隣の席のゆかりさん   作:マルシエン

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第三話

 どうも、おはようございます。

 いやぁ、いきなり暑くなりましたねぇほんとに。つい一週間前までは長袖じゃないと寒かったくらいなのに今はもう暑いくらいですからね、まだ早いかなーと思ってたんですけど思い切って半袖にしといてよかったです。いやまあそれでもちょっと暑いんですけど。

 

 あ、なんか視線がやらしーですよ。ゆかりさんポイントマイナス2点です。それと罰として数学の課題見せてください。話が早くて助かります。

 

 ……おや、どうしたんですか浮かない顔をして。ええ、なんかこう、実写版ピ○チュウみたいな顔になってますよ。あら、国語の教科書忘れちゃったんですか。珍しいですね。

 ……まったくも~しかたありませんね~。そんな顔しないでください。

 ここはいつもお世話になっているこのゆかりさんが一肌脱いであげましょう。ゆかりさんポイント1点で教科書を一緒に見ることができる権利を与えてあげます。ゆかりさんポイントの使い道ができて良かったですね。

 まあゆかりさんは優しいのでこのくらいは当然ですよ。

 

 

 

 

 あ、先生。教科書見せるので机くっつけていいですか?

 よっこいしょっと……こうやって机をくっつけるの、中学時代を思い出しますね。あの頃は元気でしたねぇ、主に精神面で……

 

 どうしたんですか私の顔を見て。見惚れちゃいましたか? なーんちゃって……はぁ!? ほんっとあなたって人はそうやってすぐ……!! ゆかりさんポイント150点です!!

 

 

 

 

 ……なんですか一体、教科書に落書きくらい誰だってするでしょう。そもそもこの前ノートに落書きしてるの見たじゃないですか、今更ですよ。まあでも教科書にも落書きをしていることを知られてしまった以上は仕方ありません。あなたも共犯になってください。ささ、この題名の下の一等地に描いてください。

 

 これは一体……? え、ピ○チュウ? あーうん、なるほど。なんというかその……独特の絵柄ですね。あ、いえまあ芸術は自由ですから……いや逆にこれはこれで味があっていいと思いますよ……ンフw

 

 あれ、どうしたんですか目を逸らして。もしもしー? ちょっとーよくないですよいきなりそうやって無視するの、ゆかりさんポイント没収しますよ。

 もー一体なにがってゲッ……! 先生これは違うんですこれはですね、私が悪いんじゃなくて、いやまあ私も多少は悪いんですけどあだっ。

 

 

 

 

 ふぅ。まったく、ひどい目にあいましたよ。まさか先生に見つかってしまうとは。

 なに笑ってるんですか。もとはと言えばあなたの絵がへた……芸術的だったのが悪いんですからねまったく。それにあなたも落書きしてたのに私だけ怒られたのはずるいと思います。激おこぷんぷん丸です。

 帰りにアイスおごるから許してほしい? まったく、その程度で許してもらえるなんて思ってもらっては……スーパーカップではなくハーゲンダッツ? まったくもーそれを早く言ってくださいよ! クッキー&クリームでお願いします。

 

 そういえば今週はゴールデンウィークですけど、どこかお出かけしたりする予定はありますか? ……どこにも出かけず家でゲーム三昧ですか。まああなたらしいといえばそうなんですけどもう少しくらいは外に出たりしましょうよ、せっかくの連休なんですから楽しまないといけないですよ?

 そうは言っても別に行きたいところがない? うーん、じゃあゴールデンウィーク、私と一緒に出かけませんか?

 

 お、そうこなくては。それじゃあ場所はそうですね……駅前のショッピングモールでどうですか? じゃあ金曜日の朝にあなたの家で集合しましょうか、多分私のほうが起きるの早いと思うので。

 分かってるとは思いますけど夜更かししたらだめですよ? まあ寝ててもちゃんと叩き起こすので安心してください。

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