの反論で無事にアタランテも参加出来るようになった。やったぜ。

 

 

そして更にここでメレアグロスが爆弾発言。妻がいる癖に、堂々と親族や俺達の前で「アタランテと結婚出来る男はどんなに幸せなのだろう」と言い放った。何なのお前?イケ麺なら堂々と浮気発言しても許されると思うなよ。

 

あとアタランテ、このタイミングでチラチラこっち見てこないで。なんか恥ずかしいから。そしてメディア、何でそんな怖い顔してるの?目の光が消えてるんですがソレハ……

 

 

―――うん、この話は辞めよう。俺の胃に宜しくない。

 

 

そして本命の狩りは、メレアグロスの案に従うことになって、各人が数歩ずつの間隔を置いて半円形を描き、猪がねぐらとする森に入っていくことに。ちなみに俺の作戦は王様達に却下された。

 

―――何故だ、俺の『全員でとりあえず突撃(レベルを上げて物理で殴れ)』作戦は完璧なのに。

少なくともヘラクレスとは基本的にこれだけで全て解決したし。

 

 

まあおふざけタイムはこの辺にしておいて、俺達は遂に猪と相まみえた。そしてその姿は――――――

 

 

 

―――猪じゃなくてINOSISIだった。

 

いや、今でも俺はアレを猪とは認めん。なんか背中から触手みたいなの出てたし、黒い瘴気纏ってたし。

 

そしてその後はもう酷かったね。我先にと突っ込んでやられる奴もいれば、投槍を使って味方にフレンドリーファイアかます奴も居たし、正直見ていられなかった。バトロワの野良かよ。

 

だから俺が指揮を取った。アルゴノーツ以外の前線組を下がらせて、連携を取りやすくしながら後衛に一旦任せる。その間メディアに生きてる奴の治療を頼む。

……片っ端から修補すべき全ての疵(ペインブレイカー)を刺すのはどうかと思ったが。傍から見たらトドメ刺してるようにしか見えねえ。

 

その後直ぐにアタランテがしっかりとINOSISIを射抜いてくれたので、後は俺が飛びながら近づいて腹を掻っ切るだけの簡単なお仕事。

 

 

 

―――行くゾ!ヘラクレス直伝、『射殺す百頭・鎌式(ナインライブズ・リーパー)』!

 

 

 

 

―――フッ、またつまらぬものを切ってしまった(ドヤァ)

 

 

 

あ、牙は一応貰うけど皮は要らねーからアタランテにあげよ。

 

 

そんな感じでINOSISI狩りは終わった。あとはメレアグロスの妻に匿名で夫が他の女に目移りしてるよーって手紙を送るだけでオーケー。これにて一件落着。ざまあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




カリュドン狩りはしっかり書く予定だったけど疲れたからダイジェストにしました。

イアソン:なんか流れで王になっちゃったやつ。建築や料理チートはやろうと思ったが流石に自重した。でもある程度は好き勝手にやってる。

ちなみに外見イメージとしては、FGOイアソンの第三再臨の、上半身の(もふもふとかの絶妙にダサい気もする)過度な装飾を外して、背中のマントをオデュッセウスが着てる『神体結界』のマントに変えた感じ。


『射殺す百頭・鎌式』
ランク:B
種別:絶技宝具 
レンジ:1〜2 
最大補足:1

ナインライブズ。彼と並ぶギリシャの大英雄、ヘラクレスの『射殺す百頭(ナインライブズ)』をヘラクレスの戦いを近い位置で見て、戦った彼が自身のオリジナルの型として会得したもの。
アダマントによる無数の連撃、もしくは限りなくほぼ同時に放たれる九つの斬撃。その力は命なき怪物であろうと素の技量のみで鏖殺可能な程。
流派ヘラクレス・イアソン分派。

どっちを先にやるか(なおどちらでも修羅場る模様)

  • Apocrypha
  • GrandOrder

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