平均的な逸般人に生まれ変わった転生者はハーレム目指して頑張ります   作:年上お姉さんに甘やかされたい

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主人公が選択肢の魔の手から逃れられる日は来るのだろうか?
いいや無い!


原作突入
甘党後輩


 

 

 

あたらしい家族を迎え入れてから早数年。

様々な苦難(選択肢)を乗り越えた俺は今やピチピチの高校二年生になっていた。

 

もうこの数年は色濃かった。脂マシマシ豚骨ラーメンバリに濃かった。

 

このままだとこの先の戦いについて来れないから体を鍛えよう的な選択肢が出たおかげでこの日まで俺は某最強ハゲヒーローの筋トレメニューを毎日やらされたし、うちの愛猫の可愛さに酔いしれた不審者たちによく絡まれたりもした。

 

何度かクロカが姿を消すことがあったけど、その度に探し回って連れ戻したりした。余計なお世話だったのかもしれないけど、それでも今はたまにいなくなる時はあるけど毎日ちゃんと家に帰ってきてくれるし、なんなら俺の膝の上でゴロゴロ鳴きながら丸くなってる姿を見ると……( ᐛ)カワイイ(脳死)

 

そんな中でも癒しだったのは今や海外に住む幼馴染や京都にいる我が妹からのお手紙。ありがたかった。それのおかげで俺はまだ戦える…!

 

とまあそんな生活楽しくもあり苦しくもあり、辛くもあり忘れたくもあり……イヤな思い出の方が多いな。

 

そんな俺ももう高校二年生か……、フッ、時間が経つのは早いぜ。

取り敢えず今日も大人しく過ごそ──

 

「なぁボンちゃん!お前はおっぱいとお尻どっち派だ…!?」

「やはりおっぱい、だよね?」

「おっぱいしか勝たん…!」

 

悲報、大人しく過ごせない。

自分の席でスマホをいじっていたらそんなことを聞いてくる"いつもの3人組"。

ハゲ(松田)メガネ(元浜)とイッセー。

 

このアホどもは駒王学園変態三人衆みたいなそんな感じで呼ばれるほどの変態である。

イッセーよ。昔から変態の片鱗はちょくちょく見えていたが……やはりこうなるか。慢心、環境の違い。

 

俺は目立たないフツメンなのにこいつらがこうやって絡んでくるせいで俺も『あれ?もしかしてあの人も変態…?』とかいう視線が刺さるからやめて欲しい。ただ、みんなの頭から忘れ去られるような印象激薄モブキャラである俺は、次の日になればだいたい忘れられてる。

 

喜び難く涙が出るで候。

 

とりあえず質問か。ここは無難にこいつらを落ち着かせる言葉を選んで──

 

 

 

【胸かケツだって?何を言う俺は断然〇〇〇(ピー)だ。女の〇〇〇(ピー)から溢れる〇〇〇〇〇(ピーーーー)は格別だぜ…!】

【胸だろうがケツだろうが大事なのは"誰の"なのか。そこを俺は大事にしている……】

 

 

 

落ち着かせるんだよォッ!!!

 

なんやピーーーーって!今までの経験からしてそれはドギツイ下ネタなんだろどうせよォ!くたばり散らかせ!

 

となれば下……もキチィー!上よかマシだけどキチィー!俺の学園生活に平和が欲しい…。

 

「胸だろうがケツだろうが大事なのは"誰の"なのか。そこを俺は大事にしている……」

「「「!?」」」

 

俺の言葉に胸打たれたような顔になる3人。

そのまま彼らは俺の事を尊敬するような眼差しで見ていた。

 

「流石だ…!流石ボンちゃんだぜ…!」

「確かにな…、俺たちはロマンというものを忘れていたのかもしれねぇ…」

「ボンさん、いや、ボン様。あなたのおかげで目が覚めた…!」

 

そうか、目覚めなくていいです。

 

「元浜!次の時間3年生体育だったな!」

「イエス!そのように記憶してるであります!」

「まさか……イッセー、お前…!」

 

なんか目の前で3人で盛り上がってる。どこか別でやって欲しい。周りの視線が痛い痛い。

 

「ああ……、覗き、行くぞ…!」

「「おう…!」」

 

あ、頑張ってください。

俺は関係ない俺は関係ない。

 

「もちろんボンちゃんも行くよな!興味あるだろ?」

「え、俺は──」

 

 

 

【ありますねぇ】

【ありますあります】

 

 

 

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃れられぬカルマを何とか乗り越えようやく昼休み。俺は屋上に来ていた。

 

長かった…、実に長かった。

 

覗きがバレて俺もとばっちりくらうし、選択肢は授業中ですら俺を休ませることなく試練をぶつけてくるし。

何が【先生のことをお母さんと呼んでみよう】だよ。フジャケルナ!

 

いやもう一方は【今この瞬間テロリストが襲ってきた場合のシミュレーションをしてみよう。まずは脳内ではなくしっかりと動きの確認をする必要がある。実演だ!】だったからお母さんの方選んだけどさ。

 

いやもう胃が痛い。

 

胃が痛すぎてイカになっちゃう(?)

 

そんなことを考えていると突如と開く屋上の扉。

そこから顔を覗かせたのは俺の一つ下の後輩。

 

「お、来たな猫ちゃん」

「……その呼び方やめてください。ボン先輩」

 

猫ちゃんこと塔城小猫。

彼女との出会いは2年に上がってすぐだった。

廊下ですれ違った時に俺の方をジーッと見てきたり、なんかことある事に俺の方を見てくるから不思議に思ってたから、

 

『俺に気があったりする?』

 

とこっちから聞いたのが初めてだ。ちなみにこの台詞は例に漏れず選択肢。

もう1つの選択肢が【こっちを見てくるということは気があるということ。つまり好きということだ。人気のない教室に連れ込んでにゃんにゃんしまくろう】とかだった。もう死ねばいい。

 

『いえ、ただ……懐かしい匂いがしたので』

 

そんなことを言われた。

え?俺臭う?と自分の体臭が不安になった。

 

まあそんなこともあり今じゃ仲のいい後輩だ。

 

「さて今日は猫ちゃん、あなたが喜ぶものを持ってきたぞ」

「……そ、それは…!」

「新しく出来たスイーツ店の人気ショートケーキだぁ」

「……貰ってもいいんですか?」

 

 

 

【俺と付き合ってくれたらあげちゃう】

【今度一緒に甘味巡りデートしてくれるならええで】

 

 

 

でしゃばるな。

どっちも断られたら俺が傷つく選択肢マジでやめろ。

 

上は……無理。無理寄りの無理。

てなわけで下……も嫌だァ。もうダメだぁ。おしまいだぁ。

 

と言っても選ばなきゃ時は前に進まないし、

 

「……今度一緒に甘味巡りデートしてくれるならええで」

「……先輩ならいいですよ」

「え?まじ?」

 

やったぜ。成し遂げたぜ。

ナイスゥ、選択肢!(手のひらクルクル)

 

「じゃあはい」

「ありがとうございます。……シュークリームいりますか?」

「ひとつ貰おうか」

「ではどうぞ」

 

そうして甘党二人の時間はすぎたとさ。

やはり猫要素を持つものは癒しです。つまり猫ちゃんは癒し。ハッキリ分かんだね。




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