「ただいま」と言うために   作:ZG

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お久しぶりです・ZGです!
再び超久々の投稿になってしまいましたが、まだまだ続けていきますのでそういえばこんなのあったな位で良いので読んでいただけると幸いです。(バトオペとエクバに逃げていたのが理由なんて言えない)

因みに皆さんは『SEED FREEDOM』は見ましたでしょうか?
ほんっとうに神作なのでまだ見ていない方は是非見てください!
マジでもう最高の作品です!


Memory 8

オークションの開始とほぼ同時に起きたガジェットの襲撃。第一波はスターズとライトニングの副隊長、ヴィータとシグナムの迎撃によりあえなく壊滅。しかしそれに続く様に数を増しながら押し寄せてくるガジェットの大群を捌ききれず、多くは無いもののガジェットの突破を許してしまう。

 

「グレイ!お前が前線を張って迎撃しろ!」

「了解!スバルは中衛をティアナは指示とサポートを頼む!」

「言われなくたって!」

 

ヴィータの指示を受けたグレイは、ファントムを起動させ最大速度で侵入してくるガジェットを迎撃する。

 

『大型はシグナム副隊長が迎撃しています。侵入しているのは小型だけです』

『流石に数だけは多いいですねえ~おまけに武装が追加されている個体もいます』

「メカニックの人達が作ったこの新武装のお披露目にしてはちょっと物足りないかな?」

 

そう呟くグレイの手には以前には見られなかった銃が握られている。起動六課のメカニック達がファントムの設計図と隊長陣が保有していたある少年が残したデータから製造した武器「バタフライバスターB」ゴーストが使っていた物とは違いマスケット銃の形ではなく、ハンドガンの形に変わったそれをガジェットに向けて構える。

 

「せっかく夜なべして作ってくれたんだからちゃんと成果を出さなくちゃな!」

 

Iフィールドを展開しながらバタフライバスターBの射撃をガジェットに向けて放つ。通常の射撃魔法ならばガジェットのAMFにより無効化されるが、真っすぐガジェットに向かったビームはかき消されることなく獲物を貫き破壊した。

 

『撃破3。効果確認』

「良いね!射撃が使えるようになった上にしっかりガジェット相手に効果がある!」

『その分魔力管理は気を付けてくださいね。専用のカートリッジが無くなったらマスターの魔力を使う事になりますから』

 

ゴーストが使っていた物とは違い、バタフライバスターのシステムそのものにIフィールドの魔法を組み込んだ外殻を本命の弾丸に覆わせファントム自身のIフィールドと相手の魔法を無効化しながら直接相手に射撃を叩き込むことが出来る。ティアナから教えてもらったヴァリアブルシュートを参考に作ったシステムだ。最も、ヴァリアブルシュートよりも要求される魔力量が大きくなったせいで当初の予定から外れて専用のカートリッジも用意する必要が出来たのだが。

 

「とはいえ突破できるのは小型のガジェットが精々かな」

『大分簡略化されていますからね。大型のAMFを突破するのは難しいかと』

『確実に破壊するのなら接近戦が最も効果的かと』

 

ファントムが使うIフィールドとは違い簡略化されている分Iフィールドの効果が薄くなっているのが難点ではあるものの、現状は小型なら容易に破壊できる。試作品ではある物の十分な性能なのを確認すると今度はバタフライバスターBを折りたたみサーベルの形態に変形させる。

 

「新手が来るわ!小型が20!」

「了解!ファントムで切り込む!」

『イエス。マスター』

『了解です!』

 

リアスカートからフレイムソードを引き抜き、サーベルモードにしたバタフライバスターBを構え突撃する様を、離れたところからティアナは見ていた。

ガジェットの攻撃を巧みに躱し切り伏せ、時にはIフィールドとファントムの装甲でゴリ押しをして突破する。ファントムとハロロのサポートあっての戦闘ではある物の隊長達との模擬戦で鍛えられた経験が以前の性能任せの戦い方を変えている。

 

「グレイ!5時方向からミサイル!」

 

高度を下げ地面ギリギリの高さを移動しながらガンモードに変形させ打ち落とす。ある程度の数を破壊するとミサイルに背を向け他のガジェットと戦闘しているスバルの方へと加速し「スバル!」と叫び手を伸ばす。すれ違う寸前にこちらの手を掴んだスバルを抱きかかえるとガジェットの群れを強引に振り切り上昇する。

ファントムのIフィールドでAMFを無効化されたガジェットがティアナの援護射撃で破壊されるものの、それなりの数のガジェットが追撃をしながらそれを追うように上昇する。しかし、そこはグレイを追尾するミサイルの射線上だった。回避も間に合わず、背後から飛んでくるミサイルに巻き込まれガジェット達は破壊されていく。

 

「ナイス!グレイ!」

「まだまだ来る。油断するなよ!」

 

Iフィールドを切り、スバルがウイングロードで離れたのを確認すると再びガジェットの殲滅を開始する。

ティアナの指示も全てとはいかないものの対応し、グレイと同じようにガジェットと近接戦闘を繰り広げるスバルの援護も行う。技術の向上に加え、状況に対応出来ている事がグレイの成長を物語っていた。

 

「カートリッジ!」

『専用カートリッジ残数2です!』

『Iフィールド稼働時間残り5分』

 

グレイが前線を張り、ヴィータとシグナムらが打ち漏らしたガジェットを処理。グレイが対処しきれない分はキャロのサポートとティアナの指示を受けながらスバルとエリオが対処する。大型のⅢ型や飛行型のⅡ型を率先して副隊長たちが殲滅している分、グレイ達が相手しているのはⅠ型なのだが数が多いい。倒しても倒しても森から現れてくるガジェットの相手とファントムの稼働時間の限界から焦りが出始める。

 

「とはいえ絶対に対処できない数じゃない」

『僅かではありますが数は減ってきています。焦りは禁物ですよ!』

『そうはいかないようです。後方から魔力の増大を確認』

 

焦りを感じていたのはグレイだけでは無かったようだ。フレイムソードで目の前のガジェットを破壊し振り向く。スバルとエリオは変わらずガジェットの対処をしている。キャロはサポートで大掛かりな魔法を使うことは無い。だとすれば射撃と指示をこなすティアナしかいないのだが……

 

「カートリッジを4つも?なんて無茶を!」

「練習では成功した!絶対に当てて見せる!」

 

ティアナの射撃能力は六課の中でも上位なのは間違いない。なのはの訓練とクロスミラージュとのコンビネーションを使うようになってからはその命中精度は更に向上している。実際に訓練の中でも外すことの方が少なく心配するようなことは無いはずなのに……

 

(嫌な予感がする)

 

言いようのない不安がこみ上げてくが、ティアナなら大丈夫と無理やり自分を納得させ再びガジェットの迎撃をする。

 

「クロスファイアシュート‼」

 

放たれたその魔弾は的確に残ったガジェット達を打ち抜いていく。一つまた一つと爆散していくのを見てティアナなら問題ないと確信し、他へ向かおうとした瞬間。それに気づいてしまった。一つだけティアナの制御が追いつかず、狙いが大きく外れていることに。そして……

 

「……え?」

 

その弾丸の先にはスバルがいた。




ホテル・アグスタはあと一話で終わりです。ここからはちょっとしたオリジナルを挟んでいく予定なので、楽しみにしていてもらえると幸いです。
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