「ただいま」と言うために   作:ZG

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週一と言っておきながらこんなギリギリになってしまうなんて…さぼり癖は何とかしていかないといけませんね!




Memory 1

廃棄区画でのガジェットドローンとの戦闘を終え、廃墟となったステーションにあるリニアレールから無事お目当ての物を回収したゴーストはそのままアジトに戻ろうとするがデバイスにメッセージが届いた。

 

『マスター現在山岳を走行するリニアレールにも例の物が積まれているようです』

「随分と情報を手に入れるのが早いな。確かなのか?」

 

そう問いかけると、ゴーストの周囲にいくつかのディスプレイが表示される。そこから聞こえる情報を纏めると山岳地帯を走行中のリニアレールをガジェットドローンが襲撃しコントロールを奪われたそうだ。目的は不明だがリニアレールが暴走とガジェットドローンの対処の為に管理局が対応に追われているらしい。

 

「ガジェットドローンがリニアを襲う…か。本当にあいつらは無作為に目的物があれば襲うようだな」

『あくまで命令を実行しているだけでその他の対応などはプログラミングされていないのでしょう』

 

作るだけ作って世界にばら撒き、それが何か問題を起こしても無視を決め込む。とても真面な人間のやる事ではないが。それを作った張本人がどんな人間か多少なりとも知っているゴーストからすれば「あの男ならやるだろう」と、唯々呆れるばかりだ。

まぁ、幸いなことに暴走したリニアレールがどこを走っているのかは分かった。ここから大分離れてはいるが、既に最短距離で先回りするルートは見つけてくれている。後はその指示に従って進めばいい。クロスボーンの推力なら十分に間に合う。再びX-0を身に纏い移動を開始したゴーストにクロスボーンが新たな情報を伝えた。ディスプレイから聞こえてくるのは機動六課という管理局の部署が暴走したリニアレールの対処を引き継ぐという話だった。

 

「起動六課?そんな部署あったっけ?」

『最近になって設立されたようです。なんでもリンディ提督含む大物達が後ろ盾になっているとか』

 

何とも懐かしい名前を聞いたものだと物思いにふけっていると起動六課に所属している構成員をクロスボーンが読み上げる。その殆どは知らない名前だが、数人はゴーストのよく知っている人物の名前が入っていた。

 

「リンディさんの名前を聞いた時にそんな気はしていたが、やっぱりいたか」

『高町なのは、フェイト・T・テスタロッサ、八神はやて、そしてヴォルケンリッター。ここまで戦力が集まっているのは素人目から見ても異常です。ただの古代遺物管理部ではないでしょう』

「今の管理局の状態でよくもまぁ、これだけの戦力を集めたもんだよ。うらやましい限りだ」

『公にできない組織に属する以上、表立って人材確保をするわけにはいきませんからね』

 

 

ゴーストは別に個人的に動いているわけではない。数年前にある組織に所属、元々規模はそこまで大きくない組織だったからか現在は実質のトップに立っている。半分押し付けられたようなものだが。

その結果、公にはできない組織なため四苦八苦しながら人材確保やら資金調達やらと、多忙な日々を過ごす傍らこうやって荒事をこなす羽目になっている。ある程度人は増えたものの、戦闘向けのメンバーが殆どいないのでこればかりはしょうがない。

 

「クロスボーン、後何分で着く?」

『後10分程でリニアレアールと接触します。恐らく起動六課の方が先に着くと思われますが』

「なら、様子見するとしよう。管理局に回収される分には問題無いだろうしな」

 

よその組織じゃなく、管理局に回収されるならお上も文句は言わないだろう。そう考えながらクロスボーンを視認されないよう遮蔽物の間を縫いながら進む。少しすると目的地が見えてきた。そこから離れた場所にリニアレールとその内部にいる無数のガジェット、更にはリニアレールを追従するように飛んでいるガジェットドローンⅡ型の反応もクロスボーンが捉えている。そう時間もかからずに接触するだろうが今、起動六課と接触は極力避けたい。ゴーストはマントを深く被り、近くの岩陰に身を隠す。そうしているうちに、リニアレールを追うようにヘリが来た。あれが起動六課の移動手段なのだろう。そのヘリがリニアレールに近づくと二人の魔導師が空に飛び立つ。

 

片方の魔導師は精密で高火力な射撃でガジェットを打ち落とし、もう片方の魔導師は高機動の接近戦でガジェットを切り裂く。動きと戦い方から予想するになのはとフェイトだろう。二人が空にいるガジェットドローンⅡ型を引き付けるとリニアレールの上空にヘリが近づき五人の若い魔導師達が飛び降りる。少年が二人と少女が三人、先ほど読んだ情報の通りならなのはとフェイトの部下の子達か。

 

『マスター』

「どうした?クロスボーン」

『あの黒髪の少年、なかなか面白いデバイスを持っているようです』

 

そう言い視覚共有をクロスボーンが使う。

突然、眼が見えるようになる視覚共有にまだ慣れずに何回か瞬きをする。段々、はっきりと見えるようになるとクロスボーンが言うように黒髪の少年を探す。突入する寸前だったのかまだ内部には入っていなかったようで、探すのに苦労はしなかった。最も、黒髪の少年の姿ではなかったのだが。

 

「…なるほどなぁ、確かに面白いデバイスだ」

 

バリアジャケットとは違う、クロスボーンと同じようなロボット。緑と白の鎧を纏ったその姿をゴーストは良く知っていた。

 

「アリサ達かな?まさか、俺の置き土産を完成させるとはな」

 

その名はファントム。奇しくも今の彼と同じ亡霊の名を冠するデバイスだ。

 




話が全く進まん!
次回はファントムの戦闘に入れるはず…多分!
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