平均的な逸般人に生まれ変わった転生者はハーレム目指して頑張ります   作:年上お姉さんに甘やかされたい

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主人公の能力が出たよ。


チュートリアルIV

『今から戦闘チュートリアルを始めます』

 

止まった時間の中。その間ずっと頭に響き続ける声。

 

てか、目の前。男の拳があと数十cmってとこにあるんだけど。死ぬ?我死ぬ系?

 

『死にません』

 

良かったぁ。

 

『ただ痛い目にはあってもらいます』

 

……ダメじゃねぇか。

 

『まず最初にあなたに与えた能力の説明をしましょう。と、その前に……』

 

そこまで言うと時間が進み出した。

瞬間、顔面に走るとてつもない衝撃。

 

なすすべもなく体は空中に投げ出され、顔から血を吹き出しなが吹き飛んだ。

 

「……っ!」

「お兄さ──」

 

と、姉のそんな言葉が聞こえた瞬間にまた止まる時間。

いや、あの……何しとん?殴られたよ俺?

 

『あなたとアレの戦闘力の差を理解してもらおうと……』

 

他にやりようはあるだろ。なぜ殴られないとあかんのや。てか右目見えなくね?今俺の顔どうなってんのこれ。

 

『こうなってますね』

 

目の前に突如現れた手鏡。そこに写る俺の顔は右側半分が原型を留めてないほどにぐちゃぐちゃにされていた。

 

いや……脳みそ出てね?

 

『出てますねwww』

 

なにわろてんねん。お前は笑うなや。

てか鏡しまえ。グロいグロい。

 

『………』

 

無言でズイッと近づけんな。

てかこんなんなのに痛くないな。なんで?

 

『あー、時間止めてますからね』

 

……なるほど?

 

『じゃあ一回時間動かしましょうか』

 

え?ちょいま──

 

「っ!?」

 

『はいまた止めました。どうです?』

 

痛!?痛すぎ!?え?ちょっと待ってヤバない?俺今ヤバない?

時間止めて痛みないはずなのに、錯覚でまだズキズキする感じあるんだけど?

 

『マジヤバでちゃけパねぇ。ですね!』

 

いや、ですね!じゃないのよ。

お前道徳0か。

 

『とまあこのようにアレとあなた……悪魔と人間の力の差は大きいものです』

 

何事もないように話進めんなや。

……てか、悪魔?

 

『はい悪魔です。この世界は悪魔や天使、堕天使など色んな方がいるんですよ』

 

初耳です。もっと先に教えてください。

 

『ちなみにあの双子も悪魔です』

 

……どうしてそういう重要なこと今まで黙ってたの?お前がもう悪魔だよ。

 

『いやー、そんな…』

 

褒めてねえよ。

 

『さて、こんなにも力の差がある相手の倒し方。教えてあげましょう!』

 

あ、やっとか。

てか俺の頭これどうするんよ。

 

『あ、それは後で治してあげるので心配なさらず。……特別に無料ですよ?』

 

これで金取られてたら僕は裁判を起こしてました。

 

『話を戻しますね。あなたに与えた能力、それは【均衡の天秤(ザ・ニュートラル)】です!……ちなみに能力名は今考えました』

 

……余計なことは教えてくれなくていいです。

それで?それはどんな力。

 

『はい、一言で言ってしまえば"互角になる能力"です。相手が自分より格上の相手だった場合に発動する能力。発動後、自分の力が相手と同程度レベルまでに強化されます。相手が空を飛べるのであればあなたは空中を走ることができ、相手が水の中を泳げるのであればあなたは水の中を息継ぎなしで走り回ることができるようになります』

 

……なるほど。

誰にでも強くは出れないけど誰にでも勝てる可能性のある能力……ピッタリだね。

 

『えぇ、そうです。実力は全くの互角。なので最終的に勝ちをもぎとれるのは気持ち』

 

……気持ち。

 

『……いや、心?』

 

……心?

 

『……魂?いや、気合い?もしかしたら根性…?』

 

………。

 

『やっぱり気持ちで』

 

……ちゃんとしましょうや。

 

『より勝つことに執着した、気持ちの強さで勝負は決まります。あなたならアレに勝てますよ』

 

まあ、やるしかないなら頑張るけどさ。

……てかさっきから"アレ"呼びすごいね。

 

『え?だってキモくない?』

 

確かに。

 

『それじゃあ頑張ってぶちのめしちゃってください。応援してますよ。あ、怪我治しておきますねー』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、時間も動き出した。

顔の痛みも無い。あとはあの男をぶっ倒すのみ。そうすればチュートリアルはクリアというわけだ。

 

地面に横たわる体を動かし起き上がる。

目の前を見ると驚いた表情を浮かべる3人がいた。

 

「……手応えはあったぞぉ。顔が潰れた感触も手に残ってるぅ。どうなってやがる…!」

 

そんなことをつぶやく男を無視しながら俺は走り出す。

走る勢いそのままに男の顔面に向けて固めた拳を放った。

 

悲鳴も聞こえないままに吹っ飛んでいく男。

その光景をあんぐりと口を開け眺める双子に自分の力にいささか驚く俺。

 

え?強…。

 

「グエェ…!」

 

地面に落ちた瞬間にそんな声が聞こえた。

……潰れたカエルかな?

 

「……ぐはッ!……っはぁ!はぁ!クソ、痛ぇ…!チッ!一体、なんなんだ!てめぇはッ!」

 

なんなんだ?……なんなんでしょうね?

名前……はなんだっけ?前世の名前も浮かんでこないや。

 

なんて答えるべきか。

 

 

 

【ハジケリストです(ギャグルート)】

【通りすがりの仮面ライダーだ(通常ルート継続)】

 

 

 

違います。

どっちも違います。

 

てかギャグルートって何?……いや、なんか怖いなそれ。

となれば下一択になるんだけど……いや、仮面もつけてないしライダーでもないんだが?意味わからんだろ。

 

「……通りすがりの仮面ライダーだ」

「仮面らいだぁ?……聞いたことねぇな」

 

そらそうだ。知ってたら驚くわ。

 

「まあいい……死ねぇ!」

「グッ…!」

 

腹を殴られた。痛い。

けど、顔面潰された時ほどの痛みじゃない。

全然耐えれる。これは、勝機が見えたな。

 

「……っ!な、何ニヤついてやがる」

「……」

「舐め──」

 

セリフ途中に顎に1発。

いつまでこいつはくちゃべってる気なんだろうか。

 

「喧嘩なんだからさ。あとは拳で語ろうや」




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