「なあ霊夢~。今日も宴会やるのかぁ~?」
「....うぅ....明日の裁判に支障をきたす訳にはいかないのですが....」
「わざわざ萃香の力を露骨に使ってまで、ここに呼び寄せた理由をお聞かせ願えるかしら?」
「ふふん♪まあまあ、そんな仏頂面してたらモテないわよアリスぅ~。」
「別にモテる必要ないからいいけど....」
「あれ?気にしてるのか?」ニシシ
「うるさいわね魔理沙!ちょっと黙ってなさい!」
「いだっ!?ちょっ!?あふぃふ!くひふはほうふぉふんひゃへぇよ!!」
(訳:痛っ!?ちょっ!?アリス!!口塞いでんじゃねぇよ!!)
「そう!今日ここで宴会をやるのは他でもない....」
「今日もお賽銭が入ってたからよ!!」
....な、
なんだってぇーーー!!?
「え?う、嘘だろ?今日も入ってたって言うのか!?」
「す、萃香!あなたがただ呑みたいからって霊夢に....」
「いや~?違うよ~。今回は霊夢の頼みだよ華仙~。」
「あやや!?鬼の萃香さんは嘘を言いませんからきっと....」
「しょ、証拠を見せなさい!!これでは白黒つけれません!」
「ほら!これよ!」っ(170円)ピカーッ
「うわぁっ!?まぶしいっ!!」
「いやー眩しいね。お金より霊夢の笑顔が眩しいよ~」(←にとり製サングラス)
「ほ、本当に....下手したらパチュリーのロイヤルフレアより眩しいわね。」
「ちょ、ちょっと霊夢!手を握って!!」
「え?手を握っていいの?アリスお姉ちゃん。」
「フラン!?来てたのか!?お前はいろんな意味でダメだ!!」
「あ、でも....体が消えて....」
「あああ!?霊夢の笑顔が太陽級に眩しいってのか!?」
「あーあーまったく、ほら。もうわかったから、宴会しましょ?」
「よくわかってるじゃない幽香!さあ皆!宴会よ!」
「....お、おう、わかったのぜ。」
「と、とりあえず脅威はしのいだわね....。」
「た、助かりましたね。フランお嬢様。」
「うん…。」
◼️◼️◼️
「しっかし、どうするよ。二回目で萃香の強制力を使うくらいだ。この先お賽銭が入れ続けられたら、私らの胃が持たないぜ。」グビー
「なら飲まなきゃいいじゃない。」チョビッ
「いいや、目の前に神の水があるんだぜ?飲まない方が神様に失礼だろ?」グビー
「それもそうだけど。」チョビッ
「いえ、もしこのような事態が続けば、私の閻魔としての仕事に支障をきたします。」ゴクッ
「いや、そう言いながら飲んでるじゃない。」
「美酒は白なので。」グイッ
「まったく....でも、お賽銭事態は悪くはないのよね....霊夢にとっては、だけど。」
「あぁ。悪いのはその後の宴会だ。萃香の時は目的があって宴会を定期的に開いてたが、今回は『お賽銭』というトリガーから来てやがる。」
「そうなのよねぇ....目的があるわけでも、霊夢自身に悪気があるわけでもないから説教しづらいのよね....。」
「うーん。華仙がそういうならそうなんだろうが....」
「まぁ、二日連続でお賽銭が入って舞い上がってるだけかもしれないわ。もし明日入ってなかったらそれに越したことはないし、入ってたとしても慣れて宴会も開かないんじゃないかしら。」
「ま、アリスの言う通り、自然解消すれば私たちも苦労せずに済むしな。」
「私は少し困って....あやや!?萃香さん一升瓶5本イッキはさすがに無理ですって!っちょ!?やめっ....あややややややばごぼぼぼばば!!!?」
「それ~!うはは~♪天狗ならこれぐらい飲めないとなぁ~」
「あそ~れイッキ♪イッキ♪」
「あー....明日までこんなんだったら、さすがに動くか....。」
「そうね....。」
「うーん....うるさいわねぇ....なんの騒ぎよ....」
「あ!紫じゃない!ねえねえ聞いて、今日もお賽銭入ってたのよ!!」
「....は!?また入ってたって言うの!?幾ら!?」
「ふふ~ん♪今日はこの170円よ!」
「....これは....異変ね。」
「い~や!これは異変じゃないわ!!私の勘がそう言ってるもの!」
「霊夢、あなたは知らないかもしれないけどね....博麗神社にお賽銭が入ることなんて、宇宙に新しい地球ができることぐらいの天文学的確率だったのよ!」
「難しい言葉使わないでよ紫~何が言いたいの?」
「つ・ま・り!私が知る限り!この博麗神社にお賽銭が入ったことはなかったってことなの!!」
「じゃあ、昨日からその分のお賽銭が入ってるってことなのね!!昨日今日ときたからきっと明日もよね!!明日が待ち遠しいわ!!」
「ダメだこの巫女....早くなんとかしないと....」
「なあなあ紫。私たちはこのまま宴会が続くことを問題視してるんだが、紫は違うのか?」
「....まあ、ある程度は一緒だけど、何もせずにお金が入ることが問題なのよ。このままいけば、なにもしなくてもお金が手にはいると思い込んで、今以上に自堕落な生活を送ってしまうわ....」
「あーなるほど。確かに天才的ではあるけど、何もしなかったら宝も腐るしな....。」
「そうなのよねぇ....しかも、まだ成長期の時期にだもの。これじゃ早々に子供にスマホを与えるようなものだわ。」
「すま....なんだそれ?」
「あー。外の世界の機械よ。薬にも毒にもなる便利機能を搭載よ。」
「紫さん。その辺ちょっと詳しく。」
「河童にでも教えてここで広められたらたまったものではないわ。ただでさえ携帯だけでも手を焼くほどなのに....。」
「まあ、そのくらい今が面倒な状況だってことはわかったのぜ。」
「まずは原因を突き止めましょう。お賽銭がなぜ今になって入り始めたのか、そこを明確にしないと解決しようがないわね。」
「だよな~。ま、ここで見張ってればなにかわかるんじゃねぇのか?」
「....そうね。まずはそれからやってみましょう。同時に霊夢の行動にも気を付けて。今回は霊夢がこの異変を解決する気はないだろうから、どう動くか分からないわ。」
「そうだな....よし!明日の方針も決まったことだし、今日は呑むぞー!!」
「今日
「くっ....また呑むことになるのですか....」グビッ
「自分から飲んでますよね?」
「やはりお酒は白に限りますね....」
「明日の地獄の雲行きは悪そうだわ....」
◼️◼️◼️
「ぶえっくしっ!!....うぅ、なんだか寒気が....?」
「おう?風邪か?気ぃつけてくれよ~。明日は特に力仕事だからな。トオルがいねぇと何もできやしねぇ。」
「わかったわかった....。うーん。なんだか嫌な予感がするんだよな~。」
「トオルは図書館によく寄ってただろ?大丈夫さ。なんかありゃその人にでも頼れ。」
「いや、そっちは心配してないんだが....なんか裏で動いてそうでな....。」
「大丈夫さ。表で団子売ってりゃ裏で作るのは当たり前。裏が動かなきゃ表が動かん。裏を怖がるのはほどほどにしとけよ~」
「うい~了解。さって、明日も頑張りますか....」
◼️◼️◼️
「おはよう~」
「おう!トオルおはよう。さっそくで悪ぃがこれ渡しとくわ。」
「お、今日の分か....なあ、これ今から行っといていいか?午後はかなり遅くなりそうだしな。」
「そうだな....んじゃ今から行ってこい。」
「了解。さっさと戻ってくるわ....」
◼️◼️◼️
「おいアリス~二日酔いで頭痛いんだが....。」
「ダメよ。取り敢えず、何時来るかわからないから....」
「だからってこんな朝早くからは無いだろ~。」
「あなたこれでも魔女の端くれでしょ?私たちに朝も夜もないわ。」
「お酒飲んだあとは話が別だぁ....」チャリン
「「!!?」」
「....い、今、お金が入る音がしたよな....?」
「....えぇ....気のせいではないみたいね....。」
「どれ....ちょっと確認を....」
ドゴーーーーン!!!
「お賽銭....取ったどぉーーーー!!!」
「うおっ!?びっくりしたぁ!!」
「なんで賽銭箱に入ってるのよ....」
「やったわ!!誰にも盗られないように賽銭箱の中で待ってた甲斐があったわ!!今日も宴会ね!!あぁっ!!毎日幸せだわ!!」
「....アリス。」
「えぇ....これは....」