黎明のポケットモンスター   作:チリラーメン

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Wordで書き溜めてコピペしているのですが、段落が消えてしまい修正作業がめんどくさい。


2話 急転直下

 あるーひ、家の中、ネズミさんに、であーた。

 

「コラ!!」

「危な!!」

 

 庭にいた巨大ネズミ、たぶんコラッタがとびかかって飛び掛かってきた。リアルな鋭さを持つ歯が私めがけて迫ってくる。倒れながら躱すことに成功するが、背中を打ってしまう。

 

「きゃ!」

「なんだい!」

「コラッタ!コラッタだ!!」

「コラ!!コラ!!!」

 

 一人別に意味であるが、全員が混乱している。仮称コラッタもせわしなく警戒している。

 そんなコラッタに無防備に近づく馬鹿がいた。アイである。

 

「よし、わが軍門に下るといい、コラッ「危ない!!!」」

 

 無警戒に近づいたアイを敵だと認識したのか、コラッタが飛びかかる。寸前でリラが腕を引っ張らなければ大けがを負っていただろう。

 が、かばったリラが腕に切り傷を負ってしまう。

 

「痛!」

「ちょ!リラちゃん!あわあわ、血が」

「ルチア落ち着いて、ただの切り傷だから。ボクは大丈夫。それよりもアイ。君たちが言っていたポケモンってやつでいいんだよね」

「…うん」

 

 アイは消沈し混乱している。顔も真っ青だ。

リラにコラッタの攻撃が当たったように見えなかったが、少しかすった程度で血が流れるのか。

 私も彼女たちを庇うようにコラッタの前にでる。恐怖もあるが、前世社会人としての意地くらいはある。あと、やはり精神に何かされている。前世でこんな場面に合えば足が震えないなんてなかったはずだ。

 そして、この場で一番切り抜けられそうな能力を持つものに問う。

 

「リラ。君の特技で何とかならないか?」

「…難しいね。すごく興奮している。いきなり知らない場所に連れてこられた動物みたいな反応だよ。あと戦闘意欲がすごく高い」

「ポケモンは遺伝子レベルで戦うことが刻まれているらしいから…それかも」

「なんでそんな冷静なんですか!!?」

 

 残念ながらリラの力は当てになりそうにない。アイは顔色が少し戻ってきた。そしてルチア!テレビでは100点かもしれないが、今は声を落とせ、これ以上興奮させるな!!

 心の中で憤るが、声には出さない。

 それでもコラッタは今にも飛び掛かってきそうだ。

 

「みんな、今すぐ玄関から逃げるんだ。私が殿くらいは務めるから」

「でも!!」

「ルチア、声を荒げるな。っ!!来るぞ!玄関の扉は開けといて。行って!!!」

 

 私が大声を出すと3人は急いで玄関に向かう。コラッタも反応して飛び掛かってくる。

 ヘイト管理ではないが、大声を出した私に向かってくる。

 

 私は足元の木製のテーブルを蹴り上げる。持っててよかった身体能力上昇(小)。身の丈サイズのテーブルが跳ね上がる。厚みもあるし壁には

メキ!!

 

「まじか!」

 

 思わず声に出してしまう。テーブルを突き破り白い歯が見える。机の厚みをもろともしない鋭い歯には、冷や汗が出る。

 しかし、好機。歯だけ机を貫通し、すぐには歯を抜けないコラッタごと、テーブルを窓の外に放り投げる。

 ガシャーン

 窓を巻き込みながらテーブルが宙を舞う。

 ポケモンの持つ戦闘本能が本物ならすぐに復帰するだろう。

 事実、ほとんど間を置かずにコラッタは窓から戻ってきた。

 私はすでに玄関から逃げ出していたが。

 

 

 

 

 皆との合流は簡単であった。私が心配で玄関先にいたのだから当然か。うれしいやら、心配やら湧き出ていたが、その場を離れることにした。

 

「マジか」

「うそ」

「そんな」

「ポケモンは友達なのに」

 

 私たちは街の様子に愕然とする。黒い煙はどこでも上がり、人の悲鳴も聞いたことのない生き物の鳴き声も交差している。世紀末とはこういう光景なのだろう。

 ただ、立っているだけでは格好の獲物となる。何も知らない人よりかは現状を把握できている私たちは、物陰に隠れると今後の方針を語り合う。

 

「ポケモンの登場は、あと2年はあるんじゃなかったの?」

「ルチア、それは予測にすぎないよ」

「…うん。初期は10歳設定だけど、最新のポケモンはもっと年齢が上だったから」

「起きたことはしょうがない。今後はどう動くかだろ。野生のポケモンには極力出会わず、まずはリラの手当てか」

「なら向こうにあるショッピングモールだね。この混乱の中動き回るのは得策じゃない。拠点を作ろう」

「どうやって行くのよ。ポケモンがたくさんいるんでしょ」

 

 ルチアの不安そうな声に、また黙り込む。

 

 ちなみにリラもルチアもポケモンのことは教えてある。信頼してくれているのか、抵抗せずに受け入れてくれたのはありがたい。アイ監修のポケモン講座も習得済みである。

 

『それなら任せるロトー』

「「「うわ!!」」」

「っ!て、ロトフォン?」

『イエス!マイスター』

 

 アイお手製のアイフォンが宙に浮いている。プラスチックの外装がコミカルに動いているのはシュールである。

 敵対していないポケモンに出会えたのがうれしいのか、アイがロトフォンとくるくる回っている。

 とりあえず警戒を解くと会話可能であることから、先ほど真偽を問う。

 

『地図機能に周りのポケモン情報も取得できるロトー』

 

 高性能だな。一番の懸念は解消された。

 ここからがショッピングモール目指して進むだけだ。

 

 

 

 

「一つだけ。今私たちには余裕はない。私を恨んでくれていい。この4人以外見捨てていくから」

「…了解した盟友」

「ユウ。悪役がらなくてもいいよ。ボクも同意見だ」

「私がいつか絶対みんなを笑顔にして見せるから」

 

 助けを呼ぶ声を無視しながら、私たちはモールを目指す。たまにある動かない人間や体の一部が取れた人間に、胃の中身を吐き出しながら、それでも進む。生き残る決意を固めながら進んでいく。

 私が顔を上げるとそこにはいつもの青空が広がっていた。

 

「まったく。ポケモンはもっと楽しいコンテンツだろ」

 




こちらの作品はご都合主義でできています。
ブラックなのは最初の方だけです。
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