「よっしゃ!今日も一日頑張るぞ!」
「お、やる気十分ってか!若いねぇ....うっし、裏で生地丸めてくっから、トオルはいつものように茶とか準備しといてくれや。」
「合点承知!今日も繁盛させるぞ!」
「ほどほどが一番だぜ~。」
「ったく、わぁったよ。」
「お、そうだそうだ。ほいこれ、」
「ん?え?....まさかこれって....」
「そのまさかだ。」
「いや親父さ、役員の仕事って聞いてたけどまさか....」
「そのまさかだ、毎日行ってもらうぞ☆」
「そりゃみんなサボって自分の懐暖めた方がいいって考えるに決まってんだろうが!!」
「ほれほれ、今のうちに渡しとくから、暇見付けて行っとけよ。」
「ようし、そっちがその気なら今すぐいってやらぁ!!」
「ちょっおまっ!?それはやめ....」
「ごめんくださぁい....」
「おっ!お客さんだ!さっさと案内しやがれ!」
「....へいへい....。いらっしゃいませ!」
「あ、おはようございます。トオルさん。」ペコリ
「お、大ちゃんか!今日も朝早くに寺子屋かい?偉いね!」
「ふふ、それはトオルさんだって同じですよ。」
「そっか!あっはっは!....あ、そうだ!今日の昼過ぎくらいに寺子屋寄るから、慧音先生に伝えといてくんねぇかな?」
「え!?トオルさん来るんですか!?」
「ん、まあね。団子も持ってくるから、おやつ時の心配も要らないからな。」
「あ、あわわ....わ、わかりましたっ!!ちゃんと伝えておきますぅううう!!」ピューン
「あれ!?おい大ちゃん!!そっちは寺子屋と逆方向だよー!?」
(と、トオルさんが来るなんてぇー!?ち、チルノちゃん達に伝えなきゃ!!)
「....どうしたんでい?」
「あぁ~いや、大妖精が来たんだが、寺子屋寄るっつったら、反対方向に行っちまってさ。」
「ふーん....ま、お客さんにしては早いしな、準備しっかり頼んだぜ。」
「はいよ。」
~青年仕事中~
「ふい~昼のピークは済んだかな?」
「お疲れさん。ほれ、座って水でも飲んでな。」ゴトッ
「ありがと親父。」
「さ、も少ししたら慧音さんとこいくんだろ?団子はもう用意してっから、支度していってきな。」
「了解。んじゃ、行ってくるわ。」
「おう、気をつけてな~」
「お?今日も配達かい?」
「いえ、今日はちょっと寺子屋に顔を出しに行くんですよ。」
「あぁ、慧音さんのところかい。こっちに来たばかりの時はよく通ってたもんなぁ、あんちゃんは。」
「えぇ、まあ最近は仕事に慣れなきゃならないものですから、寄れてなかったのでたまにはね。」
「そうかい。きっと慧音さんたちも喜ぶよ!」
「ありがとうございます。では....」
「あ、おばあさん。薬の入れ換え終わりましたよ。」
「ん?ああ、嬢ちゃんありがとよ。」
「いえいえ、仕事ですから....」
「その声は....鈴仙か!」
「え?あぁ~。トオルですか。ご無沙汰してます。」
「相変わらずウサ耳生やしてんのな。」
「商売は目立つのが肝心ですから。」フフン!!
「それもそうだな。んじゃ、俺は寺子屋に行ってくるわ。鈴仙も仕事頑張れよ~。」
「あ、ちょっと待ってください。」
「ん?なに?」
「私も、寺子屋に薬の入れ換えに行くんですよ。」
~青年少女移動中~
「うむ、今日はこのくらいにしておくか。復習をしておくのだぞ?」
「「はぁーい!!」」
「さて、休憩時間だが....お、ちょうど来たかな?」
「え?なになに~?」
「なんかあんのか、妹紅ねぇちゃん?」
「あぁ~、うん。今にわかるさ。」
「....よっ!お前ら元気にしてたか?」
「「あぁ~!!トオル(お兄ちゃん)だぁ!!」」
「ひっさしぶりだな!!今日は特別に遊びに来てやったぞ!!」
「「やったぁ!!」」
「おぉー!大ちゃんの言う通りだったな!今日は来てよかったよ!」
「ね?嘘じゃなかったでしょ?」
「本当だったのだー!!早起きしてなかったらきてなかったのだー!!」
「よ、よかった....聞いてなかったら今ごろお店の疲れで爆睡してたよ~....。」
「み、みんな毎日来ようね?」
「そう、リグルの言う通りだぞ。早起きは三文の徳なのだ。しっかり身に付けような。」
「「は~い....」」
「よろしい♪」
「ところで、そっちのねぇちゃんはトオルの彼女か!?」
「え?(チラッ)....違うわよ。」
「ふーん。そうなんだ....」
「おいおい鈴仙....そんなんじゃダメだろ?」
「え?なにが?」
「いや、リアクションが足りないの。子供が喜ぶのはもっと大きなのがいいの。俺がお手本見せてやる。ほれ、さっきの質問俺に寄越せ!」
「じゃあじゃあ、隣のおねえさんはトオルお兄ちゃんのお嫁さんなの?」
「ブフゥッ!!?ち、違うぞ!!そんな関係じゃ....」
「えーー!!?あのおねえさんの旦那さんになったのか!?」
「「似合わねぇ~」」
「おいいいいいい!?てめぇらぁ!?俺だってなぁ!あんくらいの嫁さんをいつか隣にだな....っ!!」
(σ≧▽≦)σきゃっきゃっ
「これがお手本~?」ニヤニヤ
「うるさい!あっち行ってろっ!」
「はいはぁーい♪」
「おや?鈴仙も一緒か。今日は随分早いんだな。」
「ええ。途中でトオルにあったので、順番変えて先にこちらに寄ったんです。」
「なるほど。まぁ、普段トオルがどんなことをしているか見ていくといい。」
「あいつは外の世界の遊びでみんなと遊ぶんだ。なかなかいいもんだぞ。」
「ふぅーん。」
「いょっし!今日は椅子取りゲームだ!まあ、座布団しかねぇから座布団取りゲームだな。みんな、円になるように座布団並べろ~!」
「「はぁーい!」」
ららら~♪っ!
ずざぁーっ!!
「やったぁ!!」
「くーっ!!次はとってやるからなっ!!」
「ほれ~座布団減らせ~....次いくぞ~」
ららら~ららーらららら~っ!
「とりゃあ!!」
「えいっ!!」
「....あ、あれ!?あたいのは!?」
「あちゃー。チルノ負けだな。」
「ま、まけ?あたい....最強なのに....ぅっ....」
「....はぁ....おいおい、泣くな泣くな。最強なんだろ?」
「うぅーっ....」ポロポロ
「あー....っしゃあねぇなぁ。ほれ、ここ座れ。」
「....え?いいのか?」
「おうよ!俺のあぐらの上に座って次まで待ってろ。」
「う、うん。」ポスッ
「ほれほれ、泣き止め泣き止め~ってな♪」ナデナデ
「....え、えへへ~///」
「あーっ!!チルノちゃんだけずるいーっ!!」
「私も私もーっ!!」ドタドタ
「ちょっ!?おまえらやめっ、のわーっ!!」バターン
「....いつもあんな感じなんですか?」
「いや、久し振りに遊べて皆嬉しいのだろう。」
「全く、子供には馬鹿みたいに好かれるからな。」
「ちょっ、せ、先生ーっ!!妹紅ーっ!!鈴仙ーっ!!た、助けてぇ!!?」ドドド....
~青年&少年少女遊戯中~
「さあ!いっぱい遊んだあとは食べる!というわけで今日のおやつタイムは『梅枝』特製串団子だ!いっぱい食えよ!」
「「わーい!!」」
「むぐむぐ....おいしーっ!!」
「....んっ、なかなかいけますね。」mugmug
「ふむ、みんないい食べっぷりだな。」
「しっかし、動いたあとによくあんなに食えるもんだ。」
「おや?慧音先生や妹紅は食べないんですか?」
「あぁー。私たちは昨日ミスティアの店にいたから、ルーミアから貰ってたんだよ。」
「それにしても、あんな時間にルーミアと会うなんて、何かあったのか?」
「あー。それは人里の役員会でうちの親父が『賽銭奉納士』とか言うのになっちゃって、その代理で行ってた途中にルーミアとバッタリって訳です。」
「なるほど、そんな役員が....。」
「へぇー。人間は律儀なんだかそうでないんだか。」
「あはは....おっと、もうこんな時間か。そろそろ戻りますね。」
「そうか。今日は来てくれてありがとう。またいつでも来てくれ。子供たちもお前に会えるのを楽しみにしているからな。」
「適当な理由つけて毎日来たらどうだ?」ニシシ
「いやー、団子屋の仕事をそう簡単に休めねぇよ。」
「そうかい。んじゃ、またな~。」
「慧音先生、妹紅、今日はありがとうございました。」
「おや?帰るので?」
「子供と一緒になってがっついてんじゃねぇよ....。」
「いいじゃないですか。美味しんですし。」
「ま、悪いとは言ってないがな。じゃあな鈴仙。仕事頑張れよ~。」ヒラヒラ
「それはお互い様ですよ~」ヒラヒラ
「あ、トオルお兄ちゃんさよなら~」
「また来てね~!」
「おう!またな~!」
~青年帰宅中~
「たっだいま~。」
「おう、おかえり。どうだった?」
「いや~。子供は加減を知らんのか、こっちのことをちっとも考えやしねぇ....。」
「だがその分、全力で遊んだんだろ?良いことじゃねぇか。」
「まあな。あ、遅くなった分の仕事は?」
「なあに、心配すんな。夕時の客足はぼちぼちだかんな。」
「そうか、なら今のうちに賽銭いれてくるわ。」
「また夜に行ってもいいんだぜ?」
「遠慮するわぁ~。」
~青年移動中~
「さってと、今日のお賽銭は....170円....一人でやるなら多めだけど、人里の意思と思うと、なんだかなぁ....ん?」
「すまないな。橙。こんなことに付き合わせてしまって....。」
「いえいえ!藍様のお願いとあらば、喜んでお受けします!」
「あぁ、うん。いつもならその言葉で喜ぶんだが、二日酔いの看病に付き合わせるというのは、いかがなものかと思ってな。」
「まぁ....はい。」
「うーん....」(←霊夢)
「うっ....うぐぉ....」(←紫)
「あ、あやや!そんなに呑めな....あ、あぁっ!?」(←文)
「まったく、紫様まで....」
「あ、あはは....」
「なんだ、橙。ここにいたのか。」スーッ
「あっ!トオルさん!!」
「おや?トオルか。何でまたこんなところに?」
「いや、ちぃーとばかし面倒な仕事をしに。あと、今日寺子屋で遊んできたんだが、橙が居なかったからさ、声が聞こえたもんだから、もしかしたらと思ってここに来たんだよ。」
「ええーっ!!?寺子屋に来たの!?....はぁ。行けばよかった....。」
「す、すまない....。」
「まあまあ、今日会えただけでも儲けもんだろ?」ナデナデ
「にゅふふ~。そうしとく~♪」
「あ、そうだ。団子持ってきたので、よかったら食べてください。」
「かたじけない。ありがたく頂くとしよう。」
「ありがとう!トオルさん!」
「いいってことよ。さって、用事済ませて帰るとするかね。」
「ところでその用事ってなんだ?」
「あー。お賽銭入れに来たんですよ。」
「....え?もしかして昨日の賽銭も?」
「あ、はい。私ですよ?皆さん宴会中で気づかなかったでしょうけど。」
「....はぁ....。」
「....。」(←ジト目)
「え?何かあったんですか?」
「いや、なに、その賽銭が宴会中に見つかってな。それからお祝いにと大盛り上がりで....結果、この有り様だ。」
「....もとはといえば、トオルさんのせいじゃん。」
「あー....すまない。言い訳をすると親父の役員仕事がそんなんで、俺が代わりに来ただけなんだが....どうしたら許してくれる?」
「....腕広げて。」
「あ、はい。」
ぎゅっ....ぐりぐりぐりぐり~
「あ、あのー橙さん?頭押し付けて何を....?」
「....もういいです。許しました。」パッ
「え、あ、はい。ありがとうございます。」
「まったく....まあいい。今回は、この団子と橙の寛大な心に免じて許してやろう。ただ、入れるときは静かにな。」
「あ、はい。わかりました。では失礼します。」スーッ
「じゃあな。」
「....ふん。」
「橙。なぜあのようなことを?」
「知りません!」プイッ
「ハハハ....。」
(....チャリン....)
ガバァッ!!
「「!?」」
「オサイセンノオトガシタ。ミニイコウ。」
スタスタスタ....
....!!
あったあああああああああ!!!
「す、すごいですね....。」
「霊夢の荒療治には使えそうではあるな....。」
「う~....うるさいぃ....」(←紫)
~青年帰宅中~
「ただいまぁ。」
「おう、おかえり。」
「いゃぁ、今日は色々あって疲れたわぁ....。」
「ま、慣れてねぇことをしたからな。今日はもう休んでいいぞ。」
「そんなわけにゃいかねぇよ....ってちょっとまて。なんだその生地の量は?」
「ああこれか?いや~今日、紅魔のメイドさんに団子の注文があってよ。その下ごしらえさ。」
「え?紅魔館から?珍しい。なんの風のふきまわしだ?」
「聴くことには、メイドさん達の労いをするんだとさ。」
「その為にうちの団子って....」
「ま、理由はなんであれ、うちの団子をご所望だ。作らねぇわけにはいかねぇよ。」
「....まったく、よくそんな量作ってて休めなんて言えたな。」
「うちの広告塔はお前だからな。ここにいるより、外にいってもらった方がいいってもんよ。」
「そうかい。じゃ、さっさと後片付け済まそうか....」
◼️◼️◼️
「咲夜....ちゃんと布石は打ったかしら?」
「はい。お嬢様。」
「ふふふ、ありがとう....そうね....。」
「明日の月は....紅くなりそうだわ....。」