平均的な逸般人に生まれ変わった転生者はハーレム目指して頑張ります 作:年上お姉さんに甘やかされたい
深夜。
皆が寝静まるような時間帯。
「はぁ!?今のずるじゃない!?あれよ!ちぃとよ!ちぃと!」
「チートじゃないですぅ。技術ですぅ」
「……大人気なさ過ぎないっスか?」
「……あれはモテないタイプの性格だな」
俺たちはまた集まっていた。
あと、みっちゃんとカラちゃん。うっせ。黙っとけボケ。
いつものインク塗り塗りゲームではなくステージ上で相手をぶっ飛ばす大乱闘系ゲーム。
やはり堕天使と言えど初心者。我が負ける道理はぬぁいッ!!!
「つ、次よ!」
「ふははは!受けてやろう!」
「あなた達も援護しなさい!」
「……はぁ」「……うっス」
ユーマちゃんの言葉にやれやれと首を振るカラちゃんに頭を押えて返事をするみっちゃん。苦労してるね。後でケーキを奢ってあげよう。
「ハハハ!どう!?ハメ技よ!これでもうあなたは逃げられないわよ!」
「……ふむ」
俺のキャラのパーセンテージが上がっていってる。
なるほどよく見つけた。だがな?
「こうするじゃろ」
「え?」
「そしてこう」
「あ、ちょ…!」
「最後にちょいっと…」
「………」
そうして画面外に吹っ飛んでいくユーマちゃんのキャラ。
まだまだ青いのぉ。精進せぇ。
「く……」
「ん?」
「クソゲーね!クソゲーよこれはッ!!!」
……こうして人は大人になるのだ。
「そういやよ。オタクら堕天使なんでしょ?」
「そうね。それがどうかしたのかしら?」
ゲームの合間の息抜き。
テーブルの上にお菓子をしこたま並べ広げ、口に放り込む俺たち。
カラちゃんは部屋に並べられたフィギュアを、みっちゃんは俺の部屋にあった漫画を見ている。
くつろぎすぎでは?
「いや、そんな堕天使がなんでイッセーの彼女になったのか気になるやん?」
「っ」
そんな俺の言葉に固まるユーマちゃん。
心做しかほかの2人もこちらを警戒し始めたような気がする。
「……それを知ってどうするの?」
「いや、どうもせんがな。幼なじみのことだから気になっただけだし」
「……」
おいおい無言になっちまったぜ。踏み込みすぎたか?
しょうがない。ここは大人しく身を引き──
【なんで答えてくれない!?焦れったいぞ!ここは詰め寄ってやろう!】
【目を合わせ訴え続けてみよう。目を見れば君の真意は伝わるさ】
選択肢が俺の真意を無視してて草。草超えて森。森超えて涙。
身を引かせてくれ。頼む。どうして君は俺の考えてる通りの選択肢を出してくれないんだい?
世界が俺をいじめてくる。
まあ詰め寄るのはアレだしな。目で訴えておきましょ。そうしましょ。
「………」
「……な、何よ」
「………」
「そんなに見つめても何も無いわよ」
「………」
「……っ」
「………」
「〜〜〜っ!」
「………」
「……ぅぅぅぅうわかったわよ!教えるわよ!」
やったぜ。成し遂げたぜ。
まさかホントに目を見て根負けしてくれるとは思わなかったぜ。さてはキシャマ、チョロいでござるな?
「上層部からの命令なのよ。
「ほーん」
なるほど……わからん。
セイ……なんだって?何を持ってると?
てか始末…?
「え?殺したん?」
「……っ、そうよ」
「え?でも今日朝見たで?」
「「「え?」」」
俺の言葉に堕天使御三方が素っ頓狂な声を上げた。
ど、どういうことだってばよ。俺が見たのはドッペル的なゲンガー的なそういう感じ?え、怖。
「あのー、赤髪の、なんつったっけ?……なんたかグレムリンだかなんだか。美人なパイセンと朝歩いてたぞ」
「……なんたかグレムリンって。……もしかして、リアス・グレモリーなんて名前じゃないでしょうね?」
「あ、そんなんだった気がする。確か」
そう言うと頭を手で押えたユーマちゃん。おいおい頭お痛か?薬もってこようか?
まじかァ、なんて呟いてる。……とりあえず頑張れ!
「……まあ、この件についてはおいおい考えましょう」
「そうッスね」「そうですね」
あ、話がまとまったみたいで何よりです。
さてこの後は──
【みんなでマリパしようぜ!マリパ!】
【みんなでマリカしようぜ!マリカ!】
「みんなでマリパしようぜ!マリパ!」
「望むところ!」「負けないッス!」「今日こそ勝たせてもらう…!」
みんなの燃える闘志が我が身を焦がすのぉー。
まあ熱中するのはいいけどコントローラーミシミシ逝ってるから気をつけてね。
今日も夜が更けていく。
さて、時間は過ぎ、眠い目をこすりながらやってきたのは学校。
そしてただいまお昼の時間帯。
え?端折りすぎじゃないかって?おま、午前の授業中、ガチのぶっ通しで寝てたんだよしょうがないだろ。
いや、ユーマちゃんたちほんとに負けず嫌いすぎてガチで一睡もしてないから。オールで学校来ましたから。
そんなわけで寝不足で痛い頭を押えながら今日も今日とて屋上にて可愛い後輩とお昼を共にしようとしたんだが。
「……なあ」
「………」
「え?そろそろなんか喋って?」
目の前の幼なじみに捕まったのだ。
話があるとかなんとかで呼び止められ、対面する形で机をくっつけていた。
ちなみにハゲとメガネは飲み物買いに行って今は二人きりである。
「話があるとかなんとかなんじゃないの?」
「いや、その……な?」
な?と言われても分からんがな。
とりあえずスマホで後輩ちゃんに今日は行けないことを伝えておこう。
「……お前ならさ。例えば仲良くなった人がいて、その人がもし敵って分かって……、それでもその子が助けを求めてきたら、でも仲間からはやめとけとか言われたらボンちゃんならどうする?」
「おぉ、藪からスティックな質問。なにゲーム?」
「……まあ、そんなとこ」
ふーむ。なるほど何かワケありかい。
最近堕天使からも狙われてたみたいだしなにか面倒事に巻き込まれたなこりゃ。
さて、なんと返すか。
【慈悲は要らぬ。汚物は消毒ヒャッハー(敵対ルート)】
【しがらみに惑わされるな。関係ない。(助けに)行け(ヒーロールート)】
ほう、まともだな。これこそ選択肢よ。
……なかなか癖のあるセリフではあるが。
「しがらみに惑わされるな。関係ない。行け」
「え?」
「立場に振り回されて自分のやりたいことを抑えたら後悔するぞ。まずは自分がどうしたいか。それに素直に従えばよかろう」
「……っ。そうだよな。ボンちゃんならそう言うよな…!」
お?言葉に熱が籠ってきたな。これは立ち直れたか?
「関係ないよな!俺がどうしたいかだもんな!」
「そうとも。さあ、頑張って救ってこい。お前なら出来るさ」
「あぁ!任せとけ!ボンちゃん!」
吹っ切れたな。さすが俺。さす俺。
いやまあ選択肢選んでるだけだけどさ。
「お?なんかイッセーが元気になってる?」
「なんかいいおかずでも見つけられたか?」
あ、ハゲとメガネが帰ってきた。
そこから久々に変態三人衆とお昼を共にした俺。下世話な話題しか出なくて周りからの視線に涙が止まらねぇぜ。
癒しの後輩ちゃんが恋しいと思ったお昼休みであった。
さてと、まあイッセーが元気になったはいいがこの街はなんなのだろうか。気になることが増えまくってきちまったぜ。
そんな謎を解明するために我々はアマゾンの奥地へと向かった(向かってない)
モチベが続くよう祈っててくれ…!