平均的な逸般人に生まれ変わった転生者はハーレム目指して頑張ります 作:年上お姉さんに甘やかされたい
「……なぁボンちゃん」
「ん?」
イッセー、ユーマちゃんと一緒に下校した日から数日後の事だった。
朝、いつものように登校してきた俺はいつものように自分の席でスマホをポチポチしているとイッセーが元気の無い声で話しかけてきた。
「お前さ……、夕麻ちゃんのこと覚えてる?」
「……ふぇ?」
「ほら俺が紹介した彼女なんだけどさ……、いや、やっぱいいや。忘れてくれ」
そう言って自分の席へと戻っていくイッセー。
いきなり何を言うかと思えば。ユーマちゃんのことを覚えてるかだって?俺の記憶力バカにしてるのか?
不思議なやっちゃな。
「あ、ボンさんイッセーから聞いたでござるか?」
「イッセーの妄想話」
イッセーを不思議がりながら見ていたらそんな声が横から聞こえてきた。メガネとハゲだ。
「……妄想?」
「そうそう。イッセーのやつ、モテ無さすぎてついに彼女いたとか、妄想と現実ごちゃ混ぜにしちゃったかー」
「後で俺らの秘蔵コレクション見せて正気に戻してやらないとな?」
そう言って笑い合う2人。
【お前らの彼女は右手だもんな!】
【……2次元に腰振って楽しい?】
やめたげよ?ほんっとにやめたげよ?心に傷つけないであげて?可愛そうになってくるわ。
どっち選んでも最低なんだよなぁ。
「お前らの彼女は右手だもんな!」
「え?いきなり毒舌?」
「……やめろ、その言葉はクリティカル攻撃だ…!」
ごめんよ。うちの選択肢が。
それにしてもイッセーの彼女が妄想?……こいつらもう忘れたんか?え?もしかして俺が見たのは幻?ま〜ぼ〜ろ〜し〜。
……なーんか……、気持ち悪いなぁ。
「てなことあってさー」
「……そうですか」
昼時。いつものように屋上で猫ちゃんと並んでお昼を食べる昼休み。
そんな中猫ちゃんに朝の出来事を愚痴をこぼすように話した。
「やっぱり俺の勘違いなのかね、これは?」
「……そうなんじゃないでしょうか?それより先輩、甘味巡りはいつ行きますか?」
……なんだか猫ちゃんがいつもより素っ気ない。
というよりその話題を早く終わらせようとしてるような感じがする。
「……なんか知ってる?」
「……っ。何も知りませんよ」
「……ふーん」
いつも無表情だから分かりづらいが多少の焦りが見えた。何かあるな。
イッセーに……、それかユーマちゃんのどちらかに。
「ボン先輩」
「ん?」
「あまり、その……、深入りしすぎると戻れなくなりますよ」
「というと?」
「………」
何も答えてくれないと。なるほど。
【言わぬなら 言わせてみせよう こちょちょギス】
【無理に聞くのは野暮ってもんだ。このは男らしく身を引こう。……それはそれとして甘い物食べたいから放課後デートしたい】
ふむふむ、なるほどな。……こちょちょギスとは?
あと下は最後
ま、そこまで無理して聞くとでもないっしょ。てなわけで下を選びますか。
「ところで猫ちゃん、今日の放課後は時間あるかな?」
「え?あ、まあ、はい…?」
「なら今日の放課後甘味巡りしに行こか?」
「っ!……は、はい!」
うんうん、これでよし。食いつきがえげつない猫ちゃん。その顔はなかなかにワクワクしているような顔だった。
あかんな、猫ちゃんカワユス。俺、お兄ちゃんになっちゃう(?)
さて、そんなことよりも……イッセーの事だな。
猫ちゃんにゃ悪いけどね。あたしゃ好奇心旺盛な男の子なのよ。男の子は謎や冒険が大好きなのさ。
時間は飛んで放課後。
猫ちゃんと別れた俺は帰路に就いていた。
猫ちゃんとの放課後デートは楽しかった。何より猫ちゃんが可愛かった。
ケーキ頬張る姿、あれはもうリスです。猫でリス、可愛くわけないです。
そして我が財布は軽くなった。後輩に奢るのはセンパイの特権さ(血涙)
時間はすで7時になりそうな時間。
日も落ちかけあたりは暗くなりつつあった。
居は家に帰ったら何をしようかな。なんてことを考えていた時だった。
「……見つけたわよ」
そんな声が聞こえてきた。
後ろから聞こえてきた声。思わずふりかえってみたがそこには誰もおらず。
え?お化け?なんてこと思った時だった。
「どこを見てるのかしら?」
若干上から聞こえてくる声。
まさとは思って視線を上に上げていくと、そこには、
「ご機嫌よう。唐突で悪いのだけど……、死んでもらえるかしら?」
……エッチなお姉さんが3人いた。
なんじゃいあれ。なしてそげにドスケベエッチばい?
そんな感想が真っ先に浮かんでくるような格好。
ビキニ……とも呼べないようなボンテージ姿の黒髪お姉さん。体のラインがばちこり浮きでるような俗に言うボディコンのような格好をした青髪のお姉さん。ゴスロリチックな衣装に身を包んだ金髪お姉さん。
フッ、なんてこった。男子高校生の目には毒だぜお姉さん方。
「……なんであの男は鼻を押さえてるんスかね」
「私が分かるわけないだろう」
「……私の話を聞いているの?」
おっと、こいつは失敬。
「俺の事を殺すと?」
「ええそうね」
「フッ、なるほど──」
【やだやだやーだ!死にたくない死にたくない!(駄々っ子)】
【殺されるのであればここは思い残すことがないように目の前の女共を
おい、今俺キメッキメでカッコつけようとしてたやん。なんで横槍入れる?やめよ?そういうの。
下はあれだろ?レとイとプ的なやつでしょ?俺知ってる。お前はそういうやつだ。
選んでも見ろ、ヤリきる前に殺られるわ。思い残すことがないようはっちゃけたらむしろ思い残すことになるやつや。
だからといって上ぇ?……普通に嫌だな。何度も言うがプライドはあるんだよ。なんで人としての尊厳捨てさせようとする選択肢ばかりなの?
スゥーーーーー………はぁーーーーー(クソデカため息)
「「「?」」」
覚悟を決め選択肢を選んだ俺の様子を見た3人は首を傾げていた。
なぜって?俺がその場に腰を下ろしたからだよ。
そのまま地面に背を預け横になる。そして、
「やだやだやーだ!」
「「「っ!?」」」
「死にたくない!死にたくなァい!」
「「「えぇ…?」」」
フッ、困惑しておる困惑しておる。そして俺もなぜこんなことをしているのか。そんなことが頭をよぎる。ここは無だ。無心でいくしかない。なまじ理性残したままだと俺は死ぬ(メンタル)
無我の境地よ。
そのままじたばたすること数分。やっと体が解放された。
……俺こんなこと数分も続けてるのかよ。
「き、気は済んだかしら?」
引かれとるやん。
「や、ヤバいやつなんスかね?」(ヒソヒソ)
「わ、分からん。だが人として終わってはいるな。うん」(ヒソヒソ)
おいやめろ。ヒソヒソ声でそんなこと言うな。
ヒソヒソ声が聞こえてきちゃってるんだよ。直で言われるより来るんだよ、コノヤロウ。
「ところでオタクらは誰?」
「……そういえば名乗っていなかったわね。私の名はレイナーレ。それとも天野夕麻と言えばわかるかしら?」
「……え?イッセーの彼女?……コスプレ趣味があったのか…!?」
「違うわよ!……やっぱりお前、記憶が残っているのね。探して正解だったわ」
そう言い手に光の槍を作り出したレイナーレ、いや、ユーマちゃん。
それを皮切りにほかの2人も手に槍を作り出していた。
あれ見た事あるぅ。昔神社で見たぁ。
堕天使?堕天使ってやつ。……テンションアガルナー(遠い目)
「ほんとに殺すん?」
「ええ」
「なるほど」
さてどうしようか。
【ここは黙って我が身を捧げよう。これも運命なのだ。そうだ。そうなんだ】
【まだ夜ご飯を食べていない。最後の晩餐抜きにしてどうして死ねようか】
上は無し。当たり前だよなぁ。
そして下。確かにその通りだ。てなわけで下をポチー。
「まあ待ちなさいよ」
「……何かしら」
手で制する俺を見たユーマちゃんは立ち止まる。その声には若干のイラつきが感じられた。
「いいか?俺はまだ晩飯を食っちゃいない!」
「……だから何よ」
「おいおい最後の晩餐無しに死ねるわけないだろ?」
「そんなの知らないわよ」
確かに。こっちの事情なんて知るかって話だよな。
だが、
「見たところユーマちゃんは堕天使でしょ?」
「っ!よく知ってるわね。……だったら何よ」
「堕天使ともあろうものが、人間のわがままひとつも聞き入れないとはなかなかに器が小さすぎやしないかね?」
「……なんですって?」
「晩飯を食いたい。その願いを知らんの一言で一蹴するなんてよほど余裕が無いのか。……はぁ、しょうがない。ここは俺が大人の対応で殺されてやりますか」
「〜〜っ!い、いいわよ!最後の食事くらい許せるから!私は至高の堕天使レイナーレ!それくらいの度量がないわけないじゃない!」
……やったぜ。
「……レイナーレ様ってこういう時冷静さ無くなるのどうにかなんないスかね」
「……私に言われても無理だ」
ユーマちゃんの部下ふたりは苦労してそう。頑張って。
スプラにハマり、スマホ買い替えました。どうも作者です。
みんなも色塗りイカタコバトルやろう。
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