内憂外患? いいえ、フロンティアxフロンティアです! 作:かりん2022
ハリポタ*1とマジックスターアニマル学院*2を混ぜたような世界観の日本に転生した。
魔法は魔法で楽しかったが、普族の世界の喜びを、腐海での楽しみを忘れていたわけではなかった。
全寮制の学校を脱走し、最愛のパートナーを置いてきぼりにし、この日の為に貯めたお小遣いと年齢操作薬と大人の服を持って新橋駅でゆりかもめを待っていたところに、悲劇は起こった。
「ふんふふーん♪ コミケコミケー」
「随分楽しそうね、夢」
「ついてきちゃいました〜」
「ひゃあああああ!!」
横から声を掛けられ、お友達の牡丹ちゃんと桜ちゃんに声をかけられて変な声を出す。
2人は可愛らしいピンクのワンピースを着ている。*3
牡丹ちゃんは猫の雅、桜ちゃんは子犬のワフを連れている。
それどころか、虫籠には私のパートナーの芋虫のストロベリーを連れている。*4
そう、私たちは嬉し恥ずかし一年生だ。
「ぼ、牡丹ちゃんと桜ちゃん!?」
「1人だけ楽しそうなのずるい! 私達も連れてきなさいよ。それにお友達を離しちゃダメだって先生言ってたでしょ」
そうして私の手に虫かごを押し付ける。ストロベリーが中でウネウネして必死に抗議している。*5
「普族の世界にお出かけなんて大冒険です〜」*6
ひいいい!?
「あ、あのそのあの」
「で、何買うの?」
問われた私は、血涙を流す。学生の分際で年齢誤魔化してエロ本買おうとしてたなんて言えない。
「ふ、服かな……」
「普族の世界って可愛い服多いですよね〜」
そして、即売会行きは中止となった。
何かを察した隣のおっさんの同情の視線が痛かった。
その時だった。
突然現れた巨大な『門』。
そこから溢れ出た、異形の怪異を含む軍勢。
「何あれ!?」
「こ、怖いです〜」
「通報しないと!」
私達が思わず奉行所に通報したのも仕方ないだろう。*7
「夢!!」
「夢さん!」
私は箒に乗って飛ぶ。
この時、私は自分を物語の主人公のように思っていたのだと思う。
子供1人が何をできる訳でもないのに。
しかも、優しい、私を置いて逃げられっこない優しい友達2人と一緒にいたのに。
「エクスペリアームズ(武装解除)!! きゃっ」
「あぶない夢さん! プロテゴ(守れ)! ああ!」
「桜ちゃん!!」
私を庇って飛び出した桜ちゃんの体が、オークに潰されかけ……私を同情の目で見ていたおっさんがぐいっと引っ張り、オークから庇った。
「子供が無茶しない!!」
「プロテゴ!(守れ!)」
ひとまず追撃しようとするオークの攻撃を、牡丹ちゃんが防ぐ。
「つ、通報したわ! 逃げるわよ、夢、桜! あと、ついでにそこのお兄さんも!」
「異世界からの侵略に魔法少女かよ……! いや、こう見えても自衛官なんでね、市民を守らないと」
さすが牡丹ちゃん、頼りになる! そしておっさんは自衛官か!
「じゃあ、自衛隊呼べる!?」
「ごめん、自衛隊は命令されないと何もできないんだ」
「じゃあ早く命令できる人に通報して命令してもらって!」
「そこまで。君たちはさがってなさい」
「魔侍様!!」
サムライ風のなんとも言えないローブに身を包んだ魔侍様が、即座に姿を表した。*8
「これ程の犯罪、イギリスの名前を言ってはいけないあの人以上じゃないか」*9
同じような魔侍様が次々とやって来て、応戦をしていく。
すぐに乱戦になった。
とはいえ、多勢に無勢だ。少ない魔法族のさらに少ないエリートの魔侍様。
数の差はあまりに顕著だった。
私たちは、魔法で援護を続ける。引けと言われても、引けるわけがない。
乱戦となる。
その日の夜には各国の魔法使い達も増援に現れ(魔法使いの減少に伴い、各国の魔法使いは一致団欠している)、首相含む政治家達も魔法使いに保護され、指揮系統が正常化された為、自衛隊と警察が出動し、なんとか異世界の軍勢を押し返したのだった。*10
乱戦のどさくさで、私たち捕まっちゃったけど(手当てをしてたら逃げるタイミング逃した)。
どうしよう、姿現しの魔法はまだ覚えてないのよー!
魔法使いの世界だけ優しい世界です。
戦争しないし協力する。
それとエッチな本は18歳になってからじゃないと読んじゃダメだぞ!
年齢詐称、ダメ絶対。