平均的な逸般人に生まれ変わった転生者はハーレム目指して頑張ります   作:年上お姉さんに甘やかされたい

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チュートリアルⅠ

気づけば荒野にいた。

地面は茶色と言うより黒いし、空を見れば広がるのは紫っぽい空。

……え?どこ?

 

いや、まで落ち着くんだ。あの時神様は言っていたな。"チュートリアルのような場所"って。……チュートリアルのような場所ってどこだよ。

 

兎にも角にも現実世界では無いことは確か。俺の知る限りだと地球上にこんな場所は無いはずだし。 ……いや、でもここアニメ世界や。俺の知らない世界が広がっててもおかしくないか。

なるほど、どうしようもない状況だねこれ。

 

てか、俺はここで何をすれば良いの?新しい体になれるためとか言ってたけど何をどうする感じなのこれは。

 

何かないか…………っと、お?ポケットに何か。

 

取り出して見てみると折りたたまれた紙が1枚。広げて読んでみると、

 

 

 

『ミッション:双子姉妹を送り届けろ』

 

 

 

……なんか頭の中で逃〇中のナレーションみたいな声響いたんだが?

てかこれだけ?何か他にないの?世界が俺に優しくない。

そんなことを思っていたらまた頭の中に声が響いてきた。

 

 

 

『制限時間内に敵に捕まることなくルシファー邸の屋敷に双子姉妹を送り届けたらミッションクリアだ』

 

 

 

なるほどぉ!……とはならんのよ。

よし!頑張るぞぉ!って言うと思ってたの?

え?てかほんとにこれだけ?他には?何もなし?

 

 

 

『………』

 

 

 

あ、何も無いんですねありがとうございます。

それならとりあえず、その双子姉妹を見つけなきゃいけないってこと?でどこにいるのよその子たちは。

 

 

 

『………』

 

 

 

何も教えてくれないんかい!

こっからは自力なのね!そうなんだね!クソッタレ!

 

まあとりあえずボチボチ歩きますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからどれだけ時間が過ぎたか。多分1時間くらい?

荒野を歩き続けて疲れた足を休めるために森の中のちょっとした切り株に腰を落ち着け休んでいた。

 

……見つかんねぇー!

どこにいんだよ双子姉妹!てか見た目の特徴のヒントとかもなしに探すことに無理がありすぎるだろ!もう疲れたわ!

体に慣れるどころか既に俺の体はボドボドだァー!

 

てか制限時間内って言ってたけどその制限時間はどれくらいなんだって話よ。

 

 

 

『………』

 

 

 

ほんとにうんともすんとも言わないね!

さっきからずっとこう!何も喋らない!使えないぽんこつめ!

 

 

 

『……んん』

 

 

 

!?咳払いした!?今したよね!?

貴様見ているな!見ていて俺が苦しむ様楽しんでるな!

 

 

 

『…………』

 

 

 

……むぁた無言かよォ!もういいよ!

 

そんなことを心の中で思っていた時だった。

背後の草むらがガサッと音を立てて揺れた。

 

「っ!」

 

ここは森の中。野生の動物とかがいてもおかしくない。

 

熊だったらどうしよ。俺死んじゃう。

まずは落ち着け、とりあえず距離を取ろう。

 

草むらに体を向け、恐る恐る後ずさりしながら距離をとる。

そんな間に近づいてくる何か。そして、その草むらから飛び出してきたのは、

 

「はぁ……はぁ……」

「ここまでくれ、ば………え?」

「……へ?」

 

銀髪のそっくりな女の子2人だった。

 

「「「………」」」

 

この場に静寂が広がった。

 

……もしかして双子姉妹ってこの子たち?

いや、確かに顔クリソツだしね、いかにも姉妹感はあるよね。うん。

 

けどさぁ……ボロボロの見た目の女の子とか地雷臭しかせんやろ!なんこれ!この子達の護衛しろってことでっしゃろ!?いやもう怖い!怖すぎて嫌だ!

 

とは言いたいがここまでボロボロの子達を見て見ぬふりは良心が痛むのも確か。

しょうがない、ここは男として一肌脱ぐべきとこ──ん?

 

その時、辺り一面の時が止まった。

そして、目の前に浮かび上がる謎のホログラムウィンドウのようなもの。

そこに書かれてたもの。それは、

 

 

 

【とりあえず頭を撫でる】

【とりあえず押し倒す】

 

 

 

( ゚д゚)

 

……まじかよ。

え?あ……アシスト機能ってこういうこと?

ギャルゲーやんけ!これギャルゲーですよ!まじかよ、これかよ!

 

てか頭を撫でる?初対面のロリ2人?……ロリコンやんけ!

押し倒す?初対面のロリ2人?……犯罪者やんけ!

 

終わったわ。これもう終わりましたわ。逃げ場ないっすわ。体動かんもん。

選ばなきゃ先進まない感じでしょどうせ。はぁーヤダヤダ。

 

……とは言ったものの選ばねばこちらも動けぬというもの。諦めてどちらか腹括って選ぶしかねぇな。

 

となればどっちがマシだ?……まあ普通に考えれば頭を撫でる方が無難だ。いやまあ初対面なのに頭撫でるのもおかしいけどね。でも押し倒しちゃダメでしょこれ。

 

まぁしゃーない。ここは頭を撫でて初対面のお兄さんから不審者のお兄さんになっとこ。犯罪者のお兄さんよりはマシなはずだ。

 

さてそれじゃ上に……ってちょっと待て?

なんか双子姉妹の後ろの草むらの向こうに何か見えね?

……あれ人じゃね?

 

ボロボロの双子姉妹。そして、その後を追いかけてる数人の人。なるほど!追われているのか!そういやミッションでも敵に捕まるなと言われてたし!

 

つまりここは無理やりにでも押し倒して身を潜めるが正解なのか!マジかよ!すげえな選択肢!いやでももう少し分かりやすく教えて欲しいな!

 

てなわけで下をポチッとな。

 

「「っ!?」」

 

選んだ瞬間に動き出した時間。

俺の体は一目散に双子姉妹の方へと勝手に飛び出していた。

 

口に手を当て声が上がらないように、そのまま双子姉妹を下にするようにその上に覆いかぶさった。

 

「「〜〜〜〜っ!?」」

 

下でじたばた暴れる双子姉妹。やばいね。はたから見たら事故映像だよこれ。

マジで俺やばいタイプのロリコンにしか見えないだろ。ハアハア息荒らげとこうか?

 

あ、双子姉妹の片方が泣いちゃった。あ、もう片方は睨んできた。

……いやまじでごめん。ほんとごめん。でももう少し耐えててね。

そんな中聞こえてきた男の声。

 

『あのガキ共どこいった!?』

 

「「「!?」」」

 

『……こっち方面に来てたよな』

『遠くには行ってねぇはずだ。探せ』

 

そんな言葉とともに散開していく足音。

やがて遠くへと消えていったのを確認して俺は双子姉妹の上からどいた。

てかよくよく思えばあれ敵じゃなかったこと考えてなかったな。まじ危なかったわ。

さて、そんなことより、

 

「とりあえず移動しよっか」

「「……」」

 

そんな俺の言葉に双子姉妹は恐る恐る頷いた。




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