隣の席のゆかりさん   作:マルシエン

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第二話

 どうも、おはようございます。

 昨日は楽しかったですね。ストーリーも結構進めることができましたし。あ、でもあそこで私が温存してたアイテム横取りしてきたのはまだ許してませんからね。ギルティです。ゆかりさんポイントマイナス5点です。問答無用です。

 

 え、今日提出する数学の課題?

 そうやって巧妙に話題をずらそうとしても無駄で……ええ、たしかに私は今日も課題をするのを忘れました、それは認めましょう。しかしそれはあなたにも責任があるのです!!

 一体なんのことだかわからない? そうやってとぼけても無駄ですよ、あなたと昨日一緒にマルチプレイをしてしまったから私は課題をすることができなかったのです。くっ、私は課題をやろうとしていたのに……!!

 

 昨日一緒にゲームしてなかったとしても結局やらない? それは言わない約束ですよ。

 というわけで課題見せてください。ふふふ、話のわかる人は好きですよ。授業までには返します。

 ああ、そうそう。昨日言った通りちゃんとあなたの分のお弁当も作ってきてるので楽しみにしてくださいね。

 

 

 

 

 おーきーてーくーだーさーい。もうお昼休みですよ。寝坊助さんですねほんとに。しっかり起きて真面目に授業を受けているゆかりさんを見習ってほしいですね!……どうしたんですかいきなり私のノートをのぞきこんで。

 このノートに描かれているキャラクターの絵は何かって? こ、これは手の体操というやつです。こうやって絵を描いて脳に刺激を与えることで集中力を持続させているんですよ。

 そ、そんなことより課題、返しておきますね。いつもありがとうございます。やはり持つべきものは真面目な友人ですね。

 そっちにメリットがない? 何を言ってるんですか。とっても貴重なゆかりさんポイントが貯められるじゃないですか。win-winの関係ですよ。ちなみに使い道は現在未定です。

 

 おっと、忘れないうちにあれを渡さないといけないですね。じゃじゃーん、待ちに待った美少女お手製のお弁当ですよー。

 ……ちょ、ちょっと、そこで黙り込まないでください。私が滑ったみたいに見えるじゃないですか。こらそこ無言で見つめない。

 と、とにかく早く食べますよ。

 

 ……どうですか? おいしい? うぇへへ、なんというか照れますね。ゆかりさんポイント80点あげちゃいましょう。

 ん? 別に大変じゃないですよ、一人分も二人分もそんなに変わらないですし。というか案外材料が半端に余ったりしない分逆にやりやすかったりするんですよ? それにまあ、大事な友人が栄養失調とかでどっかで倒れられたら困りますからね。

 ……まあそのお礼の言葉はありがたく受け取っておきましょう、ゆかりさんポイント100点です。

 

 そういえば今日も時間ギリギリの登校でしたね。もしかして昨日マルチプレイ終わった後も一人でずっとやってたりしてました?

 やっぱり……いやまあ今日も相変わらず授業中にすやすや寝てた時点で大体察してましたけど。しっかり寝ないと身長伸びませんよ、寝る子は育つといいますからね。いやまああなたの場合身長よりまず体重のほうを増やしてもらわないといけないんですけど。

 

 

 

 

 ごちそうさまでした。

 おっ、ちゃんと完食しましたね。あなたは食が細いから心配なんですよ。私より軽いって相当ですからね。人がどれだけ苦労してこのプロポーションを保っているのかも知らないで……

 食が細いんじゃなくて食べるのが面倒臭いだけ? 側から見たら一緒ですからそれ。

 

 それじゃあ弁当箱、貰っときますね。

 洗って返す? 完全に私の好意でやってることなので別に気にすることないですよ。それにこっちの方が早いですし。

 そういうわけにもいかない? ……うーん、そうですね、じゃあ今度ボスを倒すのに付き合ってもらいましょうか。

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