※いつも誤字脱字訂正ありがとうございます。
まぁ、たまには鈴木さんちの悟クンの方も書いとかなきゃナザリックの方の状況もわかんないので……と思ったらイチャラブだよちくしょう!
なんかアルベドさんが、メインヒロインやってんなー。つかEDFどこに行ったんだよ、ストーム不在だよおい。
こんなのギャグじゃないわ、ただのラブコメよぉぉっ!!
な、回です。ご注意下さい。
マジックアイテム(?)リバースシューターXの効果をうっかり浴びてしまったアインズはアンデッドからいきなり肉体を復活させてしまい、それをアルベドに知られてレイプカマされてしまい、しかも責任問題にまで発展され、アルベドを正妻として認めねばならない羽目になった!アインズの明日はどっちだ?!(なんとなくぷれぷれぷれあです調の冒頭っぽく)。
「いや、ギャグ調に言ってもこれ、シリアスなのよね」
鈴木悟は大きな風呂の浴槽で一人、そう言った。
……本当にシリアスな場合、自分でシリアスなどと言わないものである(書いてる人)。
悟は、ストームをダシにアルベドを説得し、女人禁制の男風呂へと逃げるようにして入っているのである。
『この世界においてストームという男は、我々が遭遇した者の中で最も敵に回してはならない存在であると私は確信した。アルベドにも見せたが、あの男の持つ膨大なHPの量、あれはワールドエネミークラスに匹敵する。そして下手をすればこの私すら滅ぼせるあの回復アイテム……いや、おそらくあれ以外にもあの男は恐るべき武器、兵器を持っているだろう。事は急を要する。まず、我々は彼に敵対の意思が無いことを示した上で、友好関係を結ばねばならない』
アルベドにはそのように言ったが、確かにその通りであり、ストームを敵に回すのは実際のところかなり危険だと言えた。
しかし、それと同時に悟はよほどの事が無いかぎりストームはナザリックとは敵対しようとしないだろうともふんでいた。
何故なら、ストームという男が『地球を侵略する異星人』以外のものとは敵対したがらないように思えたのが一つ。そして民間人に危害を加えない限りはおそらくは関係無い事だと割り切るような部分が一つ。
「まぁ、だからと言って楽観視はすべきじゃないんだろうけど、あちらも異世界転移してきた人だからなぁ。正直、同じ転移者同士協力できるところはしておくべきだろうからね」
おそらく向こうもそう思っているに違いない、と悟は思ったわけである。
……だが、この悟のストームに対する考察ある意味正しく、そして間違ってもいる。
しかし悟は気づいていない。
悟がオーバーロードのままだったなら、肉体が復活していないままなら、まず、ギルド以外の者に対して協力など求めないだろう事に。
現在、彼は肉体が復活した事によってその精神は鈴木悟に戻っている状態である。いや、全てそうであるわけでは無いが、九割方、人間・鈴木悟のそれに戻っている。
本来、鈴木悟は善人と言っていいような性格の優柔不断な人間である。無論、人生経験によって歪になった部分もあるが、あの鈴木悟が生きていた終末世界においては聖人と呼んでも差し支えの無い存在だったと言えるだろう。
その部分が全面に出ており、カルマ極悪のステータスも何のその、お人好しな青年そのものに戻っていたのだった。
「しかし、肉体が復活したからてっきりアンデッドを辞めちゃったと思ってたけど、そうでもないんだな」
悟はそう独りごちつつ、自分の身体を見やる。
揺らめく湯に映る顔は確かに鈴木悟の面影が反映されているも、やや男前な感じにアレンジされた感じになっており、さらに目の瞳の色が赤い。そして、いーっと歯を剥けば、人間だった頃の歯並びよりも歯が揃い、しかも犬歯がオーバーロードの時のものと同様に大きい。
そして何より、身長が高くなっていたり、足の長さが伸びていたり、筋肉がかなりついていたり、それに。
「無くした時は無情感パ無かったのに、復活したらこんなに立派になっちゃってまぁ」
なんか、大きく太くなってたのである。違和感すら覚えるほどにもっきりごんぶとずどぉぉん。
「それでも、アルベドには勝てなかったよ……」
と、言うが、サキュバス、それもその最上位とも言える、それもタブラスマラグディナが様々な設定を組み込んだアルベドを相手に約12時間以上保つなど尋常な事ではない。
たとえ再生能力の高いトロール、その上位種であってもミイラと化しているだろうその事に悟は全く気づいていない。
カルネ村にて悟の身に起こった肉体の復活は正直、奇跡に近い現象に他ならない。
現在、悟の身体はアンデッドであるオーバーロードと人間である鈴木悟の肉体が合わさった超人となっている。
生と死が合わさって無敵に見える!
……いや、それ普通は半死にやからな?
オーバーロードのモモンガの力も魔法もスキルも全て行使出来るわ、普通に飯も食える、睡眠も取れる、エッチな事だっておさるさんうっきーっ……。
かっくし。悟は頭を垂れた。
結果としてアルベドの純潔を散らしてしまった事に今更ながら罪悪感が出て来たのである。
なお、強制精神安定は発動しない。
肉体を得た事による副作用とも言うべきものが、それであった。
「……今、この世界で俺が一番慌てたり狼狽えやすいという自信だけはある!……どやぁ!」
なお、精神攻撃系の魔法攻撃等には無効化が働いているのだが、自分が落ち込んだり驚いたりするのだけは治まらないのである。
「……しっかしタブラさんもなぁ、すんごい娘しゃんこさえたもんだよなぁ」
そう、いろんな意味ですんごい。お胸もお尻もいろいろすんごい。
タブラスマラグディナはかつて悟に、
『完璧美女~ギャップ萌責めの極地』とか『全てが黄金比』とか『美と知とかけましてアルベドと解く。その心は美っ知(ビッチ)』
とか訳の分からないコンセプトを語っていたものだが、よく考えると自分の娘とも言える創作物、NPCの事で秘密主義なタブラスマラグディナがなんで饒舌にアルベドに関しては語ったのだろうか、と悟は考える。
ニグレドはそのギミック故に語りはしなかったし、ルペドに関しても完成前にさほど誰にも語ってはいなかった。いや、ルペドに関しては裏で『るし☆ふぁー』と『ガーネット』とやたら話し合っていたようだが、それはルペドの製作がかなり特殊で、『るし☆ふぁー』の得意分野に掛かってくることでもあったのでそれはそうなのだろうが。
(でも、明らかに完成したアルベドを見た他のギルメン達が俺の方を見て、『お嫁ちゃんゲットぉ』とか『おめでとう!』とか言ってたのは……)
つまりようやく悟もタブラスマラグディナの意図に気づく。
「つまり、タブラさんはアルベドを使って俺に対してなにか仕掛けようとしていた……って事だよな。で、他のギルメン達はそれを知っていた。あのとんちみたいなのはそのヒントで……」
『美と知でビッチ』は、おそらくアルベドのフレーバーテキストの最後の一文、『だがビッチである』を正しく書き直させるためのヒントではないか?
そう思った悟は頭を大いに抱え、湯の中で身悶えた。
「そうだ、タブラさん、ダ・ヴィンチコードとか暗号とか言ってた!!あの膨大なテキスト量、まさかその中に改変の答えが隠されてた?!」
だが時すでに遅し。この世界に転移した影響か、NPCのフレーバーテキストはもう見ることは出来ないし、編集も不可能になってしまっている。
「あああ、何故もっと早く、ユグドラシルが終わるよりもっと前にアルベドの設定を見ておかなかったんだ……タブラさん、本当にごめん。タブラさんが意図したアルベドの本当の設定を解き明かさずに勝手に改変してしまった……!」
涙が、ボロボロと落ちて湯船に小さな波紋を幾つも作る。情けなくて悲しくて、とめどなく溢れてくる。
「俺は何て事をしてしまったんだ……」
と、その時、浴場の入り口の硝子戸の向こうから、優しげな声が悟に問いかけた。
「……そんなに、いけないことでしょうか?」
ビクッ!と悟は身を撥ね起こした。それはアルベドの声であり、許しを乞うべき、しかし悟を許してはならない者の声だ。
カラララッと硝子戸の音は悟の心の重さよりも軽く開き、しと、しと、しと、と緩やかな足音が悟の背後に迫ってくる。
動揺しつつも努めて悟は支配者的な演技をしなければと声を出すも、心の中で、それじゃいけないんだ、アルベドに謝らなければ、と焦る。だが、出来ない。
アンデッドだった時の強制精神安定は肉体を得た今、発動しなくなっている。
悟は心が乱れたのをなんとか取り繕おうとして、冷たい口調で答えようとする。
「……いけないのは、女性が、男湯に入ってくる……事だ。女湯は向こうだぞアルベド。この大浴場ではルールは、守るべきだ」
出たのは歯切れの悪い言葉、だがしかし言いたい事はそれじゃない。
だが、謝罪の言葉を出そうとするが、喉に詰まってしまったようで出て来ない。息が漏れて、ぐっ、とか意味のない音を出すだけだ。
一瞬、アルベドの歩みが止まったが、しかしまた、しとっ、しとっ、と静かな足音がすぐ悟の背後まで来た。悟は振り向けない、いろんな意味で。
「もう夫婦ですもの。水入らずでお風呂もよろしいのでは無いでしょうか?」
すさっと乾いたタオルの音にアルベドの自分の背後で屈んだのがわかった。
甘い声で囁くように言い、すっ、と悟の横に何か黄色い何かを持つ手が横切る。横目で見ればそれは大浴場の風呂桶だ。
アルベドは風呂桶で湯を汲もうとしつつ、何も言獲ずに固まっている悟の後頭部に自身の豊満な胸をふにっと軽く押し付けてきた。
「ふなっ?!」
妙な声が出た。
「よろしいのでは無いでしょうか?」
耳元で囁く。
その、よろしいのでは無いでしょうか、は果たしてどちらなのだろうか、と悟は前を必死に向きながら悩む。どちらにせよアルベドはこの浴場から出るつもりはないのはわかったが。
背後のアルベドにもはや悟は動けない。声もまともに発する事も出来ない。もはや、
「ううっ」
進退極まっている。
ちゃぽっ、と黄色い風呂桶が悟の前の湯を掻くように掬う。すっ、とアルベドの胸の感触が離れてしまい、悟は思わず後ろを振り向きそうになり、はたっ、とその動きを鉄の意思でとどめる。
(いかんいかんいかん、それはいかん!)
掛かり湯のざぱーっ、という音がし、そしてまた、黄色の桶が悟の横を通り過ぎる。今度は胸の接触は無い。
あ、あれ?
なんか、肩透かしを食らったような感覚に後頭部を後ろに倒しそうになるが、だめだだめだ、とやはり固い意思で動かないように身体で硬直させる。
「くすくすくす」
うっ、見透かされてる?!
「あら、モモンガ様。いけないのでは?」
アルベドは悟と二人の時は、アインズではなくモモンガと呼びたいのだと悟に願い出ていた。
それは、アルベドに悟が刻み込んでしまった改変のせいだと悟は罪の意識から了承していたが、許可したときのアルベドの笑顔が美しすぎて、それを思い出すとまた胸の罪悪感が疼いて辛い。
だがそれなのにこのシチュエーションは胸の痛みよりも心臓をバクバクさせて違う意味で辛い。
「い、いけないな!それは、いけないのだ!」
なんとか虚勢を張るも、やはりくすくすくすと笑われる。その笑いがなんとも艶っぽく、悟はゾクゾクしてしまう。
「イケないことは……お嫌いでしょうか?」
耳元にアルベドの声。そしてやや濡れてしっとりした髪が悟の肩に触れ、さわりさわっとくすぐり、その香りがまた悟の精神の男の部分をぞわぞわさせた。
「お嫌い……でしょうか?」
繰り返し、耳元に囁くその声がたまらず、目を瞑って耐える悟。しかし。
「ルールは……って、はうっ?!」
両腕が後ろから悟の胸に回され、胸が当たる。囁きと共にアルベドの唇が悟の耳朶を軽くはむ。
「イケないから、とてもよろしいこともあるのでは無いでしょうか?モモンガ様?」
ぺろぉり、と這うように舌が耳の後ろから首へ。悟の弱いところはすでにアルベドに把握されている。いや、知られつくしている。
悟は、もう逃げられないと観念した。がっくりと力を抜き、敗北。
「愛する人に自分を愛せ、と言われて喜び、浮かれない女などおりません。心に刻まれたならば、それは幾万幾億の愛の言葉、求婚の言葉に勝る幸せ。私は変えられたのではなく……」
アルベドは悟を後ろに抱き寄せつつ、その顔を、目を覗くようにして、こう囁くように言った。
「あなたに染められたのです」
そういうアルベドの笑みは確かに幸せそうで……。
悟は抱き寄せられたまま、アルベドの顔から目を離せなくなってしまった。
答えはどこ、えーーーーっ!!探せねーーーっ!!
【鈴木悟】
・この物語で一番救われるだろう人物。
・難しい漢字の方で堕ちた人。
・なお、ナザリックは反映し、アインズ・ウール・ゴウンは不滅です(意味深)。
【アルベド】
・正妻攻撃。悟のハートにクリティカル。
・またモモンガが骨になったらと内心心配しているので、是非リバシュをゲットしておきたい一心でストームと交渉したい、と思っている。
【るし☆ふぁー】
・なんであんた女風呂にしかゴーレム配置せんかったんだよ、おい。おかげで甘々やん。風呂のルール守れてないやん。邪魔しろや、おい。
【ストーム】
・知らない間にアルベドに感謝されてる人。
・ただし、ロリ変態バンパイア娘のヘイト知らない間に買っている人。あと、マーレにも。
【デミウルゴス】
・深読みさすアイが止まらない悪魔。
・ストームの監視を魔法の鏡でしており、ストームの戦闘映像を見て、やはりアインズ様は……と、なんかさすアイを発動中。ただし、ストームへの警戒はマックス。
【コキュートス】
・早くアインズの子供が生まれるのを心待ちにして妄想がはかどっている。