EDFがオバロ入り   作:罪袋伝吉

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ナザリックと戦える人間、というのを考えたらEDFに行き着いた。

人類の守護者と言えばやはり地球防衛軍。

シリーズ全ての主人公の意識の集合体がアインズ様の前に立ちふさがったなら?という物語です。

なお、仲良くなったりなんだりしますよ?

 


緑の地球が危ないけど、何回救えばいいですか?

 

 何年も戦って来た。

 

 何十年と戦って来た。

 

 地球を侵略するエイリアン達と戦ってきた。

 

 エイリアンの大きな輸送船が投下する巨大な蟻や蜘蛛、ドローンやドラゴン、巨大怪獣、ロボット兵器、マザーシップ、アースイーター、ブレイン、異星人の司令官、アンドロイド、デカいタコ、イカ、半魚人、過去への時間移動すらさせられて、何度も繰り返し繰り返し勝利するまで戦った事すらあった。

 

 戦いを終えてもまた性懲りもなくエイリアンがまた来襲、戦いを終えればまた別のエイリアンが、その次もまたその次も……。

 

 ずっと、俺は地球を守り続けていた。

 

 街は燃え、人々は蹂躙され、守るために戦った仲間も1人、また1人と倒れ。

 

 それでも、俺は最後まで戦い続けてきた。

 

 独りになっても黙々と、死んだと思ってもまた蘇って、死ぬ前に戦っていたミッションをやりなおさせられる。

 

 死んでも、死んだと思っても、巨大蟻の酸に溶かされても、巨大蜘蛛の巣に捕らえられても、身体を怪獣の踏みつぶされても、マザーシップの巨大砲台のジェノサイド砲に焼かれても、味方の爆撃に巻き込まれても、機動要塞バラムに踏まれても、巨大人型クレーンバルガに踏みつぶされても、何故か生き返って繰り返し繰り返し戦わさせられる。

 

 いや、戦うのはいい。そうだ、戦うために兵士になったのだ、そこはいい。

 

 嫌なのは、アホな作戦しか立てない上層部の連中と、無責任な発言をする博士ポジの奴、あとはオペレーターの泣き言だ。

 

 あと『サンダー!(酸だー)』という声も嫌だ。いや、いつも酸を食らっている結城隊員に罪はない。だがその声が聞こえて来ると否応無しに異星人との戦いに俺が駆り出される事になるので、すんげぇ嫌だ。

 

 それと、プライマーなる異星人が侵攻してきたときのタマゴタマゴタマゴタマゴうるさい発狂オペ子のアレは正直参った。つーか、誰かコイツを射殺しろと思った。

 あと、やたらメリケン臭い所でPAギアなるものを着て戦わされていた時のラジオのアイドルが彼氏が死んだとか言った時にもゲンナリした。

 

 アイドルが彼氏作ってんじゃねーぞお前!アイドルの仕事を舐めとんのか!と思った。

 

 彼氏とパコパコ済みかよこのビッチが!!

 

 テメェ双葉理保見習え!アイツは身体張ってがんばっとるやろ!巨大化したり、イメクラもどきなお店で客取ったり、イロモノ企画の水泳大会出たり、ゾンビと戦ったり……いや、あれは見習っちゃダメなバラドルやな、うん。

 

 でも本音ではドリームクラブめっちゃ行きたいです。魅杏ちゃんとか好みです。双葉理保はどうでもいいけど。るいてんてーの乳も拝みたいです、だからドリームクラブカードをオラにくれ。

 

……いや、げふんげふん。

 

 そう、俺は延々と地球を守るためだけに戦わされていた男なのだ、女なんぞどうでもいい。戦場では『この戦いが終わったら俺、結婚するんだ』とか『俺には婚約者がいるんだ』とか言った奴から死んでいく。浮ついた心じゃ生き残れないのだ。

 

 どうせ神はヒロインなんぞ俺に用意なんてしてくれてないのだ、きっと。

 

 はぁ、初めての異星人との戦争ん時は女っ気なんぞ無かったなぁ。

 

 で、後から異星人のテクノロジーを解析した武器を持ったペイルウィングが出て来てさ。空飛ぶそのスカートの中とか覗いてたからきっと嫌われたんだろう、寄り付いても来てくれなかったよ……。

 で、その次はなんか知らん名前の別の異星人との戦争だったが、なんか重量制限とかで女の子達もチビか痩せたのしかいなかったんよなぁ。

 

 俺、やっぱり乳が減った女の子はあんまし好きじゃねーのよなぁ。

 

 プライマーの侵攻ん時はスプリガン隊のリーダーのキツくてプライド高いねーちゃんとなんかいい感じになりそうな感じだったなぁ。あれはスタイルが割とよかったし、くびれがエロかったけど、結局なーんも無かったもんなぁ。はぁーっ(深い溜め息)。

 

 あん?オペ子?基本的に最初辺りの子は会ったこと無いけど嫌いじゃなかった。だがタマゴ女みたいに発狂するメンヘラはもっと嫌いだ。なにが『何とかして!!』だ。人が必死で戦ってるときにるせぇわマジで。

 

 つーか、彼女いない歴イコール年齢、どころか俺ってとっくにもう40歳くらいになってるんじゃねーかなぁ。戦い続けてもう20年くらい経ってんもんなぁ。

 

 なのになんか外見変わらないし。歳取らないし。マジで俺、何者なんだろなぁ。

 

 ああ、平和が欲しい。

 

 彼女欲しい。つうか童貞捨てたい。

 

 って、あり?意識が鮮明になってきたぞ。うわ、このパターンはまた異星人の侵略が始まったのか?つーか逃げ惑う人々の悲鳴の声が聞こえて来たぞ。

 

 止めてくれ、俺を覚醒させないでくれ。

 

 もう、『サンダー!!』は聞きたくないんだ、トラウマなんだ!つーか後にメカで復活したメカ結城隊員が発狂しながらアシッドガンぶっ放すのも見たくねーぞ、いやだ、でも、ああ、目が覚めちまう……。

 

 

 

 目を開けたら、惨劇が起こっていた。

 

 逃げ惑う人々の悲鳴、叫び声、断末魔。

 

 戦う術を持たぬ人達の銃となれ。盾となれ。EDFの力は護るためにある。

 

 俺はライフルを持ち、そしてヘルメットを被り、いつものようにそこへ駆け出した。

 

 戦場が、俺を待っている……。

 

 

 

 って、なんだこれは。

 

 俺が駆けつけたところに、巨大蟻も巨大蜘蛛も居なかった。

 

 たしかに民間人は襲われ、逃げ惑い、悲鳴を上げていたが、それは巨大蟻に襲われているのではなく、なんか剣を持って鎧を着た大勢の男達に襲われていたのだった。

 

 剣と鎧と言っても別に強化外骨格のフェンサーではない。もっと原始的なもので、ただの鉄で出来た剣を奴らは民間人に振るっていた。

 

 俺は、はぁ?なにこれ、と思いつつも鎧の男達が民間人の男女に剣を振り下ろそうとしているのを見て、手に持つライフルを撃った。

 

 照準は鎧の男達の持っている剣の根元だ。

 

「あっ……!?』

 

 撃って気づいた。これ、AF-99STじゃん。

 

 ボン!ボン!と鎧の男達の剣ごと手首が破裂して弾け飛び、血煙になって文字通り霧散した。

 

 そりゃあそうなるわなぁ、と思った。なんせ硬い甲殻に被われた巨大生物用の、それも最上クラスの威力を持つAF-99STを人間に使ったらかすっただけでその衝撃で手なんぞ易々と持ってかれるわなぁ。

 

 まぁ、一般市民は撃たれても普通に五体満足で逃げて行ったものだが、なんであいつらは兵士になった途端に流れ弾で死ぬようになるんだろな。未だに謎なんだが。

 

 とはいえ、民間人はロケランの直撃でも死なないもんだが、死ぬと言うことはコイツ等は敵だということなのだろう。撃って当たってダメージ食らったら敵、これ地球防衛軍の常識。

 

 鎧の男達を敵だと確認した俺の行動は早かった。

 

「みーどりーのちきゅうっがあーぶなーいぞー♪」

 

 地球防衛軍の歌(旧)を歌いつつ1番が終わるまでに民間人を襲っている鎧の集団を撃滅(死屍累々)。

 

「うちゅーじん共げっきめっつだー♪っと。で、お前が最後だ」

 

「ひぃぃぃーっ?!お、おた、お助け、か、金、そう、お金あげます!お金あげますから助けて……」

 

 なんか情けねぇ宇宙人だな、コイツは。つうか巨大でもなければ銃すらもってない。鎧も紙みたいな装甲だし。

 

 ライフルを突きつけ、

 

「お前等、何星人だ?インベーダーか?フォーリナーか?プライマーか?アグレッサーか?」

 

 と、今まで俺が戦ってきた侵略者の名前を挙げて聞いてみたが、しかしよく考えたら地球人がつけた呼称なので、通じるわけは無い。つーか宇宙人のようには見えないが……。

 

 って、なんかすげぇ勢いでデカい怪物がドスンドスンと山の方から走って来やがった。鎧を着て大きな盾を持ち、そしてグネグネと曲がりくねったような先が欠けた剣を持った、ミイラみたいな面をした化け物だ。

 

 そいつが助走つけてこっちにジャンプして来やがったので、俺はダッジロールして横によけた。

 

「お、お助けぇぇぇ!!」

 

 お金お金とうるさかった鎧の男が、ぐしゃっと呆気なく剣で叩き潰された。

 

「ぎゃあああああああーーーっ!!」

 

 あーうるせぇ。つうか結城隊員の断末魔を超えるうるささだな、おい。

 

「あー、あいつは宇宙人じゃなくてお前が宇宙人か」

 

 ああ、なるほど。あれは村人を襲う盗賊………にしては装備が揃ってたが……か何かで本命の宇宙人はこっちか。

 

 転がって素早く立ち上がり、油断無くAF-99STを宇宙人(?)に向け、奴の動きをみる。しかし、宇宙人(?)は周りを見回すと、なんか鼻息をぶしゅーっ、と吐き出しただけで全く動こうとしなくなった。

 

「……宇宙人じゃねーのか?」

 

 俺はAF-99STをぶっ放そうと思ったが、しかしその時、

 

「デスナイトよ、下がれ!」

 

 とかなんか偉そうな声が空から聞こえ、そしてなんか宇宙人(?)がガシャガシャとか鎧の音を立てて後ろに下がった。

 

 声の方を見ると妙な仮面を被った、どう見ても悪役なマント(?)の男と黒い鎧を着た悪の女戦士的な奴が空に浮かんでおり、俺はとっさに銃口をそっちに向けた。

 

「待て待て!私は敵ではない!銃を向けるな!」

 

 その悪役マントの男は両手を振って俺にそう言い、デスナイトと呼ばれた宇宙人……デスナイト星人か?……の前に降り立った。

 

「お前、宇宙人か?また地球侵略しにやってきたのか?」

 

 銃を向けるなとか言われたが、それで外せるようなもんではない。俺は銃口を向けたままその男に言ったが、しかしなんか悪の女戦士が、

 

「無礼者ぉ!わた、私のモモ……アインズ様に銃を突きつけるとは、身の程を知れぇ!!」

 

 とか言って手に持っている大きな斧……ハルバードとか言う奴か?を振り上げたが、しかし、それを振り下ろすより早く、

 

「止めよ、アルベド!……落ち着け」

 

 と、仮面の男が制止した。

 

 チッ、タイミングよくダッジロールの体勢に入ろうとしてたのに肩すかしくらったぜ。

 

 つーか、女戦士はすぐさま斧を収めて身引いたが、なんつーか主人にだけ忠実な獰猛な熊という感じだな、この女。多分声からしてそのヘルメットの下の顔は美人な予感がするが、しかしそんなあからさまな殺意の籠もった視線を放つような女は美人でもお知り合いになりたくない。

 

「君も、その魔導銃を納めてくれないか。私はアインズ・ウール・ゴウン。旅の魔法使いだ。こちらはアルベド。私の従者で護衛だよ。……この村が襲われていたので駆けつけてきてね。それでまず、村を襲っている騎士達をなんとかするために先にこのデスナイトをここに寄越したのだが、しかし騎士達は君が大半倒した後のようだな」

  

「……魔法使い?なんだそれは。お前らはどこの星から来たんだ?アインズ星人なのか?」

 

 魔法みたいな技術を異星人達は持っている事もあり、そういう奴なんかな、コイツ。

 

「……いや、我々は宇宙人ではない。よくわからないが、この世界には宇宙人がいるのか?」

 

「わからん。だが、俺はずっと宇宙からの侵略者の軍勢と戦ってきた。かれこれ約20年間もだ。俺が世界に喚ばれたということは、つまりまた奴らとの戦いが始まったということだ。これまでそうだったし今回もそういう事に違いない」

 

 俺が確信を持ってそう言うと、アインズ星人はなんか絶句して、というより少し混乱したように固まり、そしてちょっと失礼する、とか言ってアルベド星人を連れてなんかデスナイト星人の背中にこそこそ回って、何事かヒソヒソと話をしだした。

 

「ちょっと彼、アレだな……ヒソヒソヒソ。だが我々以外にも……」

 

「ですがアインズ様、ヒソヒソヒソ……」

 

「というかヒットポイントが信じられんほど……」

 

「ですが装備はたかが魔導銃……」

 

「いいや、侮るな。レベル80にも満たないようだが……」

 

 いや、聞こえてるぞ。なんか妙なフィールドを出して音声を遮断しようとしているようだが、そんなもんウィングダイバー達の会話を盗み聞いてきたこの俺の地獄耳に通用するわけねーだろ(そんな事をしているからもてないんだが)。

 

 話を終えて、二人はデスナイト星人の後ろから出てきた。

 

「ゴホン!いや、待たせて済まなかった。ええっと、ちょーっとあとで君と詳しく話をしたいと思うのだがどーだろうか。おそらく我々は協力しあえるとおもうのだが?!」

 

 うーむ、なんだろうなコイツ。悪役確定なその格好で話し合いとか。

 

「……まず、話合いをしようとする宇宙人は初めてだな」

 

 とはいえ、俺も泥沼の戦争はぶっちゃけ嫌なので回避出来るなら回避したい。それが本音である。

 

「いや、我々は宇宙人じゃないから!というか村の人達、来たから!とりあえず彼らと話をしよう!それからだ!」

 

 そんなわけで、俺はアインズ星人達と後で話をする、ということになったわけだが、宇宙人との交渉は地球防衛軍の上の連中の仕事では無かろうか。

 

 いや、通信とか全く繋がらないんだけどどーしたもんかなぁ。

 




いろんなキャラを救いたくなったので、アインズ様を倒します、的な話。

とはいえ、オーバーロードが嫌いというわけじゃなく、概ねギャグなのでナザリック勢が滅びるわけではありません……多分。

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