平均的な逸般人に生まれ変わった転生者はハーレム目指して頑張ります   作:年上お姉さんに甘やかされたい

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今回長すぎ…、疲れた。


アニマルの可愛さには敵わない

 

 

 

○月✕日 天気:明日へ続く明るい空

 

今日から家族旅行で京都に来た。小学校の卒業祝い的なアレだ。

それの記念といっちゃあれだけど旅行中は日記をつけてみようと思う。

 

4泊5日のまあまあな期間の旅行。

前々からすごく楽しみにはしてた。京都とか何気初めてだからね。

 

とりあえず初日は泊まる宿に向かい荷物を預け近くの街へ繰り出した。

宇治抹茶やら八ツ橋やらを堪能した。美味しかった。

 

次いでにお土産屋に行ってイッセーの家へ渡すお土産に目星をつけたりもした。……取り敢えず剣にまとわりついてる龍のキーホールダーは確実に買って帰ろう。定番だもん。

 

 

 

 

 

△月□日 天気:我が心は晴れ模様

 

朗報、我に友達出来た也。

 

可愛い、それはそれは可愛い金髪の女の子。

あと他にはその女の子に引っ付いてた子数人とも仲良くなれた。

 

親父やお袋が京都の知り合いと昼間っから酒を飲んでる間暇だったから、散歩がてら1人で京都の街をブラブラ歩き回っていたらたまたまばったり出会った。

 

最初はめちゃめちゃ警戒されてたけど、その時に出た選択肢が一発ギャグでそれを披露したらお前面白いやつだな的な流れで仲良くなれた。

……あんた、たまには仕事してくれるじゃねえか。それはそれとしてエドはるみの真似をさせたことは恨むけども。

 

仲良くなってお手手繋いで京都を案内してくれたのは普通に楽しかった。もうデートよデート。

とりあえずロリコンじゃないが、もうあの子が可愛くして仕方ない。

 

先生のことをお母さんと呼ぶあの現象。あるじゃん?あの子俺の事間違えてお兄ちゃんなんて呼んだの。もう俺はお兄ちゃんです。

これからも妹分として仲良くしていきたいもんだ。

 

……それはそれとしてあの子の頭に生えていたケモ耳や腰から生えたフワッフワのしっぽは恐らく幻覚だと信じたい。

 

 

 

 

 

?月!日 天気:きっと明日も俺の心は晴れるはず

 

旅行三日目。

友達になった女の子。クノウちゃんが俺の止まる旅館に尋ねてきた。……母親と一緒に。

 

その母親さん、ヤサカさんはどうやら娘と遊んでくれたことに感謝しに来たようだった。なんと律儀。見た目だけではなく中身も綺麗だったとは。

 

そう思ったのは事実だけど選択肢、お前は出しゃばらないで欲しかったぜ。

相手、美人とはいえ娘持ちの一回り年上の女性なんだからな?なんで俺みたいなガキ畜生に告白まがいのこと喋らせんねん。

 

年下は男としてどう思いますか?じゃあらへんがな。

じゃあなんで言ったのかだって?お前、もう1つの選択肢が【失せろ、獣畜生】だったんだよ?選べるとお思いで?

 

あらあらうふふで済ませてくれてよかったけど俺の心臓は別の意味でバクバクしてた。なにせ、妹(仮)に両親までいる中のそのセリフだもん。

 

まあ、母親は母親で流石私の息子(涙)とか言うし父親は父親で色を覚える歳か(しみじみ)とか言うし。

クノウちゃんだけは驚いた顔でこちらとヤサカさんを交互に見てた。

 

自分のことを指さして詰め寄ろうとしてきたのでとりあえずサムズアップしといたら満足気にうなづいて落ち着いてくれた。

すまんな。もうお前さんのお母さんは口説かないからね。……選択肢次第だけど。

 

そこからは家族全員でヤサカさんの案内で京都の観光名所を回りに回った。

 

……足は疲れたけどクノウちゃんが楽しそうだったので良しとする。

 

 

 

 

 

★月◆日 天気:我が拳は天を穿つ

 

ついに四日目だ。

京都に居るのも今日と明日の2日のみ。そう考えると寂しくなるな。

 

今日はなにやらお祭りがあったようで午前中は立ち並ぶ屋台を家族+ヤサカ母娘で回っていた。

定番の焼きそばやらわたあめやら、食いすぎて腹が痛い。

 

クノウちゃんと金魚掬いしたり、射的したり、どっちが多くゲット出来るか勝負したりしたけど、まあ俺が勝ちますわな。年上ですし。……またなんか俺やっちゃいました?

 

射的で当てた狐のぬいぐるみを渡したらめちゃめちゃ嬉しそうに抱っこしてた姿は脳内HDにしっかりと保存済みだ。

 

その後屋台を満喫した俺たちは夜、打ち上がる花火を見ようとヤサカさんの伝で屋形船に乗った。

前世含めて人生初だった。

 

そこからみんな酒も入り、俺たち明日帰んだよねーとか話したらクノウちゃんがぐずっちゃった。

ぞんがいなつかれてたようでメチャ嬉しい。もうあっちもあっちで吹っ切れて俺の事をお兄ちゃん呼びするのが普通になってたからね。

 

そんなクノウちゃんを見ていたら現れた選択肢。

 

【ここは兄妹の盃を交わし切っても切れない絆を生み出すべし】

【旅ちは出会いと別れが付き物。この場だけの友情ならば安い言葉を投げかけるべきでは無い】

 

いや、なんかね……珍しく真面目って思ったよ。

いや、盃交わすってなかなか重いけどいつもに比べたら幾分もマシよ。

 

まあ当然上選んだよね。可愛い妹分だ。いや……今日からクノウは俺の妹よ!

そんな説明して盃交わしたらめっちゃ笑顔になってた。妹の笑顔を守るのは兄の特権だからなぁ。任せとけぃ。

 

……ちなみに未成年だからお酒の代わりにりんごジュースでやりました。美味しかったです。

 

 

 

 

 

♡月♥日 天気:別れ時には晴れ晴れな笑顔で

 

ついに最終日。

今日のお昼に京都を出た。

 

午前中は例に漏れずヤサカ母娘と過ごした。おすすめのお土産をいくつか見繕い。最後にヤサカさん手作りのお守りも貰った。

 

あとクノウちゃんからは手作りのミサンガ。

自分のしっぽの毛を使ったものらしい。……しっぽはどうやら幻覚じゃなかったらしい。

 

今俺の左腕にはそのミサンガを装備している。

妹からのプレゼント、これは感涙ものです。

 

お返しに俺は懐中時計を渡した。

最近、中学生になるってことでスマホ買ってもらったしいいかなってことで。

見た目が好きで買ったけど、いちいち取り出して蓋開けてっていう動作のひと手間が何気にめんどいし、なんなら安物だったけどそれでも我が妹は飛び跳ねて喜んでいた。

 

そんな姿を見て俺も心がぴょんぴょんするじゃあ。

 

そこからまた会おうねと約束してバイバイした。

最後の最後に選択肢さんにいい女になれよ!と言わされたがクノウちゃんはやる気に満ち満ちていたのでまあ良しとしよう。

 

またな京都。俺はビッグな男になって帰ってくるぜ。

 

……ちなみにイッセーにはちゃんとドラゴン剣のキーホルダーをお土産で叩きつけてやった。

めちゃめちゃ喜んでた。

へっ、チョロいぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるぅ日♪街の中♪

黒猫に♪出会ぁた♪

 

ある日の学校の帰り道を歩いていたら、黒猫にばったりと出会ったのである。

中学生になり、新しい登下校の道。

さらには近道になる路地裏でその黒猫はぐったりとしていた。

 

よく見てみればなかなかに傷だらけの体。

これでも俺は猫好きなのである。となれば選択肢に頼ることなく俺の行動は決まっていた。

 

「に、にゃぁん……?」

 

俺が近づくとのそりと立ち上がったその黒猫はこちらを弱々しい目で睨みながら威嚇してきた。

 

なるほど、人間不信になりかけているのか。いや、もうなっているのか。こうなっては仕方ない。

 

 

 

【優しさ溢れる俺には見るに堪えない。ここはひと思いに殺ってしまって楽にしてやろう】

【人のエゴを押付け、手厚い看護をするために保護をする。ただし、治療をするのが動物にとって幸せとは呼べないことを忘れてはいけない】

 

 

 

猫好きなだっつってんぢゃんッ!!!

なんなんだろうかこの選択肢は。この黒猫になにか恨みでもあるのか?見捨てることを是とする選択肢とか聞いたことないわ。

 

当然下をポチー。

 

「ハイハイ大丈夫だよー。落ち着こうねー」

「ふしゃあ…!」

 

抱っこをしたら引っかかれた。弱々しい攻撃だがそれでも痛い。

いいんだ。ここは甘んじて受け入れるさ。

確かに動物を助けるのは人のエゴかもしれん。だがそれでも助けたいと思ったのなら助ける。それの何が悪いというのだ!

 

 

 

てなわけで引っかかれ噛みつかれながらも帰宅。

 

「母ちゃん」

「んー?どうしたのー?」

「俺猫拾ったー」

「え?……あんた傷だらけじゃない」

「これは猫と戯れた証さ……」

 

そういう俺の目は遠い目をしていたと思う。

 

さて、母親と協力しつつ治療をしていく。

治療最中も暴れるので俺が抱っこしながら落ち着かせつつ母親が包帯を巻いたりしてくれた。……一向に大人しくなってくれなかったけど。

 

俺の犠牲もありつつ何とか治療を終え、ミルクや刺身やらを皿にとりわけ猫に出して、俺は母親と話をした。

 

「どこで拾ったの?」

「裏路地」

「……飼うの?」

「え?ダメ?」

 

そんな俺の言葉に頭を悩ます母親。

 

「私はいいけどあの人がなんて言うかしらね…」

「親父かぁ」

 

思い浮かぶのは父親の顔。

ペット欲しいなとは前々から言ってたことがあるけど頑として父親は生き物を飼うのは大変なんだぞーと言われ飼うことが許されなかった。

 

やはり強敵。この壁を乗り越えなければ俺は黒猫を飼えないというのか。

 

ひとまずち父親を待とう。話はそれからだ。

 

 

 

「ダメだ」

 

帰ってきた父親にそう言われた。

 

「ええー、いいじゃん」

「ダメだ」

「見てよ可愛いよ?」

 

首を横に振る父親に黒猫を抱っこして見せつける。

父親が帰ってくるまでの間に多少警戒心を解いてくれた黒猫は今や俺の腕の中では大人しい。可愛い。

 

「……ダメ、だ」

 

言葉に詰まったぞ。ここは攻め時だ!

 

「……それなら仕方ない」

「そうか、分かってくれた──」

「行け!」

「どぅわ…!」

 

油断した父親の膝の上に黒猫を乗せる。

黒猫はそのまま父親の腹に頬擦りを始めた。

 

「ぬ…ぐ…!」

「ほれほれ可愛いだろー?」

「ぬぐぐぐぐ…!」

「ほれほれー」

「ぬぐおぉぉぉぉお!」

 

そして十数分後。

 

「あー、可愛いでちゅねー。よしよしよし」

 

父親は黒猫にデレデレになっていた。

やはりみな、猫様の可愛さには叶わぬのだ。

 

「飼う事決まったけど名前は決めてるの?」

「え?うーん…」

 

母親にそう言われるが確かに考えていなかった。

どうするか……、

 

 

 

【ここはシンプルに黒猫だから、クロカでいこう】

【ここは逆に奇抜にカヴァス二世でいこう】

 

 

 

一世はどこぞ?

奇抜も奇抜すぎだろ。

 

だが、クロカか。これは脱帽。なかなかにいい名前を思いつくじゃないか。

 

「ここはシンプルにクロカでいこう」

「っ!?」

「あらあらいいわね。私も覚えやすいわ」

「今日から君はクロカちゃんだよー。よろちくねー」

 

黒猫、いや、クロカがなにやら驚いたような表情でこっちを見てる気がする。

 

だがまあこれで我が家に家族が1人増えたわけだ。

……親父はキモイから早く黙れ。




次回から原作突入です。

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