「ただいま」と言うために   作:ZG

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何んとか2本目が完成した!



Memory 5

初出撃で追った傷も癒え、六課のFW陣は何時も通りのトレーニングに精を出していた。

スターズの二人はそれぞれなのはとヴィータに判断速度と命中精度、防御スキル・生存能力の向上。ライトニングの方はフェイトが担当し回避精度と反応速度の向上を目的に訓練をこなしていた。そして残ったグレイは・・・・・・

 

「はあああああ!」

「おおおおおお!」

 

ライトニングの副部隊長のシグナムとひたすら一対一の模擬戦闘を繰り返していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シグナム副隊長と模擬戦ですか?」

「うん。現状、ファントムとハロロのサポートを受けた状態での戦闘ならグレイがFWの中でも頭一つ抜き出てるから…」

「今のうちに実力者と戦いを繰り返して自分の出来る事、出来ない事を把握しておけという事だ」

 

なのはから自身の訓練内容の説明を受けていたグレイの背後から別の声がする。

振り返るとそこにはバリアジャケットを装備し準備を終えたシグナムの姿があった。

 

「そう。後は自分でも分かってはいるとは思うけど、戦闘センスに関してはやっぱりスバル達より一歩劣ってるところがあるから、経験を積んで欲しいっていうのもあるかな」

「もっとも、私は古い騎士だからな、お前ほど特殊な奴には大した経験にならないと思うが」

 

そう言いながらシグナムは自身のデバイス、レヴァンテインを構える。グレイもファントムを展開しフレイムソードを引き抜き構える。両者の準備が終わるとなのはが上空に向かって魔力弾を放つ。空に上がった魔力弾は少しすると弾け、それを合図にシグナムとグレイの両者が空を駆けけたたましい金属音が鳴り響く。グレイは正面から剣を打ち合おうとはせず、ファントムの機動性を駆使してすれ違い様にフレイムソードを振るう。対してシグナムは激しく動こうとはせず、グレイの剣戟を全て弾き、逸らしている。

 

「正直クロスレンジでシグナム副隊長に勝てる気がしないんだけどなぁ」

『マスターと違ってセンスも経験値も段違いです。まあ無理でしょう』

『魔法を封じられたところで物理で叩けば問題ありませんし、何より変換資質持ちは完封出来ないのも厄介です』

 

純粋な魔力攻撃や魔力強化などはIフィールドで無効化が出来るが、既に炎や雷といった物に変わっているものは防ぐことは出来ない。AMFと同じ弱点をファントムは抱えている。

 

「おまけに否が応でも遠距離攻撃が縛られるファントムだと接近戦で戦うしかない」

 

ファントムに装備されている武器はフレイムソードのみ、後は使用者自身が魔法で攻撃するしかないのだがIフィールドを展開した状態ではそれもままならない。プログラムの書き換えはまだしも魔力エネルギーの流れは敵味方関係なく作用するのが原因だ。

 

『マスターが完璧に操作できるようになるか、Iフィールド対策をした武器を持つのかのどちらかが最適かと』

「そうだな!」

 

自身の現状を整理しながらもヒット&アウェイを繰り返しシグナムと切り結ぶ。背後を取っての攻撃も側面からの攻撃も全て弾かれ、それどころか逆にこちらが攻撃される回数も増えてきた。

 

『マスター』

「そうだな。これちょっとやばいかも!」

「・・・・・・頃合いか」

 

そう呟くと背後から振り下ろされたフレイムソードをレヴァンテインで弾き、蹴りを放つ。咄嗟に後ろにさがり距離を取ろうとしたグレイに追いすがり、剣を振り下ろした。魔力で強化されたわけではなく純粋な剣での攻撃。Iフィールドでは防ぐことは出来ず。グレイも剣を振るうことで辛うじて防ぐものの、技術でも経験値でも勝るシグナムの剣戟を防ぎきることは出来ず、傷が増え始める。

 

「振り払えない!」

「お前の弱点の一つはこれだ」

 

振り下ろされた剣を咄嗟に受け止め防ぐもののレヴァンテインの形状が連結刃・シュランゲフォルムへと変化し、受け止めたフレイムソードを絡め捕りそのまま強引に奪われる。

 

「近接戦闘の経験不足」

「くっ…」

 

もう一本あるフレイムソードを引き抜こうと手を伸ばすが、すぐさま連結刃の縦横無尽な連撃が迫ってくる。武器を取る暇も、引き抜く時間も与えない、高速の連撃を搔い潜りファントムのスラスターを吹かして距離を離そうとするが、鞭を振るうように撓り来る剣を避け切れず何度も切り裂かれる。Iフィールドのおかげで魔力こそ乗っていないものの、ダメージは蓄積する。それでも強引に離脱しようと加速し切り抜けるが・・・・・・

 

「……⁉しまった!」

「もう一つはファントムの性能に頼り過ぎていることだ」

 

そこはシグナムの得意とする距離だった。

レヴァンテインを元の長剣に戻しカートリッジをリロードすると刀身に炎が纏う。そして、先ほどとは比べ物にならないスピードで接近し振り下ろす。せめて魔法効果を打ち消そうとIフィールドの出力を上げようとするが。

 

『マスター!』

「魔力切れ⁉」

 

Iフィールドが途端に消えシグナムの斬撃が直撃する。

 

「紫電一閃!」

 

シグナム・レヴァンテインが繰り出す。炎の一撃を防ぐことが出来ずにグレイが地面に叩きつけられる。シグナムが加減をしたこともあってか、再起不能にはならなかったものの叩きつけられた痛みに呻くグレイの傍にシグナムが降りてくる。

 

「ファントムに遠距離装備が無い現状、近接戦闘の技術と経験は生死に直結する。更にIフィールドを常に使い続ければ魔力の少ないお前は直ぐに魔力切れを起こす。」

「それを補う為にカートリッジを連続使用すれば間違いなくお前の身体が持たない」

 

だからこその私との模擬戦だ。そう言いながらグレイを立ち上がらせ、構えさせる。なのはやヴィータの訓練も中々にきついものだが、これはもっとやばいと現実逃避をしそうな思考を切り替えて再び、シグナムとの模擬戦を始める。

 

 

 

 

 

 

 

午前中の訓練スペースにはグレイの悲鳴が絶える事はなかったそうな・・・・・・

 

 

 

 




正直、シグナムの戦闘スタイル合っているか怪しいですけど、そこはグレイに問題点を意識させるためという事で許してください!



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