「ふんふん。最近来てなかったけど、相変わらず綺麗だな。」
「え?私がですかぁ?」ニヤニヤ
「違う違う。この紅魔館の内装。掃除が行き届いてんなぁ....と。」
「....まぁ、咲夜さんを筆頭に、メイドさん達が毎日掃除を頑張っていますからねぇ....」
「で?そんなメイドさんを尻目に美鈴は夢の中ってか?」
「いやはや面目無い....でも、私だって侵入者を感知してこう....シュババッと退治をですね....」
「寝てるやつにやられちゃぁ、侵入者もたまったもんじゃねぇな。」
「そうですよ!もし、侵入者が私を突破して来ても、大抵昼間は咲夜さん、夜はお嬢様姉妹が退治しますので!」
「待て待て、昼間位は咲夜さんの仕事を増やすなよ!」
「あら?私の苦労を分かってくださるの?」
「いや、すやすやすくすくの奴の苦労なんて....ん?のわっ!?さ、咲夜さん!?いや、違うんですこれは....!!」
「ふふふ♪わかってますよ。ちょっとしたいたずら心です♪」
「いや、咲夜さんのいたずらは、そんじょそこらのいたずらのレベル越えてますよ。肝がいくつあっても凍死しますから....」
「褒め言葉と受け取っておきます。あと、私の苦労が理解できると言うのなら、代わりに門番をしてくださってもいいんですよ?」
「え"っ!?」
「え?俺が門番ですか?」
「そう、あなたが。どうかしら?ここで働けば、毎食提供するし、本も読み放題。お部屋も個室を用意するから、住み込みも可能よ?」
「そ、そんな待遇を....でも、俺には戦闘技術なんてこれっぽっちもないし、何より美鈴の居場所が....」
「そうですよ咲夜さん!!わ、私はどうなるんですかぁ!?」
「あら?美鈴いたの?気づかなかったわ。」
「咲夜さん酷いっ!!」
「まぁ、そんなに美鈴のことが気になるなら、二人で門番でもしてたら?」
「えっ!?ふ、二人で....」チラッ
「で、でもここに従事するとなると親父の団子屋が....」
「なら、そこに美鈴を寄越しましょうか。」
「「!?」」
「ほら、看板娘として頑張れば、団子屋も売上が鰻登りになるだろうし、力仕事もなんなくこなせるから、おじ様も助かるだろうし。」
「....美鈴が....チャイナドレス着て....いやでも露骨なのは....むむ。」
「待って!?トオルさん本気で考えないでくださいよ!!」
「....いや、やっぱり団子屋にいます。すみません咲夜さん。」
「ふふ。そう言うと思ってたわ。ただの冗談にここまで本気で付き合ってもらって、私も嬉しいわ♪」
「じょ、冗談だったんですね....はぁー。トオルさんの言う通り、肝が凍死しそうでしたよ....」
「ま、美鈴も私達の家族ですから、そう簡単によそにはやりませんよ。」
「ほっ....。」
「でも、それだけの事になりそうな心当たりが有るのなら、話は別だけど?」
「げっ!!あ、ありません!!ありませんからぁ!!」
「ハハハ....ん?」
「....。」ジーッ
「おっと、咲夜さん。メイドさん達がお待ちかねですよ?」
「え....?ああっ、ごめんなさい。つい話し込んじゃったわね。」
「そ、それでは私は門番の仕事に戻りますね。」
「えぇ。
「は、はいぃ....。」スタスタ
「うっし、それじゃぁうちの店『梅枝』の団子を、たんとご賞味あれ!!」
「はいはい、ここに並んで待ってね~。数は多めに頼んだから、順番があとでも心配ないわよ~。」
わぁーいっ!!
「わたしはこれとこれとこれっ!!」
「わたしはこれ三つぅ!!」
「....しっかし、皆すごい食い付きだな....」
「まぁ、普段は仕事ばかりで窮屈だろうから、たまにはこんな風に羽を伸ばしてもらわないとね。」
「ふぅん....ま、たまにはこんなのもいいか....おっ、口に餡が付いてるぞ」フキフキ
「あっ、ありがとう!」
「あらら、あなた、みたらし付いてるわよ....」フキフキ
「ありがとうございますメイド長....」
「なぁんか、メイドさんたち子供っぽいところがあるんだが....」
「まあ、妖精だしね。手つきは少し悪いけど、一所懸命やってくれるから、こっちとしてはやり易いわ。」
「ふーん。咲夜さんは慕われてるんですね。」
「寧ろ慕われてなかったら務まらないわよ?こんな仕事。」
「ですよね~。」
「....ねぇねぇ、なんかメイド長とトオルさん、いい感じじゃないですか?」
「あぁ、あのお二方はいつもあんな感じよ?」
「そ、そうなんですか。」
「そうそう、あんた新入りだから知らないだろうけど、メイド長は以前....!?」ヒュン!
「その話を盛り返すのは禁止したはずですが?」ニコッ
「あ....も、申し訳ありません....」
「わかればよろしい。」
「咲夜さん?何かあったんですか?顔が険しいですよ。」
「いいえ?特に何も。さあ、皆お待ちかねよ、口より手を動かさなきゃ。」
「あ、はい。じゃあ次の人~」
「....これ....食べてみたい....。」
「ん?この三色団子かい?いいよ。他には大丈夫?」
「....じゃあ....これと、これも。」
「ほいほい。今包むから待っててね?」
「....うん。」
「....咲夜さん。なんか黄色い子が来たんだけど、あの子もメイド?」
「....え?黄色い?....あっ!ふ、フランお嬢様っ!?どうしてここに!?」
「....いい匂いしたから....ご飯かなって思って....でも全然来てくれないから、ここに来たの。」
「だ、だからって....勝手に....」
「まあまあ咲夜さん。良いじゃないですか、せっかく来てくれたんだし。ほい。包んどいたよ。」
「....。」ガサガサ....ジーッ
「どうかした?」
「....どうやって食べるの?」
「....え?もしかして串団子を知らないの?」
「串団子?うん。知らない。」
「そ、そうなんだ。じゃあ、まずはこの一番上の丸っこい団子を....こう横向きにして咥えて。」
「....こう?」
「そうそう。あ、中の串は噛み折らないように注意してね。そして、その串から団子を引き抜くようにしてとって食べるんだ。」
「....ほう?」イーッ
「そうそう、そんな感じ。」
「....ん、美味しい。」ムグムグ
「そっか!ありがとなフランちゃん。」
「....!!」ビクッ
「あ、ご、ごめんね?撫でようとしちゃって。」
「....。」フルフル
「あ、ありがとね....おっといけない!メイドさんがお待ちだ!団子食べてくれてありがとね。他のも食べたら感想聞かせてくれると嬉しいな。じゃあまた。」
「....。」
~青年少女団子配布中~
「ふいーっ。まさか全部なくなるとはな....」
「大量に頼んでおいたのに、ここまでとは予想外でした。」
「ま、こっちとしちゃ願ったり叶ったりだけどな。物売りにとっちゃ、売れ残ることが一番辛いし。」
「そうね。喜ばしいことだわ。」
「そうだな....ところで、フランちゃんどうしたのかな?ずっとここにいたけど....」
「....感想。」
「あっ!待っててくれたの!?....悪いことしちゃったね....」
「ううん。どうせお部屋にいたって退屈だから。」
「そ、そうなんだ。それで、どうだった?」
「....どれも美味しかった。」
「そりゃよかった!....なにか気に入ったものあったりする?」
「....三色団子。」
「三色団子かい?あれは味とかついてなかったけど....」
「....味はどれも美味しかったけど....色が綺麗だったから....」
「そっか!あの色はお兄さんも気に入っててさ....あ、俺の事はいいか。あはは。」
「....。」
「ま、何はともあれ気に入ってもらえて何よりだ。もしよかったら団子屋『梅枝』に来てくれよな。」
「....わかった。覚えとく。」
「じゃ、またね。」
「............うん。」
「それではフランお嬢様。お部屋に戻りましょうか。」
「....わかった。」
「バイバイ。」
「....バイバイ」フリフリ
「あ、トオル様。レミリアお嬢様がお会いになりたいそうです。広間にてお待ちです。」
「そうなの?わかった。今から向かうよ。」
「それでは、今回は我らメイドの為にわざわざありがとうございました。」
「いえいえ、こちらこそ....あっ!ちょっと待って!」
「はい?」
「はいこれ、咲夜さんの分。皆に配ってて貰ってなかったでしょ?」
「これは....お気遣いありがとう。でも、大丈夫です。」
「へ?」
「時間を止めて、この館の人の分は取ってありますから。」
「....流石、
「その名に恥じぬよう、努力を怠りませんので♪」
◼️◼️◼️
「しかし、レミリア様に会うのは、最初に図書館を利用したときに挨拶に行ったっきりなんだよなぁ....どんな人だったっけ?....あ、そもそも人じゃねぇや。吸血鬼だったわ。」
「....さってと。」コンコン
「....入りなさい」
「....じゃ、失礼します。」
「....ようこそ、我がベルベットルームへ....歓迎するわ....」
(あっ....そういえばこの吸血鬼....)
「あなたが、世に言い伝えられし、運命の歯車を回す役目を、愚かにも神に背負わされた、XとYの無限螺旋の狭間に追いやられし者よ。ようやく会えた。ここで今、私と語り合い、互いに蝕まれた傷口を舐め合うとしましょう....」
(ちょっと頭がイカれてたな。)
さあ~って、次回のお話は?
トオルです。
いや~最近の冬は異様に寒いなぁと考えていたら、後ろからチルノ着いてきてたんですね~。そりゃ寒いわと妹紅に笑われましたね~。では次回
レミリア カリスマとはなんたるか
小悪魔 天使になる
パチュリー むきゅむっきゅ
の三本です
ではまた会いましょう。じゃんけんぽん(チョキ)!
うふふふふふ♪