平均的な逸般人に生まれ変わった転生者はハーレム目指して頑張ります 作:年上お姉さんに甘やかされたい
プロローグ
俺は死んだ。あっけなく死んだ。
しかも死因がバナナの皮を踏んで滑って頭をテーブルの角にぶつけて死ぬとかアホみたいな死に方だ。
無様すぎて恥ずか死ぬ。死んだし死ぬわ。
そんな死んだ俺がいるのは真っ白い世界。
何も見えず、何も出来ず、何も喋れないそんな場所。
このまま天国やら地獄やらに行くのかなぁ、なんてことを考えていた。
そんな時だった。
──聞こえますか?
なにか聞こえてきた。女っぽくもあり男っぽくもあり、若くもあり年寄りっぽくもある不思議な声。
そんな声が俺に話しかけてきた。
──今あなたの脳内に直接語り掛けてます。聞こえますか?
え?怖い。聞こえないことにしとこ。
──聞こえていますね。良かったです。
あ、強制YES選択肢か。
で?アナタハダァレ?
──………私は神です。知りたいことなんでも教えてあげましょう。
……じゃあ俺の事どれくらい好きか教えて。
──……いっぱいちゅき。
ノリのいい神様でよかったぁ。
それで?神様がなんの用で?
──はい、端的に言ってしまうとあなたには転生をしてもらいます。
て、テンセイダッテェー!?(棒)
……あれすか?よく二次創作であるあの転生?
──そうです。その転生です。
なるほどー。あー、来ちゃったかー。俺の時代来ちゃったなーこれ。
──はい来ました。あなたの時代来ましたよこれ。
めっちゃノって来てくれるやん。気分いいですよこれ。
──それは良かったです。早速ですが転生先を決めていきましょう。希望などはありますか?
……あ、やっぱりアニメ世界とかに行く流れなんすね。元の世界は無理な感じ?
──そうですね。あの世界でのあなたの生は終わりを迎えました。やり直しは効かないのです。それがルールです。
なるほどなぁ。ルールなら仕方ないよなぁ。
じゃあとなるとアニメ世界かぁ。……あんまアニメとか漫画とか見んから分からんな。
──こんな世界がいい。あんな世界にして欲しい。そんな要望さえ教えてくださればこちらでそれにあった世界を紹介しますよ?
あらヤダ良心的。親切なのね神様。
──えぇ、神様ですから。
ドヤ顔が見える見える。
さて、となればどんな世界、か。
……可愛い子が多い世界がやっぱりいいなぁ。
──……なるほど。では女性のタイプを教えて頂けますか?
んー?年上…とか?お姉さん系の方好きですね。
こう……包容力的な?それでいて幼さが見え隠れする性格とか?そういうの可愛いと思います。
──はい、分かりました。ハーレムとかは望まれる方ですか?
ハーレム、かぁ。確かにモテまくりたいと思うのは男の夢……だけどそれが転生したからそれの特典でハーレム権利を与えられる的なのは個人的にはなぁ。
やっぱり自分自身の魅力で好きになってもらいたいじゃん?男のプライドってやつでさぁ。
──なるほどなるほど。では多少のアシスト機能をつける程度に留めておきましょう。ハーレムにできるかはあなた自身の力です。他になにか希望はありますか?
んー、そうだなぁ…………あ。
可愛いメイドさんとか?ほら俺って掃除洗濯料理壊滅的だからさ、可愛いメイドさんにやってもらうの意外と夢だったんだよね。
──それではメイドさんと知り合える機会を与えるようにしましょうか。ただし、そこから仲良くなれるかは自身の力で何とかしてください。先程言ったアシスト機能、上手く活用することをおすすめします。
はーい、頑張ります。
──多少なりともエチチな要素が含まれる世界はどうでしょう。ガッツリ18禁ではなく、こう青春に色褪せない1ページとして刻まれる程度のピンクい要素くらいの出来事が起こるような世界などは。
あ、バッチコイです。
ただ、僕としては健全な感じのがいいので程々でお願いします。
──分かりました。それではこれらの条件に合う世界を探していきましょう。えーとどれどれ……【ToL〇VEる】【新妹魔王〇契約者】【魔装学園H〇H】【ゆらぎ荘〇幽奈さん】【ヴァルキリ〇ドライヴ】……などなどですが、どうでしょう?
……いや、どうでしょうと言われましても俺は知らないし。
──そうでしたね。ではくじ引き形式で決めましょう。
そんな適当でいいんか転生先。
──デケデケデケデケ……デン!
効果音!?
──決まりました!えーと……【ハイスクールD×D】です!
どこでっかー?
──あー、これは中々ハードですね。
ハードなの!?死ぬ?もしかしてアタシ死んじゃう!?
──んー、転生後にすぐ死なれても困りますからね。てなわけで多少自衛できる程度の能力を与えます。チートは望まれますか?
え?チート?そんなんなきゃ生きてけない世界なの?嫌だー。
──嫌と言われましても。まあ、チートが無くても生きてくだけなら問題ないと思いますよ。ただ、危険ではあるので多少自衛できるようにしておかないとと言うだけで。
あー、なるほど?それなら別にチートはいらないかな…?
誰にでも強くは出れないけど、誰にでも勝てる可能性のある能力くらいがちょうどいいかな?チート無双もいいかもだけどやっぱり男は血に濡れてこそ映えるでしょ。
──分かりました。ではあの能力にしましょう。……さて、設定も済んだことです。今からあなたを転生先の世界に送ります。準備の方はよろしいでしょうか。
あ、もうなんすね。それはそれで名残惜しいなぁ。
──私も次の仕事もあるので……すみません。とりあえず新しい能力や体になれてもらうためチュートリアルのような場所で自身を確認してから生まれ変わってもらいます。
なるほど分かりました。
──えぇ、それでは……あなたの次の生に幸多からんことを。……では頑張って下さい。
神様のそんな声を聞いた瞬間に俺の意識が薄れていった。
そして、気がついたら、
「……ここどこぉ?」
荒野にぽつんと立っていた。