みさきも晶也によって、FCに復帰している。
イリーナの可愛さから、イリーナヒロインルートと、晶也のカッコいい場面を見たいと思いまして書いてみました、
色々とご都合主義な所もありますが、温かく読んでくださればと。
途中で、くどいぐらいに晶也を説得する場面がありますが、あえてわざと書きました。
それだけ、晶也は悩んで、苦しんでFCを辞める決断をしたと思うので、復帰するにしても生半可な気持ちでは無理であろうと思いまして。
晶也が11歳でFCを辞めたと書いてますが、何歳で辞めたのか、本編には描かれてなかったかなと思いまして、想像です。
あと、空と蒼空(そら)の字は両方わざと使っています。
第一話
かつて居た場所
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……。暫く振りに……全力で飛ぶと…………はぁ……流石にキツいな……」
日向晶也は、大きく肩を揺らしながら、荒い息を吐いた。
その表情は、とても苦しげに歪んでいる。
今の今まで全力で砂浜を走り、全力で空を駆けたのだ。
そうなるのは仕方ない。
喉に詰まる息苦しさと、酸素が空っぽになった肺が空気を寄越せと暴れる様を何とか抑えようと、何度も何度も晶也は深呼吸を繰り返した。
大粒の汗がポトリ、ポトリと、足元の砂にしみていくのを眺めながら晶也は呟いた。
「……あ~……まさか、ここまで体が鈍ってるなんてな。……こんなメニュー、昔の俺なら、軽くこなしてたってのに。はぁ……思ってたよりも、月日は流れてたってことか。…………あ~駄目だ……」
耐えられないと、ドサリと晶也は仰向けに倒れた。
背中に柔らかい砂の感触を受けながら、見上げた先には、雲一つなく、果てしなく広がる空がある。
「……すげー青い……」
いささか活発すぎる太陽の光を浴びながら、眩しそうに目を細め、ゆっくりと、晶也は呟いた。
「……あれから、6年……。あれ以来、全力で空を飛んだ事はなかった。通学の時や、明日香達に教えたりする時は、一緒に飛んだりはしてたが、一選手として、全力で飛んだりなんては一度足りともなかった」
嫌な事から目を反らし、逃げ続けてきた6年。
長いようで、短い年月。
晶也にとっては、いつしか遥か昔の様に感じていた。
「…………でも、俺はまた帰ってこられたんだ。俺はもう一度空に、また空を駆けられたんだ」
晶也は明日香と初めて出会った頃。
まさかまた自分がスカイウォーカーに復帰するなんて、考えもしなかった。
戻りたい気持ちは何処かにあっても、自分から戻る勇気は晶也にはなかった。
試しに競技用のグラシュを履いても、恐怖で体が拒否反応を起こした。
それでも自分に渇を入れ無理矢理やろうとしても、嘔吐を繰り返した。
それらの繰り返しで、いつしか晶也は諦めていたのだ。
でもそんな晶也の周りには、支えてくれる人達がいた。
滾らせてくれる人達が。
「そんな状態の俺に、彼女達はもう一度空に帰る勇気をくれた」
目を閉じた晶也の頭には、次々とたくさんの人の顔が浮かんでいく。
明日香、みさき、真白。もう部活を卒業した青柳紫苑。喧しくも甲斐甲斐しく世話をしてくれる窓果を始め、晶也の帰還を待ち続けてくれたFCの師匠の葵。
隣に引っ越してきて、少し真面目すぎるきらいのある梨佳、お嬢様口調の佐藤麗子、時折身の危険を感じる程に、自分に友情以上の思いをちらつかせる真藤。
従来のFCの常識を大きく覆す走りを見せた乾沙希。
そして。
「……最後に俺に本当の覚悟を決めさせてくれた、あの人のお陰だ」
最後に晶也の脳内に浮かんだ顔は。
かつては敵対し、再三に渡って晶也に選手として復帰する様に迫った、イリーナ・アヴァロン。
恐怖と、ジレンマに苛まれる晶也にしつこく選手として戻る様に、説得してくれた。
「イリーナ。彼女の言葉は本当に大きかった。燻る俺に、あそこまで熱心に、時にはわざと悪役口調で煽ってきたり、凄まじいまでの気持ちの熱量で、俺を説得してくれたから」
晶也は、選手として復帰する決意を固めたある日の事を思い出した。
2ヶ月前~
明日香、みさき、沙希らが激闘を繰り広げた秋大会から一月程経った頃。
季節は、大会以降更に涼しさを増していた。
もうすぐ冬へと以降するのだろう、風が段々と冷たくなっている。
ここ久奈浜がある四島列島は、冬になろうがめったに雪が降らない。
気温も二桁を割ることはなく、年中を問わずFCを続けられる。
そんなある日の放課後。
晶也は、葵から自分に訪問者が来ている事を教えられ、久奈浜学院内の中庭に向かっていた。
「……葵さん。結局誰が訪ねて来たのか、教えてくれなかったな。聞いても、可笑しそうに笑いながら、『待たせたら悪いから、早く行け』と言うだけで。本当、葵さんのあのイタズラ小僧みたいな笑みは、昔から変わらないよ」
まだ小学生の頃、晶也が葵からFCを教わっていた時の憎めない笑顔と、さっきのは同じものだった。
「そういえば、前もこうやって呼び出されたっけ。あれは、確か。海凌学園に忍び込んで練習風景を見た後ぐらいに……。
で、今回も同じ場所指定ってことは……」
呼び出しをくらったその時の事を思い出しながら、目的地に向かう。
「あ、あのサイドポニーテールは……やっぱりか。あの人だ」
晶君が階段を昇り終え、中庭を見渡せる地点まで、到着する。
するとそこには、前回に呼び出しを受けた人物と同一人物がそこに立っていた。
相変わらず、背筋がピーンと立っていて姿勢がいい。
「……お待たせしてすいません。イリーナさん」
晶也はゆっくりとイリーナに近づきながら、声をかける。
その声に反応し振り返るイリーナは、ニコリと、微笑んだ。
綺麗な緑色の髪を左側に結ぶ、サイドポニーテールはイリーナに良く似合っている。
一つ一つの顔のパーツは整い、青い瞳は透きとおっている。
その美貌から成される微笑みを受け、晶也は改めて美人だな、とイリーナを見て思った。
周りには、明日香やみさきを始め、美少女ばかりに囲まれている晶也。
それでも、イリーナを見てして、美しさは抜きん出ていると、初めて出会った時から率直に感じていた。
「日向晶也さん。こんにちは。こないだのお茶会は、ご出席ありがとうございます。あれから、中々、電話に出てくださらないので、今日は直接伺わせて頂きました」
さらりと、嫌みを含めるのは、彼女らしいなと思いながら晶也は返す。
「それは……すいません。それには、深い理由がありまして…………」
後ろめたさから、晶也は口ごもる。
イリーナからの電話に出なかったのには理由があった。
「わたしが選手に復帰する様、しつこく言うからですよね?」
「…………はい。そうです」
まぁバレバレだよなと、晶也は苦笑した。
「それで、今日来られたのは、何の用なんですか?
「……ふふ」
晶也からの質問に、イリーナは微笑みを返すだけだった。
「……まさか、今日もその事を言いにわざわざ来たのですか?イリーナさん確か、アヴァロングループの社長になられたんですよね?めっちゃ忙しいんじゃ……」
つい最近、イリーナがアヴァロングループの社長に就任したとのニュースを、見たばかりだった。
「はい。もの凄く、忙しいですね。でも、時間は作り出すものです。わたしが社を離れても、大丈夫な様にしていますし、今の時代、リモートも出来るのでそこまでは影響はありません」
「それでも、忙しいのは変わらないんじゃ……。あ、そう言えば気になる事があったんですけど」
「ん?何ですか?」
イリーナは、小首を傾げた。
その動きに合わせてサイドポニーが、揺れる。
「イリーナさん、本当はその喋り方ではないんでしょう?わざと日本語苦手外国人みたいに話してませんか?」
イリーナは普段から、冗談や嫌みを言うときは片言の日本語を、真剣な話をするときは、とても悠長な日本語で話すのを晶也は気になっていた。
「あら……バレていましたか?意外に、観察力をお持ちなんですね。これは、日向晶也という人物を評価し直さなければ」
「……本人の前でそういう事を、言うものではないと思うんですが……いや、この人はこう言うことを平気で言っちゃう人なんだった……」
今まで散々言われた嫌味や、挑発の類いを思い出す。
表情すら変えずにズバリと、言いたい事をいうのが、目の前人物。
イリーナ・アヴァロンだと、晶也は再認識した。
「バレていたのなら、もう隠す必要はありませんね。では、これからは普通に話させて頂きますね。日向晶也さん」
「その、ついでなんですが、日向晶也ってフルネームで呼ぶの、面倒じゃないですか?日向でも、晶也でも好きに呼んでもらってもいいですよ。今更ですが」
「それを言うのなら、あなたもいつまでも敬語なのは、どうしてですか?確かに一時期敵対していた仲ではありますが、その後は、かなり仲良くなれたと思いますが」
秋の大会後、イリーナは今までのやり方や、態度を深く反省し、晶也達に正式に謝罪をした。
晶也達はそれを受け入れた。
その後、四島列島にあるイリーナの別荘に招待され、お茶会的な催しまで開いてくれ、親睦を深めるまでになった。
以前の様な険悪な雰囲気はどこにも、ない。
「それはイリーナさんが歳上だから……」
「日向晶也さん……いえ。晶也さんと呼ぶことにしますか。晶也さんは17歳。わたしも、17歳です。日本では同級生?と言うのですよね。ですから敬語は必要ありません。それに、名前もイリーナで構いません」
「ええっ?同い年だったのか。大人びているからてっきり二つや、三つ歳上だとばかり……」
「ん?何か言いましたか?今、わたしが年齢の割りに、更けていると言われた気がするのですが?」
イリーナの背後に、黒い闇みたいなのが拡がるのを、晶也は見た。
これは、明らかに失言である。
女性に更けて見えるとは、禁句であり、間違っても言ってはいけない。
「いえ!何も言ってません!!」
全力で気持ちがこもった謝罪をする。
「分かればよろしい。気をつけてくださいね?」
スッと、黒い闇が引っ込む。
「……あー怖かった。ゴホンッ……分かりました。いや。分かったよ。改めて、イリーナよろしく」
「はい。よろしくお願いしますね」
「あれ?イリーナは敬語のまま?」
「わたしのは、これが標準なのです。気にしないでください。それよりも、話を反らさないでもらえますか?せっかく、真面目な話をするための、雰囲気作りを頑張りましたのに」
イリーナは、プクッと頬を膨らませた。
その仕草は、年齢よりも幼く見える。
「……可愛い………はっ!……………ゴホンッ!!……何度も言いますが、俺は今は、まだスカイウォーカーに戻る気はーー」
晶也が最後まで言い終わる前に、イリーナは発言した。
「わたしは、晶也さんあなたに選手として、復帰してもらうまで何度でも同じ事を言いますし、何度でも足を運びます」
先程までの茶化した言い方ではない。
偉く真面目で、真剣な声色は、晶也の心の奥深くにまで届いた。
「何で……どうして、俺の為に……。こんな情けない俺にそこまで……」
晶也が疑問に思うのは、もっともである。
以前、イリーナは今日と同じように久奈浜学院に足を運んでこの場で同じ内容の話をした。
晶也が世界で戦える選手であり、FC界を変える事が出来る選手であると、言っていた。
例え、晶也の復帰がイリーナのアヴァロングループの利益に繋がる事だとしても、あまりにしつこく、その熱意は尋常ではない。
「以前にわたし言いました。あなたは世界で戦える選手であると。世界のトップを取れる才能を眠らせるのは惜しいと。だから、選手としてFCに帰って来てください」
「…………俺だって戻りたい。また昔みたいに、空を蒼空を駆けたい。でも……そんな簡単な事じゃないんだ!……俺は……!!」
晶也は、力一杯拳を握り締め、俯いてしまった。
明日香達に感化され、空に戻りたいと考えはした。
またあの頃の様に、大好きだった空に戻れるならばどんなに素晴らしい事なのかを、毎日考えては、想いを打ち消してを繰り返した。
でも。
どうしても、最後の一歩を踏み込めないでいたのである。
それだけ晶也にとって、一度翼を畳んだ事実は、大きな事だった。
イリーナは俯いてしまった晶也を優しく見つめた。
「怖いんですね……空に戻るのが」
「…………ああ。すごく怖い。戻った所で、俺は以前の様に飛べないんじゃないか。純粋な気持ちで、空を駆けられないのではないのか。そんな事ばかり考えてしまうんだ。情けないよ。ダサいよな俺は……」
「わたしは、スカイウォーカーではありません。ですから、100%あなたの苦しさや恐怖は理解出来ないかもしれません。外から、サポートするしか、出来ないかもしれません。でも……」
一度言葉を区切り、イリーナは優しく、ゆっくりと、子供に諭す様に、語りかけた。
「大丈夫です。わたしがあなたを支えます。あなたが、恐怖に苛まれるのであれば、わたしが一緒に乗り越えてあげます。あなたが、昔の様に純粋な気持ちで飛べないならば、もう一度その気持ちを取り戻せるように、全力でサポートしますから」
「……なんで……」
もう何度目か分からない疑問を晶也は口にした。
「わたしが、あなたのファンだからです。昔から」
「俺……の?……」
「はい。あなたが飛翔姫と呼ばれ、全世界に『日向晶也』という存在を知らしめていた時期。
どこまでも高く、誰よりも自由に空を駆ける走りをしていたあなたは凄かった。観る者全てを魅力し、誰もがあなたの様になりたいと、思いました。それと同時に、そのスカイウォーカーとしての実力は、現在の沙希や明日香さんでも、届かない。今いる世界のトッププロ達にも比肩する程でした。あなたは、あの当時に既にその領域にまで到達していた。11歳の少年がです」
「……」
「わたしは、あなたがスカイウォーカーとして駆けていた姿を見て、心をときめかし、いつしか、憧れに変わりました。次第に、自分でも分からない、執着を産み出すまでになりました。それが、どの様な感情であるのか。探りたいと思う気持ちもありますが、あなたが何処まで蒼空の高さにまで駆け続けられるのか、わたしは見たいのです」
気のせいではないだろう。
イリーナの頬は、少し赤らんでいる様に見える。
「…………蒼空に、どこまで…………」
「そして、更にその上の領域をわたしは、見たい」
「更に上の……」
「晶也さんがスカイウォーカーとしてFCに復帰した暁には、我がアヴァロングループが開発中の新型グラシュの開発に携わってもらいたいと思っています」
「新しいグラシュ……」
「ええ。先日の秋大会の時に、沙希と明日香さんが、魅せた自由な軌道は確かに見事でした。ですが、わたしはFCにはまだまだ上の領域があるのでないか、その為にはもっと高性能のグラシュが必要であると。そう思っています」
「上の領域?こないだの明日香や乾の様な設定をオフにしたものではなくてですか?」
晶也が言った明日香と沙希の戦い。
それは、ノビノビと自由な走りだった。
グラシュのバランサーをオフにして、走者の思うがままに空を駆けるという。
「はい。わたしが言ったのは、その更に上の領域です」
「……」
晶也が考え込むのをイリーナはじっと見つめながら、続けた。
「そしてそれは、晶也さん。あなたが一番分かっているはずなのです」
「俺が?」
「そう。あなたならば……あの飛翔姫を体現したあなたならば、可能であると」
晶也は考える。
自分のあの当時の走りを。
イリーナの言うとおり、確かにあの時は誰よりも空に近い所にいると、蒼空は自分のものであるとも感じていた。
が、果たしてそこまでのものだったのだろうかと。
「わたしの追い求める領域。そこに辿り着けるのは、あなただけだと、わたしは思うのです」
イリーナは、風で揺れるサイドポニーテールを左手で軽く押さえながら、晶也を見る。
今日一番の、真剣さを目線に込めて。
「そんなことは……。明日香や、乾や、葵さんだって……」
そんなイリーナの真剣度100%の目線に少し気圧されながら、晶也は謙遜を含め、何とか答えた。
「いえ。残念ながら、わたしが想像する領域に到達出来るのは、誰よりも空に愛され、また、それを享受したあなただけ。それだけ、晶也さん。あなたには、FCの才能があるのです」
イリーナの言うように、晶也は幼い頃から天才だ、伝説だと、言われてきた。
本人である晶也自身も、周りからそう持て囃されていたことは当然知っている。
知っていたからこそ、そのプレッシャーからPTSDを発症した。
「……」
「大丈夫です。自分に自信を持ってください。あなたは必ず、もう一度空を飛べます」
「……はぁ……。やるしか……ないよな。そこまで、俺に期待してくれる人がいるのなら、正直期待されすぎて胃が痛いんだけど」
「プレッシャーは、時期になれるものです。わたしだって、お父様からアヴァロングループを引き継いだ時には、胃がキリキリしましたが、直ぐに慣れました」
「はは……。イリーナなら、確かに。プレッシャーすらも、飼い慣らそうだ」
目を閉じた晶也は、数秒してから目を見開く。
大きな決意を固めて。
「分かったよ。俺もまた、空と一体となるあの感覚を取り戻したい。そして、一度逃げ出した情けない自分を越えたい。俺は、FCが大好きなのは、今も昔も変わらないんだから」
ハッキリと力強い声で言い切った。
「決意して頂けたのですね。良かったです」
イリーナは、満面の微笑みで、晶也の覚悟を歓迎する。
「その上で、俺もイリーナの力になりたい」
「ふふ。やはりあなたは、日向晶也ですね。顔つきがさっきまでとまるで別人です。それでこそ、わたしが、憧れを抱いた選手ですね。それから……先程はごめんなさい。わたしは、また、あなたを傷つける事を言いました」
ペコリと、イリーナは晶也に頭を下げる。
「……いいよ。俺の為にわざと言ってくれたのは、分かってるから」
頭を上げたイリーナの顔は優しい。
晶也の帰還が、本当に嬉しいのだろう。
「ありがとう俺の為に。多分言いずらかっただろうに」
「ふふ」
「よし。また新たに頑張るよ俺」
「あ、そうでした」
「ん?まだ何かあるのか?」
「ええ。実は、もう一つだけ。これは、わたしにとって、とても大切な事なんですが」
「正直、これ以上の期待やらは、勘弁願いたいんだけど……」
「ご安心ください。これは、あなたの努力で……ええ。どうかご安心を……」
先程の晴れやかな、真剣な顔つきから、イリーナの顔は変化していく。
「い、イリーナ?少し顔が怖いんだけど……前に敵対していた時に近いような……」
イリーナの陰を含んだ顔に、晶也は、思わず逃げ出したくなった。
実際に、右足を後ろに引き、後ずさる。
「あら。もう逃げないのでは、ないのですか?」
「うぐっ」
諦めて、話を聞く姿勢を取った晶也。
その顔には、「ええい!こうなったら、何でも来いや!」と、書かれている。
「ええ。実はーー」
長い回想を終える。
晶也は、砂浜から立ち上がり背伸びをした。
「はぁ。まさか、最後に取って置きを用意されているとは。でもそれは、後だ後。まずは、しっかり動き出さないとな。俺は頑張るぞ。とにかく練習だ。これから忙しくなるぞ」
こうして、スカイウォーカーとして復帰する決意を固めた晶也であった。
お読みくださり、ありがとうございます。
プロットは出来ていますので、物語は最後まで考えています。
もし、続きが気になるとの声があれば続きを書くと思います。
亀更新かもしれませんが。