・プレアデスで好きなのは、やはりユリですかね。首取れるけど。
・なお、ドリクラはピュアな心の持ち主のみが行けるお店ですよ?そこんとこ間違わないようにね?
やぁ、良い子のみんな。地球防衛軍のおにいさん、ストームだよ。みんな元気にしてるかな?
ストームおにいさんはね、今ね、絶賛、チキンフェイスロックというえげつない関節技をキメられて悶絶している最中だったりするんだ、つか誰か助けてめっさ痛い……!!
「な・に・がっ!!ピュアな心だぁ?!邪な厭らしい意図しか感じんわ、この助平ぇ!!」
「ぐぇぇぇぇっ!!」
チキンフェイスロックは、相手の腕を背中側に引っ張り、捻り上げて腕と肩をキメるハンマーロックと、頬骨あたりを腕で顔面と首を一緒に捻り上げつつ頸椎にもダメージを喰らわせるフェイスロックを同時に行う複合関節技だ。良い子のみんなはそんな技、お友達にかけちゃダメだぞ!(※特殊な訓練を受けています。けして一般の方は真似をしないようにお願いします)。
つーか、コイツあのナンパ野郎の腕を締め上げてたのを見てて思ったけど、なんで関節技を修得してんだよ?!
「いだだだだだだ!おま、おまえ降下翼兵だろが、なんで関節技なんぞ修得しとるのだ?!」
はっきり言って対異星人には効果がないのになんで会得しとるのだろうか?
いや、俺のように必須教練項目として対異星人基本格闘術なんてものを修得させられたのとは違い、こいつが地球防衛軍に入隊したのは格闘術なんぞ異星人には通用しないとわかってからなのだ。
「か弱い女性の護身術よ!」
いや、か弱い女性は男性にこんなえげつない関節技かけないと思うの、俺。
「つか、そもそも、俺が・どんな店に行こうが・お前に関係なかろーが!!彼女いない歴=生存年数やぞ、もう百年くらい・戦っとるのだぞ・ちょっとくらい平和な世界の・ドリクラくらい・ええやろがぃ!!」
痛みで単語がぶつ切りになるが、言わずにおれぬ理不尽さである。これではまるで嫉妬しとるようではないか。いや、まさか、んなことあるわけないない。コイツとは顔を突き合わせたらいつもいつも言い争いばかりしとったのだ。
……いや、だからなのか?
思わず、俺が関節極られてんのを見物しているシズに同意を求めてみる。
「なぁ、シズ、そうはおもわんか?!」
「よくわからない。……でも関節技、とても興味深い」
……って、あれ?いや、つーかなんでコイツがここにおるん?いや、コイツってアインズんとこのメイドだよな?
「へー、そうやって腕を捻って顔を絞めると、すごい痛いんすかー、なるほどー」
いや、しれっともう一人増えてやがる。
ミリタリーなメイド服のシズの隣でやたら興味深々な感じの赤毛に黒い耳付きキャップ被ったクリクリ目のメイド(?)が覗き込んでいるが、いや、どうやって部屋に入って来やがった……って、そういやコイツら魔法でテレポート使えてたよな、たしか。
「てめーらいつの間に入って来やがった?!」
すげー自然に居やがるから、この異常性に一瞬気づかんかったわ。つーかぺり子も俺を締め上げつつ、
「体重を前にかけるとより効果的よ?」
とか、おまえも不法侵入者に説明しながら実演すんな!
「ぐぎゃああああっ?!体重かけんな、余計に痛くなったじゃねーか、アホぺり子ぉっ!!」
「誰がアホよ、誰がっ!」
余計に締め上げやがったこいつ?!
「ぎゃーーーっ!!お前がじゃーーーっ!!異常事態に気づけボケえ!」
「ほほー、よくわかりやすい」
「あっ、今の苦悶の表情すんげぇ好みの顔っす!」
てめーらも呑気に見てんじゃねぇ、つかフリーダムかよ!!
「つか、ぺり子、ぺり子!マジでストップだ、ストップ!不法侵入者だ、それも著しくやたらあかんのが入って来てるぞ!」
「えっ?メイドさんでしょ?宿屋の」
「どう間違ったらコイツらを宿屋のメイドと思えるんじゃ、こんなんがおる宿屋なんざあるかぁぁぁっ!」
「あ、私らルームサービスっすー、お気になさらず、どうぞそのまま続けて続けて?」
「しれっと嘘吐くな!」
「家政婦さんは、見た、じーっ」
「つかシズ、どこ見てんだおい?!」
つか、何しに来やがったのだコイツらは?!どうせアインズに言われて来たんだろうけど!
「えっと、ルームサービス頼んでないんだけど?ええ……?」
ぺり子もやっと変だと思ったのか、チキンヘッドロックを解いた。
「ぐぇぇ……、はぁ、やっと解放された……」
安堵の息を吐く俺。しかし気を緩めるわけにはいかず、二人を睨む。
「あ~、もう終わりっすか。面白かったのに」
赤毛のメイドはそう言って、しかし終わったものは仕方ないとばかりに、やれやれと立ち上がった。
「るせぇわ、ドSかお前は」
極られていた腕を回し、首をコキコキとして立ち上がる。
「つか、シズ、コイツはお前の仲間か?やたら系統一緒なんだが?」
「系統……一緒。姉妹」
姉なんておったんかい。つーかなんかシズが妙に嬉しそうなのはなんでだろな。系統が一緒とか言われて嬉しいのか?よくわからん。
「ルプスレギナっすよー!シーちゃんの姉っす!」
つーかコイツはやたら元気な奴だな。あと、バカっぽい。なんか無邪気に悪気たっぷり、という感じがするので警戒しとかんといかん気がする。つかなんか絶対やらかすに違いないという雰囲気がなー。
……しかしアインズんところにはこういうマトモではない奴しかおらんのかい。
「あっそ。で、アインズは?」
「アルベド様に外に出られないように監禁されてるっす!自室のベッドの上でストーム様みたいになんかきゅーきゅー絞められてる感じっす!」
「いや、それ、なんか違う」
「『いーやー、アルベドもうやめてぇぇぇ、むーりぃぃぃ!俺のライフはもうマイナスよぉぉぉ!誰かたーすーけーてー!!』とか言ってたっす!」
おお、アインズよ、死んでしまうとは情けない!いや、死んでねーけど、腹上死待ったなしじゃねーかそれは。
「……誰も助けようとしなかったのか?」
「よくわかんないっすけど、みんな、『至高の御方のご子息、もしくはご息女が出来るならばそれこそ我らの悲願、望まれうる未来!』とか言ってたっす。妄想で『爺とお呼び下さい、爺は爺はぁぁぁ』とか早くもお子様にお仕えする未来を見てトリップしてるのもいるくらいっす。みんなもう止める気はないっすね」
止めて差し上げろや、マジで。いや、最初に見捨てた俺が言う事じゃねーとは思うんだが。
「……奴の命と引き換えに新たな命が……。今頃ミイラになってんじゃねーか、それ」
「アインズ様はミイラじゃないっすよ?オーバーロードっす」
いや、オーバーロードってかオーバーワークだろ。腎虚待っただ無しの赤玉ポロリコース……って、そういやカルネ村で拾った赤い玉、あれはもしかすると奴の赤玉だった……ってワケはねーか。あんなデカいのがアレから出て来たら怖いわい。
「で、お前らはアインズがそんな目にあっているのにここで何をしとるのだ?」
「アインズ様が、『今晩、ストームを呼ぶ予定になってるから、とりあえずもうやめてー!準備しなきゃいけないのぉぉぉ!我々の今後に関わるから、絶対彼とは早く話をしないとぉぉぉ、んほぉぉぉっ!!』と」
「いや、シズ、そのな、いちいち一字一句忠実に再現して話さなくていいからな?まぁ……つまり、奴が俺を呼んでいるわけだな?それで来たわけか」
「そう。多分口実を作って逃げたい、と、推測」
「……だろーなぁ」
わかってんじゃねーか、お前。
まぁ、あん時見捨てた負い目もあるからなぁ。行って助かるなら行ってやるかぁ。
「……で、このメイド達は知り合いなの?」
あっ……。
後ろのぺり子がなんか怖いぞ。
「カルネ村で、会った仮面の男んとこのメイドだよ。なんか助けて欲しいんだとさ」
「妙に仲良さそうだけど、手が早いのね」
「昨日あったばかりだぞ、おい」
「んふーん、おねーさん嫉妬っすかー?いやーん、アタシぃ、おにーさんに口説かれて困ってるっすぅん♪」
いきなり何を言い出しやがるかなコイツは。しかもなんか身体クネクネしてやがるし。つか煽んな。
と、ルプスレギナの後ろにいきなり、なんか黒髪のメイドが現れ、素早くゴチン!とチョップをかましやがった。
「あいたっ!」
「何遊んでるの!まったく、アインズ様が大変な時に!……妹が失礼しました。私はアインズ様のメイドのユリ・アルファと申します」
日本式の見本のようなお辞儀をして、そのメイドは俺に挨拶をしてきた。曲げ角よし、手の位置もなんちゃってマナーな礼ではなく、きちんと横にぴしっ。
そしてやんわりと上体を起こすと、そのやや切れ長な目とメガネ、そして黒髪はアップにした理知的な顔。
……しかし、なんか鎧みたいなパーツやらゴツい籠手をメイド服についてんのは、やはりコイツらの姉って感じだよなぁ。
「妹達が遅いので、様子を見に来てみれば……。来て正解でした。誠にすみません」
「いえいえ、ご丁寧に」
つられて俺も恐縮する。なんかメイドと言ってもシズ達とはまた違った、上のクラスな感じがする。
物腰といい礼儀といい。メイド長クラス……なのか?つか、乳デケェ。
と、俺の後ろからぎゅううっとわき腹をつねられ、
「いてぇっ?!」
「デレデレしてんじゃねーわよ」
と、ぺり子。
「いや、俺のどこにデレデレ要素があったよ、おい」
「るさい!ったく」
「本当にすみません、彼女様。このようにアポイントメントも無しにみんなで押し掛けてしまいまして。ですが、我が主のたってのご希望でして。お願いいたします、我々と共にナザリックへお越し下さい。アインズ様はストーム様との会談を御所望されております」
深々と礼をするユリ・アルファのその姿勢と態度に、ぺり子も人としての差を感じたのか、
「い、いえ、そんな風に畏まらなくても……」
と、タジタジになった。ザマミロと内心思ったが俺はおくびにも出さず、
「了解だ。というか俺もアインズとは話をすべきだと思っていた。案内を頼めるか?」
「はい、ありがとうございます。では、このゲートにどうぞ……」
なんか黒い次元の裂け目のようなものがユリの後ろにボワワワワワワワっと音を立てていきなり出現する。
プライマーの時間跳躍ゲートに似ててなんか嫌だと思ったが、しかたあるまい。
「では私共の後に続いて下さい」
そうしと俺とぺり子はユリ達に着いてゲートを潜り、アインズの拠点へと向かったのだった。
【シズ・デルタ】
・多分、一番良い子。ガンナーなのでなんとなくストームが気になっている(主にライフルが)。
【ルプスレギナ・ベータ】
・ストームの苦しむ顔が結構気に入ったので今後もいろいろちょっかいをかけようとか思っている。
【ユリ・アルファ】
普通にアインズの客としての意識しかない。
【アインズ・ウール・ゴウン】
・肉体が復活し、そのためにアルベドに搾られまくってミイラ化を通り越して白骨化……いや、リバシュの効果が切れただけです
【アルベド】
・正妻の座を見事獲得したアルベドさんは種族スキル使いまくりでしたが、アインズがまたオーバーロードに戻ったので、打ち止めです。
・リバシュが欲しいと交渉をしようと思ってたりなんだり。
【ぺり子】
素直になれない~♪
・伝説の英雄ストームに憧れてEDFに入隊した人。
・英雄の再来と言われた男をライバル視していたが、実は再来どころか本人だったと知って内心、いろいろ複雑。
・というか、高潔かつ兵士の鑑だと思ってたのに、伝説の英雄=ストーム=ドリクラ好き、という事実に混乱する乙女心。
【ストーム】
・魅杏ちゃん推し。しかし乳はるい先生、尻はみお推し。しかし、双葉理保には警戒している。
・なお、ドリクラデコイをフルコンプしている。